達馬の幼稚園の思い出。「幼稚園ストレス貯まるわー余裕で貯まるわー」「あはは……えーと今日はどうだった?私って記憶幼稚園後だし、どういうのか気になるんだけど」「ひたすら砂場で光る泥団子作りましたよ、蟻の巣ほじくり返したり、歌うたったり、お遊戯会の練習とか」「ふふ、5歳児やってるね、そろそろお遊戯会かぁ―――デジカメとビデオカメラ買わないと」「笑い事じゃないですよ、よく分からない理由で5歳児に喧嘩売られるんですよ」「どんな?」「えーとユリ組のえーといいやB君にしときましょう、そのB君が―――やめときましょう、マジ俺5歳児になる」「なになに?教えてよー」「やですよ恥ずかしい」「えーズルイよー」言えない、気まずくなるし。Bくんは妙子さんに初恋を抱いて、「妙子さんと結婚したい」とか言い出した。俺が死んでも言えない台詞をクソガキがのうのうと。ふっ、まぁいい。俺は妙子さんの分まで根暗に生きるのだ。相手なんかしないぞ。「おれが今日からおとうさんだ」ああ、すげえイラっとした。しかも何勝手に決めてんだ!?いやいや5歳児の言うことだ、気にするなーって言ってる時点で気にしてるけど気にすんなー俺。「おとうさんだぞー」ハァ?ママゴトならあっちの砂場でやれクソガキが。「あの人は一生誰とも結婚しないよ」ああ、言ってて悲しくなる発言。末馬妙子生涯独身を息子の俺が認定。何故か俺が一番ダメージを受ける。「知ってるぞ、しんぐるまーといういうやつのせいだろ」「シングルマザーね、はいはい」「お前のせいだろ!」「は?」「妙子さんが結婚できないのおまえのせいだろーおにもつ」ああ、どっかで俺の話聞いたかね、ガキ。「ははっ……お荷物だって?」B君のBは豚って意味だぜガキ。あ、それならPか。「しってるよおまえも妙子さんと結婚したいんだろーでもむーりー。おにもつだから」あのモッピーをリアルにしたらコイツみたいな奴だな!?うぜえ!「はぁ?黙れよこのクソガキ!俺と同じ肉体年齢だからって調子のんじゃねぇぞ!」とかいう喧嘩なんて言えませんって。ああ、超大人気なかったよ俺。。20になってなにやってんだか。アホくさ。うわああああああああああっ不登園児になりたい!まさか精神が肉体に負けているのか!?俺と同じ肉体年齢だからって調子のんじゃねぇぞ!(笑)とかイミフだろ。「なにゴロゴロしてるの?…まぁいっか、喧嘩したの?」「ええと、はい勿論叩いたりはしていない平和的な口喧嘩ですよ」「ふふっ本当5歳児やってるんだね?何か可愛いね―――勝った?」「そりゃあ5歳児に口で負ける20歳とかいませんよ」実際はゴラァボケガオラアとか声変わりもしてないこの口で罵って泣かしただけですね、はい俺最低です。いや、おかしくはない、俺は今5歳児だし、いやそれはおかしいぞ、あ、そうだ人として言ってはいけないことってあるじゃないのか?俺前世の時、小学校で麻原○晃のモノマネして学級会で叩かれたことあるし。そうそうブスには黙れメス豚とか言っちゃいけませんよとか、そういう基本的な人としてのルールですからね、うん俺正しい。「何か……悔しそうな顔してるけど?」「俺は負け犬ですよ!学級会でよく叩かれてましたし!女子軍団に口喧嘩勝てた記憶ないです!達馬くんが泣かせましたー!」「多分それ日曜の弁護士最強軍団より強敵だよ…………まさか、負けたの?口喧嘩」「負けてはいないです、でもですね、そもそも5歳児と」「よしよし」「うわ恥ずかし……何やってんだか俺、5歳のガキに喧嘩なんて」「それはしょうがないよ、誰だってどんな人だって怒るときは怒るよ、たまたまそんな日だったんだって、てか君も5歳だし」相変わらず自分棚上げしますね妙子さん。「じゃあもういいですよ…5歳児っぽく振る舞いますよ、今日は」「えーほんと?一緒にお風呂入る?」あ、いいかも……駄目駄目だ、変な趣味だろそれは、今のいいかもは赤ちゃんプレイだぞ俺。それよりも言ってみたいことが。「…ぼ、ぼくはおかあさんと将来けっこんするんだー」「駄目」すげえ、そこらへんは鉄壁だ。普段は水漏れもいいところなのに。「ふざけてるのかなぁ」「ごめんなぁさい、おかあさんー」「はぁ……あざとすぎ」「すいませんねマジで」「ま、今日は許してあげるよ、情けない子ですねーたっくんは」「ありがとうございます」「何か落ち込んでる見たいだし、今日は君が好きな食べ物作ってあげるよ?」貴女はあざとくなくてそうなんですね。その完璧な良妻賢母っぷりは。しかも最後にたっくんじゃなくて君だ。