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No.33608の一覧
[0] 【一発ネタ】ゼロミン【ゼロの使い魔】[しらが](2014/07/13 13:05)
[1] 後日談[しらが](2012/07/02 13:16)
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[33608] 【一発ネタ】ゼロミン【ゼロの使い魔】
Name: しらが◆08de7a47 ID:fd36d8f1 次を表示する
Date: 2014/07/13 13:05
まえがき

ハーメルンに転載しました

@@@@@@

 爆発、爆発、また爆発。

 衆人環視のもと、一人失敗を気にせず杖を振り続けるものがいた。爆破のたびに舞い散る粉塵が、空を曇らせ周囲に暗く影を落としている。
 魔法を失敗しているのは鮮やかなピンクブロンドの小柄な女生徒、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・アヴァリエールだ。彼女は数回、数十回の失敗にも負けず、歯を食いしばって杖を振り続ける。
 匹夫の勇だと笑う者もいる。だが、女生徒はそれでも諦めることはなかった。
 家名のため、そしてひいては自身のため。
 貴族である自分を守るために、ここで引くわけには行かなかった。

 杖を振る度に起こる爆発、それはルイズが「ゼロ」たる代名詞、爆発魔法。通称、失敗魔法。
 だが、本来この魔法は間違っても失敗などというべきものではなかった。
 途轍もない破壊力、防御無視の特殊能力、同じ爆発魔法よりも遥かにコストパフォーマンスの良い魔法。誰もがこぞってその魔法を習いにきたがる夢の魔法なのだ。
 と言っても自身の意志によって制御できないそれは、どのように言い繕っても「失敗」の範囲に収まることは明白だった。
 魔法によって「貴し」としているこの世界において、「貴族」であるというのに魔法が使えないということは致命的を通り越して、もはや破滅的だ。

 今、ルイズが必死に魔法を唱えているのもそのためだ。今までは座学の成績によって身を立ててきたが、今日行われている使い魔召喚は進級における重要な査定事項だ。
 どのような使い魔が出るかによって二年からのカリキュラムを考えるため、それもしかたのないことだがこの試験は彼女にとってあまりにも酷だった。
 この使い魔召喚に成功しなければ、魔法学院を留年、いやそもそもそのような汚名を被った時点で彼女の退学は確定しているだろう。
 仮に学園がそのような処置を取らなくとも、彼女の家から強制的に連れ戻され、適当な婚約者とすぐにでも結婚させられる。
 公爵という尊い血統は彼女の身を守る盾となるが、時と場合によっては彼女の一生を縛る鎖だ。
 おまけに、今公爵家には男児がいない。
 三人いる子供も全員女子。
 長女が婚約しているとはいえ、彼女と結婚すれば公爵家と強いパイプが出来る。そして、彼女にはそれ以上の価値はない。必要なのは彼女の血と胎なのだから。
 故郷であった公爵家ですら半ばいじめのような出来事が起きたのだ。そこから離れ、見ず知らずの家となればその後の展開は容易に想像できる。

 だからこそ、彼女は杖を振るう。
 ここでの失敗は、終わりを意味する。
 終わるわけにはいかないのだ。
 ここでなんか終わりたくはないのだ。
 陰りがさした青空は、爆破のたびにその影を深くしていく。

 杖を振る。
 凄まじい爆発音が響く。
 ごっそりと体中の力が抜けるのを感じた。立っているのも辛くなる。めまいがする。魔法の使いすぎによる精神力の摩耗が原因だろう。
 それだけ力を消費した分期待が大きくなる。
 しかし、それを裏切るように煙が晴れた先にあったのはクレーターがひとつだけ。

「・・・ミス・ヴァリエール。そろそろ、終わりにしましょう」

 後ろから担当の先生が躊躇いがちに声をかけてきた。
 彼女の事情を知っているのだろう、その声には僅かな覚悟とルイズのみを案じる不安が滲んでいる。
 このまま止めることがルイズのためになるというわけではないが、それでも教師としてこれ以上の生徒の無理を見過ごすわけには行かなかった。

 失笑が広場に広がっていく。
 血筋だけで貴族である偽物たちに笑われている。
 本当は腹の底から罵りたかった。お前たちに何がわかるのかと。ただただ平民から絞り上げた財を貪るだけの愚物が何をほざくのかと。
 同時に、天に慟哭したかった。
 真の貴族が何たるかを弁えている自分が、どうしてあの偽物たちに負けるのだと。

「・・・あと、一回、あと一回だけお願いします!」
「しかし」

 言いよどむ教師。
 彼の立場からすればこれ以上は容認することはできない。公爵家の子女を、例え授業であろうとも気絶するまで魔法を使わせたとなれば彼の監督責任が問われる。
 ここ一番で自身の邪魔をする血に、僅かな苛立ちを覚えたが今そんなことに精神を向ける余裕はかけらもない。
 もう一度、直角に頭を下げて教師に頼み込んだ。

