どうも、嬉し恥ずかし異世界転生初体験の田中真二改め糸井優姫(8)です。
今は学校も終わって自室でのんびりしてます。
あーさて、暇なので前回カットした能力云々とかここ数年の話とかでもしましょうかねー。
先ずはブリーチ世界と判明して焦った焦った。
もしこれが萌え4コマとか女の子の日常系とかスポーツものの世界ならチート知能を生かしつつステキな日常を送れたでしょうね。
むしろ今からでもそっちに行きたい。
それ4コマの意味あるの?ってくらい平凡な会話をしたりカワイイ先輩後輩たちに囲まれたい。
ロザリオ渡されて「お姉さま…」「優姫…」キャッキャウフフとかしたい。
ストパニでもいい。いっそ危険を承知でストパンでもいい、百合百合キャッキャウフフしたかった。
………………………………………
チクショオォォォォォォォォォ!!!!!
なんで百合ワールドじゃないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
サーニャァァァァァァァァァァ!!!!!
少女錯乱中…………
少女錯乱中…………
でもね、ブリーチって言ったら一般人には不可視のホロウやら死神やらが現世で大暴れな少年漫画ですよ。(何事もなかったように)
普通に過ごしてても何かしらの被害に合うこと間違いなし。トリップオリ主的な意味で。
俺の読んだとこまでだと空座町とか正にピンポイントで大ピンチ。
「私のターン!空座町を生贄に王鍵を召喚!」
とかあのヨン様モドキが言いだしかねない。いや最終的にはどうなるのか知らんけど。
仮に他県に引っ越したとしても結局の所ホロウはあちこちにいるので危険度としてはSがA(元世界基準)になる程度。
………なんて生きづらい世界なんだ。
仕事しろ死神。
それでこれまた困るのが年を追うごとに増してゆく霊能力。
なんか他人の霊圧とかも感じ取れる。H×Hのオーラみたい。
前世ではこんな力なかったのになぁ、流石異世界トリップ。
いやー霊が視える視える。ブルー霊高画質で視える。
…ゴメン、自分で言ってて死にたくなってきた。
まぁ幸いどこぞの四月一日みたく付きまとわれることはないのですよ。
俺のスルースキルは掲示板荒らしを無言でスルーできるくらい高いのです。
あいつら視えてない(と思ってる)相手には何もしませんし、そもそも一護クンとは違って霊力漏らしてませんし。
ホロウに目をつけられて襲われるとかマジ勘弁。
でもさー、ほら、グロちっくなやつとか視界に入るだけで不快MAXなのがネックなわけ。
それに小さな子供の霊とかになると可哀想で視てらんないわけですよー。
そりゃ一護クンも花を供えたりしますよ。誰だってそうする。俺だってそうする。
仕事しろ死神。
マジで。
後はトリップお約束の強くてニューゲームな知性を両親限定でバラしました。
具体的に言うと俺がノートに思い出した原作知識をちょこちょこ書き残してるところを見られた。テヘッ☆
そうだね、バレたとも言うね、うっかりだね。
物心ついたばかりのような幼児が漢字や英語を普通に使ってたからなー。
微妙に隠語や暗号使ってたから原作キャラ名とか詳しい内容は分からなかっただろうけど。
どうなるかなーとドキドキすること数秒
「ウチの娘は天才だぁぁぁぁぁぁ!!!」と大喜び。
喜んでいただけて俺も嬉しいです。
で、当初は原作キャラとはなるべく関わらないように、と思ってたのですよ。
原作自体俺がいなくてもちゃんと話進んでるもん。
一部容認できない展開もあるのだけど今の俺には霊視程度の力しかない。
ヘタを打って死ぬのは避けたい。
でもさ…後から気づいたけど無理だよね。
同じ町内な上にオレンジヘッドとグリーンヘッドの天然モノがいるとなるとどう考えても知り合っちゃうよね。
───────── 4年前、一護
カラテのかえりみち、おかあさんがいきなりとまる。
「あら?」
おかあさんがむこうのほうをみてそういった。
くさ?き?なんだろう、あれ?
