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No.36722の一覧
[0] 【習作・ネタ】お前とは友達になれない(僕は友達が少ない×???微クロス・ネタバレのため)原作キャラ改変・はがないのネタバレあり[Tゲル](2013/10/08 20:05)
[1] お前とは友達になれない 2話[Tゲル](2013/02/22 11:50)
[2] お前とは友達になれない 3話[Tゲル](2013/02/24 20:11)
[3] お前とは友達になれない   最終話[Tゲル](2013/02/24 14:26)
[4] お前とは友達になれない   小話 星[Tゲル](2013/03/02 19:37)
[5] お前とは友達になれない   小話 理 (コネクトのネタバレを含みます)[Tゲル](2013/02/27 18:32)
[6] お前とは友達になれない   小話 幸[Tゲル](2013/02/27 18:49)
[7] お前とは友達になれない   小話 聖[Tゲル](2013/03/01 20:55)
[8] お前とは友達になれない ~ネクスト~ 【一発ネタ】[Tゲル](2013/10/08 21:30)
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[36722] 【習作・ネタ】お前とは友達になれない(僕は友達が少ない×???微クロス・ネタバレのため)原作キャラ改変・はがないのネタバレあり
Name: Tゲル◆781ccf0d ID:d5a2ffbd 次を表示する
Date: 2013/10/08 20:05
初めましてTゲルと申します。
こちらにらにある多数の小説を読んで自分も書いてみたくなりました。
これから、どうぞよろしくお願いします。
至らない点も多々あると思いますが、これから精進していきたいと思います。

それでは拙い文章ではございますが、しばしの間お付合い下さい。

今作は「僕は友達が少ない」のネタバレ・キャラ改変を含みます。

『注:ここは全年齢板です。コメントでの過度な性表現はお控えください。』








お前とは友達になれない




今日は転校生が来るらしい。

5月の半ば。季節は春から夏に移ろい、日差しの強い日も増えてきた。
木々の緑は日ごと濃くなり、空はどこまでも青く、雲の白さも夏の色に変わってきている。
蚊などの害虫が増えることと、空気が湿気を含んでくるのが難点だが、そういったマイナス要素を含めてこそ夏だろう。
四季というのは日本人が体験できる貴重な感覚の一つだな。
などと、日本の自然の偉大さに思いをはせる。一人で。

それに引き替え、周りの連中は転校生に興味深々らしい。
転校生は男とのことらしいので、女どもは理想という名の妄想を語り合い。
男どもは歓迎会の話で盛り上がっている。

ご苦労なことだ。

どうなるかは分からないが、転校生の未来は明るいようだ。
またリア充が増えると思うと憂鬱になる。

……富士山が噴火でもすればヤツラも少しは減るだろうか。

リア充どもが苦しむ様を妄想してるいと、担任が入ってくる。
しかし、なんだか動きがぎこちない。どこか怯えているように扉の方を見ている。
周囲の連中はそんな教師の異変に気付いた様子もない。
ミッション系の学園らしく行儀良く席に着き静かにしている。だが転校生が気になりますオーラ出まくりだ。

アホくさ。

担任の話が始まる中、視線を外へと向ける。
いい天気だ。こんな日は青空の下、トモちゃんと語り合うと楽しそうだ。
そうだな、今日は少し回り道でもしてみるか。
下校時刻なら繁華街や通学路を避ければ人に会うことなど滅多にないだろう。歩くにはもってこいの時間帯だ。
今日は何を話そうか。今度ある中間試験のことか、はたまた期末のことか。なんにせよ話題には事欠かん。
その時のことを思うとなんだか楽しくなってきた。早く学校終わらないかな。
めでたく放課後の予定が埋まり、幸せな気持ちでいると、扉の開く音が聞こえた。

ふむ、転校生が入ってきたようだが、どうも周りの空気がおかしい。
今までは、もう、待ちきれない!という雰囲気だった。
だが今の教室の空気は凍っている。
なんというか、喋ったら死ぬ!という緊張感に包まれている。心なしか少し肌寒い。
そういえば担任がやたらと怯えていたような。
何の気なしに転校生へ視線を送る。





