ヤバイ。何がヤバイかって? 眼がヤバイ。完全に逝ってる。墓穴を掘った。何で最初に俺の名前をだしたんだ? 先にアスナか宮崎の名前を出しておけば良かった…そう思ってたら、援軍がきた。何だか高飛車そうな感じの魔法使い。その周りに現れた仮面の異形。アレは影だな。操影術と言う奴だろうか? そこら辺の事は調べたり勉強していないので分からない。しかし、戦闘手段としては中々に使えるとは思う。影は何所にでも有る。それは、どんな状況でも使える可能性が高いという事だ。覚えて見るのも一つの手なのかも知れない。だが、あの程度のなら何時でも抑えられる。魍魎を押えてしまえば『影』は『固定』されて動けなくなるからだ。関係は無いが、陰陽道さまさまだ。俺は西洋よりも東洋の方が適正が高いのかもしれない。でも、あの女ではネギを抑えられないだろう。何時でも動ける状況の筈なのに、追い討ちが無い。期待しない方が良いな。「昨日は遅れを取りましたが…今回はそうは行きません!!」ヤッパリか…早く逃げよう「アスナ!! 宮崎と俺を担いで逃げろ!!」「え?! 手伝わなくて良いの?!」「バッカ、俺の尊厳が掛ってるんだよ!! 見たく無いだろ?! 俺とネギのフレンチキス!!」早くして!! 今ならアレを捨て駒に逃げられる。世界樹の方に逃げれば魔法先生が居る。俺は魔法がダメな子という事に成っているが、使えない訳ではない。この場で魔法を使っても良い。正当防衛で尚且つ相手が魔法使いだからだ。それでも、使わない方が良いに決ってる。学園長に情報は余り渡したく無い「フレンチキスって…アレよね? そのディ、ディープキス」「そうだよ!! ベロチューだよ!! 早乙女の同人みたいな内容は嫌だろ!!」早く担げって!! 建前上、ゲート使えないんだよ!!「キャァァァァ!!」「「あ」」「アスナの馬鹿ァ!! 助けてエヴァさーん!!」本当にお願いします「?」「御主人? 何カ有ッタカ?」「いや、アギの声が聞こえたような気がしただけだ」「惚気カヨ」「五月蝿い!!」「アスナGO!! お前だけが頼りだ!! 宮崎!! カード出せ!!」「すみませんアスナさん!! 前衛お願いします!! アデアット!!」「結局私が戦うの?!」「それでは…その唇、貰い受けます。兄さん」嫌だ!! 何が悲しくて男とキスしなきゃならんのだ!! 「「キス・ターミネーター!!」」「馬鹿言ってないで、助けろ!!」ネギの踏み込み。繰り出された拳をアスナのハリセンが受け止める。流石は主人公、俺には絶対に出来ない。あの子の身体スペック高過ぎなんだよ。しかも、ネギは真面目に訓練する良い子だからねぇ。俺とはクンフーが違う。「アスナさん!! 眼を瞑ってください!!」パチっと一瞬の閃光。(眼暗ましか…)「効かないわよ!! 眼を覚ましなさいバカネギ!!」空を切るハリセン。後退したネギは、構えを正して再び全身。アスナの切り上げを半身を逸らして避ける。片手を離して繰り出したアスナの拳を絡め取るような動きで捌く。「チィ!! 無駄に高いスペックだな…宮崎」「ダメです!! 最初の眼暗ましから、アギ先生にキスすることしか頭にありません!!」「……マジでか」「…凄く…濃厚なのを…」もういやぁ!! やってられるか!! 仕方が無い、魔法を使う。コレならネギと同じように誤魔化せる。俺には魔法学校よりも以前。壊滅した故郷でスタンじいちゃんから魔法を習っていた、確かな過去が有る。余り知られたく無いが…仕方が無い。 マガ・マギ・ゴディア・マラスクス!!「先生?」「全てを縛る大地の鎖、不可視の縛鎖にて彼の者を跪かせよ!!」完全版で止めてやる!! その隙にアスナがネギを気絶させてくれれば、俺達の勝ちだ。「罪人よ跪け、汝を裁くは父なるモノ。汝を縛るは星の畏敬!!」「アギ!! 早くして!!」五月蝿い!! キツイんだよコレ!! 制御が難しいというか、コレも封印術の一種なんだぞ? 捕縛系の魔法でも有るけど…これは元々、封印する為の一つ前の工程に使われる魔法だとじいちゃんが言っていた。