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No.34386の一覧
[0] 【ネタ】どきどき魔女神判2~スケベな男の魔女探し~【主人公変更、男子高校生の欲望】[ししめい](2012/08/23 00:12)
[1] 第一話 羽織くれは編 その1 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/06 18:19)
[2] 第一話 羽織くれは編 その2 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/19 20:59)
[3] 第一話 羽織くれは編 その3 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/11 14:11)
[5] 第一話 羽織くれは編 その4 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/19 21:02)
[6] 第一話 羽織くれは編 その5 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/19 21:03)
[7] 第一話 羽織くれは編 その6 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/19 21:04)
[8] 第一話 羽織くれは編 その7 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/20 03:07)
[9] 第一話 羽織くれは編 その8 ~会長は魔女なのか!?~[ししめい](2012/08/20 17:34)
[10] 第一話 羽織くれは編 その9・完  ~会長は魔女なのか!?~ [ししめい](2012/08/20 22:13)
[11] 第一話 エクストラエピソード 「くれはとデート」[ししめい](2012/08/22 17:30)
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[34386] 第一話 羽織くれは編 その7 ~会長は魔女なのか!?~
Name: ししめい◆e5009ad3 ID:c95f0cbc 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/08/20 03:07
 授業が終わり学生としての一日が終わった。部活に行く女子生徒のケツなどを眺めつつ、俺は生徒会室に向かう。くれはに聞いた所、今日は生徒会活動は無いようで安心して物色できるぜ。

「あーっと、で扉はどうすりゃいいんだ?」
「ウチにお任せください!」

 クロは無い胸を張ると、不気味なコピー鍵を手にふよふよと飛んでいく。そして何やらゴソゴソと書き込むと、生徒会室の扉が開かれた。

「よし、ナイスだクロ!」

 中に入り扉がしまると自動的に鍵がかかった。オートロックか、ハイテクだな。
 生徒会室は教室と同じくらいの広さで、円卓の机が中央に置かれてあった。おそらくここに座り会議をするのだろう。天井にはシャンデリアが吊されていた。オイオイ……金持ちの部屋かここは。俺の今借りてる部屋なんて一日中虫が飛ぶは電球はチカチカするわで大変なんだぞ!

「さてと、めぼしい証拠が見つかるといいが……」

 物色を始めようとした時、外から足音が聞こえてきた。この足音はくれはだな。俺の美少女イヤーがそう言っている……ってくれはだと!? 今日は生徒会活動は無いんじゃないのか!?

 慌てて俺は手頃なロッカーの中に隠れた。くそ、ころんをつれてこれば良かった。そうしたらこの密閉された空間で、あんなことやこんなことが出来たのに……。そう後悔しているとやはりくれはが生徒会に入ってきた。

「シモベ様、チャンスです。愚かな人間が一人だと安心してボロを出す可能性が……」

 クロがコソコソと耳元で話しかけてくる。オウフ……この距離だと息が耳にダイレクトに当たって、俺はゾワゾワとした快感に身を撃たれた。耳は俺弱いんだよ……もっとやってくれ。

「シモベ様?」

 っ! いかんいかん。今はくれはが先だ。僅かな隙間からくれはの様子を窺う。
 くれははキョロキョロと辺りを注意深く見回すと、笑みを浮かべて窓を開けた。そして一言何かを呟くと……。

「なん……だと……?」
「鳥に変身して飛んでいってしまいましたね……あのような美しい鳥はイケニエには最適でして」

 そう、くれははいつか屋上でみた鳩に姿を変え外に飛び出したのだ。魔女がいるなんて今に至るまで半信半疑だったが、目の前で見せつけられると信じるしかない。
 ロッカーから出ると、くれはが置いたバックをクロに写真でとるように指示を出す。
 その間に俺は開かれ風が入ってくる窓に近づき、遠くの空に視線をやった。そして、ポツリと呟く。

「……変身するとき、普通はサービスシーンがあるだろう。なぜ無いんだ」
「シモベ様、写真をとりおわりましたのです」
「ん? おお」

 クロから写真を受け取り、マーローくんの口にぶち込む。すると、マーローくんはブルブルと震えだした。

「マリョクハンノウアリ! マリョクハンノウアリ! マジョのカクリツ九十五パーセント! マジョノカノウセイキワメテタカシ!」

 そう言うと、マーローくんは急に光り出した。眩い光に思わず目を腕で覆う。なんだ、いつもと違うぞ!?

