「それじゃあタカミチ、後はよろしくね」
「僕も激しく付いて行きたいけど…解った。みんなの事は任せて」
「ほな行こか〜」
「何かあったらすぐに連絡するんだよ〜」
少し離れた所…
「ん?刹那、ネギ先生達がどっか行くみたいだぞ。君の護衛対象も一緒に」
「あぁ。行ってくる」
「フフッ刹那、お前ストーカーみたいだぞ」
「訴えるぞ龍宮っ!」
「ほ、法的手段はどうかと思うよ…」
「お前は叩けば布団より埃がでるからな」
そう捨て台詞を残して、刹那はこのかをストーキングし始めた。
「このかの家に親書を届けて帰ればいいのよね」
「はい。このかさん、ここからだとどれくらいかかりますか?」
「せやな〜…1、2時間ぐらい?」
「「…………」」
「…で、何故貴女達が?」
「気にしないで下さい」
「あの…その…好きですっ!ネギ先生っ!」
「え!?」
「いきなり何!?」
「え!?あの!その…えっと…き、気のせいですっ!」
「は、はあ…」
「春やな〜」
「…そうですね」
少し離れた所…
「…何を話しているんだ?」
「ねぇ、あの子…」
「今時の子は何するか分からないからね〜」
「あの背負ってるの、刀だったりして」
「まっさか〜」
「おや?刹那君?」
「この先や」
「すごいですね〜」
ネギたちの目の前には大量の鳥居が並んでいる。
「この時期だと、家の庭の桜が咲いて綺麗やで〜」
「それはいい。少しお花見でもしていきたいわね」
「お花見?何ですかそれは?」
「桜を見て楽しむ、日本の風習です」
「綺麗な桜見ながらおいしい物食べたり、お話したり、楽しいんやで?」
「あ、いいですね〜。僕もやってみたいですっ!」
「せやな〜、じゃ、家ついたらみんなでやろか」
「わ〜い(^▽^)/」
「ほな行こ…へ?」
このかが歩き出そうとしたら浮遊感を感じ…
「このかお嬢様は貰っていくわ〜、ほな」
着ぐるみを着た人が鳥居の中へ消えて行った…
「こ、このかさ〜ん!」
「追いかけるです」
「はいっ!……アレ?」
何か違和感。こう…魔的な。
「此処からは出られへんで!」
声がした方に振り向くと、学ランを着た少年が少し離れた所にいた。
「足止めしろって命令やけど…別に倒してしまっても構わんのやろ?」
「それはアーチャーだけの台詞ですっ!」
ネギが叫んだ。
続