朝起きると、このかさんが寝ていました?何故に?桜色のポッチが見えました。イロイロと危なかったです。そうだ、祇園に行こう「それじゃあ…一晩中看ててくれたんですか?!」「うん。途中で眠ってしもうたけどなぁ…アギ君。無茶したらアカンよ?」ごめんなさい。本気で涙が出そうです。心が痛い…でもなぁ…関わったら不幸一直線なんだよなぁ「それじゃあ、部屋に戻るわ。」「ああ、ありがとう。このかさん」ほななぁっと言って部屋に戻るこのかの後ろ姿にキュンと来たのは間違いではない。…少しだけ…自分が恥ずかしくなりました。それでも、関わりたくありません。「それで、綾瀬が間違えて攫われたのか? 背が違うだろう背が」「ソレが…枕も一緒に持って行ったらしく…」馬鹿なの? その誘拐犯は馬鹿なの? 髪の長さで判断したの? 誘拐じゃなくて愉快だよ?!「いや、そいつ馬鹿だろ?」「…使う魔法はそれなりでした…ネギ先生が居なかったら、そのまま逃げられて居たと思います」「ふーん。で? 他にも何か有るんでしょ?」「………間違いは起こってませんよね?」「何の?」「お嬢様との事ですぅ!!」「ナイナイ。貧血で気絶中でしたよ?」「なら、良いです。私は護衛に戻ります。先生は?」後ろを指差して、言う「お寺巡り」吸血鬼とねぇ。相坂がまた昇天しかかったらどうしよう? 材料が無駄になっちゃうよ?「早くしろ!! バスが行ってしまうだろう!!」黙れ、オコチャマババア。寺は逃げないよ。俺が逃げたいんだよ!! このかに聞いた漬物屋に行きたいの!! 家の女中さんが美味しいって、送ってくれるぐらいなんだよ? 食べたいじゃない。ネット販売もしてないんだよ? 此処で買うしかないじゃないのさぁ!!「………ハァ」「…頑張ってください。先生」「ほら、さっさと行くぞ!!」エヴァさんのテンションの高さが憎らしいです。金閣寺は綺麗でした。本当に金色に見えたぜ…疲れてるなぁ「アギ先生。コレを」差し出されるスポーツドリンク。お兄さんは嬉しすぎて涙が出そうです。良い子だねぇ、茶々丸は。自重しない主人とは月と鼈だよ。京の自然を目に写しながら、薬草に火を付ける「私にも寄越せ」箱の底を軽く弾いて一本。ソレを其の侭咥えるエヴァさん。「火」「チョット待て、箱を直さして」「火なら有るだろうが」顎を持たれて、薬草を合わせられる。人目が無いから良い物を…「周りを気にしろよ」「ふん、人払いはしてある。今の魔力でも認識阻害と人払いの結界ぐらいは張れるからな」そーなのかー…どうでも良いよ「次は?」「ん? 大仏だ。」好きだねぇ…ホント「お前は行きたい所は無いのか?」「漬物屋。このかさんが教えてくれたトコ」「近衛このかがか……良し、先にそっちに行くぞ。あいつの家は京都でも有数の家だからな。間違いはないだろ」「知ってるの? 近衛の実家?」まぁ、俺も知ってるからねぇ。病弱そうなお父さんが巫女ハーレムなんでしょ?「アイツの父、近衛詠春は貴様の父の盟友だ。婿入りしてからは関西呪術教会の長に成っているが…下を纏めるのには向いていない様だな。今回の事も有る」「仕方ないんじゃないの? 大体から、西洋魔法使いの大英雄の盟友さんを頭に出来た事が不思議と思うんだけどねぇ」「さぁな。ジジイ也に思惑が在ったのだろう。ソレよりも何を買うつもりなんだ?」何って「すぐきは時期外れだから…千枚漬としば漬けかなぁ…」「お前は…本当に十歳か?」良いじゃん別に。緑茶と漬物。カリッと一齧り。ポリポリ言わせながら、茶を啜る。幸せそうだなぁ…もう少しだけ…頑張ろう。と思いましたが、ヤル気が失せました。何で、目の前でリア充してるの見ないとアカンの?お前の無鉄砲さの所為だよね?最初に、殺害のコマンドを選んどくべきだったのか?「ちょっと、アギも手伝いなさいよ?!」「凄い、知恵熱やん!!」「ガキだな、こっちは」「…帰りたい」「アギ先生、お気を確かに」茶々丸さんが欲しいよ~。癒し的な意味で馬鹿みたいだろ? PCの前から動けないんだぜ? もう少しだけ…逝けるよね?