【二人はTASキュア】キリトさんとアスナにTASさんがインストールされました【TAックSハート】

タグ　SAO　TAS　ゴリ押し　二人はTASキュア　力の一号、技の二号　あわせて力技　死ななきゃ安い　先生、それ別のゲームです　ヒースクリフは楽屋で大慌てで着替えています　レベルを上げてゴリ押しすればいい　言語の不活用　ダンジョンを駆け抜けろ！
　
　SAOがデスゲームと化し、誰もが混乱の中にあった。だが、ただ三人だけ、違ったものが居た。
　キリト、アスナ、ヒースクリフ。その三人のみが、全く以って平静であった。
　キリトとアスナはTASさんがインストールされて、236+□でも押せば火柱が出そうな感じなので、平静であるのは当たり前。
　しかし、ヒースクリフが平静であるのは不可解であった。ヒースクリフ……一体何者なんだ……。
　さておき、キリトとアスナこと、キリトさんとアスナさんは、なんら恐れる事無くダンジョンへと進撃していった。
　互いに言葉は要らない。……いや、言語を有効活用していないと言うべきかもしれないが……とにかく、二人はすばらしい連携をもってダンジョンを進撃していった。
　死ななきゃ安いのは当然。二人が力をあわせてMaxHeartならぬ、MaxHeatで立ちキックが刺されば、二人の超絶連携と1F刻みの入力速度が相手の行動を許さず、相手をそのまま粉砕。
　ユニークスキルだって？　TASさんの反応速度は世界最速だから、なぜか二人ともユニークスキルの二刀流を取得してしまう。
　二刀流×二刀流で、異次元のカップリング……ではなく、その攻撃速度は本来の4倍。圧倒的火力で敵を薙ぎ払い続け、僅かに2時間で75層をクリア。
　ここで本来ならヒースクリフの正体が分かり始めるとか言うイベントがあるのだが、リアルタイムストラテジーの要素も含むこのゲームでは、ストーリー進行によらず、時間経過で他PCのレベルが上昇する。
　プレイヤーとのレベル差が大きければNPCのレベルアップ速度も上がるのだが、TASさんの進撃速度とレベリング速度は異常である。
　そもそも開始から二時間しか経っていないので、場の混乱を収めるべく奔走していたヒースクリフはレベリングなんて出来てない。
　だから、ダブルTASさんは全く気にせずそのまま進撃していった。
　今夜は俺とお前でダブルTASだからな。と言う具合である。
　そんなダブルTASさんは進撃を止めると、レベリングを開始する。流石にラスボス相手には多少のレベリングは必要なのだ。結果として最速になればいいのだから、レベリングで進行が遅延しても、その後のラスボス撃破の時間がレベリング無しよりも短縮できるならば、レベリングはすべきなのである。
　そんなこんなでレベル差が大きいが故の高速レベリングは終了し、キリトさんとアスナさんは十分なレベルまでレベリングを終えると、再び進撃を開始する。
　一層ごとのボスなんて鎧袖一触。次々と敵を蹴散らし、あっという間に百層目まで到達。
　これには流石のヒースクリフこと茅場晶彦も慌てる。幾らなんでも速すぎる。
　しかし、不正行為をしているわけではない。
　異常な幸運に恵まれて上手いこと生き延びて到達できただけであって、そこに不正行為は含まれて居ない。
　ツールアシステッドが不正行為でないかは不明だが、実機でも理論上再現は不可能ではないから不正行為ではないだろう。たぶん。
　そんなこんなでラスボス戦開始。
　
　
　NKT
　
　
　戦いは終わり、ソードアートオンラインというデスゲームもまた、終焉を告げた。
　それは、キリトとアスナという二人のマジキ……もとい、二人の英雄の活躍があった。
　だが、その活躍を知る者は居ない……。
　なぜなら、最初の町は未だデスゲームに突入した混乱の中にあったのだから……。
　デスゲーム云々で誰もが慌てふためいていたのに、何時の間にかデスゲームは終わりを告げていた。何を言ってるかわからねーと思うが、俺にもよく分からない。超スピードだとか、ガチ廃人だとか、そう言う類の奴らであろうことは予想がつくが……。
　
　こうして、SAOと言うゲームは終わりを告げるのであった。