チラシの裏SS投稿掲示板




No.33160の一覧
[0] 【ネタ】検証結果が運ゲーだった。【二次】【ごちゃまぜMMO】[注位置秒](2012/05/25 17:30)
[1] 検証結果が『なりきり勢トップ』だった。[注位置秒](2012/05/25 17:31)
[2] 検証結果が二つ名持ちレベルだった。[注位置秒](2012/05/25 17:31)
[3] 検証結果が二人目だった。[注位置秒](2012/05/25 17:31)
[4] 検証結果が俺以上だった。[注位置秒](2012/05/27 22:28)
[5] 検証結果が小説よりも奇なりだった。【本編1】[注位置秒](2012/06/01 20:25)
[6] 検証結果がインチキだった。[注位置秒](2012/06/06 17:02)
[7] 検証結果がアオイが主役だった。【本編2】[注位置秒](2012/06/12 02:02)
[8] 検証結果の登場人物[注位置秒](2012/06/11 16:54)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[33160] 【ネタ】検証結果が運ゲーだった。【二次】【ごちゃまぜMMO】
Name: 注位置秒◆c2c13e9c ID:6f8ebee9 次を表示する
Date: 2012/05/25 17:30
「これで……ラストッ!」

 その声と同時に、ウィンドチャイムの響く音と半透明の白い羽を持つ女性が現れる。
 その女性は俺を見て微笑み、音と共にその色みを薄くし、空へと消えていった。
 今まで幾度と無く見てきた効果音とエフェクトだが、今この時ばかりは本当に天使の祝福を受けたかの様な気分だ。

「感動してるのは分かったから、さっさと【帰還スクロール】使いなさい! 私がわざわざ囮役になってるのよ!」

 そう言うのは緑の髪で赤い瞳。そして赤いチェックのスカートと同じ柄のベストっぽい服を着た女性。今は比較的切羽詰った状態だからか、何時もの日傘はしまってスキル【格闘】と魔法系スキルをフル活用している。

「おいおい、こんな時ぐらいゆっくり浸らせてくれよ。今は本当に最高の気分なんだぜ? この気分ならゆうかりんの罵倒も完全笑顔で歓迎できちゃうぜ!」

「……良く分かったわ、『死の罰』でも受けて、その浮かれきった間抜け顔を少しは見れる顔にしてきなさい。【帰還スクロール】」

「ちょ、おま、置いてくなって! 此処は俺一人じゃ、ええい【帰還スクロール】!」

 †    †    †

 あの後、うっかり時間差でMOBにタコ殴りにされる直前に【帰還スクロール】が発動。何とか【ホーム】に帰ってこれた。
 そして今。レベルアップのボーナスポイントをステータスに振り分けようとしている。
 計算式は……うん、間違ってないな。俺の計算式が間違ってなきゃ、大丈夫だ。後はステ振り。うわぁ、指が震える。
 計算式、本当に間違ってないよな? やっぱもう一度データの見直しから……

「何時までそうしてるつもり? 決められないなら【知識神ラーダの神殿】にでも行ってきなさい。ありがたいご信託があるかもしれないわよ、1年くらいお祈りしてれば」

 そんな目標直前で最後の見直しを3回くらい繰り返してる所で、情緒もへったくれもない声を掛けてくるゆうかりん。
 ……どうでも良いんだろうけどさ。ゆうかりんが帰還場所を俺の【ホーム】に設定してるのは可笑しくないか? 自分の【ホーム】を帰還場所にしろよ。いやまぁ、お前がトンでもなく不便な場所に【ホーム】持ってるのは知ってるけど。だからってわざわざ俺の【ホーム】にしなくても、お前のお気に入りである【黄金の花畑】とかあるだろ。あそこ戦闘MAPだから帰還場所に設定するのどうかと思うけど。

「お前には分からないだろうよ、『なりきり勢トップ』の【四季のフラワーマスター】さん。俺ら『検証勢』はな、数値が1ズレるだけでも――――」
「――――何度でも言うけど、『なりきり』とか、口に出さないでくれない? 私は【私】。【四季のフラワーマスター】。【風見幽香】よ」

 俺の言葉を遮り、畳んだ日傘の先端をこちらに向けるゆうかりん……いや、茶化すのはそろそろ止めよう。俺の相棒、風見幽香。
 彼女はこのゲームでも古参メンバーの一人で、俺と同じくβテスター――要は相当のヘビィプレイヤー――である。俺も彼女もソロ――いわゆる単独攻略を行うプレイヤー――なのだが、とあるイベントで組んだことが切欠で、今だにコンビで活動することもしばしば、と言ったところだ。ちなみに、お互いがお互い以外に【フレンド】が居ないというぼっち状態。いやまぁ、これには訳があるんだけどね?
 俺はまぁ、そういう群れないタイプの人間である、ってだけなんだが、彼女はそれ以上に彼女のプレイスタイル『なりきり』が原因である。まぁ、彼女も好きでやっているのだろうからそれはそれで本望なのだろうが。