「お願いしますっ!!最後のチャンスを!」

 顔を上げ、真摯な眼差しで教師を見る。
 この教師に嘘は無駄。
 下手に装っても見抜かれる。

「あと一回だけなら大丈夫です!ですから!」
「・・・」

 一回分の精神力が残っているのは本当だ。
 契約のぶんの精神力を残さず、この一度に全力をつぎ込む。
 仮に気絶したとしても、明日改めて契約すればいいだけのこと。

 瞳を閉じ、暫し黙考した末担当の教師は厳かに頷いた。

「ありがとうございます!」
「ただし、この一度だけ。約束してくださいね」
「はい!」

 どうせ、この一回で気絶する。
 やりたくとも出来ないのだ。

 とにかく、許可が降りたならばルイズがやることは一つだ。
 ルーンを唱え、杖を振る。
 残った精神力を片っ端から杖に流しこみ、偽ることのない本心をぶちまける。
 もともと使い魔召喚とは自身と最も相性のいい生物を召喚する魔法。
 自身の願いに、そして資質に納得したもがゲートを通り、契約をすると伝えられている。
 だとするならば、わざわざ形式張った呪文にこだわらず、全てをなげうって訴えかければいいだけだ。
 それが彼女の呪文になるはずだ。
 瞳を閉じ、外界の余計な情報を断つ。聴覚は集中していればかってに閉じる。触覚も杖を持つ手以外はいらない。

「宇宙のどこかにいる私の下僕よ!力強く、美しく、生命力にあふれた使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ!我が導きに応えなさい!」

 タイミングを合わせ、精神力をつぎ込み、渾身の力で杖を振った。

 閃光が起こる。凄まじいエネルギーが発生、収束、そして開放された。
 小型の太陽のような凄まじい光量と熱量、それらによって齎された爆発はもはや『爆発』などという範疇に収まらぬ、凄まじい破壊の散布。
 学院の壁が揺れ、塔が揺れ、地面を穿ち、空を裂く。
 とっさに張った担任教師の魔法によって生徒たちの安全は確保されたが、彼らに与えた衝撃は凄まじいものだった。
 スクエア、いやオクタゴンクラスの大魔法に匹敵する失敗魔法。自身の扱う魔法とは階梯の違うモノ。あれを魔法と呼んでも良いのかという僅かな疑問が浮かんだほどだ。

「ミス・ヴァリエール!大丈夫ですか!?」

 普段温厚な教師が叫んだ。
 冷静沈着な彼に似合わず狼狽し、魔法の壁を取り払いすぐにルイズへと駆け寄った。
 彼女の失敗魔法で怪我を負うことがないという事は周知のことだったが、先の爆発は今までとは格が違った。何かしらの不具合が起きても何ら不思議ではない。
 あの時止めておけばよかったと、歯を食いしばった。しかし、ルイズのあの気迫を前にして自分では止めることが出来ないことは、自身がよく知っていた。

 ルイズへと駆け寄る教師。
 彼女は倒れ、地面に附していた。先の魔法で精神力を摩耗しきって気絶してしまっていたのだ。
 細く、そして当時のように白い首へと指を当てる。柔らかな肌からは、心臓の鼓動が静かに伝わってきた。
 直ぐに他の部分の検査に移る。素人の生兵法のようなものだが、それでも最低限の確認を行うぐらいの知識は持っていた。
 脈も特に以上はなく、呼吸も規則正しく行われ、顔色も健常そのもの。ほっと息をついたが、未だに予断が許さぬ状況であることには変わりがなかった。

 この際、彼は自身の監督責任が問われようと気にしないつもりであった。
 それよりも、彼女が渾身の力で使った魔法の行方。彼女の将来を決める魔法のほうが、中年教師である自身の進退よりも重要だ。

 もくもくと立ち込める土煙。
 魔法がもたらしたダメージは学院全体に及んでいるだろう。それだけの破壊力があったため、視界が晴れぬほどの土煙で済んでよかったと、心のそこから安堵していた。
 もし今視界を塞いでいるのが土煙ではなく火炎の類であったとしたら、間違いなくこの場にいた全員の命はなかったのだから。

 魔法を使い、軽い風を巻き起こす。そよ風が煙を攫い、学院の外へと走り去る。
 それに応じて晴れていく視界。
 爆心地と思わしき場所は、大きく抉れ、そこが今自分が立っている場所と同じく平面であったとは思えない。
 クレーターを慎重に覗きこむ。
 仮に何かが召喚されていた場合、それが自身へ襲い掛かってくる可能性があるためだ。ルイズの性格から、そのような凶暴な生物が召喚されるとは思えないが、主への忠誠心から牙をむく生物ならば十分考えられる。
 完全に煙が晴れ、穴の奥そこまで見渡せるようになった時、それは姿を表した。