封印の瓶で封印は出来るが、中には効果範囲から逃げる奴も居る。だからこそ、足を止める必要が有る。確かにその通り、ヘルマンの時は隙を突けたのと、攻撃中の停滞が有ったからだろう「座して裁きを受けよ!! 大地の縛り!!」ガクンと床に激突するネギ。オカシナ魔力の影響はまだ残っている。何をするか解からない。流石に大地の縛り…重力の鎖は効く様だ。正確には引力「止め!!」「馬鹿!! 素手でやれ!!」パン「………」「………アスナさん」「あは、あははは……ごめん」「キス…します」何なのこの子? 馬鹿なの? そうでした。バカレッドでした。どうする? どうすれば良い?いや、ソレよりもだ。なんでアスナの攻撃で魔力が打ち消されない? 何故だ?もしかして…アスナが危険と思っているのがネギだからか? 違う、今は仮説を立てている時ではない。この場をどう切り抜けるからだ……(そうだ!!)「アスナ!! 下がれ」「キスします」ネギはもう一寸其処に居て!! 魔法先生達もアレだよ、チャンと効果範囲とかをキチンと図って教えろよ!!後で絶対に文句言ってやる。瀬流彦さんに…あの人、リア充しすぎだと思うんだ。結婚式には出たいけど出たく無い。「どうするのよ?」「答えは簡単だ。ネギ、さぁ来い!!」「「エエェェ!!」」「兄さん」走って近づいて来るネギ。まだだ。後少し…今!!「秘儀!! アスナバリアー!!」「サセルカァァァ!!」馬鹿な…反応しやがった!!「チュー!!」「来るな愚弟!!」咄嗟に魔力を込めて蹴り飛ばす。防がれたか…なんでこんなにも戦闘力が違うんだろうか?クンフーですね。分かります、でも納得できません。この子強すぎ。ラディ○ツVS農民のおっさんぐらいの差じゃ無いから良いけど…「チィ…防がれた」「何で人をバリアーにするのよ!! 危なかったじゃない!!」「うるせぇ!! 何事も経験だと思って護って下さい!! ホントお願いします!!」「兄さん…キスしましょう」ダメ…もうダメ…精霊は使えない。クロは昨日還した。召喚とかしたらバレる。「ダメです!! わ、私とキスしてください」「本屋ちゃん?!」「わかりました…宮崎さんとキスします」頑張れ宮崎。骨は拾ってやる。「うっぅぅぅ…ダメよ!! 先に私にしなさい!!」「アスナさん!!」「ダメよ本屋ちゃん…ネギが本当に好きなら、こんな理由でしたらダメ!!」「で…でも!!」「大丈夫よ…何だかんだで、アイツとキスした事有るんだし…今更よ。高畑先生にも振られちゃったしね。本屋ちゃんの事、応援してるんだから。」アスナがカッコイイです。頑張れアスナ!!「分かりました…アスナさんにキスします」ほっと一息。コレで俺の貞操は護られました。ウホッな趣味は無いからねぇ「アギ先生!! アナタも魔法使いなら何で何もしないんですか!!」アレ? 何言っちゃってくれてんの? ていうか誰?「ネギ先生!! 先にお兄さんにしなさい!!」「おま?! そうか!! ウルスラの!!」思い出した!! 何故か他の学校の教師の変わりに、暇だった俺が担当したんだった!!ザコの分際で何て事を!!「分かりました…兄さん」「だ、ダメ!! アギ逃げて!!」いや、もう良いや。アレだよ。ノーカンにすれば良いんだよ。うん。割り切ろう。タダデハオカンゾタカビシャオンナ!!よく考えれば、ネギはまだ九歳だよ。ノーカンノーカン。大体から、俺が…俺が…「アスナ…飲み物買ってきて置いて」「ア、アギ? 何悟ってんのよ?!」「兄さん…いきます」唇が合わさる。舌が侵入してくる(今!!)逆にキスを此方からする。ネギの鼻を抓む思いっきり息を吸う。「ムグゥ!!」バタバタバタバタバタバタばたバタバタバタバタバタバタバタ「ちょ?! ア…アギ?」「はうぅぅぅ…凄いですぅ…」バタバタバタバタバタバタばたバタバタバタバタバタバタバタ「何時までやってますの?!」「お、お姉様!! ネギ先生の顔が!!」バタバタバタバタバタバタばたバタバタバタバタバタバタバタ…………(落ちたか…)「ペッ!! 餓鬼が、女抱いてから出直して来い」だから…眼から零れるのは涙じゃない。