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No.36402の一覧
[0] 【JOJO一発ネタ】DIOに憑依したけど、もう駄目かもしれない[にたまご](2013/01/06 20:28)
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[36402] 【JOJO一発ネタ】DIOに憑依したけど、もう駄目かもしれない
Name: にたまご◆f30f5f55 ID:4c0abb27
Date: 2013/01/06 20:28
処女作。単発短編SS。良くある転生憑依物。

一応ギャグのつもり。でも戦いはこれからだEND。

なんか電波が降りてきたので書いてみた。笑ってもらえたら嬉しい。

地の文がほぼ無く、会話文メインなのでダメな人はご容赦を。





【JOJO一発ネタ】DIOに憑依したけど、もう駄目かもしれない





ふと。気が付いたら真っ白な世界に立っていた。


「天国へようこそ、○○○さん。私は転生の神×××。
短い付き合いになるとは思いますが貴方を歓迎しますよ」


声が聞こえた方を向くと、白いブックカバーがかかった本を持った男が
ロッキングチェアーに座っていた。

銀の髪に白い肌、この世の者とは思えない程に美しい姿だった。

あまりにも姿が眩しいので、本に目を逸らすと『天国へ行く方法』とあった。
えーと、あのー神様……ここが天国ですけど……。


「うん、この本が気になるのですか? そうですねぇ……こう言えばわかりますか?
秘密の皇帝・らせん階段・カブト虫・イチジクのタルト・ジョット・カブト虫・
廃虚の街・カブト虫・特異点・天使・特異点・ドロローサへの道・紫陽花・カブト虫」

「神がジョジョにハマッてんのかよ! アンタの雰囲気が一気に台無しだよ!」

「最近、アニメ化したからマイブームでしてね。一から読み直しているのですよ。
人間の創作というものは面白い。永遠を生きるには刺激が必要なのです」

「それで今流行りの神様転生ですか。先程、転生の神って言ってましたね。
そういうSSは俺も好きですよ。俺の死因はそちらのミスで?」

「いいえ寿命ですね。心臓麻痺でそのままポックリ。デスノート(ぼそっ)」

「おい!? 今デスノートって言っただろ、しかも故意かよ!」

「というわけで転生憑依してもらいます。なぁに、お客さんは運がいいですよ。
ランダムに当たっただけでなく、転生憑依まで出来るんですから」

「何がというわけなんだ!? お客さんって何なんだよ!?
……まあいいや。両親は早くに逝ってしまって、所詮は独り身のワープアですからね。
人生やり直せるなら悪くない。で、お約束の創作世界……っつーかジョジョですか?」

「YES YES YES、OH MY GOD!」

「いや、神はアンタだろ。じゃ、誰に憑依するんですか?
ジョジョの人物に憑依なら強くないと生きていくのにツライんですが」

「ご安心下さい! 物語中でも最強格の生物! ディオ・ブランドーに相成りました!
第3部・スターダストクルセイダーズの世界を駆け抜けて下さい!」

「ああ、そりゃあいいですね。承太郎さえ倒せば人生勝ち組だ」



――――俺の返答を聞いて、神はドス黒い笑みを浮かべた。



「だが《世界》(ザ・ワールド)は許可しないィィィィーーッ!
 時間停止(ザ・ワールド)は許可しないィィィィィィーーッ!!」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



一瞬。神が何を言っているのか理解できなかった。



「なにィッ!? おいテメー、なにをするだァァァーーーッ!」

「お前には第1部から読んでいるファンは常々疑問に思っているミステリーに、
歴史のイフという形で挑んでもらおうかッ! 君の能力は2つだけ許可するッ!」



――――吸血鬼としての能力! 及び ハーミットパープル!



「ドゥー・ユー・アンダスタンンンドゥ?
どちらの能力も原作準拠だろう? 是非、使って戦ってもらおうかッ!
気化冷凍法! スペースリパー・スティンギーアイズ! 肉の芽、隠者の紫を駆使して第3部をッ!
Go DIO、Go Go Go! 大丈夫、君なら出来るよ(笑)」

「バカなッ! ふっざけてんじゃねえぇぇぇぞッ、神ィィィィッ!!
ハッ、そうだ! 時期はッ? 転生する時期はッ、どうなっているッ!
例えばだ……原作開始前に日本へ行って、先手必勝ッ! ホリィを殺ってしまってもいいのか!?」

「残念でしたぁ~。地獄を、貴様に(HELL TO YOU)!
転生させようと思った時には、既にタワーオブグレイ戦時と決まっているんだッ!」



俺は絶望した。なんだそれ。主人公組、覚悟完了してんじゃねーか!



