「これ以上150階~190階に留まるのであれば、故意に留まっているとみなし、失格にいたします」
その通知がとうとう来た。これまで3回くらい150から190をうろうろしていたが、4回目の190階の戦闘前に通達が来た。
ま、はたから見れば普通に負けているように演出しているが、おおかた念が使える審判とかが俺のオーラを見てそう進言してきたのだろう。
これまで稼いだお金は180階でのファイトマネーが1億、約5億位だろう。通帳見るとお金がものすげぇ事になっていてびっくり。
期間もそれなりに経っていて、それに伴って念の修行も行ったのでオーラの質も向上したと思われる。
さらに念無しでの戦闘での経験値もかなり得たし、それを応用しての念での戦闘にも応用が利くはずだ。
事実、ここへ来たときより今の自分は数段上にいるということは自覚できる。
見て学び実践して学ぶ。やはり来て正解であった。体術だけの勝負であったらこの闘技場内でも中々な所までいけたはずだ。恐らくだけどな!
さてと、190階突破して200階へ行きますか。その後は…まぁ失格にならないように90日ぎりぎりで勝負していこう。
最高14回戦えるから。それを90日かけてやると…1260日が最大で取れる期間だ。まぁそう上手くは行かないと思っていいだろう
せいぜい1000日残ればいいほうだし、原作開始まで2年切っているから、十分だ。
俺の脳内では偶然ゴン達原作組みに会うように装えるはずだ。ふふふ…我ながらいい感じな策だ。
とまあ、冗談は程ほどにして190階の奴をぼこってさくっと200階へいこうかな。
ヒソカの名前も最近耳にしていないし、カストロも最近漸く立ち直ったのか、名前を聞くようになったばかりだ。
そう、原作をぶち壊すようなことは無いと思う。そう自分を安心させてリングへと上がった。
まあ案の定適当にぼっこぼこにして200階クラスへ上りましたとさ。
戦闘は語るほどのものでもない。常任離れした反射神経と身体能力と、今まで培ってきた戦闘経験をフルに生かして、念を使用せずに倒しただけのこと。
ぶっちゃけ自分でもびっくりするような成長率である。…と言っても主人公組みには確実に負けると思うけど。
ゴンなんかハンター試験までまともに戦ったこと無いはずなのに臆せず相手に向かうことが出来るって早々出来ないと思う。
…俺も最初はちょっと恐怖心があったんだよ?でも、デコピンで勝てるからそれも吹き飛んで、逆に楽しめるようになったから幸いか。
一度コテンパンに負けるのも良い経験だとは思うけど…正直痛い目は見たくないというのは本心だ。
さて、200階へ行って登録してくるか。
そう思って、エレベーターガールが居るエレベーターへ乗った。
エレベーターが開くと人が悠々通れる通路が目の前に広がる。
エレベーターを降りて、受付へと足を運ぼうとした時に、嫌な感覚が身を襲った。
「やあ★」
俺は回れ右をs
「つれないなぁ…♪」
がっしりと肩を掴まれた。ぎぎぎ…と後ろを振り向いてみると…そこには変態ピエロが居た。
あの戦闘凶で男でも女でもロリでもショタでもいける恐らくハンターハンターを読んだ読者なら絶対に忘れないであろう圧倒的存在感のキャラ、ヒソカ。
「ど、どうも…」
ものっすごいニタァとした嫌な笑顔を撒き散らしながら此方を見てくる。
「君、使えるね?★」
「な、何のことでしょう?」
「とぼけても無駄♪」
人差し指を立ててどくろのマークを作る。
「ほら、目で追っているよ★」
あ…
「ククク…君もやっぱりおいしそうだ…」
「ほんと、勘弁してください」
さめざめ泣くしぐさをする。いや、本当に来るとは思わなかったんだ。
だって、ぶっちゃけ試合の最中に念なんて使っていないし、纏も纏っていない。
はたから見れば洗礼を受ける可愛そうな子供という認識が強いはずなのに…何故ばれた!?
