笑い男新人の新井は幼少期からある特性に悩まされ続けていた。それは、自分の半径15m以内にいる人間は例外なく笑い続けてしまう、という特性である。そんな彼は先輩のタミコに自分の境遇を打ち明けようとするも、彼が話そうとした途端タミコは笑い転げてしまう。新井がその場を立ち去ろうとすると、店内の人間もタミコのように笑い転げていた。外に出た新井は遠くで沈んでいく陽を見つめ、自分の過去を思い返すのだったーーー