「やったッ! 見せろッ! 絶望の表情をッ! この神によぉーく見せるんだッ!」



神はニヤニヤと嘲るように笑い続ける。



「心拍数が上がっているぞ。素数を数えるといい。
素数は1と自分自身でしか割り切れない数字、お前に幸運と勇気を与えてくれる。
2・3・5・7・11・13・17・19・23・28……」

「勇気じゃなくて無謀の間違いだろうがッ! あと28は素数じゃねえッ!」

「お前は次に出来るわけが無いと言う。ついでに4回だけ言っていい」

「――――出来るわけが無いッ! ハッ!」



命がかかっているから4回言ってやった。なんなら黄金長方形の回転をくれよ!



「しょうがねぇなぁ~~ッ、じゃあカリスマのランクを1つ上げてやろう」



神が光に包まれ始めて、ゆっくりこちらに向かって来る。



「待て、それじゃあ足りないッ! 俺の側に近寄るなぁぁぁーーッ!」

「だが、Dirty Deeds Done Dirt Cheep(いともたやすく行われるえげつない行為)。既にッ!」



どじゃぁぁぁあーーーーん!



パタンという音とともに。俺の意識が真っ白に染まった。







神は閉じた本を再び開いた。本のタイトルは『スティール・ボール・ラン23巻』。
栞を挟んでいたページを読みながら神は一人ごちる。


「ふん……逆に考えてスケアリー・モンスターズという案も一応はあったんだけどねー。
まあ、より困難な方が燃えるだろう? 楽しみだねぇ、運命の奴隷。慢心無し、DIOの本気。
人の心があるから意外に、『震えるぞハート、燃え尽きる程ヒート』したりしてね」



――――必死に足掻いて、面白おかしくしてくれよ?







「ハッ!?」


さっきまで真っ白な世界だったのに、今度は真っ黒な世界で目覚めた。
ああ棺桶の中かコレ。そういえば、DIOの館には棺桶があったね……。


メメタァ! とりあえず棺桶の蓋が外れる音がおかしいぞ。
あとで油差した方がいいかもしれない。館は暗いから昼夜がわからなくて困る。
実際、歩いて館の間取りを把握するとしようか。


「おや、DIO様。お目覚めで? まだ夕暮れの時間ですから少し早いと思いますよ」


黒髪の少女が部屋の掃除をしていた。はて、こんな奴原作にいたか?
……ああ、確かにいたわ。顔が裏側にもある奴が。一応吸血鬼だったっけ?
初遭遇の原作キャラがよりにもよってコイツかよ。棺桶があるから余計に微妙に感じる。


「君は……ヌケサクか。そうだな、あまり寝覚めが良くなかったんだ。
気分転換に散歩でもして来る。ああ、そうだ。ちょっと確かめたいことがあるから、
後で手鏡でも持って来ておいてくれ」

「あ、わかりました。もう直に陽は落ちると思いますが、お気を付けて」







(鏡に姿が映らなかった。本当に吸血鬼なんだな……)



転生したということを「言葉」でなく「心」で理解できた。

自分の顔を見るどころか、まざまざと現実ってもんを叩き付けられた。
俺最弱のDIOになっちまったよ。無理ゲー感半端ねぇ。ジョジョが来るゥゥーーッ!


「ザ・ワールド!」


しーん。デスヨネー。orz
頭がハート型の筋肉ムキムキのマッチョマンはやっぱり出て来ない。


「ハーミットパープル!」


ああ、出てきちゃったよ。茨の鞭が。いくらスタンドに優劣は無いとはいえ、
なんなの、こんなんがラスボスの能力でいいの? インディジョーンズじゃねーんだぞ!
エンヤ婆のあのセリフはどうなってんだ? あ、なんか脳裏に焼き付いてるな。えと?


(空気を吸って吐くことのように! HBの鉛筆をベキッ!とへし折る事と同じようにッ、
出来て当然と思うことですじゃ! 植物は成長の証! 吸血鬼の力! 不老不死!
貴方様には成長の限界が無い、そうすれば、やがては世界すらも覆い尽くしましょうぞッ!)



――――いやいやねーよ。ヾノ・∀・`)ムリムリ



「どうする? どうすればいい? やはり先にホリィを始末するか……?」


いやダメだダメだ。
黄金の精神に漆黒の意思がプラスされて、2つのパワーの相乗作用になったら終わる!
ただでさえ無理ゲーなのに、難易度がレクイエム化してしまう。


「最優先はジョセフ! 機転の良さ! 波紋使い! 戦闘経験! 念写! 長寿!
なんなんだあのチートじじい、おかしいだろ。ジョースター家は代々短命じゃあなかったのか。
そりゃあ究極生物も考えるのをやめるわ。間違い無く天敵はアイツ。
ザ・ワールドが無いから承太郎は時止めに目覚めない。それならやりようはあるはずさあッ!」



ハーミットパープルを意味も無く、しゅるしゅると伸ばしてみる。



「同じタイプのスタンド(笑)。はぁ~~~~……あったまいてぇ。最低にロウッてヤツだ。
とりあえず訓練はしないといけないな。ジョセフもハーミットパープル+波紋ってやってたし、
ハーミットパープル+気化冷凍法も出来るだろ。ストレイツォもちっとは訓練したら良かったんだよ」



お友達のダイアーさんも気化冷凍法が死因だっただろうが!