「あーハイハイ。そうだったな、ゆうかりん」

「……なるほど。余程『死の罰』が恋しいのね。分かったわ――――死ぬまで虐めてあげる」

 直後、彼女の頭上にゲージが現れる。しかも、ゲージ長ッ!? え、うそ、大魔法?

「うそウソ嘘です。ごめんなさい。だからね、うん。詠唱やめて? 詠唱ゲージ増えてるの見えるからね? ちょ、おま、そんなんだから何時まで経ってもレッドネームが直らな――――」
「――――は破滅の光、生命の極光!」

 俺がそうやってぐだぐだ言ってる間に詠唱ゲージは最大に。同時に(システム的には全く無意味な)詠唱を終えるゆうかりん。

「無様に這い蹲りなさい。【マスタースパーク】」

「ぎゃああああ!」

 本当に撃ちやがった! 彼女は俺監修のステータス配分と装備バランスしてるため、ぶっちゃけ古参メンバーの中でもトップクラス。そんなPCの大魔法を俺のこの貧弱PCボディでは回避も防御も不可能――――!
 とも言い切れないのがゆうかりんお得意の手加減である。
 【マスタースパーク】は俺が地面にへばりつくように伏せれば、ギリギリ攻撃判定から外れる高さで5秒ほど照射された。当然、彼女がその日傘をほんの少し下方に向けるだけで俺は消し飛ぶのだが、彼女はそれをしない。

「ふふ。良い眺めね。貴方、いつもそうして這い蹲って私を見上げてれば良いのに」

 本当に愉しそうに笑うゆうかりん。ドS(サド)だと思う奴はゆうかりん初心者だ。ドS(親切)だと思う奴はよく訓練されたゆうかりん初心者だ。全くゆうかりんとの漫才は疲れるぜフゥハハー!
 このように、ゆうかりんは冗談のやり取りならば、ちゃんと事前に正しい避け方を教えてくれるのだ。
 もっとも、それに気づかず簡単にキルされる人間はいくらでもいるし、結果レッドネームが何時まで経っても直らないから余計相手はゆうかりんの言葉なんて聞いちゃ居ないのだろうが。

「……その『俺は分かってるぜ』的な表情、不愉快だから止めてくれない? あと何時まで床に寝てるつもりかしら。さっさと起きなさい、汚らしい」

「這い蹲れって言ったのは幽香じゃないか……」

 ぶつくさ言いながらも俺は起き上がる。別に俺だって好き好んで床に這い蹲ってる訳じゃないからな。
 そして一応【マスタースパーク】が照射されていた壁を確認。ホームの壁は破壊不可能オブジェクトなので確認するまでもないのだが、まぁ、気分だ気分。
 ……ゆうかりんのなりきりプレイに俺も影響されてるんだろうか。

「それで? まだ『成長』は終わらないの?」

「はいはい、さっさとステ振りを終えろって言ってるんだろ。計算間違いはやっぱり無さそうだし、手早く終えますよー。全く。少しは感慨に耽りながらでも……」

「私に何か言いたいなら『成長』を終えてからにしなさい。それまでは一切受け付けないわ」

 そう言いながら『冷蔵庫』――実際の所はただの【共用倉庫】。ただしゆうかりんの意向に従い食品以外はしまうことを許されてない――から適当に【ホットドック】と【ハーブティー】を取り出し、我が物顔で飲み食いを始める。
 ともあれ、寄り道もやめてそろそろ本題と向かい合うことにする。というかこれ以上引っ張るとゆうかりんに本当に殺されかねないのでさっさとボーナスポイントを割り振っちゃおう。そぉい!

