その日、自由時間が明けた時から、ネギ先生の様子が可笑しかった。コレは何か有る。私の直感がそう叫んだ。「…うそ」私は見た。トラックが飛ぶのを…少し、本当に短すぎる時間だったけど。私はその瞬間を見た。次に見たのは、杖に跨り空を飛ぶ先生「スクープだぁ!!!!」僕は…僕はどうすれば良いんだろう?初めて好きと言われた。あの好きは、僕を一人の男性として好きだと言う意味の言葉だ。でも、彼女は…宮崎さんは僕の生徒で教師と生徒がそういった関係に成るのはいけないことで…こんな事、新田先生や瀬流彦先生にも相談できないよぉカモ君は朝倉さんに魔法がバレた事を、巧く纏めてくれたけど…今は居ないし「ネギ…そんなに悩んでるなら、アギに相談したら?」「で、でも…兄さんには余り心配を掛けたくないんです。只でさえ体が弱いのに…」「それは…そうだけど。案外、何とかしてくれるかもよ?」「ですけど……僕、兄さんと余り喋った事が無いんです」「はぁ?! 何で? 兄弟でしょアンタ達?」「僕も兄さんも、専攻とかが違いますし…僕は魔法の勉強ばかりで、兄さんも研究ばかりで…」「なら、行って来なさいよ。良い機会でしょ?」「で、でも~」「さっさと行って来ーい!!」「わ、分かりましたー!!」今日も疲れて、気が重い。癒しが欲しい。大体さぁ…あのジジイは何考えてんの?最初に言ったじゃん。魔力も魔法もネギ以下で体も弱いって…全部嘘さけどさぁ。普通分かるだろ? 将来の夢も言いましたよ。その辺、どうなの? まさか、俺を無理やり関わらせて、マギステル・マギにでもしたいの? そんなの、あんた等が旗印として欲しいだけでしょ?ソレぐらい分かりますよ? 英雄の忘れ形見の肩書きはデカイからねぇ・・・タツミーに依頼したら暗殺とかしてくれないかなぁ殺し屋とコネとかないかなぁ…エヴァさんは…無いか。あの人、根っこの部分は良い子ちゃんだし。超に接触は…止めとこう。イラン事しそうだ。「それで、来たのか」「はい…兄さん、聞いて良いですか?」「宮崎に告白された事か?」青春だねぇ…お兄ちゃんはムカムカしていますよ?「あの、それも何だけど…パンツ穿いて下さい!!」いや、旅館の着物? にノーパンは気持ち良いのよ。楽だし「まぁ、座れ」「……はい」「ソレで? 何に困ってるの?」「告白の事です、僕は…」ネギの悩みはこうだ宮崎のどかに告白された。ソレは嬉しいが、友達としてではなく。異性としてだった。自分は教師、相手は生徒。禁断の関係イギリス紳士として、女性を傷つけるのはいけないニーサン、助けてどうしろと? 何かもう、ヤッちゃえば? とか思ってしまう。さてさて、少し話しますかねぇ。恥ずかしいけど「それじゃあ、カモッチ。行くよ?」「応さ!! ブンヤの姐さん!! カメラもバッチリだぜ!!」その放送映像は、3-A全員の部屋に流れた。そして、祭りが始まる。その名も、『死して屍拾うもの無し!! 唇争奪戦!! ネギ&アギ先生ラブラブキッス大作戦!!』である。今の所は、各班が出場者を選び。騒いでいるが、その騒ぎも直ぐに収まった。朝倉和美がカメラの視点をアギの部屋に絞ったからである。マイクも仕掛けて有るため、声が拾える。仕掛けたのはカモだ。『それで、自分はどうして良いか分からないと…』『うん。』二人が何の会話をしているのか、殆どの人間が気付いている。渦中の人でも有る宮崎のどかも、画面を食い入る様に見ていた『ん~…お前は好きってどういった物か分かるか? 感覚的に?』『分からないから、来たんだよ~…僕には…まだ、良く分からないんだ。宮崎さんの事は好きだよ? でも、それは友達としてで…』『ネギ、俺の話をしてやる』((((((マジで!!!))))))3-A全員は、二人の恋愛教室に夢中に成った「ネギ、俺の話をしてやる」「兄さんの?」まぁ、情けない話しだけどねぇ…思い出して哀しくなってきた「俺が…というか、俺達が向こうに居た時、俺は一人の女性と付き合ってた、一ヶ月ぐらいな」「そうなの?」「おう、それでだ。ブッチャケ、その人を抱いてる」「抱いてる? 包容したの?」………そういった知識皆無なのね。「S○Xしたって事。簡単に言えば子作り」「ぶっ!! に、兄さん?!」前も後ろも堪能しましたよ? 最後が最後でなので、死のうかと思いましたが「俺はその人の事が…まぁまぁ好きだった。年上だったけどな。毎日、ヤッてたんじゃないの? それでも分かれた。何でだと思う?」「………嫌いに成ったから?」ちょいと惜しい。「正解は、冷めたからだ。好きじゃ無くなっただけ。向こうも、スプリングフィールドの血が目当てだったからな」「嫌いに成るのとどう違うの?」「冷めるとな。その人の事がどうでも良くなる。嫌いでもなければ好きでもない。居ても居なくても同じって事」「????…兄さんが何を言いたいのかが分からないよ」当たり前。分かり難く言ってるんだから「つまり、好きっていう感情はその程度の物なの。誰もが抱く淡いモノ。」「違うよ!! 少なくとも宮崎さんは、真剣に言ってくれたよ!! 僕はソレが嬉しいから困ってるんだよ!!」答えは出てます。この子は真面目過ぎ。ヤッパリ、環境で性格は変わるんだねぇ。「なら、ソレで良いじゃん。俺は風呂に行くよ」「ちょっと!! 兄さん!!」気づけよ。嬉しかったんなら、そうなんだろ?「引っ込み思案が勇気を出して、告白したんだ。嬉しかったら、先ずソレを伝えて来い」「…その次はどうしたら良いの?」「自分で考えろ」俺はもう知りません。勝手にイチャイチャしてろよ。愛されてるんだからさ。「に、兄さん!!」「じゃあねぇ~」青春だねぇ、若いって事だよ。子供先生「アギ先生ってさ」「どうしたの? 美沙?」「大人だよね…なんていうか…中身が」「そうかもね…チャンとネギ先生の答えを出さしてあげてるもん」「って言うか、ネギ君鈍すぎ!!」「「「「同感!!」」」」「本屋ちゃん頑張れ!!」「そうだそうだ!! 猛烈アタックすれば、行けるよ!!」彼女達は、インパクトの強さに話題を微妙に逸らした「兄さん…パンツ…持って行ってないよ」ネギはそれだけ言うと、頭を冷やす為に外回りに出かけた。自分の部屋で、身代わりを作ってから見えた…あの先が・・・