「登録するんだよね?一緒にいってあげよう♪」
「結構です」
きっぱり言って、肩に乗っていた手を振りほどいてずんずんと大またで歩く。
カウンターまで来て
「ルクル・リーデット、登録お願いします」
「畏まりました。では、この用紙にご記入ください、因みに初戦は何時ごろにいたしますか?」
「期日ぎりぎりの90日で」
「僕もその時期にお願い☆」
「え”!?」
驚いて振り向くと、絶をしていたと思われるヒソカが後ろに立っていて、試合の日を俺と同じ時期に申し込んだ。
これによりどうなるかというと、高確率でヒソカと当たるということだ。しゃれにならん
「あ、あのー…もう少し、実力を見てから戦うとかそういうのは…」
「無い♪」
「いや、無いって、弱かったらどうするんですか?」
「それも無い☆キミのオーラがそう語っている♪」
ぺろりと自身の唇をなめるヒソカ
俺のオーラァアアア!自重しやがれこのやろう!つかやっぱ纏を纏うだけでわかるのかよ。
まぁヒソカの纏もなんかねちっこくて以前感じた視線と同じような感じだ。
「君のオーラはとても流麗で力強い…そしてボクと同じ血に飢えているよ♪」
クククと下半身のズボンにテントを張っていっているこいつはやっぱり変態であった。
おい、勘弁してくれよ。受付のおねーさん引いてるからね。俺に対しても引いちゃってるからね!?
「はぁ…まぁ程ほどに宜しくお願いしますよ」
「クク…いやぁ楽しみだなぁ☆」
その言葉と共に通路の奥へと消えていく。何か決定的に間違えたような感じがするけど、仕方が無いか。
この90日間は殆ど修行に費やそう。【カフェオレ】を作ったお陰で日々の修行も作る前と比べてかなり伸びがいいし、身体能力もぐんぐん上がっている。
とにかく、念は思いの強さが勝負を左右する。自分にしっかり自信を付けて望むのがいい。
そうと決まれば、念の修行に取り掛かろう。と言っても覚えている範囲の修行方法は全て出来る。
変化も中々上手くなって花の形を模れるようになっている。具現化はカフェオレがあるとして、操作はオーラを体から切り離さずにオーラだけで物を動かしたりしている。
最初は葉を次はそれより複雑な形のものを…と段階的に修行している。
放出はオーラを体から切り離して留まらせたり、念の弾を作って飛ばしたり、操作と平行して弾を操作してみたりととにかく思いつく限り。
しかし、これは効率がいい修行方法ではないのだろう。やっぱり一度念のスペシャリストに師事してもらってみるのが一番いいと思う。
無から有を作り出すのは難しいが、有るものを真似するのは難しいけど、出来ないことはない。
そうして一歩ずつ階段を上っていくのが一番早く念も戦闘も上達していくのだろうけど…
無いものねだりだな。コネクションも無い今は己の身一つでどうにかしていかなければならない。
幸いお金は大量にある。今は5億。ほっとんど使ってないけど、必ず使用する日が来る。その時まで貯金だ。
ま、うだうだ考えても仕方が無い。来る3ヶ月後の恐らくヒソカとの戦闘に備えて今は鍛えるだけだ。
「さぁやってまいりました、ヒソカ選手とルクル選手の対決!」
ワァーワァーと完成が響く中で血をみせろー!とか結構聞こえてくるけど…関係ない。
この90日は殆ど修行に費やしてレベルアップを図った。これで届かなかったらその時はその時。死ぬ前にギブアップか、自室にジャンプすればいいのだ。
「150から190階を3回ほど行ったりきたりしていたルクル選手がとうとう200階へと足を運んだ最初の相手は…ヒソカ選手!注目の両選手が今、激突します!!」