「なっ・・・これは・・・」

 確かにルイズは召喚に成功していた。だが、それが彼女が望むものである可能性は、低かった。
 教師の口から漏れた声には、困惑、そして絶望が滲んでいた。

00000

 ルイズが目を覚ました時、まっさきに目に入ったのは白い天井だった。

「・・・保健、室?っ!?わ、私!」

 記憶をたどり、自身が最後に何をしていたかを思い出した時、ルイズは思わず体を跳ねあげた。が、何処から吹いてきた優しい風が彼女の体をベットへとおし倒す。
 ぽすりと気が抜けそうなほど優しく倒されると、その後は不思議と体に力が入らなくなった。
 まるで真綿で締め付けられたような、やわらかな拘束。思考が混乱の極みに達し、いうことの聞かない体を無理やり動かそうとした時、保健室の扉がガラリと開いた。

 出てきたのは、呆れた顔をした翁、オールド・オスマン学院長。
 豊かな白髭を撫で抑え、普段スケベな妄想で歪んでいる表情は今厳しい先達としての顔になっている。
 鋭い眼差しに含まれた、僅かな非難の色を感じ取ったルイズは抵抗をやめ身を竦ませた。

「落ち着きなさい。ミス・ヴァリエール。君は精神力の摩耗で気絶しておったのじゃぞ。そんなに急に動いたりするでない。もう暫し寝ておきなさい」
「が、学院長、で、ですが・・・」
「安心しなさい。使い魔の召喚には成功したぞ。あとは契約のみじゃ。じゃが、今お主には肝心の精神力が足らん。もうしばし、休んでおきなさい」

 そういって、杖を一振りすると霧のような白煙がルイズの顔を覆った。
 その白煙は静かに、そして巧みに彼女を眠りへ誘うと朝霧のように消えていった。

「・・・コルベルン君。入っても良いぞ」
「コルベールです、オールド・オスマン。それにしても、見事なお手並みですね」
「ワシを誰じゃと思っておる。海千山千の生きた歴史、オールド・オスマンじゃぞ。コルコル君」
「・・・今回は、私の監督不行き届きです。いかなる処罰も覚悟しております。ですから、ミス・ヴァリエールの進級だけは認めていただけないでしょうか」

 オスマンのボケをスルーし、無理やりシリアス路線に入れたコルベール。
 ボケを無視されたのがきに食わなかったのか、それともコルベールの言い分に納得行かなかったのか、オスマンの眉間に僅かにし皺がよる。
 オスマンは数秒考えこむと、肺のそこから息を吐いた。

「ミス・ヴァリエールは召喚には成功しておるじゃろ。今回の進級で必要なのは、カリキュラムを組むための最低限の属性把握だけじゃ。それに、公爵家からも手紙が来ておる。ほれ」

 そういって適当に投げ渡されたのは、公爵家の家紋が記された手紙。
 間違ってもそのような扱いをしていいシロモノではないが、オスマンにとっては面倒なのかどうでもいいことなのか、投げ渡した手紙を忌々しげに睨んでいる。
 慌てて受け取ったコルベールは、些かその対応の仕方に疑問を覚えたが、とりあえず手紙を読むことにした。
 豪華な装飾のなされた手紙を開けると、見事な達筆で書かれた手紙。内容を把握するためだけなので、ある程度を流し読みしていくと、コルベールの顔色がだんだんと悪くなっていく。

「こ、これは・・・」
「全く、若造めが熱り立ちおってからに」

 手紙にはまず定型文から成る挨拶、そしてルイズの学園生活を気にする旨、ルイズの手紙から察しられた学園の状況、教育の現場として学院の現状を査察する必要があるとかどうのこうの、学院長及び教職員の職務態度、等など。
 そして最後には、公爵があまりに力が込められたためか、若干破けかかった一文。

『合理的な判断を』

 どう好意的に解釈しても脅しだった。
 顔色なくしたコルベールは手紙をどうすればいいのか迷い、とりあえずは学院長へとかえした。苦々しく受け取った学院長は杖の一振りで手紙を灰に。

「ま、一応ミス・ヴァリエールは召喚には成功しておるのじゃ。屁理屈こねくり回した末にわざわざ公爵に屈しましたと公言する必要がないだけマシじゃろ」
「は、ははは・・・そうですね・・・」
「といっても、彼女が気絶したのはいただけん。また手紙が来て監督責任がどうのこうの言われるからのう。仕方ないので、コルパッゲ君には召喚の経緯を公爵へと説明してもらってこようかの。それで監督不行き届きの件はチャラじゃ」
「なっ!?」