世紀末覇者がいた。





身長は2メートルを超え、髪はくすんだ金髪、額には筋が浮かび上がり、分厚い胸板が制服を押し上げている。
腕や足が太い、てか太すぎだ。私のウエストより太いんじゃないか?
そんな筋肉ダルマが眼光鋭く教室全体をにらみつけている。
理解できない。何でミッション系の学園が世紀末にならねばならないのだ。
そんな理解できない現実から目を閉じて逃避。

まず深呼吸で心を落ち着かせる。

スーハー、スーハー。 よし。

次いで自分の健康状態をチェック。
季節の代わり目だが、特に風邪はひいていない。頭痛や吐き気といった症状もない。
疲れてるのかな。最近リア充どもが蔓延ってるからなー。
一通り考えた結果、疲れていたゆえに見間違えた。と結論がでた。でたんだ!
もう大丈夫。あれは見間違え、あれは見間違え。そう唱えながら目を開ける。





世紀末が、目の前に……。





「ぴっ!」
変な声が出た。
え、何?何で?ありえないだろ?何で拳王が目の前にいる?
まさかあれか。見せしめか?俺に逆らったらこうなるぞというやつなのか!?
何故だ!何故私が選ばれた!
ぼっちか?ぼっちなのがいけないのか!?神はぼっちには生きる権利さえないと言いたいのか!!





拳王の眼光が鋭さを増す。





あ、死んだ。
私はここで死ぬな。間違いない。だってあの目、絶対私を殺す気だ!
周りの連中は、ただこちらを見てるだけ。誰も微動だにしない。死ぬ時まで一人か。
そう思うと恐怖とともに悲しさが湧き上がり、自然と涙が滲む。

今まさに死ぬかもしれない。
死に対する恐怖ゆえか、脳裏に幼い少年の顔が浮かぶ。

お前は、お前は私を守ってくれると、そう言ったじゃないか、タカぁ。

タカ。そう、私のたった一人の親友だ。10年前、ある切っ掛けで仲良くなった男の子。
仲良くなってからは毎日、日が暮れるまで一緒に遊んだ。
あいつは、私にとって世界で1番の親友だったし、あいつにとっても私はそうであったと思う。

だが、私には負い目があった。秘密にしていたのだ。自分が女だということを。
他人から見れば、何故そんなことを、と言われそうだがどうしても言い出せなかった。
いつか本当のことを話そう。そう思いながらも言えない日々が続いだ。
苦しかった。彼を欺き続けることが。
だから、勇気を出して本当のことを話そうとしたが、話した時のことを想像すると恥ずかしくなってしまい、その日は結局会うことすらできなかった。
その翌日、タカが引っ越してしまった。
もう2度と会えないと思った。本当のことを伝えられないまま。

自分は捨てられたのか?そう思うと、タカに怒りがわいた。恨みもした。伝えられなかったことを後悔し、何より悲しくなった。
だが、死ぬ今となっては怒りも恨みもない。後悔さえ今は感じず、ただタカに会いたくなった。
もし会えるなら、今度こそ正直に話そう。いや、今は一目瞭然か。
今の私を見たらタカもきっと驚くだろう。何せ親友がこんな美少女になってたんだからな。
ふふ、そうだな。からかってやるのも面白そうだ。腕を組んだり、突然抱き着いてみたり。
うん。タカが相手なら、不本意だが、非常に不本意だがリア充の真似事もいいかもしれん。あくまで不本意だがらな。
最愛の親友を思い浮かべるが、今の現状が変わるわけではない。
不意に拳王が動く。

「っ!!」





自分の死を覚悟し、心の中で彼にサヨナラ告げる。

せめて、最期は彼への気持ちで満たされていたいから。





ばいばい、タカ。もう一度会いたかった……。






「怖がらせてすみません」






「……え?」

そう言って頭を下げた後、黒板の前に戻っていく。

……助かったのか?

