始めまして。私の名前は■■ ■■だ。何?上手く聞き取れないだって?…まぁいいじゃないか。
それよりもだ。私は実に奇妙な体験をした。単刀直入に言うと「転生」をしたのだ。
まぁ前世に何の未練も無い。両親は既に他界し、親族もそれほど私とは懇意ではない。
彼女もいなかったし、当然結婚もしていないしな。
ただ…私は正直に言おう。オタクだったのだ。でだ…色々な文庫本の続きやゲームの新作等々だけは未練たらたらである。そんな未練が残っているのかどうか分からないけど…
「今日から貴方は、うちは アヤカよ?宜しくね?」
これである。
余りにも突然のことだから、一瞬意識を失ったけどね。その後号泣。何故だか知らないけど泣いてしまった。一瞬前世の両親が映ったけど…まぁいっか。しかし、うちはか…珍しい苗字だな。
と、思っていた時期がありました。
結論から言おう。NARUTOの世界のうちはだった。…これはないんじゃないの?死亡フラグぴんぴんだよね?…だってNARUTOの世界でうちはといったら、虐殺でしょ?生き残れるはずがない。
そう思っていた時期がありました。
どうやら、うちは サスケの双子の妹として生まれたらしい。
ふははは!!ブラコンイタチでなければ、死なない可能性が大だ!いける!
そして生きて、楽しい人生を歩むんだ。どうせ忍びだけど。
しっかし、うちはかぁ…どうにかして虐殺の時に知らないうちは一族から「眼」でも刳り貫いておきたいなぁ…主に今後のために。万華鏡写輪眼に覚醒した際には視力が落ちない特典が付くからな。この死亡フラグ満載な世界を生き残るには他人の屍を踏み越えて行くしかないと思うのですよ。…あれ?万華鏡になった目を移植しないといけないんだっけか……まぁいいや。
尤も最大の理由は…せっかくこの世界に来たのだ…死亡フラグ全てを乗り越え、楽な生活をしたいです!
とりあえず現状のステータス確認だ。まずは、チャクラなんだけど…大量にある。らしい。
少なくとも、両親とイタチを驚かせるレベルだ。これはラッキーだ。当面はチャクラを練り、コントロールの術を磨くことを意識しよう。
術は多重影分身と千鳥と分身の術の印は原作にもあったから覚えている。…け、決して一人暮らしだからって練習したわけではないぞ!……いやぁ誰にも見られないとね、やっちゃうよね。
まあ、まずは分身の術でどのように術が作動するかプロセスを覚えてから影分身に挑もうじゃないか。
しっかし…ちらっと横を見ると私と同じように眠るこのサスケは原作通りに育つのかなぁ…あの捻くれ具合はちょっと遠慮したいけどな。まぁ子供らしくていいと思うよ。うむ。
さて、うちはの血継限界「写輪眼」まずはこいつの取得と、医療忍術の取得。そして…同族の「眼」の取得。この三つを何としてでも虐殺前に手に入れる。最悪虐殺最中である。むしろ、この期間しか「永遠の万華鏡写輪眼」を手に入れられない。
なぜ、ここまで強さに拘るのか。…決まっている。これから起こる事件に巻き込まれる可能性があるからだ。確かに、回避しようと思えば回避できるのかもしれない…が、可能性があるのだ。であればだ。それらに備えておくべきである。
ただ…原作を全部読んでいないのでぶっちゃけ分からん。飛び飛びで木の葉崩し位までしかあんま覚えていない。後は二次創作での知識かな…。まぁその程度しかないので力がないと生き残れない。
女という事で色々されるのも嫌なので。絶対に強くなってみせる。
まずは、写輪眼の眼を移植するための忍術だ。下忍でもどたばたしていた時に出来たんだ…二次創作からの知識だけど。恐らく其処まで秘密にされている忍術ではない。が、医療忍術だと思われるので正確なチャクラコントロールが必要になってくる。故に、特訓が必要である。
それを効率良くするのには、影分身が必要だ。隣にサスケが寝ているが…ばれないように影分身と共にチャクラコントロールの訓練でも行おう。…まぁ両親にはばれてもいいけど……まずはハイハイで壁を登ることだな。っと、その前に忍術…分身の術を試してからだな。
イタチには見つからずに行こう。それと、あまりサスケに干渉しないスタンスで。まぁ、ばれてもいいけど。とりあえず、自分の事を第一で考えなければ死が待っている。それ程の危機的な状況と思われる。
