さて、あの後帰ってサスケが食べた食器を洗い私もシャワーを浴びた後ご飯を食べる。
その後、家でゆっくり寛ぐ。ずっと修行はごめんですぜ。疲れたら休む!こうして徐々に体力が付いてくるのだ。
家で巻物を読みながらゆっくりしていると、玄関の扉が開いた音がする。…どうやらサスケが帰ってきたらしい。そうして、居間に顔を出すサスケ
「お帰り~」
「…ただいま」
ぼそっと呟いて、泥だらけの服を洗濯場へ投げてシャワーを浴びる。…さてと、洗濯でもするか。
「サスケー!洗濯ってこれだけでいいの?」
「ああ!洗っといてくれ!」
という返事を貰ったので全て洗濯機へ突っ込んで回す。…洗濯機があって本当に助かった!
無かったらどうしようと思ったね。そうして、一日の終わりに展開していた影分身を解いて寝る寸前に65人分の経験を吸収する。…そのうち30体はガイ先生の特訓後に生成した影分身だが、案の定体術のコピーは出来ていた。これで写輪眼とあわせれば全てのコピーが可能である。
扱えるかは別としてだが…万華鏡写輪眼のほうは、どうやら刀語の七実の能力と言っても過言ではない。
完全に見稽古が出来る。体術も完全にトレースできるし、経験までもが頭に入ってくる。つまり、どのタイミングでこういうことアクションを行えば効率が良いという事が、見ているだけで理解できるということだ。…あとは忍び通しの戦いを見物すれば完璧だ。
そして、寝静まったころ、気配を殺して寝室から抜け出し、森へ移動する。
そこで、八門遁甲を使い、徐々に門を開放していく。第3門までチャクラコントロールが出来、門を通して効率の良いチャクラ運用が可能であった。まぁチャクラが急激に増えれば確かに身体能力の向上を図れるが…無駄が多すぎるし、スタミナもかなり減るし、体の負担がでかい。
それはガイ先生が体内門を開けた時に目を通して理解できた。なれば、これをコントロールできればどれ程の力が手に入るのか…想像もできない。4門からチャクラコントロールが困難になり、多少無駄が出来始める。そこから徐々に空けて行き、一瞬だけ驚門まで開放。…そして、絶え間なく放出するチャクラをコントロールしようとする。…が、まぁ一気にはやはり無理で、急激なチャクラの増加に体の筋肉が所々千切れてしまっている。…瞬時に回復させたけど。
驚門まで空けたら眼が青く光っており、チャクラも蒼い。それ以前の門までは色は赤いチャクラだったが…まぁいい。…ばれてないよね?一瞬だからばれてないよね?……気にしないようにしよう。
目に付いては、水に浮かんだ自分の顔を見たときに分かった。これで万華鏡写輪眼も開眼できるという…
チートだろ。しかし、それ以上のチートが絶対に居るはずだ。まぁ、生き残るには最低このレベルは欲しいといった所まで、来たのだ。まだまだ高みを目指そう。その後は隠居生活でいいや。
とりあえず、一瞬だけ開いた全ての門を閉じてチャクラを霧散させる。流石に7門まであけると非常にチャクラを喪失する…あの空間以外で「驚門」を開放しなければオッケーだろう。「傷門」以前の門であれば、チャクラコントロールが出来、全く疲れは感じない。自然と笑みが出る。もっと強くなって最大の死亡フラグの除去を目指さないといけないな…蛇さんだけど。
確か原作開始まで…後4年か。確か12歳で下忍だと思った。その一年後に中忍試験か…
とすると、後5年も時間があるってことか…何とかなるだろう。前みたいに人に気をつける必要もないし、戦闘に関してはガイさんにちょくちょく見てもらえばいい。
とりあえず、技術は付いたのだ。あとはそれについていける体力を鍛えよう。
術は…とりあえず後回しでオッケーいずれ写輪眼でコピーすれば問題なし。
そう結論を出し、屋敷へ戻るのであった。
その日から1年が経過した。
「ねぇ!サスケ君は何処にいるの?」
「あ~…ごめん、男子の教室見に行けば早いと思うよ?」
「わかった!」