物凄い歓声の中。俺はリングへと足を運んだ。
ルクルが姿を現すと実況がそれに合わせて言葉を発する
「最初に姿を現したのは、ルクル選手!」
「ルクルちゃーん!」
観客席にはルクルのファンが居るのだろうか、大きな声での声援が響くが、リングに上がったルクルにその言葉は届かない。
彼女は今、目の前の相手との勝負しか目が行っていないからだ。
「そして、圧倒的な実力で一勝し、我々に存在感を焼き付けたヒソカ選手が今、リングに入場しましたー!!」
かなり広いリング内に禍々しいオーラを発しながら入場してくるヒソカ。
彼は歓喜していた。暇つぶしに来た天空闘技場で200階クラス、フロアマスター共に自身の実力以下だった。
しかし、そこに現れたのがヒソカの目の前にいるルクル・リーデットである。
年齢は13歳にして、身長は153センチと年相応ぐらいでまだ少女といった容貌だ。
髪の色は輝くような金色で二つの黒いリボンで左右に縛ってある。ツインテールだ。
体は女性らしさが少し出てている。若干ゴスロリ風なファッションであるが、本人の容貌と相まってかなり似合っている。
靴は流石に厚底ではないが、ブーツを履いてきている。が、これは彼女なりの戦闘ファッションなのだ。
相手の心の奥で油断を生むためのフェイクなのだ。
だがヒソカはそんなことは気にしない。目の前の少女は強い。
その体の何処にしまっていたのか、ヒソカ以上の膨大なオーラを身に纏って相対している。
(団長もおいしそうだったけど…この子もかなりおいしそうだ☆)
ヒソカはルクルのオーラを見てオーラ量は完全に負けていると自覚する。この差は大きいはずだが、ヒソカは逆に更に歓喜した。
こんなにもおいしそうだと。
更にオーラの質も三ヶ月前に見たときより数段洗練されていてますます力強い。
これほどの使い手はヒソカも滅多にお目に掛かれない。それほどの実力者なのだ。ルクルという少女は
審判が左手を上げてコールする、会場は緊張と期待を孕んで音が無くなる
「ポイント&KO制!時間無制限一本勝負…はじめ!!」
審判の声と共に動いたのは俺。地面が陥没するほどの踏み込みと共に爆発的な加速でヒソカに接近する。
両者の間は10m強。その距離を1秒未満で0にする。
「ふ!」
ヒソカに向かってのローキックを放つが、あっさりとガードされる。お返しといわんばかりのルクルの顔面に向けてのハイキックを肘にオーラを込めて打ち上げる。
ヒソカの体勢が僅かに崩れたところに硬によるボディーブローを叩きつけた。
しかしそれを見越しているのか、オーラの全てをピンポイントで固めてダメージを軽くされた。
やってくれる。しかし、俺のオーラ量はヒソカより上ということが予想できる。何故ならダメージが通ったからだ。
さらに、ヒソカも硬による防御で足にオーラを留めていなかった為かなり吹っ飛ぶ。が、普通に立ち上がってくる。
「ヒット!ルクル1ポイント!」
歓声が鳴り響く。審判の声で漸く回りが見えてきた。危ない危ない。常に凝を行ってヒソカを見ているが、俺にバンジーガムが付いた形跡は無い。
「ククク…いいねぇ、最高だよ◆」
「は、はやいはやーい!全く目で追えませんでした!」
つかつかと歩いてくるヒソカのオーラは全く取り乱していない。むしろより禍々しさが増している。
口から出ている血を拭い取って此方を見据える。物凄い嫌な感じだ。
トンと音がしたと同時に、後ろを取られる。
(早い!)
