想定外彼が思ったのはそれだけだった。しかし、ソレは屈辱であり。彼が許容しきれるモノでは無かった。責めて一太刀は浴びせる。何もせずに引き下がる事は出来ない。幸いな事に、スクナを倒した面々は浮かれている。自分の石化を解いたあの魔法薬の出所を知りたかったが、諦める。今回はスクナの力の一部が摂取出来ればそれだけで良い。ソレが、彼の所属する組織の決定であり。彼の決定でも有った――――――障壁突破・石の槍「刹那さん!!」「なっ?!」彼は暗く笑った。ガサガサと背の高い草を掻き分け、踏みしめて駆ける「何で…何でや…何で、あないな化物が」女は逃げる。スクナを消滅させた二人は化物だ。残れば殺される。そう思わされるモノが在った。あの狂気さえ逃げ出してしまいそうな瞳。振るわれた、考えられない攻撃自分には防ぐ術がない。防ぐ事さえ許されない。圧倒的過ぎる「何処まで逃げるの?」女、天ヶ崎千草は目の前の少年に声を掛けられ立ち止まり気付いた。移動していない。此処はさっきも通った場所だ。走り易さがその証拠だ。「アンタは!!」「あぁ、初対面よ? アンタが知ってるのは弟」「ウチを捕まえに来たんか?! 」ハァ…面倒になって来た。何かもう、見逃そうかしら…まぁ、そんな事したらギアン達に怒られるか。「…リリア」捕まえにって、もう捕まってるんだよ?まぁ、殺す気はないから安心しなよ。ただ単に俺は知識が欲しいだけだからあ、後は近衛詠春への貸し。どうせ、捕まれば殺される可能性高いんだし過激派にさぁアレでしょ? 結構上の人間に支援して貰わないと出来ないよこんな事。組織に属してるからって、高位の人達のスケジュ-ルを全部分かる訳が無いんだから。アンタの口からイロイロと出る前に始末されるのが落ちだよ。「ヒィ!! い、何時の間に?!」「始めまして、彼女はリリア。夢魔にして俺の臣下で協力者。」「それじゃあ、頂ま~す」リリアの唇が重なったうわぁ、エロその不意打ちは成功したかの様に見えた。彼にも、狙われた刹那にも。刹那は何時まで経っても来ない衝撃に、眼を見開いた「…ハヤテ?」ポツリとでた言葉に大気が震えた。「アンさん?」次いででた言葉に、影が揺れた姿など見えずとも、この場にいる事がわかった石の槍はその先端から『風化』しその発生元は『闇に沈む』刹那は知っている。風と闇の中位精霊とその主を。「まさか…風と闇の中位…いや、もっとも高位に近い中位精霊が居るなんて…想定外にも程がある…」その言葉を最後に、フェイト・アーウェンルクスは風の塊に吹き飛ばされた「真名…其処に彼等が居るのか?」「ああ、信じられない事に…スクナの欠片を喰らってる。二柱に感謝だな刹那。」「…アギ先生にもだな。」自分の無事を確認に、アスナやネギ。それにこのか達が駆け寄る。刹那は軽く手を振って答えた。「それで? この人に何するの? 一応ギリギリまで精気は吸ったけど」いや…うん。そう頼んだけど…「やり過ぎだよ、リリアさん。この次はハヤテ達が帰って来ないとって、帰ってきた。」「で? どうするの?」「この人から、怨み辛みと一緒に魔力とかを盗って行こうかと」「OK サポートするわ」精霊さん達に頼んで、簡易の神殿を作る千草さんを横たえる台が、大地から生え。周囲の空気が浄化される。神殿が見つからない様に闇が周囲を覆う。宙に光球が浮かび俺達を照らし湧き上がる水が陣を引き、陣が完成すると水が凍る突如生える若木が、筆となり、特殊な樹液が溢れ出すイロイロとビショビショに成っている千草を御湯で清める。全部精霊さんにやって貰ってるけどさ。「それじゃあ、始めますか」溢れる樹液の受け皿に、自分の血を混ぜる。特殊な媒介の完成。後は、裸にした千草さんに魔方陣を書きます。額から始まり、咽、溝、腹、陰部。腹には二つ描かないといけないから面倒臭い。それが終わったら、全身に描く。全部が一つの陣に見えるようにしないといけないからねぇ。筆の細さを帰るのが面倒です。「御主人様? 出来るだけ早くして。私にはこの空間が少しツライわ」「後、一寸だから、もう少し我慢して。」「あ、後。その人、本当にギリギリまで精気を吸ったから、注入しないと衰弱死するから」「……マジでか」この話でエロなど書かぬ!!誰かが書いて