万が一イタチが虐殺時に殺しに掛かってきたら、対抗するとなると最低でも万華鏡写輪眼を開眼させていなければならない。
しかし、時間はあまりない。とりあえず出来ることから始めていこう。
そうして2年が経った。
「イタチ兄さん、卒業おめでとう」
「おめでとー!」
「ああ、ありがとう」
そう、イタチ若干7歳で忍者学校を卒業してしまったのだ。
これには父も
「イタチは天才だ」
という言葉を残した。…確かに、見事なチート振りである…が、私はその上をいった。
開眼したのである。写輪眼が。何もしてないけど。いや、嫌な夢で追いかけられる夢だったんだけど、
どうにか追い払おうと思って力んだら、夢の中で写輪眼が使えて追い払えた。
でだ、現実で鏡の前で夢の様に意識したら…使えたで御座る。だ。
ただ、人に見せる気は無いけどね。地味に生きたいんだ。原作終了後も。
とりあえず、まずは写輪眼の開眼で目的の一つが達成。これを機に、忍術書を漁る。
しかし、中々目的の忍術書が無い。そこでだ
「イタチ兄さん」
「どうした?」
家でマッタリしていたイタチを捕まえて
「医療忍術…その本とか無いの?」
「急にどうしたんだ?」
「えっと…イタチ兄さん怪我して帰ってくる時があるから、直してあげたいの!」
どうだぁ!幼女の攻撃だぁ!…真剣にこっちを見てくる。おいおいおいおい…何か反応しろよ。
「…だめ?」
こてんと、首を傾げて聞く
「…わかった。本だけだぞ」
それを聞いて、やったー!とイタチに抱きつく。…おのれ、イケメンめ。もげろ!
その次の日に、医療忍術の巻物等々を頂いた。サスケが羨ましがっていたのを見越してか、簡単な忍術の巻物をサスケにも渡していた。
早速、医療忍術の巻物を見ていると…
「掌仙術…」
これこれ、傷ついたときにはこれで処置が出来る。チャクラコントロールを鍛えていけば瞬時に回復が可能となる。これを応用して、神経を混乱させたり、意識を吹っ飛ばしたり…応用で怪力も取得できるなんとも幅広い術である。
よって、まずはチャクラコントロールを完璧にする為、それも効率よくするために影分身での修行を行うことにした。私のチャクラで起こせる影分身の数は65体。その人数でサスケが寝ている時間だけチャクラコントロールのレベルアップを図った。それが1年半の間であれば…まぁ無意識的に水の上に乗れるレベルになった。
寝ていても大丈夫。それほどまで進化したのだ。あとは千鳥。そして…
「火遁・豪火球の術!」
ぽす…
「…次、サスケ」
「はい!」
そういって、私よりいい火遁を放つ。…これでオッケー。虐殺までの辛抱だ。
兎に角この世界で生き残るには力を付け目立たない事だ。まぁサスケの妹という事でもう不可能だけど…
それでも、やれることはやっていこうと思う。
「さすが、うちはだ」
そういった褒める父。私には心底落胆した眼を向ける。…まぁ無理は無い。チャクラの量で言えばサスケを完全に抜いているのだからな。その私が、あの程度の結果しか残せていないのだ。それは落胆するだろう。…別にいいけど。因みに私の火遁は本当にあのレベル。何故か火遁が上手く発動しない。
相性の関係でもあるのか分からんが…今度性質を調べられる紙を入手したら調べてみるか。
しかし、このうちはの領地は広い。修行できる場所もあるし、森もその管轄だ。
普通に村として機能している。故に…
「ようやっと、外出許可が出来たよ…」
そう、あの落胆した眼を向けられた日から1年。漸く外をぷらぷらできるようになった。
因みに監視は付いていない。…と思われる。まぁ既に、父からは落第生と扱われているからだと思うから監視は付いてないと思うけど。故にだ…思いっきり修行が出来るというものだ。
そうそう、イタチがついに写輪眼を開眼した。家では完全に天才扱い。まぁぶっちゃけ天才だと思う。
ただ、本人は冷静に対応していた。…さすがイタチです。
そして、イタチ写輪眼開眼して3年。私に転機が訪れたのだ。
あとがき
えー…うん。まぁNARUTOの原作とかかなり読んでいたけどね。うん。
設定とか悉く無視している傾向がありますのでご注意ください。
というより、ご都合主義展開すぎてやっぱり投稿しないに使用かと小一時間悩んだのは内緒だ。