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No.41032の一覧
[0] 【習作】SAOで救済[紙カタ](2015/07/19 06:57)
[1] 第一話[紙カタ](2015/03/04 18:27)
[2] 第二話[紙カタ](2015/03/04 09:55)
[3] 第三話[紙カタ](2015/03/04 10:06)
[4] 第四話[紙カタ](2015/03/04 10:19)
[5] 第五話[紙カタ](2015/03/07 08:06)
[6] 第六話[紙カタ](2015/03/12 18:02)
[7] 第七話[紙カタ](2015/03/18 00:08)
[8] 第八話[紙カタ](2015/03/22 09:40)
[9] 第九話 異世界救済に乗り出すそうです[紙カタ](2015/04/03 08:58)
[10] 第十話 マブラヴ編終了[紙カタ](2015/05/05 19:38)
[11] 第11話 帰還そしてリゾート[紙カタ](2015/06/10 07:43)
[12] 第12話 フルメタ編[紙カタ](2015/07/16 03:25)
[13] 第13話 自慢[紙カタ](2015/07/18 00:36)
[14] 第14話 ブラックブレット編[紙カタ](2015/07/20 06:04)
[15] 第11話改訂 帰還そしてリゾート[紙カタ](2016/04/06 05:14)
[16] 第12話改訂 フルメタ編[紙カタ](2016/04/06 04:53)
[17] 第13話改訂 自慢[紙カタ](2016/04/06 05:04)
[18] 第14話改訂 ブラックブレット編[紙カタ](2016/04/06 05:07)
[19] 第15話 ゲート編その1[紙カタ](2016/04/06 05:10)
[20] 第16話 ゲート編その2[紙カタ](2016/04/06 05:12)
[21] 第17話 ゲート編その3[紙カタ](2016/07/25 10:12)
[22] 第18話 複製人間[紙カタ](2016/08/28 07:39)
[23] 第19話 婚約[紙カタ](2017/07/03 12:17)
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[41032] 第19話 婚約
Name: 紙カタ◆30a00978 ID:23337987 前を表示する
Date: 2017/07/03 12:17
火星テラフォーミング記念植樹際会場

一部からは史上最大の環境破壊とも言われた、火星金星テラフォーミングプロジェクトは、
様々な技術革新により期間が大幅に短縮され、最終段階、植生の移植を迎えようとしていた。