子供としてじゃなくて達馬(20)としての君だ。ちぃ、いつか出直そう。純粋に嫌がられただけでマシだな、「結婚して」これで「お母さんは嬉しいなぁこんな息子持って」とか返されてたら余計落ち込むし。つうかこの人と結婚出来る人間なんていないだろ、多分。あー無理だね、絶対無理だわ。正真正銘の鉄人だし。「なにその目」「いいえーなんでもー俺は今日レバニラ食いたいです」「………レバニラって」「ダメですか?」「好きな物作ってあげるっていったんだから、もう少し手の込んだもの言いなよ?5分で作れるよレバニラ」「あ」「そんなんだと、たっくん将来女の子にモテないぞー」「ま、モテモテの貴女が言うならそうなんでしょうね、じゃあ、親子丼で」「親子丼とレバニラかーちょっとクドいかな、ま、焼肉とか言われるよりましかーじゃあ、胸肉で親子丼ね」「卵トロトロお願いします」「いいよ」あとがき短編集にします、時系列無視2話で完結ですが小話いれます次回は引き取られた初日編お風呂に入った話妙子のマッチポンプ女子高時代とか書いていきます。万能プロローグなんですけど、彼ら二人はシリアスな世界観を生きると妙子がガチでカリスマTS転生オリ主し始め暴走するのでなのはぐらいが丁度良いと思われます。小話1小学校 俺はすずかにとって煩い蠅のようなもの。「ダーヤマ聞きたいことあるんだけど、俺なんかすずかにやった?いっつもドッジボールですずか俺の顔面狙って剛速球で投げてくるんだけど?」まぁ全て「フハハハハハ我が完璧なガードは崩れぬわー」とか言って無駄に存在する最後の能力で受け止めてるし。ヒゲダンスしながらボール回避して遊ぶし最後の一人になったあとに「ここで奇跡が起こる!」って逆転勝利無理矢理しようとするし。「たっくん反則だから消えろ、外野以外すんな」って敵チームに言われます。そのくせ自分のチームに入れたがるという矛盾を作り出している。無駄な身体能力を発揮し、無駄に動体視力を向上させ小学生のボールなどまるでピタゴラスイッチの鉄の玉初速以下の速度に感じることができるのだ。俺はダーヤマと読んでる山田というクラスで一応一番喋ってる女子に聞いてみる。彼女お口が達者で俺よりも頭いいんじゃないか?と思わせるぐらい物事に気がつく女である。本人に聞いてもシカトされそうな気がするし、アリサだとめんどい感じになるし。なのは?多分鈍感だから聞かない。「気づかないアンタが馬鹿」「え?どういうこと?」「あんたが馬鹿でいっつも煩くしてるからすずか凄い迷惑してるのよ、ほらすずかって静かでゆったりとしてるじゃない?本とか静かにいつも読んでるし、でもアンタいっつもそこらへんをフラフラと馬鹿ばっかりやって埃たてたり騒音だしてるもん。一回見たけどアンタ追いかけてた男子どもが本を読んでいたすずかに掠って、すずかの本、多分新書だとおもうけど速効で折れ曲がったからね。滅茶苦茶怒ったと思う。」「あーあーそういうこと、じゃあしょうがないわ、それは普通キレる、誰でも怒る。俺も集めてた漫画処版発行の本全巻友達に貸してポテチの油ついててブチ切れて喧嘩したことあるし」「いつの話よ、はいはい前世前世アンタ将来ノストラダムスになれるわね」取り敢えず今度謝ろう。悪いことをしたら誠意を持て責任持てとか何時も妙子さんに言われてるし。俺って本当に子供やなぁ。しかも好きな人に言われてるから、少しずつ直ってきた。このままだと聖人の弟子とかになりそうだ。小話2もしこんな能力があったらいいな「ね、たっくんは結局どんな能力が欲しかったの?私はドラえもんのポケットとか万能な奴」「んー何か最強系とか持ってても持て余しそうだし、人間やめたら人生でもなんでもないし」「なんでもいいけど、人に迷惑かからないのだったらいいよね、ニュータイプも捨てがたいけどピキーン!やってみたい」妙子さんは凄いカンと黄金率あるじゃないですか。「あ、わかった」「へ?」「~のスレッドに帰れ!的な特殊能力欲しい、例えば滅茶苦茶強そうな宇宙クラスの怪物とかいたら、最強スレに帰れ!ハイ終了みたいな?」「うわー自分で戦ったりとかしないの?」「めんどい、超めんどい、これが一番楽そう、家に帰れで犯罪者追い払えたら最高ですよ?ムショに帰れ、ハイ終わり。あとロック機能つきで一生自分の目の前に現れないとかいいですね」「場所かわってるよ?」とかいう話をしているが何時も思う。俺の身体能力一生バトルで使わない気がする。どうしてこんな無駄な物あるんだろ。和菓子とか。