何事にも勢いというものは必要なんじゃないかと俺は思う。
「―――……はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
鉛なんて目じゃないくらい重苦しいため息が俺の口から漏れ出す。
「もぅー…タロー気にしすぎ~」
ソゥちゃんが俺の頭をツンツンつついてくる。
本日の士官学校の講義も終わり、教室には昼食をとりに行くもの、残ってレポートや課題を進めるものと大体分かれている。提出期限近いしね。
そんな中、俺、山田太郎は窓際の席で頭を抱えた状態で教室に残っている。その隣の席には既におなじみとなったクセ毛の少女。
「いつまでうじうじしてんのさ~。よくわかんないけどあと何日かしたらその騎士の子とあえるんでしょ~」
「…うん、まぁ」
「だったらアレだよ~…えーと、か、カホワネタマエ?」
「『果報は寝て待て』?」
「うんそれ!」
「…使い方違うぞ」
「えぇ~」
完全に失速状態です。はい。
*****
俺は迷っていた。
あの時はそのままの勢いで行こうと思ったけど、こうも時間が空くと余計な事を色々と考えてしまう。
いや、だって10日も待ちぼうけなんて誰が想像できた?コレって俺完全に空回っただけじゃね?
ま、まあその後フェイトが連絡が取れ次第知らせてくれるって言ったからあと数日待てばいいわけなんだけど……。
白状します、すごく会い辛いです。
一応そこそこ覚悟は決めたつもりなんだが、俺はこの期に及んで彼女に対して苦手意識があるみたいだ。
俺はまだヴィータを怖がっているんだろうか?それとも単に顔を合わせづらいのだろうか?
俺だっていつまでもこんな事引きずったままなんてのは本意じゃない。
けど、同時に考えてしまう。俺という存在が彼女を苦しめているんじゃないかと。
「―――…はぁ、どうしよ」
デスクに座り、ぼけーっと窓から差し込む夕日を眺める。
「…」
こーいうシリアスなのって俺専門じゃあないんだけどなー。どっちかっつーと俺より銀髪くんのほうが嬉々として関わってそうなんだけど。
――いや、逆に心配だ。
「っとイカン。そろそろ戸締まりせんとな」
つかまだ研修生の俺に鍵預けるのはどうなんだろう?もうすぐ研修期間も終わるけどさ。まあ、ご老体組は体の事があるのはいいとしてさ、他の人はスーさんいないことをいいことに何かと俺に仕事押し付けて帰ろうとするんだもんなー。
「改めて考えてみると、スーさんって俺が考えてる以上にすごい人なんだなー。あんな不良みたいな局員相手なのに見事にまとめ上げてるんだから」
「あら、そんな事ないわよ?あの子達も最初はヤンチャで手に負えなかったんだから」
「いやいや、あの強面集団相手に堂々としてるスーさんのカリスマは―――…え?」
声のする方……後ろを振り返るとちょうどそこは保管課の出入り口がある。そこに、
「残業お疲れ様。タロくん」
紫色の髪を後ろでまとめ、褐色の肌に局員制服の上からコートを羽織った男性―――スーさんが立っていた。
「え?ええ!?スーさん!?」
俺はかなり驚いた。俺が知る限りではスーさんはまだ本局の方にいるはずだと思ったからだ。
「それが思いの他報告が早く終わってね、上司に報告がてら少しココの様子を見に来たの」
そうだったのか。
「それに…」
「………えと、何でしょうか?」
「どうやら、結構こたえてるみたいね」
スーさんは腕を組み、苦笑しながら答える。
ま、ましゃか……
「気付いていたのはあの子達だけじゃないわよ?私を含めうちの課でタロくんと面識ある人は全員知ってたわよ。タロくんが悩んでた事」
ま、マジかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!?
え、ちょ、マジで!?知ってたの!?うああハズイっ恥ずかしすぎる!