どんどんちかづいてくる。
「もしかしてアナタが優姫ちゃん?」
「はい、私が優姫です…が?」
それはみどりのかみをしたおんなのこだった。
「ウチの一護以外に変わった髪の子がいるって聞いてたのよ、初めまして」
「ハハハ……狭い町内なのに4年目にして初、ですね」
ふしぎなかんじのおんなのこだった。
「こっちのオレンジの髪をしたのがウチの一護ね。一護?ごあいさつは?」
「あ、はじめまして、くろさきいちごです」
「あー……うん、初めまして、私は糸井優姫、よろしくね一護クン。ああ、私のことは優姫でいいよ」
きれいなめをしたおんなのこだった。
ぼくはおんなのこのめのなかに、ほしをみた。
dream -4. 『Shooting Star and Strawberry』
───────── 4年前、優姫
いやはや、こっちの世界に来て4年経つけど未だに原作キャラには会わないよ。
もしかしてこのまま行けば平穏な人生を過ごせるんじゃないの?ウフフ。
やーしかしこっちはまだポテチの量が多いねぇ、俺が死んだ頃は袋の中身スッカスカだったのに。
しかもコレ一時期しかなかった限定もの。
帰って食べるのが楽しみだ。
思わずビニール袋を見てニヤニヤしてしまう。
「もしかしてアナタが優姫ちゃん?」
んー誰だー?また髪の色珍しさで声をかけられたかー?
「はい、私が優姫です…が?」
あれ?この目の前におわすオレンジ頭はまさか………。
「ウチの一護以外に変わった髪の子がいるって聞いてたのよ、初めまして」
ジーザス!間違いないよね!?主人公だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
やばぁぁぁぁぁぁい!!!!!
「ハハハ……狭い町内なのに4年目にして初、ですね」
短い4年間だったなチクショウ!
ああ!何か知らないけど一護クンのそのピュアな視線が俺の心を締め付ける!
「こっちのオレンジの髪をしたのがウチの一護ね。一護?ごあいさつは?」
「あ、はじめまして、くろさきいちごです」
クソァ!どうやら一護クンの脳内には俺がバッチリ認識されたっぽい!
こうなりゃもうトコトン行くしかねぇ!
「あー……うん、初めまして、私は糸井優姫、よろしくね一護クン。ああ、私のことは優姫でいいよ」
俺は黒崎一護に、運命(死亡フラグ)を見た。
そう、あれから4年だ。
何だかんだ言って知り合ってしまったものは仕方ない。
基本的に俺は他人が何処でどうなろうが知ったことではないんだけど流石に知人相手だとなぁ…。
一護クンのお母さんである真咲さんは死ぬ。原作では一護クンが小学生の頃にホロウに喰われるのだ
優しいわ美人だわでこんな人があの腐れホロウに喰われるのは非常にイラッとくる。
ちなみにまだ俺はホロウ及び死神との遭遇は無い。
できれば一生お近づきになりたくない。
さて、真咲さんの死亡は、確か一護クンが霊と人の区別がついてなかったがために、
ホロウの体の一部であるオカッパ少女(のように見える触覚?)を助けようとした一護クンをホロウが殺そうとして、
真咲さんが一護クンを庇って…って話だったハズだ。
そこで俺は以下のように行動した。
「一護クン、一護クン、実は私も霊が視えるんだよー」
「え!?そうなの!?ほんとうにみえるの!?」
「そうそう、ちなみに一護クンは霊と人の区別つく?」
「え、ううん…」
「そっかーそれじゃ私が区別の仕方を教えてあげるよ」
「ほんとうに!?できるの!?」
「アハハ、落ち着いて落ち着いて、本当だから」
霊が視えるのをバラしたときの一護クンの喜びようといったら凄まじかったね。
もう年の離れた弟がいたらこんな感じかなと言わんばかりに懐く懐く。
今まで理解してくれる『他人』がいなかった世界の共有が出来るとなればそりゃ喜ぶよねぇ。
アハハ、かわいいぞこのショタっ子め。
一護クンは完璧に霊が見える。
そう、ハッキリ見えすぎてるが為に幼い一護クンには生きてる人と区別がつかないのだ。
原作の時点でもダサメガネこと滅却師<クインシー>石田雨竜の力を感知出来なかったことで定評のある一護クンだ。相当に鈍いのだろう。
死神の力に目覚めてからは霊絡?とかいう霊気を長い白布という形で視覚化する高ランクな能力を会得するみたいだけど。
っていう設定らしいんだけどおかしくない!?
因果の鎖あるじゃん!霊の胸から生えてる鎖!
あれ視れば霊か人かモロ分かりじゃん!
視えないの!?マジで!?
あれ?原作も序盤は鎖描かれてなかったっんだっけ?後付設定?
ナニコレ!?原作力か!世界の修正力か!?
オサレ先生カンベンして下さい!!!
正直、足が定番の幽霊スタイルだったり普通だったり、パッと見、あからさまな死人だったりでマジ意味不明っス!マジパネェっス!!!
