昔から友達なんていない、学校社会を終えれば一人で生きていくことなんて簡単なんだよ。大きくなると他人ばかりだし、友達なんてやつもそうなっていく。物わかりの良い集合体を目指していくんだよ。自分の2階の部屋から見えるマンションに住んでいる5歳年上のカナタは、ラジオ体操をしている会話の途中にそんな話を口にした。