「あら、この手紙…ネギとアギからだわ!! 校長ー!!」日本より遥か遠い異国の地で、一人の魔法使いが扉を破壊した薬草に火を付けて、二人の話を聞き流す。灰皿が置いてある所は良いねぇ…携帯灰皿だと余り入らないのよ。「だから、貴様は聞いているのか!! アギ・スプリングフィールド!!」「…眠いのは誰の所為よ?」一々俺に言うなって。関わりたく無いの。京都には行きたくないの。「だからソレは、アイツの人間違いだと言ってるだろうが!!」「はいはい、そうですねぇ、大変でしたねぇ。それで? 京都にはいけないからお土産買ってきて欲しいんでしょ? ネギに」「そうなんですかエヴァンジェリンさん?!」「いや、確かに呪いの所為でこの学園から出れないんだが…そうじゃ無くてだな」「ネギ、俺達の親父はこんなイタイケナ幼女を学園に閉じ込める奴らしい。お前のする事は分かっているだろう?」「大丈夫だよ兄さん!! 僕が呪いを解いて見せるから!!」「だから、ソレに何年掛ると思っているんだ!!」グダグダな会話です。 「アギ先生、そろそろ昼休みも終りなのですが?」「そう? アスナーそろそろ授業が始まるってよ?」「もうそんな時間? ありがと。エヴァちゃんも茶々丸さんも行くわよ」「ちょ?! コラ!! 襟首を持つなぁ!!」掛けてくアスナ、ソレを追う茶々丸とネギ。徐々に顔色が悪くなるエヴァさん。ざまぁ窓ガラス二千百十円の仇だ。さっさと払え。ホムンクルスの材料費は直ぐに振り込んだ癖に、セコイ事すんなよ。「今日も平和だねぇ」煙を吐きながらそんな事を言って見る昼さがり、新田先生に拉致られました。なんでも、谷口先生がまた、倒れたらしい。あの人も体が弱いねぇ…この間の飲み会が原因じゃないの?新田先生と同期でしょ? 結婚もしてるし、息子さんは麻帆良大で教師を目指しているらしいです「は~い。谷口先生が倒れたので、またアギ先生が来ましたよぉ。プリント配るから、前の時みたいにねぇ」「先生、谷口先生は大丈夫なんですか?」「ヌカズケ混ぜてたら、立つ時にギックリ腰に成ったそうです。命に別状はありません」「…谷口先生」年には勝てないんだよ。年には放課後、帰る準備をして扉を開けると挟まれました。ボインに、窒息するかと思いました。大きすぎるのも問題だよねぇ…ヤッパリ少し、手から出るぐらいが丁度良いと思う。タカミチはしずな先生と良い関係らしいが…オッパイ成人なのか?間違えたオッパイ星人、寧ろ聖人?モてるダンディはツライねぇ。しずな先生から、学園長が呼んでいると教えられたので帰ります。厄介事だろ、どうせ。学校出ようとしたら捕まりました。エヴァさんが恐いです。茶々丸、放して?「すみませんアギ先生。マスターの命令は絶対なので…明日は夕食をご馳走します。リクエストの方は?」「あー、明日は俺が夕食当番だから、明後日が良いなぁ。リクエストは……ヘルシーな料理で、ご飯に合うのが良いなぁ」「畏まりました。それでは行きましょう」諦めてますよ? ロボに腕力で勝てる訳が無いじゃない。学園長室には既にネギが居ました。何か驚いてます。ハワイで良いじゃない。お兄さんは久しぶりに良い所に行きたいのですが?「ふむ、それでじゃな。この親書を向こうの長に渡して欲しいんじゃよ。アギ君と一緒に」「断る」「に、兄さん!! お父さんの手がかりが掴めるかも知れないんだよ?!」何を言う愚弟。このジジイは俺達が妨害を受ける事を見通して言っているんだぞ?しかも、西洋魔法使いの大英雄の息子が、『仲良くしようや』的な事が書かれた親書を持っていく事に因って、西の過激派の炙り出しも狙っている節もある。戦いなんてくだらねぇ!! ワイキキのビーチでゆっくりしようぜ!!と考える俺の方が正しいと思う「何故かの? 理由を聞かせてくれんかのぉ」馬鹿め!! 俺が理由を用意していないとでも思ったか!!「一つ、俺は戦力では無く足手まとい。二つ、体が弱い、三つ、魔力も少ない。四つ、此処から出られない生徒が居る。ソレは副担任として放って置けない。」学園長が何か言おうとするが、畳みかける。まだ、俺のターンだぁ!!「幸いな事に、エヴァンジェリンは授業を何度もサボっている。その埋め合わせには丁度良い。コレで出席の単位も稼げるしな。もし、俺を行かしたいんなら呪いを解いからです。教育者として進言します。何か反論は?」「エヴァの呪いは、お主達の父が馬鹿魔力に任せて掛けた物でもあるんじゃ…本人以外には解く事が出来ん。そうじゃろう? エヴァンジェリン」「例外として、自力で解く方法も有るがな。その為には貴様等の血が大量に必要になる。」「それじゃあ、俺は行かないという事で良いですね?」唸る学園長。ざまぁ見ろ。そもそもアンタには貸しが有るんだ。相坂の事とかなぁ。「に、兄さん。一緒に行こうよ!! 僕が頑張るから!!」「ネギ、俺は足手纏いにしか成らない。お前が行って来い。頑張れよ」「待つんじゃ!!」もう、決ったじゃん。争い事も痛い事も嫌いなの。したくないの。「何でしょうか? 学園長?」「どうしても、ダメかね?」「教師にしたのは貴方ですよ?」「……分かった。親書はネギ君に任せよう。お主は本当に掴めんのぉ」其の侭、お家に帰りました。死亡フラグ回避成功!!修学旅行中は平和です。今日の晩御飯は、お好み焼きでした。タツミーが作ってくれました。でも、チーズは邪道だと思うんだ。お好み焼きにはプリプリのエビにイカ。ソレと豚肉厚い生地の中に入っているキャベツのシャキシャキ感を楽しむ物だろう!!ご飯のお代わり!! 四合炊いてて良かったぜ