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No.41625の一覧
[0] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 1話[ひろっさん](2015/10/26 11:09)
[1] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 2話[ひろっさん](2015/10/26 11:10)
[2] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 3話[ひろっさん](2015/10/26 11:10)
[3] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 4話[ひろっさん](2015/10/26 11:11)
[4] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 5話[ひろっさん](2015/10/26 11:14)
[6] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 6話[ひろっさん](2015/10/26 11:15)
[7] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 7話[ひろっさん](2015/10/26 11:20)
[8] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 8話[ひろっさん](2015/10/26 11:17)
[9] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 9話[ひろっさん](2015/10/26 11:18)
[10] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 10話[ひろっさん](2015/10/26 11:21)
[11] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 11話[ひろっさん](2015/10/26 11:23)
[12] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 12話[ひろっさん](2015/10/26 11:23)
[13] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 13話[ひろっさん](2015/10/26 11:24)
[14] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 14話[ひろっさん](2015/10/26 11:26)
[15] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 15話[ひろっさん](2015/10/26 11:28)
[16] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 16話(完結)[ひろっさん](2015/10/26 11:40)
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[41625] 【習作】機動戦士ガンダム『転生者はハッテに集う』 16話(完結)
Name: ひろっさん◆9ba508b1 ID:d8f9df66 前を表示する
Date: 2015/10/26 11:40
――――語り手、ミラン・ミリウ――――

コロニー国家大同盟は、翌年0092には成立しました。
盟主:キャスバル・レム・ダイクン
盟主代理:ハマーン・カーン
同盟軍司令長官:ブレックス・フォーラ
同盟議会最高顧問:ミラン・ミリウ

エゥーゴとアクシズ、それにサイド2の部隊が合流して、同盟軍が成立しました。
基本的に穏健派なブレックスさんは、これからの平和な時代に相応しいということで評判がいいそうです。

私は最高顧問ですが、基本的に何の役職も持ちません。
サイド2、ハッテ共和国の大統領になりましたし。
しばらくそちらに専念し、必要があれば呼ばれるという形となっています。

さらに翌年の0093には、ハマーンさんとキャスバルさんがご結婚。
紆余曲折がありましたが、徹底的に外堀を埋めていった甲斐があったというものです。

この年、木星政府から代表団が派遣されてきました。
戦争が終わったと知り、親善大使へと変わりましたが。
なんでも、状況を見て木星政府がサイド2に味方すると表明する予定だったのだとか。
これは経済的に強力な後ろ盾となり得ます。
確かにまだ戦争が続いていたなら、これは決め手になったでしょう。

それとは別に、木星圏でMSに乗って訓練したニュータイプ達が108名。
木星部隊として同盟軍に貸し出されることになりました。



「それではパプテマス・シロッコさん。なぜ呼ばれたのか、お分かりですよね?」
「じ、自分はそのような名前では……」
「成形前の写真を公表してもいいんですよ?
あなた、イヴさんを処刑台に送るきっかけを作ったとして、とても恨まれていますから」
「わ、わかった、認めるからやめてくれ……!」
「よろしい」

実は代表団の方々から、教えていただきました。
木星でも有名な問題児だったそうで、皆さん普通に教えてくれましたよ。

「まあ、結果的に時期には乗り遅れたようですが、助けてくれようとしたようですし、それにつきましては不問としましょう。
どうせあなたがやらなくても、他の人がやらされていたでしょうし」
「それで、私は何をやらされるのかな?」
「クラン・ルー大佐をはじめ、25人のニュータイプが今季で木星に帰還されますから、その後釜をお願いします。
まあ、要するに新型『ネクスト』のテストパイロットですよ」
「今更ニュータイプ専用機を?」
「はい、今後縮小していく部署への配属で、あまりやりたがる人がいないのですよ」
「……わかった。やればいいんだろう」
「ありがとうございます。ただ、テストパイロットになる以上は、同盟軍に供出した、シミュレータ設備と同じもので訓練していただく予定ですから。
できればランキング10位以内を維持してくださいね」
「ニュータイプである私が、一般兵に交じってのランキングで10位以内を維持せよだと?そんなに緩くていいのか?」

