まえがき
初めての人ははじめまして。知ってる人は御久し振りです。瞬間ダッシュです。
この物語は大人気ゲーム、「civilizationシリーズ」のネタを取り入れた建国系転生物語です。
といっても、あくまでネタを取り入れているだけですので、未プレイの人でも理解できるようにしているつもりですので、ご安心ください。
さて、ここで諸注意を。
この物語には「転生」「内政チート」「適当な時代考証」という要素が含まれています。
これらに嫌悪感を示される方には、お薦めできませんのでご了承ください。
これらを笑って許せるという方は、どうぞお楽しみください。
では、どうぞ。
追記 現在ハーメルンへの引っ越しを検討中。その場合は同じタイトルで移転するので、よろしくお願いします。感想欄で教えてくれた足軽様、ありがとうございました。
プロローグ
――都内某所の居酒屋にて――
「高校時代に歴史研究会で、大昔にタイムスリップしたらどうするかっていう雑談をしたことがあるんですけど――――」
――大昔なら、色々出来るんじゃないですか?
「いやそれがそう簡単じゃなくて……店員さんは内政チートって言葉知ってます? 現代の科学やら社会制度やらの知識を生かして、今より古い時代で大活躍って感じの意味なんですけど」
――いえ、知らなかったですね。初めて聞きました。それでその内政チートで活躍できそうなんですか?。
「これは小説とかだと上手にいくけど、実際にやろうとするとハードル高すぎるんです。中世ヨーロッパ世界で地球は動いてるなんて言えば即教会にとっ捕まるだろうし、民主主義なんて言おうものなら首が物理的に飛ぶ。そもそも言葉も分からず戸籍もない状態でスタートしたら、三日以内で死ぬ可能性大……結局結論は、何もできずに死ぬってことで終わりました。」
――では逆に、どういう状況なら成功しそうなんですか?
「所謂その時代に赤ん坊で誕生する転生系ならチャンスがあるかと。この時点で言葉も戸籍も問題ないし、その時代の常識を知れれば、うまく立ち回れる最低限の条件がそろう。あとは親が犯罪者とかじゃなく、赤ん坊が大人に成長するまで病気したり戦争に巻き込まれない環境が整っていれば……」
――なるほど。つまりちゃんと成長できる生活環境が必要と。
「あとは時代。昭和初期とか、あんまり近すぎると社会が発達しすぎて手が加えられなくなるから、うんと昔じゃないと」
――いっそ、原始時代?
「あっ、いいかも。それだと文明を築き上げるかな。一から」
――まとめると、時代は原始時代。大人まで成長できるだけの環境と頑丈な身体。あとは今の知識があれば問題ない、と。
「店員さんもしかしてそういうの好きな人?」
――ええ、大好きです
「まあ妄想するのはタダだし、俺も好きだよ。――――さて、そろそろ勘定お願いします。なんだかしらないけど、もう眠くて眠くて」
――はい、承りました。……はい、丁度頂きました。ありがとうございました
「それじゃあ」
――ありがとうございました。
…………あなたでいいか。それでは頑張ってください、偉大なる建国者さん