「ああ、大丈夫かしら」ネカネ・スプリングフィールドはかなり心配だった。原因はアルベール・カモミールという、オコジョ妖精である。このアルベール・カモミール。通称エロオコジョ。愛称カモは、罠に掛っていた所を幼いネギに助けられてから兄貴と慕っている。コレだけならば、心配する事は特に無い。しかし、問題が有る。アルベール・カモミールは女性の下着を2000枚も盗み服役していた。それが脱走したのだ。ソレが、自分の大切な弟達の所に行った可能性が高い。心配だ。ネギは人が良すぎて純粋な部分が多い。あの犯罪者を疑う事は無いだろう。手紙を送ったが、アレは口が巧い。騙され、誤魔化されてしまう可能性が高い。それに、アギの事もある。あの、身体の弱い弟に何か有ったらどうしよう。心労で倒れたらどうしようか? やはり、自分も付いていった方が良かったのだろうか?ネカネは、かなり本気で日本に行く事を考えていた。アルベール・カモミールに取って、ネカネの手紙は予想はしていた。「まだまだ、甘いぜ。」ポイっとゴミ箱に手紙を捨てる。しかし、この獣は知らない。他にもネカネが手紙を出す相手が近くに居る事を。ソレを知るのはネギと供に学校に着いてからだった。あ~…ダルイ。頭がまだクラクラする。増血剤の副作用である。良く効く薬には少なからず副作用が有るんだよね。俺の場合は多用するから、普通のより酷い。本当なら殆ど無い様に造ったんだけどねぇ。昨日、新たに発見した要素に興奮しすぎて血を抜いたから使っちゃったんだよねぇ。新たに発見したのは薬草の効果です。俺が日頃から愛用している薬草の中の一つと掛け合わせるとね。生理痛がね、大分軽くなるの。副作用は今の所無し。シュミレーションした結果でだよ?この辺りは女性に実際に使って貰って、臨床しないといけないからねぇ…タツミー達に頼むのも、今後の生活上したくないしねぇ…いっその事、性別が変わる魔法薬でも作ってみるか?太古の昔には実在したらしいけど……伝説だしなぁ一研究者としては挑戦してみたいけど…リリア達が住んでる所にそういう伝承的な物残ってないか聞いてみるか。精霊さん達にも頼みたいけど…最上位の精霊とかじゃないと知らないだろうし、知ってても造り方を知っているかどうかは怪しいしなぁ。その前に、あの子達に危ない事はさせたくないし。もうちょっと考えてみる。超に協力を頼むは…止めとこう。巻き込まれるのが眼に見えてる。と、なると…エヴァンジェリンと茶々丸か…無理だな。この別荘の事を知られたら厄介だし。「ハァ…儘成らないなぁ」俺が望む効果は出ないし。血液損した。風邪に効くのとか、腰痛に効くのとか冷え性に効くのとかは、市販の物で有るし。効果コッチの方が断然良いとは思うけど…部屋を出る時に手紙に気付きました。ネカネさんからです。従兄弟のお姉さんです。美人です。結構好みです。白魔法の使い手だしね。料理も上手いよ?手紙は昼休みにでも読む事にします。コレは映像付きのじゃないみたいだし。返事も書かないとなぁ。アーニャにも書いておくか。学校に着いて職員室へ。鬼の新田先生が鼻歌歌ってました。以外にJ-Popsでした。似合いません。気持ち悪いです。今なら鬼では無く。仏の新田です。何処の安西先生だコノヤロウ瀬流彦先生に聞いた所。娘さんが手料理を作ってくれたらしいです。少しだけ、仕方が無いと思いました。俺もね、初めてアンちゃんやヴィヴィ達が料理を作ってくれた時なんてもう…ね? ちょっと新田先生と美味い酒が飲めそうな気がしました。少し良い気分で教室に行くと、HRでエロオコジョを発見しました。こいつぁヤベェ。奴は絶対に俺を巻き込もうとする。マジでゴメンだ。何とかしないとそんな事を考えながら、授業に行きます。今日は二年生で二クラス担当している先生が、風邪を引いて休んでいるのでその代行です。予め、何処まで進んでいるかは連絡を貰ったので、プリントを造れました。3-Aは三時間目。連続で授業はキツイけど、お給料の為に頑張ります。「は~い。授業始めま~す。谷口先生は風邪で休みなので、今日は俺が代行です。プリント配るんで、全部回ったら十分間テストするから。」生意気にもブーイング。その辺りの事考えると、3-Aは素直な子が多いです。癖は強すぎるけどねぇ。取り合えず、文句は無視して窓を開けて、薬草に火を付けます。大概、コレで黙るから。楽チンです。「プリント回ったぁ? 回ってるね。それじゃあ始め。私語すんなよ?」次のクラスも同じようにしました。名前を呼ぶとビク付いてるのが分かって、おもしろかったです。癖に…はならないね。コレ新田先生に怒られたし。放課後の俺の時間が潰れました。アルベール・カモミールは自分の失態をその身で理解した。手紙を単純にゴミ箱に捨てたのが、仇となった。燃やしておくべきだったと嘆いても遅かった。目の前の五万オコジョ$が儚く消えていく(オレッチの五万…)何よりも、アギ・スプリングフィールドの存在がヤバかった。妖精の仲間である。カモミールは、アギに集まる精霊を感じ取り萎縮してしまう。自分が敵う相手ではない。アギの気分を損なわせれば確実にヤバイ。なんと言ったて殆どの属性の本物の中位精霊の残滓を感じ取る事が出来るのだ。魔力量はネギには及ばず。普通の魔法使いと同じぐらいしかないのに、ソレはありえない事だった。故に恐怖する。アレは精霊に愛されている。実際は、薬を使ってそう見せているだけなので。アギの魔力量はネギと同等なのだが、ソレを知らないカモミールは誤解する。部屋に帰ると、アスナがカモを連れてやってきました。取り合えずお茶を出して話しを聞く事に。要約するとこうこの獣が本屋ちゃんに何か(仮契約)させようとイロイロとした。ネギは誤魔化されたみたいだから。アンタが何とかしなさい「それじゃあ、学園長に報告しとく。犯罪者が来ましたって」「それだけで良いの?」「向こうから監査官が派遣されるか、ネギが監視役になるかのドッチかに成るとおもうよ?」「それって…何も変わらなくない? どうにかしたいんだけど、この変態オコジョ」「オレッチは変態じゃないッスよ。姐さん!! 変態だとしても、オレッチは変態という名の紳士でさぁ!!」何コイツ。普通にキモイんですけど。「早急に連絡する。仮の措置として、コイツが何か仕出かしたら好きな様にして良いから。後、コイツは口が巧いから、話半分で聞いてくれ」「分かったわ。何かしたら、ボコボコにしておく」少し、アスナと分かり合えた様なきがします。出来れば動けなくなるぐらいボコって下さい。その分だけ、俺が安全に暮らせます。学園長に連絡して、ネカネさんに手紙の返事書こう。この作品、プロットなんて作ってない。今更そんな事に気付いて吃驚です。今回は此処まで?