遠ざかる世紀末覇者の背を見ていると、体から力が抜け、冷や汗がどっと出てくる。
胸が痛い。心臓が驚くほど早く脈動していることに気付く。
そこで初めて自分が生きていることを確認する。
心からの安堵の息が漏れる。
少し余裕が生まれた。そうなると、色々と気になってくる事がある。
手足の震えは止まらないし、汗で服が張り付いて気持ち悪い。なにより……。

……ちょっとちびった。

普段の自分ならありえないことに絶望し、机に倒れこむ。
もう、無理だ。今日はまっすぐ帰ろう。朝一で1日の全てのエネルギーを使い果たしてしまった。
いや、むしろ早退しようか。うん。そうだな、そうしよう。だって死にかけたんだから。
理論武装は完璧だ。担任だって否定することはできまい。
むしろ共感し、病欠扱いくらいはしてくれるのではなかろうか。
希望が湧いた。HRが終了次第申請しようと顔を上げる。

担任が何かやってる。
声が震えているためうまく聞こえないが、どうやらヤツの自己紹介のようだ。
てか、まだしてなかったのか。黒板に名前すらないぞ。
ひょっとして、真っ先に私のとこに来たのか?なんで?

……まさか一目惚れか?

いやない。ないったらない。ホント頼む!
ただの自意識過剰であってくれ。じゃなきゃ、ぼっちから不登校にランクアップしてしまう。

拳王は今までのことが無かったように黒板に名前を書きだした。
書き出したのだが……。

羽瀬川小鷹

あれ、なんか見たかったような、この場では見たくなかったような名前がある。
うん。きっと同姓同名の別人というやつだな。あいつは初めてこの町に来て、私とは初対面だな。
そうだ。偶々タカと同姓同名の人間が、偶々私の前に現れた。そうに違いない。
あの髪の色もきっと偶然だ。タカはハーフで、あんな感じの髪だったが偶然だ。
同い年なのも偶然だな。17歳など、掃いて捨てるほどいる。
いや~、世界は広いね。同姓同名で髪がそっくりな同い年のヤツがいるなんて。はっはっは。

「羽瀬川小鷹です。10年前までこの町で暮らしていました」

ま、まあ10年前までこの町で暮らしてた羽瀬川小鷹、なんて山のようにいるだろ。な。な。

「それと、この髪は染めてるわけではありません。ハーフなので地毛なんです」

10年前までこの町で暮らしてたハーフの羽瀬川小鷹なんて山のように、山のように……。



だめだ。もう自分を騙せない。
頭を抱える。ありえない。
あれ、タカだ。ウソだろ。お前に何があった。

「親の仕事の都合で、こんな中途半端な時期に転校してくることになりました」

へぇ~、おやのつごうかぁ~。たいへんだな~。

「このような見た目ですが別に噛みついたりしませんからご安心ください」

そっか~。みためとちがって、おだやかなんだな~。

「みなさん、これから1年間よりは短いですがどうぞよろしくお願いします」

最期は笑顔で一礼。

わぁ~。とっても、さわやかだな~。あこがれちゃうな~。

その後、質問タイムとなったわけだが、だれも手を上げない。姿勢すら崩さない。
爽やかスマイル見せたところで、アイツが世紀末な拳王であることに変化はないのだ。

……そりゃ、確かに会いたいと思った。本当のことを伝えたかった。
見た目が変わってるのは仕方ないさ。もう子供じゃないんだから。
でも、でも、いくらなんでもこれはないだろ!変わりすぎだ!!原型残ってないじゃないか!!!


ああああああああああ!もう!こんな現実もう嫌だ!!



…………助けてトモちゃん。






そんな感じで私、三日月夜空と羽瀬川小鷹の残念で世紀末な生活が、今始まる。







「あ、あだ名はラオウです」

だろうな!

 




終わり。



後書き
最後までお付合いいただき、まことにありがとうございます。
ごらんの通り、クロス先は北斗の拳です。
夜空視点で書いたのですが、分かりにくくはなかったでしょうか?
今作では夜空の扱いが残念ですが、はがないキャラの中で夜空が1番好きです。幼馴染って良いよね。


繰り返しになりますがこの作品に最後までお付合いいただき、ありがとうございました。

今回のテーマ:ギャップ萌

2月21日 改訂。


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