ああ、これは油断していますね。

「では、魔境と呼ばれたシミュレータ訓練の洗礼を受けていただきましょうか。
100戦以内に10位以内に入れましたら、予算増額しても構いませんよ」
「言ったな?」

では、魑魅魍魎蔓延る魔境へご案内、なのです。



10日後。
シュミレータ施設を視察しました。

「ぐああああっ!?」

かなり熱中して人がいますと、こういう絶叫が響いてくることがあります。
相当なお金を突っ込んだリアルなシミュレータですから、本当に死んでしまうのではないかという臨場感があるのです。

今の悲鳴は当のシロッコさんでした。

「あらぁ、まだ30位の壁に挑戦中ですか?後10戦で間に合いますかね?」
「あ、あ、あ、ああ、悪魔めっ!」
「失敬な、勝手に油断したのはあなたでしょうに」
「ぐぬぬ……!」
「まあ、ニュータイプでも10位以内を維持するには相当な訓練が必要と聞きますからね。
アムロさんも上位3名の『イレギュラー』には勝ったことがないそうですし」
「なんだ、その『イレギュラー』というのは?」
「いわゆる、私達のような人間のことです。
イヴさんは自身と私のような人間をして『バケモノ』と呼んでいましたが、その類型ですよ。
特にパイロットに関して多く用いられるのが、『イレギュラー』という呼称です。
実戦でも、5年前のハッテ戦役の別働隊撃退に1人交じっていただけで、3倍の戦力差を引っ繰り返してくれましたし」
「それは本当にオールドタイプなのか?」
「ニュータイプの素養はないと聞いています。
カミーユ君からも同じ質問があったようで、調べてみたことがありまして。
ニュータイプというのは、いつ誰が覚醒するか分かりませんしね」
「では、改めて聞くが、100戦で10位以内というのは可能なのか?」
「単純計算で8割勝てば可能です。
30位以降が5割を占めますから、既に25敗している今からですと、無理ですね」
「畜生め、やはり貴様は悪魔だ……!」
「私のような政治屋が口約束する時は、それがまず不可能だからというのが圧倒的なのです。
最初に確認しなかったあなたが悪いのですよ。
まあ、これで元の予算からさらに減らすなどということはしませんけれど。
では、同盟軍に卸す新型『ネクスト』の調整、お願いしますね」
「チッ……」

これでなんとか言うことを聞いてくれそうです。

この後、彼は数年かけて新型『ネクスト』、MSの小型化を成功させることになるのですが、それは別の話としましょう。

ちなみに、サイド2にはウィル・グレン技術少将をトップとした同盟軍の技術開発局が存在します。
以前、サイド2国防軍の兵器開発を行っていたコロニーの設備が、今でも通じるほどに優秀だったため、それを同盟軍に貸し出しているのです。
『スピリットオブマザーウィル』をはじめとした、拠点防衛用アームズフォートも、そこで開発されました。
各所でアイギスの攻勢に耐え凌いだ、戦争のMVPですからね。

最近はブランド食料の生産販売が他のコロニーでも開始されたことを受け、さらなる交易用の商品開発が行われています。
一年戦争の戦場跡の暗礁地帯という、巨大なジャンク資源の採取所もありますから、その後片付けに作業用MSを増産しているのが現状です。
小惑星帯、火星、木星の開発もありますし、サイド8、サイド9の建設計画が立ち上がってきていますので、余ればそちらに売り込むつもりですね。