 †    †    †
Lv 38 残BP 5

Str 5 Def 3
Dex 7 Agi 2
Int 103 Luc 251

対木 100 対火 100 対土 0 対金 -50 対水 -50
対日 40 対月 30 対星 20
対春 100 対夏 100 対秋 -70 対冬 -70
 †    †    †

 うむ。見事に狂った様なステータスである。あ、耐性の欄は装備品とか所持スキルで調整可能である。今は先ほどまで狩ってたMOBの関係で木火と春夏が限界値にしてある。
 ともあれ、このステータス値になったら後は検証を行うだけである。まぁ、結果は恐らく――――

「これで全数値0の自動失敗。全ラック補正値0のバグ状態、って形かな。いやぁ、検証勢としては心躍るパラメータだぜ……!」

「……何それ」

 ゆうかりんが食いついてきた。今まで食べてた【ホットドック】を一旦テーブルに置き、こちらに視線を向ける。

「いやぁ、俺の計算式が正しいとさ、今の俺のステータスだとラック補正値が256になって振り切れて0になる筈なんだ。その検証だな。計算式があってれば、の話だが。もっとも、違ったらまた新しい検証式出してリトライするだけだが」

「貴方、そんなことの為にわざわざ私を呼んで『成長』してたの? 貴方の『計算式』ってのに興味は無いけど、聞いた限りだと理論上最弱になるって聴こえたのだけど?」

「その通り! もっとも、現段階では仕様だが、俺が検証して【GMメール】で報告すればバグとして扱われるだろうな。特定ステータスが特定値だと補正値が0になるとか。何それマジ美味しいです!」

 ゆうかりんがすげぇ微妙そうな顔をする。いやまぁ、そういう顔になるとは思ってたけどね!

「……呆れた。そうだと知ってたら手伝いなんてしなかったのに」

「そういうと思ったから言わなかったんだよ。でも本当に助かったぜ。何せこのステータスじゃレベル上げもマトモに出来ないし、かといって野良パーティに寄生するわけにもいかないし。頼れる【フレンド】はお前だけだったんだ。今度何か奢るから許してくれって」

 両手を合わせ、頭を下げ拝み倒す。が、どうやらダメだったらしい。

「…………貴方に施しを受けるほど落ちぶれたつもりもないし、恩に着せるつもりも無いわ。でも2度と下らない事で私に頼らないことね。その時は古い付き合いの貴方とは言え容赦はしないわ」

 そう言って飲み食い途中だったアイテムを、ゆうかりんにしては珍しく【使う】ことによって光の粒子に変換。体内に取り込む。
 そして立て掛けてあった日傘を持って玄関に向かう。

「あ、何処行くんだ? もし【日食の森】に行くなら【ドンケル――――」
「最低でも半月は此処に立ち寄らないわ。じゃあね」

 俺の頼みを遮って颯爽と出て行ってしまう。
 こっちで半月っていうと、大体リアルで1日ってところ。ゆうかりん初心者には分かり難いが要はまた明日ってことである。
 その頃には『幽香』も機嫌直してるだろうし、一応明日の3限で中の人にもお礼言っておくか。

「さて、お待ちかねの検証タイムだ。見せてもらおうか。ラック補正値オーバーフローの結果とやらを!」

 †    †    †

「なぁにこれぇ。どうしてこうなった。世界はいつだってこんな筈じゃない事ばっかりだ」

 結論から言おう。
 ラック補正値256=数値無限大=バグチート。

「今までダメージ2桁だったパンチがクリティカル率100%! ダメージがカンストの9999! こんなの絶対可笑しいよ。全く訳が分からないよ!」

 ガシッ! ボカッ! MOBは死んだ。バグチート(笑)
 ……何コレ怖い。とりあえず運営にGMメールだな。

 †    †    †

 今日の検証結果――――このゲームは運ゲー。ラック補正値バグ的な意味で。



================================================================

Str=a Def=b Dex=c Agi=d Int=e Luc=f

a/5=A b/3=B c/7=C d/2=D e/103=E f/251=F

1+255*(0.9+A/10)*(0.9+B/10)*(0.9+C/10)*(0.9+D/10)*(0.5+E/2)*F=L

ABCDEFがそれぞれ1より大きいとき、それぞれの逆数を値とする。
Lは算出された後、小数点以下を全て切り捨てる。
Lをラック補正値(仮)とする。
Lは与ダメージ計算、非ダメージ計算、命中計算、回避計算、その他多くの計算式に影響を出す。

以上がL=ラック補正値(仮)に関する検証結果である。

================================================================

【帰還スクロール】
元ネタ:多種MMO
概要:大概のMMOにおいて存在するMOBとの戦闘を行うMAPから商店などの存在する町中などのセーフMAPに移動するアイテム。使い捨てアイテムの場合『石』や『紙』として存在する。

【風見幽香】
元ネタ:東方project
概要:花の妖怪。弱いものいじめが趣味。ドS(親切)でドS(サディスト)。よく妖怪最強などと言われるが、実際は非公式。旧作で神社周辺での最強クラスと書かれていたことと、花映塚ストーリーにおける自称、この2点をソースとして、上記のように言われるようになったのであろう。(東方Wiki-東方スレ的キャラ紹介より)

