聞こえるのは軍歌。
見えるのは戦闘機。
着ているのは軍服。
激しい砂埃の中できちんと整列するたくさんの兵達。
そして、その前に立つ、俺。
「…どうしてこうなったし」
外見は大正うんねん生まれ。中身は絶賛ゆとりな現代人。
そんな俺、兵部銭(ひょうぶ せん)は転生前の記憶のくせに未来の記憶があるというスーパーな明治生まれである。
どうしてこうなったか。簡単である。テンプレ乙。
現代で大学生としてのほほんと暮らしていた俺は気づいたら赤ちゃんになっていたでござる。それだけだ。
軍人になんてなりたくなかったのに厳格な親父の鉄拳に降伏してしまうとはなんて情けない根性だ。さすが現代人。少ない。根性少ない。
親父の教え(拳)のせいで無表情無口が板についたしもう色々と最悪だ。むしろ災厄だ。
だいたいなんだよ陸軍特務超能部隊管理官って、空中戦が主なんだから空軍特務超能部隊でもよかったんじゃね?え、今関係無いってか?
「陸軍特務超能部隊全隊員揃いました。管理官、ご指示を」
あぁ、はいはいわかりましたよ隊長さんよ。やりゃぁいいんだろ。
ええい、どうとでもなれってんだ!!
「私から諸君に言うべき事は1つだ。…ここで死ぬような者は特務超能部隊には必要ない。必ず生きて帰れ、以上だ!!」
「「おおおぉおお!!!!」」
陸軍特務超能部隊管理官、兵部銭。
この物語は無表情無口のヘタレがこの世界でどうにかやっていく、そんな物語。
*注意書き*
はじめまして弐式と申します。
この小説は昔似たような設定の話を見たことがありまして、書いてみたいと某二次小説投稿サイトで投稿していた作品です。規制の荒波にのまれこちらへ移転してまいりました。
こちらで投稿するのは初めてですので、何かやらかしましたら報告していただけると嬉しいです。
また、作品内に第二次世界大戦の描写がありますが、作者は理系でして大変内容に自信がありません。
もし変な描写がありましたら報告、または「絶チルだからさ」と流していただけると大変嬉しいです…
あ、あと更新速度は本当に本当の亀更新と思われます。
*1 一部修正。年齢から考えたら昭和生まれじゃなかった。大正ですらなかった。
*某所でifボツ案掲載。マジボツ案。
【雑記4/18】
単行本で絶チルの過去話がされてた。書く余地が出来たの嬉しいけど時間と余裕ないや。就活中だよ。内定もらえたら次は卒研だよ。
サモンナイト5に逆転裁判5も発売だもんな…2013年はやりたいことが多すぎて困る。