宇宙経済圏はまだまだこれから発展しますよ。



宇宙世紀0096。
火星圏にて大規模な武装蜂起が発生しました。

首謀者はグレミー・トト。
火星に逃れていたジオン残党部隊『オールズモビル』の力を借り、火星圏を掌握するつもりのようです。

火星政府の要請を受け、すぐさま同盟軍が出動しましたが、到着には8ヶ月かかるとか。
位置的に火星と地球の距離が遠い時期でしたので。
多分、あちらは狙ってやったのでしょう。

地球圏の経済発展に集中していたのがアダとなったようです。
ただ、引き換えに兵器のレベルは飛躍的に向上していました。
コストパフォーマンスを重視するようになった結果、気軽に出動できるようになったのも大きいですね。

では、星間輸送船の最新型、『アンサラーキャリアー』をご紹介しましょう。
要するに、要塞化したコロニーに核パルスエンジンをくっつけて、星間航行能力を持たせたものです。
武装は宇宙ゴミ対策のビームキャノンで、『アンサラー』ほど高火力でも長射程でもハリネズミでもありません。
しかし、物資積載量はジュピトリス級の58倍。
大艦隊を搭載してなお余る冗談みたいな大きさです。

現在、1隻が地球―木星間の輸送に就航していまして、ヘリウム運搬や木星への物資輸送などを一手に引き受けています。
ぶっちゃけますと、ウランやプルトニウムの消費先がなくなってしまったのですね。
もう核分裂を利用した原子炉なんて使いませんし。
核弾頭も、隕石処理に使われるだけです。

GP-02Aサイサリスのアトミックバズーカが当初は隕石処理に使用されていましたが、今は核爆発の勢いで実弾を飛ばす『ヒュージキャノン』が採用されています。
運動エネルギーを一点集中させるわけですからね。
機体はサイサリスが優秀でしたので、その改修機が使用されています。
もう軍事兵器としては生産されていません。

で、火星戦役なのですが。
8ヶ月の間に『オールズモビル』が火星の大半を掌握していました。
とはいえ、火星開発は『アンサラーキャリアー』の2号機が就航して初めて本格的に開始される予定でしたので、コロニーや政府の規模もそこまで大きくはありません。
ゆえに、火星の裏側で行われていたMS開発を察知できなかったようです。

しかし、同盟軍司令官ブライト・ノア少将率いる最新兵器の部隊は、とてつもない強さで火星を奪還。

ええまあ、新型『ネクスト』を100も投入すれば、こうなりますよね。
この新型、有人タイプなのです。
要するに、有人としても性能を維持できる技術的ブレイクスルーがあったということなのです。
主に小型化のおかげで。

つまり、『イレギュラー』のフルパフォーマンス機を投入できるようになったというわけです。

その威力は凄まじいものでした。
訓練が少しでも甘ければ、優れたニュータイプを相手に平気でノーダメとかやってのける人々です。
発射される牽制用のバルカン1発ですら、下手に受けるとそれが『敗着』となる。
そんな領域でシミュレータ訓練に明け暮れていた人々。

強化人間や訓練されたニュータイプなら勝てるだろうという、安易な考えで武装蜂起した『オールズモビル』の士気を叩き折るには十分でした。
弾薬切れで大破する事例がありましたが、それでもキルレシオ1:28です。
それが一般兵相手ではなく、強化人間相手です。
実に300人という圧倒的な数の強化人間とニュータイプを投入したにも係わらず、圧倒的敗北を喫した『オールズモビル』。

その士気を根こそぎ持って行ったのは、さらに投入された突撃戦艦『スティグロMk-5』でした。
特殊なMSによる圧倒的な対空防御と、ビームブレードによる突撃戦術。
さらに前面にビーム撹乱膜展開用のロケットランチャーも搭載。
あまりにも馬鹿馬鹿しく、そして絶大な効果を発揮したそれは、単純な艦艇やMS、MAの数に頼む戦術を容易く打ち砕きました。
戦艦による突撃戦術なんて、想定する方がおかしいのです。