【知識神ラーダ】
元ネタ:ソード・ワールド(無印)
概要:五大神の一柱。知識を司る神。死んだらお星様になると信じてる。信仰してる人は魔法使いや学者など、勉学に励むものが多い。

【黄金の花畑】
元ネタ:東方projectより【太陽の畑】
概要:風見幽香が好んで居座っている場所。太陽の畑と呼ばれている。向日葵が一面に咲いている。

【四季のフラワーマスター】
元ネタ:東方project
概要:風見幽香の二つ名。

【マスタースパーク】
元ネタ:東方projectより【恋符『マスタースパーク』】
概要:画面の8割を埋め尽くすレーザー。使用者は霧雨魔理沙。しかし、ほぼ同じ弾幕を魔理沙よりも以前に風見幽香が使っていたため風見幽香のそのレーザーを指して『元祖マスタースパーク』と言うことも。

【這い蹲れ→何時まで寝ている】
元ネタ:テイルズオブディスティニー(ディレクターズカット版)。通称TODDC。
概要:我等が英雄バルバトス・ゲーティアの理不尽なセリフ。『這い蹲れ』という言葉と共にダウン時間の長い攻撃を。ダウンしていると『何時まで寝てんだ』という言葉と共にスタンピングを食らう。ちなみに無印ディスティニーのディスクシステムは良いシステムだった。DC版のチェインシステムも良いが、リオンが性格変わってて何だかなぁ……

【レッドネーム】
元ネタ:ソード・アート・オンライン
概要:他のPC等、本来は友好的な存在をPKしたPCに付けられるデメリットの一つ。PCネームが赤くなる、という物。他にも様々な面でペナルティがある場合が多い。NPC商店を利用できなくなるとか。

【属性】
元ネタ:東方project
概要:東方project内の設定では『木火土金水』の五行、『日月星』の三精、『春夏秋冬』の四季。これらを根幹におき、一巡りさせ3*4*5=60で一つの周期としている。

【ドンケルハイト】
元ネタ:アトリエシリーズ
概要:高ランク植物の代表格。日食の日にしか咲かなかったり、極悪エルフの住んでる森の奥にしか咲かなかったり、自分の家で栽培できたりと、入手し難いのか、し易いのか、正直ぜんぜん分からない。

【時間】
元ネタ:Master of Epic
概要:ネット内時間は時間が取れない人や、決まった時間にしかプレイできない人が、ゲーム内時間準拠のイベント・NPCに遭遇出来る様に、現実の時間とは異なる速度で進む。MOEではリアルタイム24時間でゲーム内時間は16日16時間(400時間)進む。

【見せてもらおうか。~~~~の――とやらを!】
元ネタ:機動戦士ガンダム
概要:赤い彗星シャア・アズナブルの名言の一つ。元ネタでは『見せてもらおうか。モビルスーツの性能とやらを!』と言った。

【なぁにこれぇ】
元ネタ:遊戯王
概要:実際どの場面で使われたのか俺にも分からない。とある遊戯王MADにて、どうしようもない大惨事(手札事故)に見舞われたときに使われていた。

【世界はいつだってこんな筈じゃない事ばっかりだ】
元ネタ:魔法少女リリカルなのは
概要:執務官 クロノ・ハラオウンがプレシア・テスタロッサに言ったセリフ。リリカルなのは自体がとらいあんぐるハートと言うエロゲのスピンオフだからか、低年齢向けに作られてる割には結構シビア。それを良く表してるセリフだと個人的には思う。

【こんなの絶対可笑しいよ】
元ネタ:魔法少女まどか☆マギカ
概要:主人公 鹿目まどかが言ったセリフ。奇跡や魔法が絶望に変わるといったシステムを聞き、否定した。

【全く訳が分からないよ】
元ネタ:魔法少女まどか☆マギカ
概要:地球外生命体であるインキュベーターが言ったセリフ。(性別は無さそうだが、便宜上)彼らには感情が無く、人間の感情のままに動く姿が理解できないようだ。

【ガシッ! ボカッ! ○○は死んだ。~~~~(笑)】
元ネタ:2chコピペ
概要:まだ目新しかった『ケータイ小説』を書く女性たちを稚拙であると揶揄したコピペ。この部分の原文は『ガシッ! ボカッ! 私は死んだ。スイーツ(笑)』。

おまけ。
【ハーブティー】【ホットドック】
元ネタ:特に無し
概要:実在する飲食物である。今更ながらに何か目新しいものにすべきだったかなとちょっとだけ反省。でも後悔はしない。


次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.025784969329834