ネギ・スプリングフィールドは子供である。今年十歳なのだから当たり前の事であるネギ・スプリングフィールドは教師である。労働基準法等は無視しているが修行の一環として教師をしているネギ・スプリングフィールドは魔法使いである。まだ見習いという立場だが父の様な立派な魔法使い(それもどうかと思うが)を目指して有るネギ・スプリングフィールドには目的が有る。死亡したとされているが自分を助けてくれた父と会った事が有るからだこれらの理由から父の手がかりが有るかもしれない京都への修学旅行は、ネギに取って渡りに船であった。夜は興奮して中々眠れず。朝はハイテンションで起きた。そんな彼にも、残念な事が在った。兄のアギ・スプリングフィ-ルドの事だ。ネギに取ってアギは不思議な存在だった。魔法学校に在学中も余り…というか殆ど話す機会が無かった。飛行機の中では緊張したのを覚えている。体が弱く、魔力も自分より少ない。ネギにとってアギは護らなくてはならない存在なのだ。ネギは麻帆良に着てから何時も不思議に思う。アギは自分と同じ年なのに、自分より遠い存在の様に感じるからだ。ヤル気の無い態度。疲れた目。投げやりな言葉遣い。それでも、押える所は押えている。不思議だけど、決して嫌いにはなれない。そんな存在だった。「兄さんも一緒に来れたら良かったのになぁ」朝一で駅に来た彼はそう言った。龍宮真名と桜咲刹那は荷物を纏め。部屋を出た。お互いに荷物が多いのは彼女達が裏の人間であり、京都に行く危険性を知っているからである。正直な所、二人も修学旅行はハワイが良かった。危険が少ないからである。勿論、ハワイにも魔法使いは居る。しかし、それは西洋魔法使いであり。近衛このかを狙う東洋魔法使い、関西呪術教会の人間ではない。二人は軽く溜め息を吐いた「…行くか」「…そうだな」二人は一度振り返り、言った「「行って来ます」」アギ・スプリングフィールドが目を覚ますとソコは新幹線の中で、少し堅い枕は絡繰茶々丸の膝の上だった。何コレェ最初に思ったのはソレだけである。ありえない。何故に? ホワァイ?驚愕が張り付いた顔で、周りを見渡すと。エヴァンジェリンが恥ずかしそうに言った「ジジイが折れてな、私が修学旅行に行けるようにしたんだ。…そのお前のお蔭だ」(謀ったな!! 謀ったなジジイィィ!!)気分は流竜馬なアギの心の叫びで有るは~い、起きたら新幹線でした。本当に何なの? 何なのコレ?! イジメだろ?! 責めて用意させてよ!! 魔法薬も何も持って来てないよ!!死ねってか?! そうなんだな!! 俺を殺したいんだな!! クソジジイがぁ!!大体なんなのさぁ、エヴァさんの呪い自体解けて無いじゃん。魔力チョットしか無いじゃん。使えねぇよ!! 使えませんよ。吸血鬼。中途半端にすんなよぉ 完全に封印解けよぉ魔力制限設けて遣ってるんじゃないよ!!「それで、二人とも。何でかなぁ? 何でこんな事するかなぁ?」「私だって面倒事が少ないハワイが良かったんだよ? ムシャクシャしてやった。後悔も反省もしていない」「あの…私は、ネギ先生よりもアギ先生の方が引き出しが多いいですし…学園長の命令も在ったので」ジーザス。あのジジイ、俺を最初から行かせる気だったようです。「まぁまぁ、別荘も持ってきたから良いじゃないか」「エヴァさんに見つかったらどうするの? ネギに見つかったらどうするの? 陣を敷いてないとはいえ、触ったら転移ですよ? 馬鹿なの? 」「先生、部屋は別々ですし。その危険性は少ないですよ?」どうせ、屁理屈だよ!! 畜生…死亡フラグしか見えねぇ…「ねぇねぇアギ君!!」「はいはい、何ですかぁ佐々木さん」「音羽の滝だよ!! アギ君も飲まなくて良いの!!」ゴメンねぇ、佐々木。先生は頭が痛いの。ぶっちゃけ、使えない人間を演じきるつもりだから、楽しみませんよぉ?故に、潰れて来い「先生はね。迷信は信じないからなぁ…皆と飲んでおいでぇ。先生は体調悪いので、バスにいます」「あははは、体が弱いと大変だね。…大丈夫? 水筒に水取って来てあげるよ!! 恋愛の!!」先生は、貴女の良心に心が痛いです。ゴメンね佐々木。死亡フラグに近寄ったらねぇ。俺、回避できる自信が無いです。「あぁ~クソ。マジであのジジイ死なないかなぁ」案の定、クラスの半数が酔いつぶれました。バスの中が最悪です。瀬流彦先生には連絡しましたよ?だって他に頼れる魔法使いが居ないんだもの。瀬流彦先生は防御に掛けてはネギ以上だと感じております。ネギはその防御を貫けると思うけど、時間が掛る筈。修学旅行中は部屋に引き篭もるか、瀬流彦先生か少し苦手な新田先生と一緒に居るつもりです。体が弱いという設定は此処で使わなければ、命に関わる。ヘルマンの事とかは半ば諦めてるよ? そもそも、俺はアイツの嗜好に在ってないしね。才能無いし、在ったとしても鍛えてないもの。マッハパンチのパクリをネギに放ってれば良いよ。俺は家で寝とくよ。ああ、蛙事件の時は寝てました。忍者が気絶したらしいけど知らんよ。大体、ソレで中忍とか在り得ないよ。蛙が苦手な忍者ってなにさ。「アギ先生、暖かいお茶です」「ありがとねぇ、茶々丸」本当にありがとう御座います。貴女のフォローが心の癒しです「そう言えば、相坂は何してるの?」「さよなら、居るぞ? 清水寺で昇天しかかったのには驚いたが…」気の迷いってヤツでしょ? それにしてもお寺の匂いは良かったなぁ…線香の匂いではないと思う。エヴァさんに着いて置こうかなぁ、いざと成ったら茶々丸が居るし、盾にも成るし。「此処が今日からお世話に成る旅館です。」どうでも良いからさぁ、こいつ等をさっさと旅館に運べや。タツミー達も手伝えよ。部屋は一人部屋でした。今日は自棄酒でもしようかと思います。本当に、鞄の中に別荘が在ったのには驚いた。チャンと持ってきた箱に入ってるし。皆が寝静まったら、中から薬持ってこよう。いっその事、血液取って来てエヴァさんに上げようかなぁ。自力で呪いを解いてもらうのも良いかもぉまだ……俺のターンだ!! 昼だって活動時間さぁ。午後は授業だけどねぇ。外が大雨です。サボリたいけどテストが帰ってくるのよねぇ就職も決ってないし…マジでどうしよう夜が待ちどうしいです。昔から朝と昼はダルイんだよねぇ、小学生の時から