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No.32195の一覧
[0] 【習作】ルーキー&ゴジュラス【ゾイド二次創作 タイトル変更】[全自動式メタル棺桶](2014/01/08 20:09)
[1] スナック短編 ゼネバス編 のりしお風味 [全自動式メタル棺桶](2014/01/08 20:09)
[2] 第一話 始まりの日(Mk-Ⅱ)[全自動式メタル棺桶](2013/05/26 00:07)
[3] 第二話 クック湾攻防戦 前編 (Mk-2)[全自動式メタル棺桶](2013/05/26 00:07)
[4] 第三話 クック湾攻防戦 後編 (Mk-2)[全自動式メタル棺桶](2013/05/26 00:08)
[5] 第四話 勝利と敗北[全自動式メタル棺桶](2012/04/05 15:24)
[6] 第五話 赤と黒[全自動式メタル棺桶](2012/06/28 14:48)
[7] 第六話 だいたい一週間曰く[全自動式メタル棺桶](2012/08/04 16:31)
[8] 第七話 フルメタル黙示録[全自動式メタル棺桶](2012/08/04 17:01)
[9] 第八話 急襲ツェルペリン~又はとある改造死竜の胎動~[全自動式メタル棺桶](2012/08/04 17:33)
[10] 第九話 死竜の生誕[全自動式メタル棺桶](2012/08/04 17:58)
[11] 第十話 死竜の盆踊り[全自動式メタル棺桶](2012/07/14 21:42)
[12] 第十一話 しばしの休息とせまる面倒事[全自動式メタル棺桶](2012/08/17 00:33)
[13] 第十二話 大夜襲峠[全自動式メタル棺桶](2012/08/10 00:55)
[14] 第十三話 漆黒のシュトゥルムフューラー[全自動式メタル棺桶](2012/08/17 00:34)
[15] 第十四話 それぞれの動向[全自動式メタル棺桶](2012/09/15 14:35)
[16] 第十五話 首都へGo!! ~ゴジュラスはそれなりに強い~[全自動式メタル棺桶](2012/09/07 21:24)
[17] 第十六話 首都決戦~烽火~[全自動式メタル棺桶](2012/09/15 14:33)
[18] 第十七話 首都決戦~篝火~[全自動式メタル棺桶](2013/07/14 23:26)
[19] 第十八話 首都決戦~烈火~[全自動式メタル棺桶](2012/12/15 19:17)
[20] 第十九話 首都決戦~もう良いだろ? デスザウラーはさ?~[全自動式メタル棺桶](2013/08/28 23:51)
[21] 第二十話 脱出作戦始動[全自動式メタル棺桶](2012/12/30 20:53)
[22] 第二十二話 雷神の咆哮[全自動式メタル棺桶](2013/02/17 21:20)
[23] 第一部 最終話 リベンジ THE アーミーズ[全自動式メタル棺桶](2013/02/17 21:18)
[24] 第二部 第一話 デルポイ・ヘルオン・アース[全自動式メタル棺桶](2013/06/21 23:36)
[25] 第二部 二話 ゲリラ on Days [全自動式メタル棺桶](2013/06/22 01:49)
[26] 第二部 第三話 アタック・ザ・スノーストーム[全自動式メタル棺桶](2013/12/06 00:32)
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[32195] 第五話 赤と黒
Name: 全自動式メタル棺桶◆2f0eeb4d ID:dd6ac1e6 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/06/28 14:48
激戦の先に、生還の光は見えるか?