行くわよ、と周りに声を掛けてサスケ追っかけ隊が出陣した。因みに先頭は山中いのである。
あれから一年が過ぎ、既に子供達はうちはの一件について過去のものとなっている。
まぁ話題には絶対に上ってこないけどね。ただ、最初みたいにぎすぎすした空間でなくなったことは確かである。
私のアカデミーについての成績は、本当に平均的である。もう狙っているかのような平均を狙っている。
これが面白いのだ。過去の実績から平均の予測値を叩き出して、それに向かって勉強。
体術も他の人の戦績を見て、真ん中の人に勝つ負けるを繰り返し、忍具の授業もそのスタンスだ。
平均王は私のものである。既にテストの結果も私が基準と周知され、見せ合いっこに引っ張りだこである
体術も同じくだし、忍具も同じくだ。成績を決める日には一躍人気者になる。
その他の日はあんまり目立たない子。うちはとして上位に行ったほうがいいのか…と思った日もなくはないけど、この情報が蛇に渡っているとなると…迂闊に目立たないほうがいい。
さて、気になる主人公だけど…殆ど関わっていない。というより原作キャラで深く関わっているのは、サスケとガイさんである。ほかは二言とかで会話が終わる。夢小説なんかですれているキャラが居ないかどうか探った見たけど…みんな普通であった。そう、私以外原作通りに事が進んでいるのだ。
ヒナタはナルトが気になりだしたタイミングである。ううむ…可愛い。私も彼女はああいう子が欲しいで御座る。守ってやりたいよね。あの内気だと…百合方面も……まぁ無理だな。ナルトに無意識的に眼が行ってるみたいだし。ありゃ惚れてるな。
そのナルトは原作どおりやんちゃ小僧である。見ていて気持ちいいくらいである。
イノシカチョウの三人も原作どおり、以前チョウジに対して誰かがデブといった発言をした瞬間に、性格が変わり
「ぼくはぽっちゃり系だー!」
と叫んでいた日は笑いを堪えるのに精神を擦り減らせてしまった。シカマルはあんま喋らないから良く分からん。たまに
「お前の兄貴の周り…どうにかならねぇの?」
とため息を付きながら愚痴ってくる。その時は苦笑いしながら直接本人に言ってみれば?というが、それがいえたら苦労しないという台詞を吐いて何処かに行ってしまう。分からなくはないけどね。
私も結構疲れるのだ。サスケの私生活を知りたいと詰め寄ってくる人とか一杯居るし。主にいのとか。
まぁ確かにカッコいいけどね…如何せん性格がつんつんしてるというか…
ただ、サスケ関連でクラスからハブされるのかな…と思いきや、幸いというか何と言うか…ハブにされていないから良かったといえようか。まぁアカデミーでは全然接触してないし、向こうも私の事をあまり気持ちよく接しないのが大きな要因となっていると思うけど。
シノ、キバについては全く面識が無い。今の所は。一つ上のテンテン、リー、ネジも同様。
まぁあんまり関わると良いことなさそうだし、良いかなと思っている。…これからどうなるか分からないけど。
サスケとの関わりも基本昨年同様である。無闇に干渉せずに思い通りにやらせる。というより、私的にもそれが一番好ましい。私も思いっきり影分身で修行をしているのだ。懐かれたら逆に困る。
…まぁそんな姿は思い浮かばないけどな。
この1年で取得したので一番大きなものは門を開放したチャクラを極限まで圧縮した「螺旋丸」である。
チャクラの形態変化でたどり着く究極の形がこれであり、通常のチャクラで運用する物よりも更に超高度なチャクラコントロールが必要。しかし、それに見合った威力を誇る。普通に喰らったらまともに立てないはずである。
だが、立つ。というよりまともに当たって生きている相手が大半なのである。恐らくだけどな
マジ勘弁して欲しい。頼むから。チートと思ったけどあんまりチートっぽくないな。私は。
万華鏡写輪眼はチートだけど。
まぁ原作開始まで時間はまだまだある。急がず焦らずじっくり強くなっていこうではないか。