思わず頭を抱える俺。スーさんは小さく笑いながら話す。
「私としてはタロくんから言い出すのを待ってようかとも思ったけど、でもあの子達は痺れを切らしちゃったみたいね」
多分ルティ…瑠璃とソゥちゃんのことを言ってるんだろう。
「愛されてるわね?」
「茶化さんでください…」
スーさんはいつもみたく「ふふふっ」と小さく笑う。
「…なんかスンマセン。俺なんかのために…」
「そういう事は言っちゃダメよタロくん」
すると先ほどの雰囲気から一転、少し怒ったような表情のスーさんが子供を叱るような口調で俺に言う。
「いい?タロくんは保管課の…私達の大切な仲間よ。あなたが来てから仕事も落ち着いてできるようになったし、素行の悪かった子達も貴方が懸命に仕事をする姿を見習ってがんばるようになったし。だから、そんな自分を卑下するような言い方はやめなさい」
「……はい」
そのまんま叱られた子供です、俺。
「ふふっよろしい」
なんつーか、スーさんはホント凄いよ。色々と。
「それじゃあスーさん、聞いてくれますか俺の愚痴」
「ええ。そもそもココに来た理由の一つがそれだもの」
たとえ俺が精神年齢年上でも、この人には絶対敵わないと思ったよ。
*****
毎度おなじみ保管課の休憩室。スーさんと俺はいつもの定位置に座る。俺はスーさんに今までの経緯を話した。
「そう……思った以上に深刻ね」
スーさんは顎に手をあて、考えている。
「それで数日後くらいに連絡を取ることになってるんですけど…」
スーさんは俺の話に耳を傾け、たっぷり30秒ほど唸った後、口を開く。
「タロくん、コレは私の個人的な意見ではあるけど……少しキツい言い方になるわよ?」
俺のガラスのハートが割れそうだけど、ここはぐっと堪える。
「う…、はい」
俺がそう返事をしたのを見計らってスーさんが口を開く。
「率直に言えば、その子に会うのは止めた方がいいわ」
スーさんにしては珍しい、否定的な返答だ。
ううぅ、やっぱしイキナリは不味いのか、それとも…
「ココで勘違いしてほしくないのは貴方の事を責めているわけじゃあないの。元々は貴方とその子はそういう関わりだったのだから。そこで衝突するのは真っ当な反応よ。……けどね」
「……けど?」
「本来なら貴方がその子を恨んだり、憎んだりする正当な理由もあり権利もある。それが普通なの」
「…」
「なのに貴方はその子に対して憎しみはあれど、それを否定している。拒絶しているといってもいいわ、『憎しみ』という感情を。―――正直、貴方の在り方は『異常』よ」
――い、異常?
「少なくとも聞いている限りではタロくんに非が無いのは明白よ?」
………それは、分かってる。分かってるけど…。
「貴方がその子の行いを否定したくないのか、その理由を知っているのか、それに関してはいいわ……けどね」
スーさんの目が細まり、それだけで俺の中の緊張が高まっていく。そしてスーさんは口を開く。
「貴方の謝罪は、その子の心を否定―――『殺そう』としているのよ」
俺は絶句した。
俺が…………ヴィータを…!?
スーさんの言葉はそれだけで衝撃的だった。
「その子は多分、こう考えてるんじゃないかしら…『私はあなたにひどいことをしたのに、私は恨まれても憎まれても良いのに、何故そうしないの?』――って」
―――あたしにできることなら力になる。なんだってする!
「―――冷たいかもしれないけど、本当なら悩み苦しむのはあの子であって貴方ではないわ。それが本来の被害者と加害者の関係なの。『償いたい』『楽になりたい』…そう考えるのは当然よ。誰だって苦しいのは嫌なんだから」
―――償いたいんだ…!
「…」
俺は、馬鹿だ。
自分の馬鹿さ加減にはいい加減うんざりしていたが、
今、本気で自分で自分を殴り倒したいと思ったよ。
ヴィータが苦しんでいるのを分かったつもりでいた。
彼女が自責の念で、後悔で、自己嫌悪で、罪悪感で、悲しみで、何度も潰れそうになって、
それでも俺の前に立って、
自分にできる事からしようとして、
もがいて、悩んで、苦しんで、手を伸ばして、
なのに、俺はその手を払いのけたんだ。
彼女の思いを、粉々に壊して。
自分だけが苦しいんだと勝手な勘違いをして。
俺は自分でも気付かないくらい、拳を強く握っていたみたいだ。
爪が食い込んで手のひらから痛みが伝わる。
俺はスーさんと顔を見ることができなかった。何も言ってこないスーさんは俺が落ち着くのを待ってくれているようだ。
手の力を抜いて静かに深呼吸をした。
「大丈夫?タロくん」
「…はい。とりあえず」
これで落ち着いて考えられるだけ回復したかな。
おかげでスーさんが言いたい事も大体理解できた。
スーさんが止めるのも無理はないと思ったよ。
つまり、軽く考えていたのだ。他の誰でもない俺自身が、だ。
事の重大さを、まったくもって理解してなかったのだ。
