こんにちは、エリオ・モンディアルです
気がついたら此処にいて気がついたらエリオ・モンディアルと言う、聞くだけなら良くある突発的憑依系で
そういうものがあるとわかっていても、やはり実際に自分が体験するまでは『自分は大丈夫』だと根拠もない思い込みをしていました
そしてやはり良くあるように、いざ自分が体験してみると『何で何故にwhy!?』と嘆くわけです
研究所で体に電気を拷問の如く流されりゃ、それはもう嘆くだけじゃなく泣き喚きもする訳で
こんな事なら自分を出前一丁の感覚で頼んだ両親と暮らしていた生ぬるい数ヶ月に何とかするんだったと後悔
故『エリオ・モンディアル』のデータの改竄とか、時空管理局に逃げ込むとか、研究機関の人間が来た時に家を爆破するとか
今になって思いつく幾つもの方法……世の中はいつも、こんなはずじゃなかったって奴である
さて、こんな拷問紛いの実験も頑張って耐えればフェイト・テスタロッサ(既にハラオウン?)さんが助けに来てくれるわけですが
無理です、初日から電気椅子と言う高ハードルな実験にこれから耐えられる自信が全くありません
窓さえない狭苦しい個室で、若干しびれの残る手を握りしめ、開き、握りしめる事を繰り返します
下手をすれば苦痛とかが快楽に変わりかねない未来に絶望しそうですが、希望はいつでもすぐ傍に
ベッドの金属フレームを捻じ曲げ折って、天井ライト付近の電気ケーブルへと牙○・参式
今一良く分からなければ理解もできない魔力っぽい力も使ったおかげか、見事に突き刺さりました
直後に感電、今日受けた実験に勝るとも劣らずといったしびれが自分を襲いますが気にしない
別に実験のせいで頭の配線が可笑しくなったとかではないのであしからず、電気が必要だからこのような事を行ったまでである
魔力変換資質、それは魔力をごく自然に直接的な物理エネルギーに変換できる能力
エリオ・モンディアルはこの能力を有している事は周知の事実、電気椅子の実験で開花する才能かもしれないけれども才能があることは確かなのだ
そこで考えたのが、魔力→電気を電気→魔力と逆変換できないかと言うことである
出来れば良し、出来なければそのまま感電死も良し
苦しみたくない故の行動、死んでしまうという人生における殆ど最大限なリスクを無視すればどっちにしろ助かるという(自分的に)最良の選択
イメージは『鼻にコンセントを刺したら魔力が回復しました』でベルカ式でもなければミッドチルダ式でもない魔方陣っぽいものを足もとに精製、オリジナルブレンドです
はい、あっさり(感電死寸前)と電気が魔力になりました
燃費で言えばテレビを一日付けっぱなしで消費する量でピンポン玉ぐらいの魔力玉を作れる程度、だけど気にせず電気回収
電力だとか電圧だとかは深く気にしない事に、魔法世界万歳
そんな訳で、ステータスのアビリティ部分に常時魔力回復量∞(電気ある限り)が追加されたのです
即席サンダースフィア(電気でできた丸っこい魔法球)を制御なしで研究所にばらまいて無差別感電事件を発生させました
非殺傷設定とかはやり方が分からないので後遺症が残る程度の電気で研究所を制圧、外に出た時倒れていた研究員に『1A』と呟きながら電気を流したりはしません
魔法ロボットというか傀儡兵っぽいのにはベッドの金属フレームによる電導レールガンで破壊、壁を突き抜けて向こう側で爆発音がしたけれど深くは気にしない
かくして、研究所生活を半日程度で終わらせたエリオ・モンディアルが無事保護されたのであった
めでたしめでたし
※追加で投稿しようとしたら何だか消えてしまった
感想くれた方々、申し訳ないです