 驚くコルベールだが、反論をする前にオスマンが言葉をつないだ。

「ちょうど君には休暇が溜まっておったし、公爵領には興味深い資料があるとか言ってたような記憶もあるし、最後に『烈風』殿が普段の『お礼』を言いたいのでズラスベール君を呼んでくれたまえと脅しっ・・・ごほん、お願いされておっての」
「・・・」

 顔色が青を通り越し、白になった。
 頭部の毛髪の無さも相まって、その様は滑稽な坊主といったところだろうか。
 最後につぶやかれた『烈風』の文字は、少なくともトリステイン及び周辺諸国にとってはエルフと同類の恐怖の象徴だ。それ直々に呼ばれる、というのは良い事とは想像しがたい。

 ちなみに、件の『烈風』は本当にただ娘に対して差別意識を持たずにいてくれたコルベールにお礼をしたいだけだったのだが、そこら辺は過去の所業からくる自業自得というような。

「・・・まぁ、生きて帰れたらトリスタニアで酒でも奢ってやるわい」
「出来れば、本か何かがいいですね・・・」

 枯れた男二人は眠れる美少女を前にして、死にそうな表情で会話を続けた。

00000

 結局ルイズが起床したのは、翌日のことだった。
 体力自体は半日で回復していたが、摩耗した精神力はそうはいかず、起きては寝てを数度繰り返すこととなった。
 後半、もはや寝ることがきつくなったルイズは保健室の教師に頼んで『スリープ・クラウド』を使ってもらうほどだった。

 そしていま、ルイズは使い魔召喚を行った広場にいる。
 周囲に生徒はいない。他の生徒達は自分の使い魔とのコミュニケーションを取るため、ほぼ自習となっているのだ。
 ついでに言うと、担当もコルベール。彼にはルイズが召喚した使い魔の詳細を公爵に伝えるというミッションがあるため、それと彼の趣味の一端、使い魔のルーン収集が目的でもあった。

 クレーターだらけだった広場は一日で直っていた。土属性の教員たちが総出で修復したのだ。若干、自尊心の高めな先生がいたせいで、ところどころ趣味の悪い装飾がされているのはご愛嬌。
 中心に一つ、放置されたクレーターがあった。その半径は数メイルあり、底を見るためにはもう少し近寄らねばならないほどだ。
 そこに、ルイズが召喚した使い魔がいる。

「・・・いきます」
「安心しなさい、ミス・ヴァリエール。一応、猛獣のたぐいでないことは確認済みですから」

 慎重に歩を進める。
 召喚された使い魔は稀に召喚者に対して牙をむく場合があるという。気性の荒い獣であったり、彼らからすれば『甘噛』のレベルであったりするのだが、やられる方は正直言って溜まったものではない。
 召喚に成功した場合は、落ち着いて、慎重に近づき、召喚されたものを荒立てないようにする。
 何度も読んだ教本に、赤文字で書かれていたことからその重要性が伺える。過去において、使い魔召喚で死んでしまった生徒がいるのだから、それもしかたのないことなのだろう。

 自然に喉が鳴る。
 乾いた口には飲み込む唾など殆どないが、それでも生理的になってしまう。
 心臓は痛いほどに脈打っている。爆発してしまうのではないかと疑ってしまうほどだ。

「ふっ・・・!」

 決意を改め、歩を進める。
 一歩一歩、慎重に穴へと近づいていくと、ようやく底が見えるところまで達した。
 ゆっくりとその穴を覗き込めば、壁面には地層が見て取れる。

 そして、ルイズの視界に使い魔の姿が写った。

「え・・・」

 現れたのは、3つの香炉のようなもの。
 茶色い表面で今にも朽ち果ててしまいそうなそれは、ただ静かに穴の底で佇んでいた。
 主を待つように。

 困惑した表情でコルベールの方を向くルイズ。
 瞳には動揺と恐怖。
 自分が使い魔召喚に失敗したのか、言わずともそう語りかけてくるのがわかった。

「・・・大丈夫です。事前に『ディテクト・マジック』で魔法生物のたぐいであることは確認済みです。おそらく、休眠状態なのか、卵なのか・・・。詳しくはわかりませんが、ミス・ヴァリエールが『コントラクト・サーヴァント』を行えばある程度の謎は解明されるでしょう」

 優しく語りかけるコルベールに、ルイズは心に蔓延っていた不安の雲のが貼れるのを感じた。

 そして改めて自分の召喚したものたちをみる。
 地の底で静かに佇む彼ら。

 意を決し、穴のそこへと駆け下りた。
 魔法の使えない彼女では多少きつい下り坂であったが、そこはうまく手をつきバランスを取ることによって、滑り台を滑るようにおりていった。

「すごい・・・」

 上から見るのとは違い、こうして降りてみると彼らの大きさがわかる。
 胴回りは巨木のように大きい。仮にこれが卵だとすると、中から出てくるのは一体何なのだろうか。
 恐る恐る手を伸ばし、表面を撫でる。それは実に不思議な感触だった。陶器のように固く、しかし人肌のように滑らかで温もりがある。