「成長せよ!」

そう言って、明日奈が杖をふるうと膝下ぐらいだった苗木がニョキニョキと成長して、あっという間に高さ5メートル程の立派なブナに成長した。

「これが魔法かぁ、魔力の流れが確かに分かるね」

お、明日奈は一回で魔力感じる派か

「おめでとう、これで明日奈も魔法使いだよ。今の感覚を忘れなければ杖なしでも簡単な魔法は直ぐに使えるようになる」

「案外簡単なんだ」

「まあね。空間魔法や飛行魔法、天候制御魔法とか、より高度な魔法を使うなら相応の訓練や補助装置が必要だけど、植物に対する成長魔法は簡単だからね」

魔法が平面時空に対する干渉技術だと判明してからは、解明は一気に進んだ。

今では、機族に標準的な機能として搭載されてるくらいだ。

そんな事を話ながら、ふたりで苗木を植えては成長させるを繰り返してると霞と多摩が歩いて来た。

「こっちは終わりました」

眼鏡で衛星画像を確認した所、少し離れた所で植樹をしてた霞のペアは僕と明日奈のペアより大分広い範囲を終えてきたようだ。

目算でも、僕と明日奈の範囲の十倍の面積はある筈だが、やっぱり訓練した魔法使いと自動人形だと早いな。

「ご苦労様、そろそろ良い時間だし、三人でお昼にしようか」

「え、詩乃のんは誘わないの?」

「お母さんとお婆ちゃんの三人で食べるって、さっき連絡あった」

「家族団欒ですね」

「そっかぁ」

「クラリオンが河原で敷物広げて待ってるから行こう」

結局、魔法の深遠は公開する事になった。

まあ、いずれ解明される事だし、という思いもあったのだ。

魔法技術は世界を更に変えた。

素粒子以上のスケールを扱う製造業は遂に消滅し、魔法による物質改変が主流になった。

まあ、当たり前だ。

演算補助さえ有ればただで何でも手に入るからだ(そして、銀連市民なら演算資源はほぼ無尽蔵に使える)。

ベーシックインカムの施行後、ただでさえ希薄に成っていた銀連市民の物質への執着が更に希薄になり、これ以降は精神的な豊さを求めて行く事になる。




「ふむ、素晴らしい技術だ」

1ヶ月に一回義務付けられている身体同期で、五人の自分の記憶を参照した茅場は珍しく浮かれていた。

日重の発表した物質創造・人体複製技術を利用してから、ソウルトランスレーターの製作が加速し、漸く一般販売の目処が付いたと実感したからだ。

何せ自分が五人も居るのだこれで進まない筈がない。

研究も製品化に対する仕様の策定も広報も様々な事が同時平行して行う事ができた。

会議等で進捗は分かってたが、記憶が統合されて初めて自分一人の記憶として実感が持てたのだ。

銀連・アスガードとの同盟成立に伴う技術交換協定で齎された。

記憶操作技術を応用し、一般向けSTLはほぼ完成の域まで辿り着いた。

また、地味に未来観測装置を使っての試行回数の削減も効いただろう。

後は自分の夢をゲームソフトとして形にするだけだ。




「ふーん、遂にSTLを完成させたか」

アスガードとの技術交換と量子コピーが決め手になったみたいだ。

明日奈も来年中一になるし、時間的には寧ろ遅いのかな。

そして、茅場はいよいよSAOを作るようだ。

まあ、まだまだ一般的でない電脳化者用ダイブゲームの需要は少なく、世界で初めてのダイブMMOを作るのだ。

それなりに時間は掛かるだろう。

「いや、周辺技術の発展度合いを考えると年度内にベータ版が発表されても可笑しくないか」

AIは、今や漫画やアニメ・ゲーム製作等のクリエイティブな分野でも使用されるように成っている。

製作にAIを使うとすれば、それでも可笑しくないのだ。

ただ、茅場は情報流出の懸念があるという理由で、今までSTLの開発に自動人形やAIを使って来なかった。

ウチの自動人形やAIは倫理規定を侵さない限り、主人を裏切る事など僕が命令しても有り得ないし。

それにハッキングは、僕と人類最高のコンピューターである高天原やオモイカネがあらゆる可能性を検討して、不可能なように対策してる。

なら、どういう風に情報を抜いてるのかって言うと、単純にダニサイズのマイクロロボットでスパイしてるってだけだ。

実は、うちのハイエンド型自動人形のセンサーは、そのサイズのロボットを検出できるように成ってる。

しかし、あの警告を僕からと思ってるなら、替わりがない物を除いてウチの製品はなるべく使いたく無いだろうがな。

そのせいでセキュリティーホールが出来てるっていうのも皮肉な話しだ。

「ま、これなら死人は出ないだろ」

一般販売を予定しているSTLの仕様書と設計図を見ながら、どうやってSAO事件を起こすのか推理する。

「恐らく肝は、マイクロワームホール通信とシールド印籠との連携機能だな」

ゲームプレイ中の身体保護機能として、シールド印籠との連携機能が仕様書に書かれてる。

恐らくは、銀連市民全員に支給されてるシールド印籠のシールド機能で、肉体を監禁。

その間に速度上限が無いワームホール通信を利用して、思考速度を数万倍に加速させ、ゲームを攻略させる。

シールド印籠のシールドは、星船の重力制御能力でも無い限り、安全に破る事は出来ない。

定員一万人として、アーガスから発注された亜空間コンピューターのスペックから逆算すると。

「外時間で三十分も稼げば、内部時間で最低二十年は監禁できるな」

それだけ有ればアインクラッド100層の攻略には十分過ぎるだろう。

これなら妨害する必要は無い。

「さて、何しようか」

これから何しよう?

