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No.39661の一覧
[0] 【ネタ】ベルセルクの世界に神様転生したんですけど[クライス](2014/03/17 22:32)
[1] 第一話 テンプレな神様転生[クライス](2014/03/17 23:08)
[2] 第二話 生き残る自信は歴史の授業によって崩される[クライス](2014/03/17 23:38)
[3] 第三話 今は原作でいうどの辺りなのか[クライス](2014/03/18 13:40)
[4] 第四話 諸事情で小隊長になりました[クライス](2014/03/19 18:22)
[5] 第五話 罪悪感みたいなものを感じると思ってた[クライス](2014/03/19 18:22)
[6] 第六話 友達ができました[クライス](2014/03/20 12:12)
[7] 第七話 20戦中6勝14敗[クライス](2014/12/29 14:40)
[8] 第八話 その騎士団は絶対にヤバイ[クライス](2014/03/21 19:04)
[9] 第九話 美しき聖都[クライス](2014/03/26 22:28)
[10] 第十話 あいつ子持ちだったのか[クライス](2014/04/06 18:53)
[11] 第11話 寺院焼き討ち[クライス](2014/04/18 00:26)
[12] 第12話 異端派狩り[クライス](2014/12/29 14:46)
[13] 第13話 副長による訓練[クライス](2015/01/05 12:30)
[14] 第14話 黙示録の確認任務[クライス](2015/01/30 15:48)
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[39661] 第六話 友達ができました
Name: クライス◆63e4338a ID:6ea63bc8 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/03/20 12:12
ランデル地方で繰り広げられている内乱は未だに決着がつかない。

なぜだかしらないが反乱勢の資金が不自然なほど豊富で多数の傭兵を雇っているらしい。
その為、反乱勢が派遣しているバルデン軍より兵数で上回っているそうだ。
結果、反乱発生から半年近くがたっているのに今だ決着がつかない。

なら援軍を派遣すればいいじゃないかと思う人もいるかもしれないがそうはいかない。

なぜならばこの国も含めチューダー帝国やミッドランド王国が理不尽な程、軍事力があるのだ。

原作でチューダー帝国がどう考えても百年戦争中にイースや北の小国と戦ってたのが不思議だったがある意味当たり前だ。
だってこの世界の列強国家って諸侯軍とか含めると全体で百万前後の兵力を誇っているんですよ?

どう考えても中世では不可能なレベルの兵力だと思う。

その為、国境を疎かにすれば周辺国に国境付近の領土が奪われかねないのである。

……中世レベルの文明でどうやってそれ程の軍事力を維持する為の軍事費をやりくりしているのかは永遠の謎である。

ガキィインッ!

「そこまでッ!」

剣術指南の先生が大声をあげて俺の方に手を挙げる。

「今度は私の勝ちだッ!」

俺は喜びながらそう言うと目の前で倒れている少年に手を差し伸べる。

「相変わらずの腕前ですね」

イスタークが俺の手を掴んで立ち上がった。

なぜイスタークが俺と一緒に剣の稽古をしているかというとあることに俺が気づいた為である。

今世でまだ友達が一人もいねぇことに。

前世だと普通に友達がいたんだがな。
……俺が入院してから態度がよそよそしくなったけど。

で、そのことに気づいたのが前の盗賊退治したあとで、そのことを剣術指南の先生に言ってみたんだ。
そしたら歳が近い+面識のあるイスタークと一緒に剣術の稽古をするようにしてくれたんです。

それで稽古の傍ら、話もしてたんだけど彼って個性がない。
というか意思というものが希薄で無私の忠誠を俺っていうかオルランドゥ伯爵家に向けてる。

なのであまり自分から仕事以外の話題を振る事があまりない。
最初の頃なんか俺から話題を振っても返答が遅い上に不明慮だった。

だがそれも何ヶ月も一緒に剣術の稽古を受けたり、たまに出てくる賊の退治をしている内に打ち解けてきた。
未だにイスタークからなにか話題を振ってくることはあまりないが、振った話題には答えてくれる位にはなった。

主従という関係が先につくが、もう友達と言っても過言ではないと俺は思う。
そうこの前、イスタークに言ったらなんか赤面した。

なんでも自分に友達なんかできるわけないと思い込んでいたらしい。

まぁ、友達ができにくい奴ではあるな。
俺も既に友達がいればイスタークにかまわなかったかもしれないし。

……イスタークと話す時間が増えたせいで隠れて剣技の練習をする時間が減ったけどまだ挽回できるよね?

そんな不安を抱いてはいたが今のところは大目に見ておこう。

だって友達が一人もいないって悲しすぎるでしょう。
そうだ。これは俺が生き残る上で必要な事だったんだ。

無理やりそう結論付けて俺は毎日をエンジョイしていた。


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