「・・・我が名はルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール。5つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、使い魔となせ」

 万感の思いを込め、ルーンを唱えた。
 口づけを三回。
 3つある香炉のような彼らに愛おしく、そして感謝を込めて『コントラクト・サーヴァント』を行った。

 次の瞬間、彼らが輝き、色を変えた。
 一つは赤に。火炎を固め作り上げたかのような情熱的な赤。
 一つは青に。ラグドリアン湖の精霊が祝福したような清らかな青。
 一つは黄色に。雷光と閃光を混ぜ合わせたような刹那的な黄色。

「な!これは!?」
「と、とんだぁ!?」

 3つの香炉はその尖った先端に花を咲かせ、穴の底から飛び立った。力強い回転は空気をかき分け、空へとその身を持ち上げる。
 そして、平たい地面へとたどり着くと、今度は長い足を生やして大地に屹立した。

「こ、コルベール先生!これは!?」
「わ、わかりません!私もこんな生物は初めて見ます!東方の生き物でしょうか・・・?」

 混乱する二人。
 慌てて穴の底からはい出たルイズは、驚愕に目を見開くコルベールの隣についた。
 二人が見つめている間に、3つの香炉は再び花弁を回転させた。
 飛ぶ時とは違い、何かを行うために勢いをつけているのか、その体は宙に浮くことはなかった。

 そして、回転が十分に溜まった頃、花弁の中央から何かが飛び散った。
 光を受けながらキラキラと煌くそれは、種。
 ゆっくりと風を受けて静かに地面に根を下ろすと、すごい勢いで成長し始めた。
 芽吹いたのは双葉の芽ではなく、単子葉の孤高の芽。

「・・・これが、私の使い魔・・・?マンドラゴラの、変異種かしら?」
「限界まで成長したマンドラゴラ、でしょうか。あのような状態に変化するというのは聞いたことがありませんが、種の成長速度から幻獣、もしくはそれに類する魔法生物であることはたしかでしょうね」

 会話を続ける二人。
 奏している内に、やがて芽は大きい蕾をつけた。

「つ、蕾!?もう!?先生!もしかして、あれが無限に増えんですか!」

 だとするならば、大変なことだ。
 強力な生命力かつ高速成長というのは下手をすればここら一体があの植物で埋め尽くされる可能性もある。
 そうなればあっという間に大陸は植物で覆われ、農業は多大なダメージを負うだろう。
 さすがのコルベールもこの急成長には驚き、慌てて学院長を呼びに行った。

 一人残されたルイズ。
 自身がとんでもないものを召喚してしまったのかという罪悪感に苛まれ、どうして自分はこうもついていないのかと罵りたい気分だった。
 呆然としているうちにも、植物は成長を続ける。
 既に蕾は花開き、白く美しい大輪を咲かせている。
 再び種を蒔くの文字間の問題だろう。
 だったら、これ以上触れる前に主自ら引導を渡すのも、主の役目というものだ。

「これは、自分が巻いた種よ・・・だったら、私がかたをつける!」

 杖を掲げる。
 ルーンを唱え、精神力をつぎ込み、花を咲かせる植物へと向かって振り下ろした。

「微塵に消えろぉー!!」

 物騒な言葉とストレスと共に振り下ろされた杖。
 が、爆発は香炉と地面の中間点で発生した。
 しかし、大気を震わす爆発だ。その衝撃だけで地面は揺れ、そして抉れる。そして軟弱な植物ぐらいなら欠片も残さず消し飛ばせる。
 その自身があったからこそ、ルイズは外してもそこまで焦らなかった。
 渾身の力で召喚した使い魔を、その日で殺す日が来ようとは。
 毎日真摯に祈りを捧げたブリミルはどうして私に答えてくれないのだろうと、思わず呪いたくなった。

 だが、結果は彼女の期待とは違い、斜め上方向にぶっ飛んだ。

ーーーーつぁーい
ーーーーへっほー
ーーーーぷみん
ーーーーへっほー
ーーーーぷみん

「え?」
「お、オールド・オスマンここですって、え?」
「なんじゃ、これは?」

 目の前には、赤い体をした小人たち。
 頭部には真っ白い大輪を咲かせ、背伸びのような動作をとっている。

 現場に到着したコルベールとオスマンもこの状況は理解できなかった。
 説明を求めるようにルイズの方を見つめるも、当の本人もくびをぶんぶんふって知らないという。

「ば、爆破したら、あれが出てきたんです」
「なんと・・・自律行動するマンドラゴラ、とな」
「実に珍しいですが・・・ミス・ヴァリエール、体調に変化は?」
「え、あ、大丈夫です」

