やぁ、ようこそ第一自動車化師団へ(´・ω・`)
このウォッカはサービスだからまずは飲んで落ち着いて欲しい。
うん、今軍事作戦中なんだ。
騙して悪いとも思ってないし反省もしていない。
じゃあ自動車化師団と一緒に三馬鹿伯爵の陰謀を潰しに逝こうか。
成人の儀を終えてから二十年掛けて作り上げた産業を元になんとか漕ぎ着けた内熱機関自動車。
それと同じく二十年掛けて交通網を整備しておいた領内と魔法というチート使った測量済み王国地図を使って
中世レベルでは考えられない速度で現在行軍中といった感じだ。
巡航速度や整備性を根幹において製造していたので戦略的機動性十分。
金が掛かる上にまともな機械化が出来るほど基礎工業力が無いのが痛いけどな。
しかし、まるで野盗のように下品なやり口をしてくれる。
モリブデン、カーバイト、イオン伯爵家は私の公爵領地の付近に連なっている貴族達だ。
金と名誉が大好きな連中だが
そこそこやることはやっているので領地は直接繋がっていない事を考えて最低限の関わりで済ませていた。
だが、この三伯爵家領地との間にあったタンタル侯爵家が五年前に上位怪物の襲撃で内政中枢の城と侯爵関係者を大半破壊・殺害したので
なんとか確保できた当時10歳の長女一人を上位怪物の襲撃を一個連隊で迎撃しつつ自領地に撤退。
それ以降領地経営能力を喪失したタンタル侯爵家領地を私が王からの信託を受けて管理していた。
しかし、半年前に王が病気で急逝してから世継ぎ問題で荒れ始めた。
私は自領地さえ安堵されるのならばどうでも良かったのでスルーしていたのだが。
三伯爵家が支持する長男が前王の適当な内政の見直しを掲げた為、
私が前王から信託されていた旧タンタル侯爵家領地の管理権を三伯爵家が密かに無効にしたのだ。
これで一時的にしろ空白地帯となった侯爵家領地を切り取る為に三伯爵家が動き出して来た。
まぁ、諜報と推察から導き出した連中のシナリオはこうだ。
適当な傭兵や傭兵崩れの野盗を私に隠れながら雇って、侯爵領地で暴れさせる。→
鎮圧の為に正規軍を編成して鎮圧→実効支配→権益ゲット。
なんともまぁ露骨過ぎることで。
しかし、今私の庇護下で養子として貰っている娘の領地でもある。
娘が聡明に育ち、一人立ちが出来るときまでしっかりと管理せねば成らいけない。
義理とはいえ親として。
そこで、現在神速の速さで侯爵領地を暴れ回っている雇われ捨て駒どもを殺戮して回っている途中だ。
所詮は鉄の規律もまともな組織戦能力も持たない捨て駒は歯ごたえが無いが、最近執務室に篭りきりの体への体操代わりにはなるだろうか。
もっとも私は戦場の熱気やら殺気が怖くて前線にはまったく出れないんだけどな!
こらそこ!チキンとか言わない!マジで怖いんだから。
私も剣技や銃の訓練と基礎訓練は欠かさず行なっているからそこそこは戦えるだろうけど正直兵士とのガチ戦闘は無理です、精神的な意味で。
なにか政治的に重大な事を忘れている気がするが、それはこの殲滅戦が終わってからでも良いか・・・。