ただまあ、一度『ハッテ戦役』でティターンズ相手に使用されたのですけれどもね。
まさかそれを発展させたお馬鹿さんがいるとは思わなかったようで。

そのお馬鹿さんは、火星戦役の後、一緒に積んできた作業用MSを火星地上にて試験、実験を繰り返し、火星の環境に合った作業用MSを開発、火星開発に大きく寄与しました。
もちろん、ウィル・グレンさんです。

グレミーさんとその後ろにいた連邦の闇の最後の生き残りは、シャトルで逃亡中に味方『オールズモビル』の人に撃墜され、2人ともお亡くなりになったそうです。
ま、士気崩壊手段として私が作成した嘘暴露情報を流せば、そうもなりますよね。

特に『地球圏では宇宙移民の自治権が認められており、それを破壊して復権しようとしているのがグレミーと連邦の闇の最後の生き残りである』という情報は、彼らにとってクリティカルヒットだったようです。
地球圏の状況を『オールズモビル』は知らなかったのですね。

こうして『オールズモビル』、火星におけるジオン残党の皆さんは投降。
騙されていたということで大体は不問とし、火星の住民として本格的に始まろうとしていた火星開発に携わっていくのでしたとさ。

3年後0100には火星共和国が樹立、地球圏と平和条約が締結され、国交が結ばれました。



時間は飛んで0135。
宇宙世紀初頭は『戦争の世紀』と呼ばれていたのに対し、宇宙2世紀は『平和の世紀』と呼ばれるようになりました。
それでも、トラブルはたくさんありましたけれども。

私も76歳。
長らく務めたサイド2大統領も20年前に引退し、しばらくはコロニー国家大同盟の最高顧問に専念していました。
それも、もう体力的な問題で終わりです。
そろそろ疲れました。

ちょうどこの年、地球連邦はその歴史に大きな転換点を迎えます。
つまり、徐々に地上における権限をコロニー国家大同盟に移譲し、衰退することが表明されたのです。
今後、その役目はコロニー国家大同盟に引き継がれ、『地球圏連合』へとその名を変えます。

衰退の理由は、地上における人口の減少でした。
圧倒的な規模で続けられる宇宙開発という巨大なフロンティアに魅了された人々が、次々と宇宙への移住を希望し始めたのです。
そのため、地上には老人か学者以外に、ほぼ人はいなくなりつつありました。
それを発表したのが、何の因果か、リディ・マーセナス大統領。
初代首相リカルドの末裔で、初のニュータイプの地球連邦大統領です。

ついでに言いますと、2代目となる大同盟現盟主は、ミネバ・ザビです。
彼女はバナージ・リンクス・ビストという夫を持ち、2人子供も作っています。
夫婦仲睦まじいようでして、独り身の私としましては、少しうらやましいですね。

予想外のことも多かったのですが、大体イヴさんの理想形です。

ニュータイプは順調に増えていまして、誰に後ろ指差されることなく伸び伸びと暮らしています。
結局、まだ人類の革新と地球環境の回復について、明確な回答は出ていません。
議論は多くなされているのですが、人によって個人差が大き過ぎ、まとめ切れていないというのが現状のようです。

まあ、それを他人に押し付けるための戦争が起こらなくなったのは、よしとしましょう。

ここから先、イヴさんは何の予想も立てていません。
未知の領域です。
ですが、多分なんとかなるでしょう。
彼女の理想通り、人類の総人口は一年戦争前の水準に戻っていますからね。

同じような大規模な滅びが発生したとしましても、多分人類は滅びません。

人類の革新と地球環境の回復については、後世への宿題ですね。
私達はただ、答えに耐えうる強固な土台を作ったに過ぎません。

私達の名は忘れ去られ、土台が残ります。
多分、それでいいのでしょう。



~~~~~~~~

おしまい。
多分、ガンダム二次でやる必要は無かったと思います。
実はアーマードコア要素を入れたかっただけなんですが。
どうしてこうなったんでしょう?

イヴ・スティンがただのメアリー・スーになってしまったのが悔やまれます。



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