 真剣な眼差しでルイズを見てくるコルベール。
 困惑しながらも、問題ないと伝えるとそれでも足りないのか『ディテクト・マジック』の使用許可もとってきた。
 その剣幕に押され、とりあえず了承したルイズ。
 対するコルベールは検査を終えると、ほっと一息ついた。

「・・・ミス・ヴァリエール、確認ですが、叫び声は聞いていないですね?」
「あの、なんか可愛い鳴き声な、ら・・・」

 そこで、ルイズの思考が停止した。

 マンドラゴラの叫び声を聞くと、死ぬ

 平民すら知っている常識だ。
 目の前のあれがマンドラゴラだとすると、自分は危うく死んでしまうところだったのだろうか。
 少なくともそれぐらいの危険を犯したことは確かであった。

 自分がどういうことをしたか、そしてどうなりかけたかを理解したルイズは膝から力が抜け地面にへたり込んでしまった。

 その時だった。
 ぽすりとルイズが地面にへたり込んだ時の音に、彼らが反応した。
 くるりとルイズたちを見る顔には口はなく、目と鼻がついているだけだった。
 奇妙奇抜という域を通り越し、生理的嫌悪を催すその表情にコルベールとオスマンの二人はすぐに臨戦体制に入った。
 一匹が気がつくと全員が気がつくまではそうかからなかった。

 そして、ルイズめがけて走りだす。

「っ!!『フレイム・ボール』!!」
「『フレイム・ストーム』」

 すぐさま魔法を放つ二人。
 炎の弾丸と竜巻が五匹の小人をと飲み込んだ。
 断末魔すら上げる暇なく、一瞬のうちにして炎の海に飲み込まれた五匹。

 しかし、断末魔が上がらなかったのは、暇がなかったからではなかった。

「なっ!?」
「なんじゃと!?」

 炎のカーテンをくぐり抜けた小さな人影。無傷で現れた五匹の小人に二人は思わず目をむいた。
 新たに魔法を紡ごうにも、時間はなく。
 隙を付かれた二人を抜くと、五匹はへたり込むルイズめがけて飛びかかった。

「きゃぁぁーあーあーあー・・・?」

 とっさに腕で顔を防御したルイズ。
 しかし、何時まで経っても襲ってこない痛みに疑問を覚え、ゆっくりと顔を上げた。
 そこには誰もいない。
 あの悪魔のような五匹の小人の姿はどこにもない。
 ただ気になるところがあるとすれば、オスマンとコルベールの二人が呆然とこちらを眺めていることだ。

「ど、どうしたんですか?」
「み、ミス・ヴァリエール・・・後ろを」
「・・・」

 そう言われ、ゆっくりと振り向く。

ーーーーつぁーい

 声を上げたのは、一匹。
 しかし、いるのは五匹。
 先ほどの、赤い小人だった。

 そこからの行動は早かった。
 すぐさま体を跳ね上げると、全速力で彼らから逃げた。
 しかし、彼らはどこまでもついていく。
 逃げている内に学院を一周してしまったが、その間にも常に離れずくっついていた。
 逃走劇が終わったのは一時間後だったが、結局彼らは行き一つ切らさずにルイズへとついていっていた。

 眺めているだけだったコルベールが、とりあえず落ち着いたと思わしきルイズへと近づいていく。
 それでも五匹は反応すらせず、ただただルイズの後ろへとついているだけだった。

「・・・ミス・ヴァリエール。どうやら契約は成功していたようですね」
「・・・・・・」
「と、とにかく、進級おめでとうございます」

 それだけ言うと、コルベールはいそいそと学院へと戻っていった。
 その後ろ姿には、とにかく厄介事には関わりたくねーという意志がありありと見えていた。

 広場には、ルイズと小人。

「あんた、私の使い魔なの?」
ーーーーひゃっほー
「・・・あんた何者」
ーーーーつぁーい
「・・・・・・よろしく」
ーーーーつぁーい

 肉体的疲労、そして精神的疲労に身を任せ、そのまま地面に倒れた。

 その後、香炉のようなものに運ばれそうになったルイズは全力で抵抗し、学院のなかへと逃げていった。

00000

「ピク、ミン、ですって?」
「ええ、ミス・ヴァリエールは知らなかったのですか?」

 黒髪のメイド、シエスタはさも事も無げにいった。

 少し時間は戻る。
 あのあとルイズは謎の香炉に運び込まれそうになった。
 それを死ぬ気で振り切って、あの小人ーーーーシエスタいわくピクミンから逃げ出した。ちなみに美味しいらしい。
 しかし、逃げ出したルイズの後をピクミンはずっとつけてくる。唯一彼らが急な段差が無理だということはわかったが、それは自分にも無理だということがわかったので、結局あまり意味はなかった。
 どうにかこうにかピクミンを引き離すすべを模索していたところ、通りかかったシエスタはピクミンを見かけると徐に一匹掴みあげ、