とうとうSAOで死者を出さないという、最大目標が達成されてしまった。

それどころか、銀連加盟国に限れば、死に至るあらゆる難病、寿命までも克服に成功した。

明日奈の祖父母は若返り施術を受け、今や十代の肉体を取り戻し、新たな青春を謳歌してる。

エイズや結核は撲滅し、セーフティーネットの整備で今年の自殺者数は限りなく低い数値と成っている。

シールド印籠の国民全員に対する配布で事故死も限りなく少なくなった。

目標がなくなってしまったのだ。

前もこんな事で悩んだっけ。

「あの時は麗に諭されたっけな」

自分の今までの行動を省みてみる。

「そうだった。まだ、世界の全ては既知じゃない」

銀河系外探査はまだまだ始まったばかりだし、天の川銀河だって簡易的な探査が完了したばかりだ。

輪廻転生や神、魂の有り様などは未だに解明仕切れたわけではないし。

物理法則の全く違う世界にだって行ってみたい。

何より神にチートを与えられた人間として、人類の文明を加速させ続ける義務が有るんだ。

「更に先へ、だ」

先ずは行き詰まってる魂の解明からだな。

既に魂の創造や魂寿命の延長、器物に宿らせる等は成功してるが、輪廻転生や高次生命(神)への昇格は取っ掛かりさえ見付からない。

「僕一人のアプローチで行き詰まってるなら、別の発想が必要って事だ」

ディスカッションは既に幾度となくこなし、新たな知見を得ようと努力もしてるが芳しくはない。

機族の研究者も何億と存在してるが、元が同一のプログラム故にか、どうしても思考プロセスが似通ってしまう傾向が有る。

成長すれば自然と差異が広がる筈だが、未だ稼働時間(経験)が人間の研究者より少ないという事なのだろう。

遂にあれを出す時かな?





一週間後、日重はナノ・マイクロマシンを使った後天的な知能強化技術の確立を発表。

人類の技術は、この時から更に長足の進歩を遂げる事になる。





知能強化施術は、ナノ・マイクロマシンを打つだけと簡単だ。

脳内の既存ネットワークを強化し、更にニューロン量子演算子とも言える物を構築して脳を強化するだけ。

様々な計測器を開発しては、その度に自分の脳を調べて来た賜物とも言える。

開発はした物の、個人的な感情では余り公開したくない技術だった。

何せ、僕の技術的な優位性が無くなるからだ。

そう、この施術を受ければ毎年のようにノーベル賞を受賞できる結城飛鳥の頭脳を、普遍的な人類が手に入れる事になる。

これは素晴らしい事でもあるが怖い事でもある。

何せ僕がその気に成れば、一般家庭にある物で高性能な毒ガスや細菌兵器、電子励起爆薬だって造れてしまうからだ。

そうそうテロ等に使えないように、銀連社会のテロ対策は充実してると思うが、何処に穴が有るか分からない。

今まで、正しいと思える方向に技術開発をして来たつもりだが、これから科学に携わる者としての良心を他人に委ねるしかないというのはかなり怖い物だ。

まあ、何れは必要な事なんだけどね。





『今回の戸籍関連法改正で、機族との婚姻や一夫多妻多夫多妻などの所謂重婚が許される事になり、与党内でも反対意見が出るなど……次に、銀連議会で審議されてる時間警察設置に関する予算……』

「ねぇ、明日奈」

「なーにー」

「僕と結婚しない?」

「ふぇ?」

家のコタツで寝っ転がって本を読んでいた明日奈に告白してみた。

「ちょ、ちょっと待って、いきなりなに?!」

飛び起きて詰問してくる。

「そのままの意味だよ、僕と結婚しない?」

「あのね。飛鳥くん、いきなり過ぎるよ!」

「あ、そう?やっぱり、ロマンチックなムードでとか、そういう事?」

そうは言いつつも予めシミュレーションはして来た。

このタイミングでの告白の成功率はかなり高い筈だ。

「それも有るけど、私達、まだ小学生だよ。早過ぎるよ」

「じゃあ、婚約しよう」

「いやいやいや、だからいきなり過ぎるって」

「そうでもないよ。彰三おじさんさんからはせっつかれてたし。そろそろ将来の伴侶を決めるのも良い頃かなって」

「うーん………何で私なの?、他にも飛鳥くんの周りには詩乃のんとか、霞んとか、色々な人が居るのに……」

「うん。色々と考えて見たんだ。自分は誰が好きか。みんなそれぞれ好きだし、それぞれ上手く行くと思う」

「うん」

「でね。こう考えたんだ。他人に取られたら誰が後悔するか、そしたら一番に思い浮かんだのが明日奈だったんだ」

「だから、僕の全部を上げるから、僕の物になって下さい」

「……はい、末永く宜しくお願いします」

はにかむように微笑む明日奈は、とても可愛らしかった。






取り敢えず、完。

はい、というわけでひとまず完結です。

本作は、技術チートを極めたらどうなるか?をテーマに書いて見ました。

最終的に銀連文明は、銀河系外進出、異世界進出、惑星改造に素粒子操作、魂の改変、時間移動、死の克服まで出来るように成りました。

正直、これ以上技術の発展が思い付かないので、完結させたような物です。

拙い作品ですが、此処まで読んで頂き有り難う御座います。

それではまた


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