心の汗なんだよ…たぶん…きっと…グスン「ア、アギ? 」「…飲み物」「はい、アクエリ」口に含んで濯いでうがいして吐く。ネギは説教されてます。名前覚えていない人に。ソレを見ながらケーキを食べる。宮崎が奢ってくれた。甘いのが何故かショッパイです。ネギはね、窒息させました。殺しては無いよ? 死んでたら物語が終わっちゃうし。鼻を抓んで、肺の中の空気を全力で吸いだしただけ。ネギは意外と持った方だと思う。「何も泣かなくて……いや、ごめん。」「もう、放っておいて…」「そんなに…嫌がらないでも」「お前…雪広に同じ事されたらどうする?」「ごめん、私が悪かったです」苺が美味しいです。そんなに構わなくて良いから、一人にしてください。「あ、あの…ごめんなさい。兄さん」「……お前の不注意も有るけど学園側の不注意でもある。予め、効果範囲を詳しく割り出してなかったんだからな…学園長には報告しておけ。俺が言った事含めてな。」「…はい」ケーキも食べたので、俺も帰ります。刹那は来るのが遅すぎ。がっかりだよ…今日は茶々丸に癒してもらうから良いけどね。席を立って帰ろうとしたら、手を掴まれて引っ張られました。まだ、何か有るの?おじさん、もう一杯一杯何だけど?「アスナ、何か用?」「……ありがと。結果的には私達の唇、無事だったわけだし」俺の唇が大破ですが?「だから…その…」「え? チョ?! なっムゥ!!」馬鹿、舌入れるな!! 反応しちゃうから!!「うわぁ」「アスナさん凄い」「な、何やってるんですか?! アギ先生!!」口で言う前に止めて。「んっ…フムゥ…」「プハッ…どういうつもりだ?」「し、舌入れるんじゃないわよ!! 別にアレよ?! その…口直しとお礼よ!! じゃあね!!」「兄さん。僕、アスナさんがお姉ちゃんになってくれたら嬉しいな?」「わ、私もアスナさんを御義姉さんと呼んだ方が良いんですか?!」「…興味ない。刹那、いい加減動け」「アカン…ウチ出来ひんよ…アンナ濃厚なの何て…このちゃん。ウチどうすれば良いん?!」お家に帰る、でもその前にある物を回収。アンちゃんとハヤテが活躍中です。…ちょっと。甘かったかな?多分、コレで終り。次からは暫く修正と別のをゆっくり書く。ただの物書きに戻ります。それじゃあ、オマケだ!!アギ茶!!「それでは…宜しくお願いします」「いや、そんなに畏まらなくても…」約束というか…朝に言われてたからね。添い寝ぐらいドンと来いです。「茶々丸は…」「はい?」「暖かいね」「…そうでしょうか?」「そうなんだよ」暖か~い…何時もより早く眠れそう。「アギ様…その…堅くは有りませんか?」「気に成らないよぉ…茶々丸。、暖かいって言うのはね。茶々丸の心が暖かいって事だよ」「私は…既に心を持っているのでしょうか?」「持ってるよ。俺が感じてるから…おやすみ」「はい…お休みなさいませ…アギ様」「私を置いて寝るな!!」「zzz」「マスターの入るスペースが有りません」ロリババアに変身!!「コレでどうだ!!」「どの道、スペースがありません。キツキツに成ります」アスこの!!部屋に帰って直ぐに布団に潜り込んだ感触がまだ残ってる。(うぅぅぅ…何やってるのよ私!! 振られたからって節操無さすぎよ!!)布団の中で自己嫌悪に耽る。本当に何やってるんだろう…(大体アギもアギよ…し…舌なんかから…絡めて!!)「全部アギが悪い!!」「アスナ? どないしたん?」「フェ?! いや、その…何でも無いわよ?」「アスナ…アギ君とキスしたんやろ?」何でこのかが知ってるのよ?!「せっちゃんが教えてくれたえ? アスナぁウチ、アギ君の事が好きやねん。アスナもそうなん?」「うぇ?! ちょ?! その?! す、好きとかじゃ無くて?!」「アスナ、先に言うとくけど。ウチとせっちゃんは本気や。だから、好きに成ったら教えてなぁ?」「えっと…うん」私にとってアギはどんな人何だろう?「アスナさーん!! 僕のお義姉ちゃんに成るんですか?!」「アスナ?」「ち、違うわよ!! アレはお礼って言ったでしょ!!」タイミングが悪過ぎるのよ!! バカネギィィ!!