むしゃり

そして

『おいしっ!』

 と、いった。
 それを見たルイズは恐怖と混乱から固まり、ピクミンがルイズの使い魔だと知ったシエスタも恐怖から固まった。
 ついでに、なぜルイズが固まったかと補足すると、マンドラゴラは基本薬の材料になるが、それは身に秘めた猛毒に薬効成分があるからである。魔法的な処置を行い、毒成分を薄め薬効成分にまで高めるにはそれ相応の時間がかかり、仮にシエスタが凄腕メイジであったとしても、あの一瞬で解毒できるようなものではないと知っていたからだ。
 つまり、即座に吐血して死ぬシエスタを幻視したためである。
 謝罪に謝罪を重ねるシエスタを何とかなだめ、どうやらピクミンについて知っていることを話してもらった。

 曰く、ピクミンとはタルブ村の珍味で、本当に、極稀にしか取れないマンドラゴラの一種らしい。
 そのくせ体に毒はなく、生でも食べられ、サラダにすれば正しく至高、神の味。
 種類によっては火が通らなかったりするピクミンもいるので、基本的に生で食べるらしい。

「ですから、村から出ると知っている人が極端に少なくて・・・」
「そうなの、ね」
「でも、どうしてここにいるんですか?オニヨンは基本的に森から出ないはずなんですし、サモン・サーヴァントで呼んだにしては傷んでないし」
「オニヨン?それに痛むって?」

 再びシエスタの口から気になるワードが飛びだした。
 説明を要求するように聞き返すと、シエスタは快くそれを引き受けた。

「ピクミンの巣のようなものです。ピクミンはそれからあんまり離れられないんです。離れると色が落ちて、味も落ちてしまうんですよ。それにオニヨンはどの様にできるかはわからないんですが、警戒心が強く、人が近づくと空に逃げるし、森の奥深くから出てこないはずなんですけど」
「・・・もしかして、そのオニヨンって」

 嫌な予感。
 警鐘を鳴らす本能に従って、ルイズは自身が召喚したものの形状を細かくシエスタへと説明した。
 ピクミンが発生するまでのことを話すとシエスタはびっくりして口を両手で覆った。

「す、す、すごいですよ!ミス・ヴァリエール!オニヨンを3つも召喚したって!本当ですか!?うわー!さすが公爵家ですね!!」
「そ、そんなにすごいのかしら?」

 大絶賛し興奮するシエスタに、ルイズの心境は複雑だった。
 なにせまず見た目がまずい、その上怖い。
 どこへ行ってもついてくるというのは、使い魔として実に優秀な能力かもしれない。だが無表情、そして時折歌を歌うなど、奇妙な行動が多い。
 おまけにこの五匹、トリステインが誇る最高の魔法使いであるオールド・オスマンの一撃をしのぎ、火のスペシャリストであるコルベールの炎の海でもダメージを与えることがかなわなかったのだ。
 ルイズからすると、心強いがその分、知識不足からくる恐怖のほうが大きかった。

 そんなルイズの心境をよそに、シエスタはさらに爆弾を突き落とした。

「すごいですよ!それにピクミンって集まるととっても強くて、ピクミンの群れが火竜を狩ることもあるんですよ!!」
「か、かりゅっ!?」

 変な声を出してしまったことを、ルイズはこの際気にしなかった。
 なにせ、火竜である。そこいらの獣とは一線を画する魔法生物。気性の穏やかな風竜とは違い、常に争っているような凶暴な生物だ。
 その火竜が巣食う火竜山脈は危険地帯に認定されるほどなのだ。
 それらを食い物にするという。
 思わず顔がひきつった。

「こいつらが・・・この見た目で・・・」
「赤ピクミンですね。だから火では燃やせないんですよ」
「・・・へー、赤ピクミン・・・」
「ええ、みずみずしさと、仄かな甘味が特徴です」

 にこりと笑って付け加えられたワンポイントは、正直あまり嬉しくなかった。
 くたりと地面に両手をつくルイズに、何を慌てたのか、食べかけのピクミンを『食べますか』などと聞いてきた。
 全力で遠慮して、すぐさま姿勢を正した。

「・・・とにかく、この、えーっと」
「赤ピクミン」
「そう、赤ピクミンを食べたことは不問とするわ。だけど、これからも色々とピクミンについて教えるように。交換条件よ」
「はい!あ、そうでした。食べてしまった分のピクミン、増やしておきましょうか?」

 そして、ピタリとルイズの動きが止まった。
 ちょうど華麗な後ろ姿を見せつけようとしていたところであり、若干不恰好になってしまった。
 ぎぎぎぎと、油の切れたブリキ人形のように、ゆっくりと後ろを振り向く。
 にっこり笑うシエスタを視界に収めると、もう一度、ルイズの今後の学園生活に関わる重要なことを聞き返した。

