朝、エヴァさんと約束したので材料集めました。子種はありません。有っても使いません。ソレが俺のジャスティス材料を鞄に詰めて玄関に行くと、茶々丸が居ました。何でも荷物持ちに来たそうです。でも、メイド服は勘弁してください。特殊な趣味は持ってません。大人な女性が好きです。「お持ちします」「ありがとねぇ…重くない?」結構重い筈よ? 俺なんて一杯一杯だったもん。思わずタツミー達に頼もうかと思ってしまいました。昨日? いや、今日の朝から二人の仲が良いです。少し嬉しい今日は刹那さんが夕飯当番なので期待です。意外に味噌汁作るの巧いの。豆腐と御揚げの味噌汁が絶品でした。日本人には米と味噌汁だよね中身は日本人だから嬉しいですあ…お昼はどうしよう。外で食べるのもなぁ…3-Aの奴等に見られると集って来るからなぁ食事ぐらい静かに取らして欲しい。夕食は別だけどさぁ「アギ先生、昼食は如何なされますか? 宜しければ私が作りますが」アレ? 声に出てたか?「それじゃあ、頼むねぇ。スパゲティが良いなぁ。ホワイトスープのやつ」「コーンは?」「当然」「マッシュルームの薄切りは?」「勿論。人参もね?」「畏まりました」お互いサムズアップ。この具材は鉄板でしょ。お昼が大変楽しみです。歩く歩調は、茶々丸が合わせてくれているので緩いマイペース。何故か猫が寄ってきます。茶々丸は分かるんだけど、何で俺にまで?クロか、クロと契約してるからか? 猫は好きだよ? ドチラかと言えば犬派ですがよって来る子猫、親猫を従えたままエヴァハウスに向かう。この道中、空の彼方、山の方にネギを発見。何やってんの? アイツ?認識阻害の魔法がかなり雑です。此処にいる人達って、無駄に鋭かったりするから下手すりゃオコジョよ?期待してます。誰か発見しろ!!そうなったらお去らば出来るしね。ドッカに引きこもれる。夢に敗れた的な感じでそんな事考えてたら直ぐに付きました。猫は途中でさよならしました。猫もこの辺が恐いみたいです。さすがは野生。見習いたい「持って来たよぉ」「着いて来い。」そのまま着いて行くと別荘がありました。入りたく有りません。あの中ではエヴァさん魔法使えるじゃん。何か有ったら堪りません。茶々丸は基本エヴァさんの味方だしねぇ少し愉快な殺戮人形でL5は勘弁「どうした。早く来い」「御腹が痛かったり?」「とっと入れ!! この無気力症候群患者予備軍が!!」蹴り入れられました。腰が痛いです。振り向くんじゃなかった。気が付いたら後ろに居ましたよ。あのロリババア。何なの? 協力して貰う人間の態度じゃ無くね?何?吸血鬼だから関係ないとでも言う気か?ゲゲゲの人に謝れ!!「ほら、早く来い。貴様にも手伝って貰うんだからな」引きずらないで欲しい。俺の私服はカッターに綿パン。ソレに白衣なんだから。白衣は長年愛用してるんだから、着心地が良いの。破れたらどうしてくれる?!ホムンクルス製作を手伝いました。エヴァさん普通に凄かったです。大変、為に成りました。そう言うと機嫌が良く成ったので、魔法薬の本見してと頼んでみたら貸して貰えました。見た事の無い物でした。でも、古代エジプトの文字は分かりません。エジプトでも無いかも知れません。適当言っただけです。アラブ語に似ているような気がしないでも無い。帰りに図書館島で辞典を探さないと…茶々丸が手伝ってくれたら楽なんだけどなぁ別荘内では睡眠も食事も採らずに試験管やらフラスコに薬液入れたり、薬を計ったり、機材の扱い方を聞いたりと忙しかったです。それでも充実している時間でした。研究は楽しいね。空腹が別荘を出た瞬間に襲ってきました。エヴァさんは寝るそうです。「茶々丸…ご飯」「少々お待ち下さい、アギ様」ホワイトソースの良い匂いが、部屋に満ちます。御腹が鳴りっ放しです。目の前に出されたスープスパ。ホワイトスープの中に色鮮やかな、細かく切られた人参が紅く光っている様に見えます。黄金色と間違えてしまうようなコーン。甘い香りが唾液を出させます。スライスされたマッシュルームは少し厚めで、その地味な色に反して大きさで存在を主張しています。そして、予想だにしなかったアサリ。「あの…何か不手際が有ったでしょうか?」「パーフェクトだ。茶々丸、君は素晴らしい」「…感謝の極み」頂きます。感想は言うまでも無いだろ? レシピを貰いました。今度タツミー達が仕事の時に作ってあげようと思います。美味しいものは皆で食べたいしね。お昼過ぎ…と言っても三時ちょい過ぎに成りました。餡蜜と御手洗を土産に買ってたらね。俺も食べたくなったから、多めに頼んじゃった。夜のデザートにプリンも買いました。焼きプリンって食べた事ないんだよね「ただいま~」「ああ、おかえり先生。その包みは?」「餡蜜と御手洗団子。コッチは焼きプリン。六個で千円だったよ。大きさも中々だったから今日のデザートにします。刹那さんは?」「刹那なら、買い物に行ったよ。十分もすれば帰ってくると思うが…」「それじゃあ、帰ってきてから食べよう。」テーブルの上に餡蜜と団子を置いて、プリンは冷蔵庫「そう言えば…弟君が何処かに飛んで行ったよ?」「見かけたけど?」「それだけかい?」「別に良いでしょ? 周りが何とかするんじゃない?」「それも…そうか」キーンと飛行機が飛ぶ音が聞こえた「「早く帰ってこないかなぁ」」晩御飯は、ギンダラの照り焼きと豆腐とワカメの味噌汁に、御浸しでした。刹那さんのお買い物「むぅ…六十九円…確かに安いが」左手に持った豆腐を一度置いて、隣の豆腐を籠に入れる「やはり無難に何時ものでいこう」スーパーを回りながらレジに向かう途中に魚コーナーへ行く「何故に銀鱈? ………照り焼きにしよう」お米はこの間、三人で買いに行ったのでスルー。他にも日用品を籠に入れてレジに向かう。卵がお一人様七十円で嬉しいのは…先生の影響だと思う。あの先生は、何処か主夫の匂いがする。エプロン姿が様になってるし。何気に料理のレパートリーが広いし会計を済まして、帰る。「ただいま」「「おかえり~」」この遣り取りがくすぐったく感じるのは、私の過去が原因で、少しツライ「御手洗買って来たよ~」「刹那、緑茶を頼む」「自分で出来るだろう?」「刹那の入れた茶が美味い」「タツミーの言う通り。巧い人に入れて欲しいなぁ先生は」全く…嬉しい事を言ってくれる「先生、タツミーは止めろと言ったと思うが?」「名前で呼ぶのが気恥ずかしい」「刹那は名前で呼んでるじゃないか」「…すみません、名前で呼ぶので、銃口下げてください。」「ほらほら、お茶を入れたぞ」御手洗団子は美味しかった