今日からネギの修行が始まるそうです。修行を見に来るかと言われましたが断りました。俺にトバッチリが来たらどうする?!現在、お家でまったりしています。ヘルマンが来るまでイロイロとオヤスミにしました。逃げる前に体に休養が欲しいのです。このかさんも今日はお休み。他人がどういう修行をするのかが気になるそうです。千草さんも付いているし、刹那さんも付いてるから大丈夫でしょ。タツミーも今日は神社の仕事が在るらしいので居ません。でも……「オ~イ」「何だよ、チャチャゼロ」「偶ニハ外ニ出ヨウゼ」「……買い物に行くか」チャチャゼロが五月蝿いです。エヴァさんコイツの調整した方が良いんじゃないのぉ?夕暮れ時の麻帆良の町並み、殺戮人形頭に乗せて買い物帰りレンガ道。薬草吹かして買い物袋を前後に揺らす。自前の袋なのでエコ仕様、奥様方にも人気の一品。実は裁縫得意です。実験で出来た汚れとか、解れとか直してたら意外と覚える物です。頭の上でケケケと笑うチャチャゼロが、酒は無いのかと五月蝿かったので酒屋によってスコッチ購入。そう言えば、長谷川にお香のストック渡すの忘れていたので今度持っていかないといけない。大事な収入源、大事に育てないとね。「ソレヨリモ、買イ物袋ヲ売ッタ方ガ良ンジャネェカ?」「それも…いや、面倒臭い。何よりも美的センスが大丈夫なのかが解からん。」「ソレジャア、アイツニ聞イテミレバ良イダロ?」チャチャゼロが前を指差す。その先を見るとアスナが走っていました。コチラに「………危なくね?」「前見テネェナ」ブツカル前に、チャチャゼロ掴んで投擲。「チョ?!」「グッバイ相棒!!」最近少し使えるようになった気で、強化して投げてみた。壊れても直せるから良いよね? ついでに調整して貰う。エヴァさんに。「「ヘブ!!」」「ストラーイク」返って来たのは、文句と拳骨でした。頭が痛い。「それで? 何で半泣きなの? 」ネギと何か在ったけ? ヘルマンの前のイベントは終わったでしょ?「…アイツが」アスナの話を聞くと、何でも我が弟は昨日冒険をしたそうです。それで、危険な目に合ったのだと…ソレを知らなかったアスナが何で自分を連れて行かなかったと聞くとネギ曰く。元々は自分とは関係の無い人を巻き込んでしまったので、何時までも迷惑を掛けては…アスナ、ブチキレネギとアスナが売り言葉に買い言葉。「それで、爆走して来たと?」「そうよ…アイツ…今更関係無いとか酷いじゃない…」まぁ、ネギが悪いね。関係無かったのはエヴァさんと戦う前までの事で、今じゃ立派に関係者ですよ。「…大人に成ることだねぇ」「生えないんだからしょうが無いじゃない!!」「? 何が?」何が生えるの? 角? 触覚? 毛?「うぇ?! いや、違う!! 聞くな!!」「いや…追求はしないけども…今回のはネギが悪いよ。アスナの怒りはもっともだと思う。」「でしょ!! アギからも何とか言ってよ」「いや、俺の言う事なんぞ聞かんでしょ? アイツは子供だし」「………アンタ双子でしょ? 年は一緒じゃない」いえ、中身は孫とお爺ちゃんぐらい違うと思うよ?「…無理。だから、最初に言ったじゃん。大人に成るしかないって、アスナが大人に成れば言いだけだよ。今回はネギが悪いけど、売り言葉に買い言葉で喧嘩したアスナも悪い。」「………」「ネギの事だから今頃自己嫌悪になって悩んでるだろうさ。謝りに来るのも時間の問題だと思うよ? ソレまでに考えてみたら? 自分が何で、従者になったのか。何で、まだ従者をやってるのか」「………うん」何で、そんなに落ち込んでるのさ? アレか? 自分も悪かったとか思ってるの?(若いねぇ)「オ前ハ老ケスギダナ」チッ!! 破損は無しか…「五月蝿いチャチャゼロ。飯でも食っていくか?」「…行く」帰り道でタツミーと合流。買い物袋に甘味が追加されました。「アンタ…良い所に住んでるわね」「まぁ、副収入とかイロイロと豊富だからねぇ…修学旅行の時に比べたら…」「? どうしたのよ?」「まぁ、先生にもイロイロ在るんだよ。」一千万と三十八万………いや、安い買い物でしたよ? 薬代は倍以上吹っ掛けたしさぁ買ってきたしめじ、マイタケ、椎茸を水で洗って切って、バターで炒めてほうれん草を足して一品上がり。味噌汁はワカメと豆腐を具にしました。何か、アスナが生える生えない言っていたから鯖を塩焼きにして、今日はお終い。京都で大量に買って、送った漬物もあります。大根卸しはアスナが作ってくれました。簡単だから失敗のしようが無い。「…おいしい」「それはどうも」「ケケケ、日本酒デ一杯ヤリテェ」「少し自重した方が良いぞ? チャチャゼロ? 先生のことだからエヴァンジェリンにチクられる」「もう、チクった。」「マジデカ?!」マジです。いい加減しろや殺戮人形。「何で、アンタはこんなに料理できるの? ネギはからっきしなのに」「…いや、最初は魔法薬とかで栄養素のみを取ってたんだけど」「取ってたんだけど?」「胃が小さくなって……ご飯が食べられなくなる寸前まで行ったから…覚えた」本当にビビリました。一口食べて胃に入れたら嘔吐。コレは流石にヤバイと思って料理を始めたんだよ。固形物が暫く食べられなかったけどね。「あうぅぅ…アスナさんとケンカしちゃった…」「先生、大丈夫です。謝れば許してくれますよ」ネギを励ますのどか。ソレを見ながら、私は続ける。「お前にはもう話したが、今の貴様等は只の魔力タンクでしかない。使いこなす為にはソレを扱う為の精神力の強化が必要だ。悪い例はソコに在るから良く見ておけ」「あはは……ネギ君はまだ子供やからしかたがないんやないかなぁ?」「戯け、ならばアギはどうなる」「…アギ君は中身が大人やもんなぁ……追いつくのも大変や」「フフフ、アギはんも苦労してはりますよお嬢様? お嬢様に教える術は全部試してから教えとるんさかいに」「ええっ?!」「当たり前だ。只教えるなら教科書を持たして、天ヶ崎千草を付ければいい。そうなったら……今頃お前は呪詛返しも出来ない卵のままだったがな」「……ウチ、苦労掛けとるんやなぁ」「このちゃん、そないに落ち込まんと頑張ろう? アギ先生も頑張ってるんやから」こいつ等はこのままで良いか…問題は…「何時までしゃがんでいるつもりだ。ぼうや」「で、でもぉ」「黙れ。私の教えを請うのならば、うじうじとするなよぼうや。私は貴様を破門にしても構わないんだ」「…はい」食事の後は洗い物、タツミーとアスナがしてくれています。その間、俺はゆっくりしながらテレビを見る。「アギー、お風呂借りても良い?」「バスタオルは真名さんに出してもらってねぇ」「解かった」女の子はお風呂が好きだねぇ…俺も好きだけど。疲れが取れるし、気持ち良いからねぇ…入浴剤も使ってます。「先生」「何? 真名さん?」「風呂場で魔法が発動したみたいなんだが…」「ネギが召喚したんでしょ? 問題はないと思うけど」「入浴中に?」「…電話掛けてくる」土曜に再試。もう、いやぁ