「・・・増える、の?」
「ええ、増えますよ」
「ど、どうやって」
「ご飯を食べて」

 ぐるんと後ろにいるピクミンを見る。
 その顔には目と鼻しかない。
 先ほど仲間が一匹食べられたというのに、悲憐の感情すら浮かんでいない。

 もう一度よく見る。

 口はない。

「・・・ご飯を食べて、増えるのよね」
「ええ、ご飯を食べて増えます」
「・・・」

 背中から脇、葉っぱの後ろまでよく確認したが、ピクミンに口らしきものはない。
 根っこすらない。
 一体どうやって食べるというのか、ルイズの脳内は疑問で溢れかえってきた。

「では、ミス・ヴァリエール。非常に申し訳ないのですが、オニヨンのところまで案内してくれませんか?」
「え、あ、オニオンね。わかったわ」

 とにかく、これ以上考えても無駄だと悟ったルイズは、諦めてシエスタを案内することにした。
 シエスタはというと、いつの間に取り出したのか、今日の料理で使うとおもわれる鶏を一匹手に持っていた。
 肉食、肉食なの!?という恐怖と疑問が湧きい出そうになったが、それらを全力で抑えこみオニヨンに向かって早足で駆け出す。

 そして、ルイズが召喚をこなった広場までついた。
 クレーターはいつの間にか消されており、広場には綺麗な平面と草原が広がっている。
 そこに屹立するのは、赤、青、黄色の3つのオニヨン。
 太陽の光を受けらんらんと花を回しているオニヨンだが、今ではルイズにとって頭痛の種でしかない。

「うわー!こんなにオニヨンに近づいたの、私初めてです!本当に3つも召喚していたんですね!!」
「えぇ、まぁ」
「では、失礼して」

 そう言ってシエスタは、赤いオニオンの真下へと歩いていった。
 下からオニヨンの位置を何度か確認すると、手に持っていた鶏を地面にそっとおいた。
 そして早足でオニヨンの下から離れると、ルイズの元へと歩いていった。

「・・・ねえ、何してるのあれ」
「もう少し待ってください。私も初めて見るんですけど・・・おかしーなー。おじいさんに聞いたときは、これで大丈夫だって言ってたのに」

 ぶつぶつと独り言をつぶやくシエスタを放置し、とりあえず現状を見守ることにした。
 変化が現れたのは、意外と直ぐだった。
 3つのオニヨンが身動ぎするように、軽く震えるとその中心から淡い光がこぼれだした。
 陽の光をそのまま照射しているような、やわらかな光。
 その幻想的な光景に一瞬見とれたルイズだが、それに隠された真実を見逃すことはなかった。

「・・・え?」

 鶏が、浮いた。
 光を照射された鶏が、中に浮いたのだ。
 そして、ふわふわとオニヨンに向かって上昇していく。ぎこちない上昇であり、何かの拍子に落下してしまいそうな危うさだ。
 だが、確実に、ゆっくりとだがオニヨンに向かっていく。

 そして、

「あ、よかった。元気がなかっただけなんですねー」

 吸い込んだ。

 次に、

「あー、すごーい!本当に回ってるー!」

 花が回り

「きゃー!すごい!見ました!ミス・ヴァリエール!種が出ましたよ!」

 種が出た。

 無言。
 ルイズには何があったのかよく理解できなかったが、自分が何をされそうになったかはよく理解できた。
 歳相応にはしゃいでいるシエスタは、ルイズの変化に気が付かず嬉々として説明をし始めた。

「ピクミンはですね!ああやってオニヨンに獲物を渡して、増殖するんですよ!おじいさんはオニヨンの数倍もある火竜を飲み込む姿を見たそうですよ!」
「・・・」

 ルイズは無言でピクミンを見る。
 相変わらずの無表情。
 口はなく、耳もなく、双眸と歪な鼻があるだけだ。表情など作れやしない。
 だが、見間違いであろうが、一瞬だけ。

ーーーーひゃーい

 笑っているように見えた。

「きゃぁぁぁ!!」
「え、あ、ちょ!ミス・ヴァリエール!どこに行くんですかー!」

 待ってくださいと叫ぶシエスタをよそに、ルイズは自身を追いかけるピクミンから全速力で逃げ出した。

 一つ、シエスタもルイズも気が付かないことがあった。

 彼女を追いかけるピクミンの左手に、奇妙なルーンが浮かんでいることに。
 それも、一匹だけでなく残った四匹全てに刻まれていることに。
 未だに地に眠る他のピクミンにも特徴的なルーンが刻まれていることに。

 彼女たちは、気が付かなかった。


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気がついたらいい具合まで書いていたので投稿

なんか昔思いついたネタだったけど、誰かがやっていたらすみませんm(_ _)m

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誤字修正7/2


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