「ショーソ! ジョウキョウショウコヨリ、テンシカイガダンテイシマシタ!!」
「マジョシンパンガショーニンサレマシタ!!」
「魔女神判?」
「シモベ様の持つ証拠が魔女だと認定できるレベルに達したのでございますのです。これで魔女神判の承認を得られ、魔女を問い詰めることができますのです」

 なるほどな。つまり、今の俺たちは水戸のご老公が紋所を出す直前ってワケか。あとはくれはが魔女だと認めれば任務完了、いやあ長かったぜ。

「シモベ様、これで終わったと勘違いしてらっしゃいますか?」
「え? あとは話し合いで終了じゃないのか?」
「センエツながら……腹黒く卑怯でゲスな魔女どもはそう簡単に正体を認めたりすることはないと思われるのでございます」
「つまり?」
「戦闘が予想されます」
「女の子に手をあげたくないんだが?」

 美少女が傷ついてる姿を見て喜ぶやつがいるか? 否! ましてや自分が傷つけるなどあってはならないことだ! 美少女は愛でるものであって、傷つけるものではない!
 いや、まあ確かに、アニメとかで傷つけられた美少女の際どいところしか隠していないボロボロの服を見ると興奮するけど、それとはまた話が違う。


「センエツですが、相手は魔女でございますのです。そんな甘いことを言っていると、こちらが怪我をしますのです」

 クロは真剣な目つきで俺をたしなめた。だが、俺にも譲れないモノがある。話し合いで解決できるかもしれないし、出来なければ怪我をさせないように立ち回ろう。

「最終的にはシモベ様が容疑者を弱らせ、魔女の印を探すことになるかと。魔女の印は、魔女たちにとって魔女であることを示す動かぬ証拠」

 つまりその印を見つければいいのね。

「あ、忘れる所でした。シモベ様には天使剣イビルブレードをお渡しさせていただきますのです」

 天使か悪魔か紛らわしい名前だ。クロは木刀の半分くらいの剣を渡してきた。ギラリと光るその剣は切れ味がよさそうだ。って……ちょっと待て。

「おい、まさかこれでくれはを斬れとかいうのか?」
「はいでございますのです」
「ふざけんな! こんなんで斬りつけたらくれはが傷つくだろ! 他に武器はないのか!」
「ひぃっ! あとは魔封印ハリセンダーしかありませんのでございますのです。しかし見た目がダサいのであまり好まれて使われていません」

 クロが怯えながら差し出してきたのは、漫画でしか見たことの無いような大きなハリセン。……これならくれはを傷つけないで済むだろう。

「これでいい」
「へっ? シモベ様? 今なんと」
「これでいいって言ったんだ。これなら戦った時くれはを傷つけない」
「は、はあ。シモベ様が良いというのであれば」

 さて、と。あとはくれはを呼び出して終わりだ。明日の部活が終わって少し時間が経った辺りでいいだろう。場所は体育館で決定だ。

 **

 翌日の放課後、俺ところんは人のいなくなった体育館でくれはを待っていた。昨日の話をころんにすると「ユキちゃんだけズルい! 私も一緒にいきたかった!」と拗ねられてご機嫌を取るのに時間がかかった。結局、パタータでパフェを奢ることになってしまったのだが、機嫌が直ってくれて良かったぜ。まだ春なのに、懐だけ冬を迎えそうだけどな!
 と、そんなこんなでくれはを待ち続けている俺たちはしりとりをして時間を潰しているのだが。

「ラップ」
「ぷ、ぷ……ぷりん!」
「ころん、んがついたぞ。俺の勝ちだ」
「あーんまた負けた。ユキちゃん強すぎる」
「センエツながら、ころん様が弱すぎるのでございますのです」

 クロの言うとおりだ。なんでしりとりのラリーが毎回三回も続かないで終わるのだろう……。まあバカな所も可愛いけど。

「ユキちゃん、もう一回!」
「終わってからだ。……来たみたいだぜ」

 体育館の入口からレオタード姿のくれはがやってきた。部活が終わってからそんなに時間が経っていないのか、しっとりと汗をかいていていつも以上にボディが強調されている。ぐへへ、眼福じゃ。

「ユ・キ・ちゃん?」
「あで、あでで! 耳を引っ張るな」
「長瀬くんと……たしか聖花さんだったかしら。こんな所に呼び出して一体なんの用かしら」
「用があるのはユキちゃんだよ。ころんは見習いで見物人さんです」
「長瀬くんが?」

 訝しげな目線を寄越してくるくれは。そんな見つめられると、照れちまうぜ。

「で、用件はなに?」
「俺はくれはが好きだ! 付き合ってくれ!」
「一昨日出直してきなさい」

 ガクリとひざを突く。ば、ばかな……ふられるなんて……想定外だ。まさかくれはは狼狽えることもなく、バッサリと切り捨てられるとは……。

「あのね、毎朝毎朝そんな冗談言われたら慣れるわよ」
「本気なんだけどな」
「言葉が軽いわ。はぁ、でそれだけかしら? だったらもう帰るけど?」
「あ、待て待て。さっきのは冗談じゃないけど、今日は別件だ」

 俺は一度言葉を切り、すうっと息を吸う。腰に手を当てくれはに指を突き出し、腹に力をこめて言った。

「羽織くれは! お前魔女だろ!」

 くれはの目が、わずかに見開かれたような気がした。


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