もし、そんな気持ちで会おうものなら、俺はまたあの時のように彼女を傷つける事になるだろう。
「…はぁぁ」
ホント、俺って救いようのない大馬鹿だよ。どチクショウめ。
この時ばかりは俺は本気で頭を抱えた。
完全に八方塞や……。
すると、そんな俺にスーさんが……
「―――さて…それで、貴方はどうしたいの?タロくん」
「――え?」
その言葉にあっけにとられてしまう。
「あら?言ったわよね、コレは私の個人的な意見だって。最終的な決定権は貴方にあるんだし」
「い、いやでも……」
「タロくんも、いつまでもあの子とこのままでいたいわけじゃあないんでしょ?」
「それは、まぁ…」
それは、もちろんそうだ。俺だってヴィータとこんな最悪な関係じゃなければもっと普通に話したりできたかもしれないんだ。魔法とか騎士の話をしたいとも思っていたんだ。
―――だったら
だったら、いい加減どうしたらいいかはわかってんだろ?山田太郎。
と、スーさんが俺の目を見て―――すると、スーさんは小さく微笑んだ。いつも見るスーさんの顔がそこにはあった。
スーさんは「最後に一つ」と付け加えて話し始める。
「いい?私やあの子たちの意見はあくまで参考よ。貴方が得るべき答えは他人からではなく悩み続けた先にある自分で選んだ答えよ。その上で、あの子に会おうと考えてるなら慎重に考えて、それから決めなさい――とても大切な事だから…ね」
その時のスーさんの顔は、とても印象深かった。
*****
「――タロー殿、今日も訓練場に来なかったでござるな…」
警備隊訓練場へと続く廊下を一人の少女がすたすたと歩いていた。
その特徴的な青髪を揺らしながら歩く姿は小柄な体躯ながらも存在感を感じさせるものだ。
「あまり外野がとやかく言うのは控えたいが…しかし、むむむ…」
そんな彼女が腕を組んで唸りながら歩いていると―――廊下の反対側から「けんけんぱ」をしながら廊下を進む人物が近づいてくる。
「るん、たっ、たぁ~!るん、たっ…おおう!ルッチー発見伝!」
「けんけんぱ」をしていた深緑色のクセ毛の少女がトテトテとこちらに近づく。
「ミドリ殿。何度も言うようだが拙者のその呼び名はどうにかならないのでござるか?拙者の名は瑠璃だと何度も申しているでござろう」
「え~かわいいじゃん」
「拙者の呼び名に「かわいい」はいらないでござる」
「むむぅ~。じゃあなんでわたしは『ミドリ殿』って呼ぶの?」
「…カッコいいでごさろう?」
「かわいくないよぅ~!」
そんな微笑ましい(?)やり取りをする二人の少女。
しばらくすると、話題はある少年の話となる。
「そういえばミドリ殿、今日のタロー殿の様子はどうでござったか?」
「それが、ぜんぜんダメダメだったんだよ~。ずっとぼーっとしてたし」
青髪の少女はやはりか、とため息を漏らす。
「(…まぁ、当然といえば当然でござるな。タロー殿のあの性格では)」
「ルッチー今日はどーすん?今日もタローんトコ?」
「そうだな―――む?」
考えに没頭していると、青髪の少女の胸ポケットから電子音が鳴り響いた。彼女が持っている通信用端末だ。
「――――ふむ、どうやら拙者たちの出番はなさそうでござる」
「ほへ?」
端末を見た青髪の少女はそう言い、クセ毛の少女に自分の端末を見せた。
======================
差出人:アラニア・A
件名:(なし)
タロくんのことありがとね。
======================
「あり?スーさん帰ってるの?」
「そのようでござるな。もしかすると今頃タロー殿と会っているかもしれないな」
肩をすくめながら端末をしまう。
「アラニア殿がいるなら、もう心配はなさそうでござるな」
「……ほほう“心配”ねぇ~」
すると、クセ毛の少女はなにやら口元を押さえニヤニヤする。
「??…何でござる?」
「いやいや~、なんだかんだいってもルッチーはタローのこと気になってたんだなーって♪」
「まあ、気にはなるであろう。彼は大切な友人なのだから」
「…“思い人”のまちがいじゃないの~?」
その言葉に、青髪の少女は「ああ」、と納得した。
「思い人か……ふむ…」
クセ毛の少女に言われた言葉を反芻し―――
「まあ、そうかもしれんな」
あっさりと肯定した。それはもう、あっさりと。
「―――あり?」
おそらく予想外であったのだろう。クセ毛の少女はポカーンとだらしなく口が開く。
その顔が面白いのか、青髪の少女は笑いをかみ殺す。
「ククッ…何だ?拙者をからかうネタにでもしようと思ったでござるか?」
「ううぅ~…、なんだよ~」
クセ毛の少女は口を尖らせ、面白くなさそうにつぶやく。
「ふふ、そういうミドリ殿はどうなのでござるか?いつもタロー殿と行動を共にしているお主としては」
「プププッそれはあるえないっすよ~。わたしの好みはもっとムキムキでメキメキな人だし。それにくらべてタロー、ヨワヨワのダメダメじゃんか~」