直感で横に飛びのくが、それすら手玉に取るように僅かにあいたわき腹にヒソカの蹴りが突き刺さる
「ごふ!?」
わき腹に物凄い衝撃が入り、体を破壊しようとする。
ボールのように弾け飛ぶが、オーラでは勝っているからダメージはそこまで大きくない。
まだまだ冷静に戦える。しかし、自分がオーラ量という点以外、全てにおいて負けているということが理解した。
「クリティカル!ヒソカ!2ポイント!」
ジャッジが下されるが、そんなことはどうでもいい。体術、戦闘経験はかなり積み上げてきたが、ヒソカとの絶対の差は殺し合いをしているか否かだ。
そう、戦闘における勘が絶対的に負けているということだ。
「ん~硬いね☆」
「それだけが取り得なので」
「クク…♪」
オーラ量では確実に勝っている。だからこそか分からないが、ヒソカも中々バンジーガムをしてこな…え?
「じゃあ、どれくらいで壊れるか試そうかな♪」
ぐんと、体がヒソカへと引っ張られる。いや、正確には右手に引き寄せられている。
そのまま、俺の顔が打ち抜かれる…寸前に、ちらりとヒソカの後ろを見てジャンプを発動してヒソカの後ろに一瞬で姿を現し、逆に硬で強化した右足で顔面をぶち抜く!
「!?」
若干手にオーラを集中させていた事、頭を覆うオーラ量が少なかった事。この二つの理由により今度こそピンボールのように弾け飛ぶ。
が、直前に流によるオーラの超高速移動が見えたため、恐らくまだまだ戦えるだろう。
「クリティカル!2ポイント!」
「おおーっと!どういうわけだ!?空中に居たルクル選手が一瞬でヒソカ選手の後ろを取っていたー!?」
これでポイント的には逆転3-2だ。正直、正面からやりあうと確実に負けるであろうということは目に見えている。
ならば、正面からの戦闘を避けてポイントで勝つのが一番理想の勝ち方だ。
しかし、相手はヒソカ、そう一筋縄には行かないだろう
「く、ククク…☆本当にいい!いいよ君!!」
右頬が削られており、結構な出血だというのに、全くそれを意に介さない。
それどころか、俺に向かって満面の笑みを浮かべるあたり、こいつはもう変態を通り越して狂人だ。
ヒソカのオーラが攻撃的になり、仕掛けてきた。
距離を0にさせられて、攻撃されるが、スウェーで避ける。しかし、バンジーガムで引き寄せられるが俺のジャンプで後ろを取る
「なるほど☆」
後ろをとり右肩に向けての踵落しをトンと右手だけで軌道をずらされて地面に叩き付けられた。
爆発に似た音と共に会場の3分の1が蜘蛛の巣状に割れて、中心は数メートルのクレーターが出来る。
すかさず距離を離すが、それに追随して激しい攻防にもつれ込まれる。
再度ジャンプして横に姿を現した瞬間、バンジーガムに引き寄せられて拳が俺の胴体に入った
「!!?」
流でオーラの移動が間に合いダメージを最小限へ抑えることが出来た。しかし…
「キミの能力…ボクと相性が最高で最悪だ☆」
「ヒット!1ポイント!」
そう、バンジーガムで引き寄せられたなら飛んで後ろや死角に姿を現せばいい。そう思っていたが、自分の予想以上にヒソカが強い。
いや、事、戦闘に関しては天才的なセンスを持っているだろう。
そしてヒソカの言うとおり最高で最悪だ。なぜなら決着が付かないから。
いや、決着は付く…俺のオーラ枯渇による負けという結末で。
引き寄せられて飛んで、その瞬間また引き寄せられて飛んで…と繰り返される。
が、そんな結果になるとはこの勝負をするまで全く分からなかった。というより、初見は流石のヒソカでも避けれなかったのだ。
だが、その次の攻防で俺の能力が正解とまでは行かないが、それに近い答えを出している。そこが俺との経験の違い。
「ですね…自力でも負けてるし、降参していいですか?」
「だーめ♪」
ですよねー。まぁいずれにせよやるしかない。