クソ、ザ・ワールドが使えれば時間停止とスペースリバー(略)コンボで攻め立てたのにな。
5秒前、目からビーム0! ジョセフ、お前はこれで死んだ! ナイフなんて使わねーよ。

ついでに半径20mエメラルドスプラッシュ後に、俺なら花京院腹パンしないで肉の芽植えるわ。
お前は再び支配されたことに気付かない……ってやったのに、ちくしょう。


あ、良く良く考えたらストレイツォが勝ってジョセフが死んだらカーズがヤバイ。
無い物ねだりはやめよう、気が滅入っていけないね。(´・ω・`)



「逆に考えるんだ。幸い、貧弱・貧弱ゥな俺にはランクアップされたカリスマがある。
エンヤ婆に見捨てられたらたぶん詰むから、ある意味ラッキーな悪のカリスマッ!
これを活用しない手は無い」


肉の芽は活用しないのかって? あれは死亡フラグだろ、わかってんだぜ神よ。

ハーミットパープルをワインセラーへ忍ばせてボトルを一本手元へ持って来る。
そうだな……ワインでも飲んで一先ず落ち着こう。少し考えをまとめようか。



――――酒ッ! 呑まずにはいられないッ!



パゥ! ん、何か間違ったかな? コルクを開ける音が変だった気が。
気のせいか……。で、何を考えていたっけ? ああ、そうだ肉の芽だ。
あれさぁ、使う度に主人公達の黄金ゲージが上がっていく気がするんだよねぇ……。

こんなにたくさんの人に肉の芽を植え付けて回るなんてDIO、邪悪の化身!

「こいつはくせえッーー! ゲロ以下の臭いがプンプンするぜッーーッ!!」って感じで
怒りと勇気と正義が燃え上がるフラグみたいな。神の罠スキルの気配がビンビンする。



「許さん! タルカスゥゥゥーーーーッ!」状態の主人公組とかマジ勘弁だから。
よって、普段は人心掌握に努めていき、肉の芽は切り札的に使おうと思う。
ンドゥールのような部下がたくさん欲しいね。悪の救世主がんばるからヨロピクネー!



「そう、部下を一人ずつ消費するなんてマヌケのやること……俺には組織の力もあるんだ。
だが、どうすべきか。どう考えても連携取れそうもない奴がいるからな。ザ・サンとか。
ラバーズの奴も相当性格悪くなかったっけ? ヴァニラ・アイスは仲間ごとガォンするしな。
……とすると消耗狙いにならざるを得ないか。チーム運用での波状攻撃が無難だな」



世界地図を広げて、香港からシンガポールのルートを睨む。
原作だとイエローテンパランス戦があって、次のインドでエンペラー&ハングドマン戦。
イエローテンパランスもったいねぇ。代わりにジャッジメントでも行かせるか。


いわゆる第3部完ッ!レベルの記憶を漁っていく。
ジャスティスとデスサーティーンは相当イイ線いってたはず。ハングドマンも強かったな。

ああ、それで思い出したけど、そういやホル・ホースが俺を撃とうとするイベントがある欝だ。
どうしようかねー? アイツ俺が吸血鬼って知らんから、わざと撃たせて余裕ぶっこくのもアリか?
脳天撃たれたらちょいキツイ気がするけど。吸血鬼スキルのレベルはよ上げんと。



「……タワーオブグレイ戦後ということは、ダークブルームーン……ストレングス。
いや、エボニーデビルまでは捨てて考えた方がいい。今からじゃ到底間に合わん。
イエローテンパランスは強スタンドだから呼び戻すとして。デスサーティーンもどう使おうか。
取り急ぎエンヤ婆に連絡だな。あとは……イギーの乗って来る飛行機も必ず落とさないと」



ザ・サンの使い道も思い浮かばないな。ゾンビにしても太陽だから相性最悪だし。
うーん……肉の芽で自爆人形にするか? いやいや待て待て、部下の信頼落ちそうだ。
ホイールオブフォーチュンと組ませてみるか。機動力活かしてヒット&アウェイとか良いかもしれん。


主人公達が経験を積む前に刈り取るのが理想! 出し惜しみはしない。勝てば良かろうなのだ!
インドを必殺の地としようか! こうなったらやるだけやってやるッ!

まずはザ・サン&ホイールオブフォーチュンのコンビ、
次にエンペラー、ハングドマン、ジャスティスのスリーマンセルで完全なるトドメを刺すッ!



「このDIO、容赦せんッ!」



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