ちなみに区別の方法だが霊視スキルMAXなクセに現段階では鎖が見えない一護クンには感覚と見た目の怪しさで掴んでもらった。
要は、見分けがつかないなら生者には無い『違和感』等を感じ取ってもらうしかない。
鎖が視える視えないにしろ、今回大事なのはホロウの疑似餌を見抜く事なのだ。
「一護クン一護クン、あれは?」
「ん~~~、れい?」
「ブー、あれは生きてるヤンキーです」
「やんきー?」
「そうそう、ああなっちゃダメだよー」
「う、うん」
「じゃあアレは?」
「ん~~~、……れい?」
「せーかぁーい、あれは死んでるヤクザです」
「やったぁ!ってやくざ?」
「そうそう、ああなっちゃダメだよー」
「うん」
といった具合だ。
最初はこの方法で大丈夫かなー?と思ってたが意外なことに一月もしないうちに感覚を掴んでしまった。
すごいや主人公。今では完全に霊と人の区別がついてる。
それとあのホロウの釣り餌であるオカッパの絵を描いてコイツには絶対近寄らないように、と念を押しておいた。
ここで問題なのだがいかんせんかなり前の事なので序盤の原作知識が微妙なのよ。
あれが小学生の頃で雨の日なのは覚えているが、何歳の時で何月何日なのかなんてのになるともう無理。
ていうかブリーチと言えば何故か1対1な戦闘を何ヶ月も繰り返してるイメージしかないので、導入編ともいえる序盤の展開はもうあやふや。
コミックス買って読み直したりしてない限り詳しく覚えてる読者いないよね?ちなみに俺は立ち読みメイン。
もう何週間GJJJさんと戦ってたんだよと言いたい。
まぁ後は一護クンが真咲さん死亡イベントを上手くスルー出来るか否かだ。
なんだなけどなぁ…。
最初は俺の原作知識という手札の中にジョーカーがあったのよ。
そう!黒埼一心こと一護パパだ!
突如、ホロウと死神の力を手にした破面<アランカル>の前に立ちふさがり、圧倒的な力で一刀両断してくれた一護パパだ!
「隊長クラスは斬魄刀のサイズをコントロールしてんだよ」
「斬魄刀のデカさじゃ相手の力量は計れねえ」と言い放ち、
『斬魄刀のサイズって霊力に比例するんじゃないの?隊長の刀小さくない?』という序盤の設定&不思議も一刀両断してくれた一護パパだ!
序盤で一護クンの斬魄刀見てビビってた死神ズが可哀想に思えてくる。
そんな後付設定の申し子とも言える一護パパだ!
護廷十三隊の元隊長格、下手すりゃ元王族特務零番隊っぽい一護パパだ!
───────── 4年前、優姫
「こんにちはー」
「おおお!!こんにちは優姫ちゃーーん!!!元気ーーーー!?おじさん超元気ーー!!!」
「アハハ元気ですよー、おじさんは相変わらず元気あり余ってますねー」
「おうよー!ところで一護か?一護なら真咲と買物行ってるけど」
それを知った上で来てるんですけどね。
「あー違うんですよ。今日はおじさんに話がありまして」
「おう、どうした?」
さて、ここからだ、一護クンに霊視の授業をしてはいるけどここまで原作に介入するのは初めてだね。
トリップお約束の先の見えない原作崩壊すら起こりえる。
やばい、ドキドキしてきた。心臓がバクバクいってる。次の言葉が中々出てこない。
「ん?大丈夫か優姫ちゃん?ハッ!?もしかして一護か!一護が何かしたか!?スマン!ここは親である俺が土下座を!」
「え!?ちがいますよ!あのですね、えっと、その」
ええいここまで来たんだ!言ってやる!!
「少なくとも一護クンが小学生の間に一護クンとおばさんがホロウに襲われる可能性があります。死神は間に合いません。どうにかできませんか」
言ったーーーーーーーー!!!!!!!噛まずに言えたーーーー!!!!!
って黒崎パパンの目が変わった!めっちゃ怪しまれてるーーー!?
「どういうことだ優姫ちゃん」
うわっ、いつものおちゃらけた雰囲気が無い。
まぁそりゃそうか、息子の友達の女の子がいきなりホロウとか死神とか言い出したらな。
「はい、ご存知の通り私にも霊が視えるんですが、実はたまに予知夢も視えたりするんです。ホロウや死神はそれで知りました」
「予知夢…か、それで?」
「アッサリ信じますね…。で、さらに遠い未来でおじさんが死神と同じ服を着て凄く大きいホロウを倒すのも視えたんです」
「ホロウ、なんて単語を知ってるんだ。それに優姫ちゃんが嘘をつく必要も無いだろ」
「ハハ、ありがとうございます」
「いいって。あー、つーことはだ、俺が元死神だってことも分かってるのか」
「ええ、それもそこいらの死神じゃ比べ物にならないほどに強いことも」
「嬉しいこと言ってくれるねぇ。でも、今の俺じゃダメだ」
何!?どういうことだ!