だけど、ココで全てを見せるということもしたくない。
「そうですか…じゃあ最後までやるしかないですね」
その言葉と共にヒソカの左に姿を現し足払いをかけるが、ジャンプして避けられ、逆に引き寄せられる。が
「おおーっと今度はリングの端に姿を現したぁ!物凄いスピードです!!」
「おやおや☆」
端っこに行けば、バンジーガムは千切れるかなと思ったけど、そんなことは全然無かった。
俺の予想だとジャンプした瞬間に切れるかなと思ったけど、そんなことも全く無かった。別空間に入っているわけでもないので当たり前といっちゃ当たり前だが…
「本当に厄介ですね、その能力」
「ククク…バンジーガムって言うんだ♪」
いい能力だ。間合いを制することが出来るのは戦闘においてどれだけアドバンテージになるのか。
しかもヒソカは変化形能力者。強化系と近いから攻撃力も高い。
強化系の能力者が攻撃力、防御力100が限界だと仮定すると変化形は80、特質は40だ。つまり、俺はヒソカの半分の攻撃力、防御力しか持っていないことになる。
しかし、この数値はあくまで同じレベルの念能力者で図った場合のものだ。
オーラ量で言えば俺はヒソカより圧倒的に勝っている…が、数値化したらそれが二倍以上になるかどうかといったら…怪しいところ。
現に、何度か不意を打って攻撃したが、尽く防御されている。
そう、自力が違う。天と地までは行かないが、かなりの差がある。代わりにそれを補ってのオーラ量…
7:3でこちらが不利と見た。
「今度は此方から行くよ♪」
バンジーガムの力で引き寄せてくるが、ジャンプで攻撃をかわす。
「クク、後ろだよ☆」
「!?」
背後から衝撃、ハンマーで殴られたような痛みと共に転がって衝撃を殺してく。
くそ、後ろにバンジーガムが貼り付けられていたか、俺が割った岩にオーラを纏わせて俺に向けて発射してくるとは…
死角にバンジーガムを貼り付けられたらかなり厳しい。
まさか飛来するものを察知するためだけに堅を解いて円を維持するわけにも行かない。
というより、そういう状況にもつれ込めないというのが正しい。
「ヒット!1ポイント!」
「くそ、やりづらい…」
得点は3-4で逆転された。くまだ開始5分も経っていないのに…いや、5分しか経っていないのだ。まだ、まだこれからチャンスがあるはずだ。
「はぁ!」
今度はジャンプは使用せずに接近戦を挑む。
右に左に下から上全てにフェイトを織り交ぜて攻撃し、且流による高速の攻撃…なはずなのに
(届かない!!?)
そう、後一歩のところで全て攻撃を防御してくる。勿論、顕在オーラの量は此方が圧倒的に多いのでダメージが通ってないとは到底思えない。
しかし、それでも最低限のダメージに抑えられている。
「ん~まだまだだね☆」
カウンターの右手が俺の顔面を襲ってくるので咄嗟にジャンプを使用して逆にカウンターを取ろうと思ったが
「思考がまだ単純だよ♪」
完全に動きを読まれてのボディブローが俺に叩き込まれた。ご丁寧に硬を用いての一撃
「がはっ!」
肺から空気が搾り取られる。全身にとてつもない衝撃が加わりピンボールのように吹き飛び、場外の壁に叩きつけられる。
「おえ…うげぇ」
地面に投げ出されて、苦しさにたまらず胃の中のものを吐き出す。びちゃびちゃと吐き出された汚物には少し血も混じっている。
「クリティカルダウン!3ポイント!ヒソカ!7-3!」
勝てない。…どうしても勝てるイメージが…
「ククク…まだ全部出し切ってない…ボク、手が滑って………殺しちゃうかもよ?」
強烈な殺意。手足が自然と震える。
俺はこのまま死ぬのか?死ぬ?また?あの時みたいに?理不尽を受け入れて?
…嫌だ。また転生する保証は無い。これから…これからが面白いんだ…だから絶対に…そう、絶対に死ぬのだけは
「ごめんだぁあああああああああああああああああああ!」