さて今日は武田のじいちゃんとこにきてます。
手土産に持ってきた干柿を食いつつ談笑中。
「晴信はだめじゃ、親の恩を忘れおってからに、捨て金だけ渡しておればいいと思っておる。わしは絶対長生きしてあやつに賽の河原で石積みさせたる^^」
御歳57なのにえらい剣幕で怒ってらっしゃる。血管切れないかとこっちが心配しちゃうぜ。
しかし幼児に交じって信玄が石積みか…間違いなく地獄の名所決定だな、是非見てみたい。
そういえば、じいちゃんがすごい武将だってのは知識にあるんだけど具体的なことは何も知らんなぁ。
「なんだ、わしの武勇伝が聞きたいのか?かわいい孫の頼みだ、話してやろう^^」
1万5千を2千で破ったとか侮れねぇなぁ・・・なんて静聴していたら日が暮れてました。
短歌よりもじいちゃんの話聞いてるほうがおもしろいので時々さぼってこようと思います。
その後ですよ、日も暮れたので急いで帰ろうとしてたんです。
そしたら聞こえてくる怒声。
「このくそ三河の小倅めが、誰のおかげで生きていられると思ってんだ、ああん?」
なんか誰かが切れてるっぽい。
野次馬根性を発揮して覗いてみると孕石さんが怒ってるようです。
相手は…竹千代じゃないか、なるほど三河の小倅ね。
というかあそこお隣同士だったのか。
しかし、何をされたかわからんけどもあんな少年相手に大人げない。
竹千代も拳を握りしめ、目に涙をいっぱいに浮かべて上目使い…おにいさんちょっとときめいちゃったじゃないか。
せっかく戦国時代だし衆道っちゃう?なんて想念がかすめたり。
ま、まぁ、それは置いといてここは助けるべきだと思うので割って入ってみる。
「ご、五郎様、こんなところに何用ですか?」
なんという身の変わり様、こいつは間違いなく小悪党。
「いやね、竹千代にちょっと用があったんだけど・・・いじめてたでしょ?」
「い、いえですね、竹千代様の礼儀作法がなってなかったのでご注進申し上げてただけなんですよ」
「ふーん、じゃあ明日雪斎に伝えておくよ。礼儀作法がなってないって主水が言ってたって」
「五郎様、い、いや、それは、そのぅ…」
言い訳を聞くつもりもないので竹千代の手を取ってダッシュで逃げだす。
「竹千代、晩飯食いにうちいこうぜ。ほれ、涙ぬぐえ」
「な、泣いてないもん。…ありがとう五郎にいちゃん」
抱きつかれました。
なんか、こうズキューーーーンとかバキューーーーンみたいな効果音がですね、いやいや、私はノンケですけどね?
だからそのあと竹千代が孕石ぶっ殺す、河原で打ち首、獄門晒す、とか呟いてたのは幻覚ですよね。
きっとじいちゃんの合戦話に脳が疲れてたんだと思います。
とりあえず親父に竹千代の住居を移してもらうように頼んでおこう。なるべく近くに。