「詳しくは言えんが、今の俺は完全に人間の力しかない。でもまぁ一応こっちでも手は打ってみる」
マージーでー!?いや、1話であっさり雑魚ホロウにやられてたのもそれが原因か!
「そうですか…」
「せっかく教えてくれたのにゴメンな優姫ちゃん」
「いえ、何か事情がありそうですし仕方ないです」
「そういえば最近一護に霊の見分け方教えてるのもそのためか?」
「あー、知ってましたか。アハハハハその通りです」
「ホントに…ありがとな」
「いえいえ、好きでやってることですし」
「そしてゆくゆくは一護の嫁さんとしてウチに」
「きません」
「そうだ、ホントは教えるのはまずいんだが浦原商店ってのがあってな、っと地図描くから」
「はぁ」
おお、やっぱあるのか浦原商店、まだ見たこと無いや。
「で、何か困ったことがあったらここに相談しに行ってみてくれ。俺の名前言えば分かるから」
「わかりました」
うらはらしょうてんのちずをてにいれた!
「あ、それと今日の話は秘密にしてもらえませんか?」
「ん?ああ、わかった。そのかわりおじさんのこともナイショな☆」
「はーい、わかりましたー」
ウインクが微妙に嫌だぞ一護パパ。
「しっかし優姫ちゃんホントに4歳か?さっきの会話とかどう考えても4歳児のじゃないぞ」
「やだなーおじさん、アゴヒゲ抜きますよ?」
「サラッと辛辣!?」
まぁ22+4歳だから仕方ないだろ。
っていうか緊張しすぎて若干素に戻った。
なーんてことがあったわけですよ。
浦原商店?まだ行ってませんよ?
だってなんか弄られそうじゃないですか。
弄られる被害者は未来の一護クンとアニメ版恋次だけで十分です。
それに何か利用されそうでイヤ。
にしてもなーせっかくのトリップなんだから俺も斬魄刀とか使えないのかなー…。
ぶっちゃけ
『力が欲しいか…』
と言われたら答えはYESだ、死にたくはない。即ジャバウォック。
力があればホロウに絡まれても死なずにすむだろうし、真咲さんを助けることも出来るだろう。
『グヘヘ喰ってやるぜガキィ…』なーんて三下セリフ言われた日には即卍解、即抹殺といきたい。
今の所ルキアさん(だと思う)はホロウ狩りには熱心なようでそんなイベントは無いが、本編開始となるとヤヴァイ。
第1回!湧く湧くホロウ祭り!!はっじまーるよー!!!
って感じのホロウラッシュが待ってるのだ。
下手すると現段階でも一護クンの前に俺のところにホロウが来かねない。
もう何やってんだよ尸魂界<ソウル・ソサエティ>で最も美しい斬魄刀(笑)所有者の朽木ルキアさん。
ホロウの集合体である十刃<エスパーダ>、アーロニーロ・アルルエリ相手に勝てるんだから通常ホロウ如きに遅れを取らないでくださいよォー!!!!
お得意の袖白雪で何とかして下さいよォォォォォォォ!!!!!!!!
ぐちゃあ
って感じになりかねん。
って今よくアーロニーロ・アルルエリってさらっと出たな俺。
序盤のホロウ名はサッパリなのに。
冥界の使者が使う言語みたいな名前だよねアレ。ムヒョロジ的な。
にしても破面編とかマジ勘弁だわ。あいつら直で空座町に来るもんなぁ…引き篭もっとけば大丈夫かな?
シャナでいう封絶みたいな隔離結界張ったりしてたし。
まぁそんな先のことは今考えても仕方ないよね。
今のトコは真咲さんの件優先で行くとしますか。
『あとがきゴールデン』
黒崎ファミリーと出会い、真咲生存の道を探ることになった主人公。
一護に介入し、さらに一心にホロウ襲来を告げるが返事はあまり良くない。
はたして主人公は黒崎家を守ることができるのか!?
3行。
自分にしては割と長く書けたと思ってちょっとまとめてみたら今回の内容3行。
皆よくあんなにさらさら面白い長文書けるなぁ。
「長い、3行で書け」と思ったあなたは少し上の3行をお読みの後、星新一氏のショートショートで口直しして下さい。
「あーこんな感じなの?ふーん」と思ったあなたは3話で後悔して下さい。
「そんなことよりダブルオーのアニューってあにゅ~って書くとかわいくね?」と思ったあなたは万死に値する!
もっと酷くなる予定の次回、ヒロイン登場。