「――それこそ、“ありえない”のではないか?」
「…ほい?」
その言葉に、クセ毛の少女は目を丸くする。
「タロー殿は弱くない。それは『力の強さ』ではなく『内なる強さ』。拙者はかつてタロー殿を道端の石のようにしか思わなかった。しかし、彼と関わり、初めて彼の目を見た」
「…」
「正直、あそこまで意志の強さを秘めた目は『母上殿』以来でござる。拙者の視野がいかに狭かったか、痛感したでござる」
その目は、歳相応の輝きを宿した瞳。羨望。
「そういう意味では、タロー殿は拙者の世界を広げてくれた、『恩師』のようなものでござる」
「ぷぅ~…なんか、かたっくるしぃ~。もっとユルくかんがえようぜ~」
対するクセ毛の少女は、なんとも空気をぶち壊すようなセリフだ。
「ふ、そうでござるな」
青髪の少女は、いつものことなので特に気にはしないようだ。
「―――それに、さ」
ふと、クセ毛の少女が普段ののほほんとした雰囲気から―――
「タローは、そんなこと関係なしにたのしく話したり、騒いだりしたいんじゃないかな。『みんな』で、さ」
目を細め、静かな声色。
「…」
「多分タローは、ルッチーがどう思っていても、嫌われていても、ニコニコわらって「おはよう」って言うんじゃないかな」
「――そうか、そうだな」
「うん。だって、タローは――――――わたし以上の『おバカさん』なんだし」
クセ毛の少女はいつものように「にひー♪」と無邪気に笑った。
青髪の少女も、その笑顔に釣られ、微笑んだ。
*****
「――――っぶぅぅえっっくしょいぃぃっ!!……ずずっ、誰か噂でもしてんのかな?」
ティッシュをぼしゅぼしゅと引っ張り出し、盛大に鼻をかむ。
「最近冷えてきたかなー。…うしっ、今日はおでんにすっか!」
ダイコンと卵しかないから、なんとも寂しいおでんだけどな…。
おっす!オラ浪花のモーツァルト、キダタ○ウ!……じゃなくて山田太郎だ。
ただ今、わが根城にて晩飯の準備をいそいそと始めている。
スーさんと別れ、俺はまっすぐマンションに帰り、ようやく落ち着いて考える時間ができた。
ヴィータのこと、俺のこと、これからのこと。
まあ、どちらにせよ俺は彼女に会う決意はちゃんと固めた。
でも、彼女に対して考えなしに謝ったりなどはしないつもりだ。
彼女に会ったら、まずしたい事がある。
それは、俺のことを話すのだ。俺の今までのことを。
士官学校に入ったとか、研修で行っている保管課の人たちのこと、魔法訓練、デバイス開発、飛行魔法訓練……もしかしたら話しきれないかもしれん。
それから、ヴィータの話を聞きたいと思う。騎士の事とかベルカの話を。
そういう取り留めのない話から少しづつ、ヴィータとの間を良くしようと思っている。
というか、それしか思いつかんかった。いつもスーさんやソゥちゃんといる時みたいに話せたらなー、と思った結果がコレですぜ……
くっそー!笑いたきゃ笑えー!もう正直コレしか思いつかなかったんだよーーー!!
「――って、土鍋がない」
…あーこの前、落として粉々になったんだっけ。…ちくせう。
「…べつにいっか」
テキトーな鍋使うか。
「………にしても、今日はさみぃなー。……………暖房壊れたか?」
*****
「―――――……」
「―――――た…ろ」
「たろぅ…に、れんらく…」
「連絡―――しなきゃ……」
*****
「―――っと、誰だ?」
ちゃぶ台に置いた端末が鳴っている。
鍋を片手で持ったまま端末を取って確認してみると、
「―――ん?」
俺は画面に表示された名前に首をかしげた。
「何で…?」
怪訝に思いながらも端末を操作して通信用の画面に切り替える。
「もしもしー。どうしたんだ?こんな夜中―――――――――」
俺は、凍りついた。
『た、ろ――――……タロぉ…』
モニターの向こうには、目を真っ赤に泣き腫らした金髪の少女――――――フェイトがいた。
「フェイトっ!?どうした!何があった!?」
『たろぉ…どうしよぅ…わたし、私…』
彼女はオロオロするばかりで話し方も要領を得ない。
「フェイト!落ち着け何があった?」
『どうしよう…な、の…なのは、なのはが………』
「なのはが…?、なのはに何かあったのか!?」
『タロー………なのはが……なのはと“ヴィータ”が……!!――――――――――――――』
「――――――――――………」
それを聞いた瞬間、手に持っていた鍋を落とし、中身を床にぶちまける。
俺はその時になって、本当に今更になって、ようやく気付いたのだ。
『世界(運命)』が、狂い(動き)始めたことに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【次回】
ヴィータ「色のない空」
【誤字修正】
家宝は寝て待て
↓
果報は寝て待て
―――素で間違えた…( ̄□ ̄;)!!