「アァァァァァァァサァァァァァァァァ!!」

絶叫を轟かせ、ヒューゴは漆黒の装甲と、淡い緑の燐光に包まれたディオブレイカーと共に、目の前の真紅のブレードライガーへと突貫する。

無論ブレードライガーも黙って立ち止まっていた訳ではない。
ディオブレイカーの接近を感知すると同時に、背部のアタックブースターから轟音が轟き、ライガーは自らを疾風のように翔けさせる。

ディオブレイカーはエクスブレイカーを、ブレードライガーはレーザーブレードを展開し迎え撃つ。


互いに正面から突っ込んでいく二機。
勝負は交差の一瞬、斬るか斬られるか、相手を屠るか屍を晒すか。
既に我が主の仇は目の前。 俺の凛々しい相棒を害そうとする扶持裸者は眼前。
「ここで決着を付けるぞ!!アーサー!!」  「コイツ……ただの腕利きではなさそうだ」


そして暗黒の魔装竜と真紅の獣王は、苛烈な焔を背景に交差する。


「チッ!!」
どっちの舌打ちだろうか、互いに装甲を僅かに傷つけあっただけだ。
すぐさま反転し、ブレードライガーに飛び掛ろうとするが目の前にライガーの爪がモニターを埋め尽くしていた。


右の前足で頭部を殴り付けるかのように、爪を食らわすライガー。
頭部を殴られたディオブレイカーは、堪らず距離を取ろうとする。


T-REX型のゾイドは、頭部がウィークポイントでもある。
ここに何らかの強すぎる衝撃や危害を加えられると、本能に従い距離を取ってしまうのだ。
こればかりはどうしようもないのが、実情だ。


「ナハウェェェェェェ!!」
だがヒューゴの憎しみが篭った咆哮に、距離を取ろうとする本能よりも、主人の命令に従う本能が勝った。
宙に浮いたブレードライガーの胴体を掬い上げるかの様に、両刃による突きを見舞う。
その迫り来る刃の根元を前足で押さえ付け、素早くその魔刃の圏内から逃れるように、軽やかに空中に飛び上がるブレードライガー。


距離を一瞬取るが、ライガーの背後のブースターが轟き、再び互いの距離をゼロに詰める。


トップアタックを敢行するブレードライガーに対して、ディオブレイカーは迎撃の構えを取る。
脚部の姿勢固定用ピックを打ち込み、尻尾の放熱板が一斉に上がってゆく。
頭部から脚部まで一直線となったディオブレイカーの口内に、強大なエネルギーがチャージされる。


荷電粒子砲―――山を溶かし、ゴジュラスの大隊を吹き飛ばしたデスザウラー程の威力は無いが、素早いチャージと改良前よりも威力を増した砲が、空中で突っ込んでくるブレードライガーに対して咆哮する。


凄まじい熱量と荷電粒子の奔流が大気を焼き尽くしながら、ブレードライガーを包み込んでゆく。
だが彼には仕留めたと思ってはいなかった。
案の定その光の奔流の中から、ブレードライガーが飛び出だしてくる。
「やはりな……この程度で仕留められるような者じゃない!!」
着地と同時に飛び掛るライガーを、迎え撃つディオブレイカー。

襲い来る左足のレーザークローを、左側のフリーラウンドシールドで受け流し、右腕を文字通り飛ばして、打撃を与え様とする。
だが逆にその右腕を避け、伸びたワイヤーを牙で掴んだブレードライガーは、そのまま大きく首を回して、ディオブレイカーの巨体を投げ飛ばした。
「舐めるな!!」
投げ飛ばされて空中に放り出されても、右腕を巻き戻し、空中で一回転。
そのまま地面に重々しい音を立てて、着地。

間髪いれずに咆哮しながらディオブレイカーが脚部のウェポンバインダーから実弾を撃ち込みながら、接近する。

こうも接近戦が多いのはディオブレイカーもとい、ジェノブレイカーが格闘能力を極端に特化させた特殊な機体設計故にである。



因縁の二頭は激しくぶつかり合う。それは果てしなく続く戦いを予期している様でもあった。












≪出力が、さっぱり上がらねぇ!?一体どうした、ゴジュラス!?やっぱりリアンじゃなきゃ嫌なのか!?≫
シュトゥルムフューラーとの戦闘中に、いきなりゴジュラスが動きを止めた。
「どうしたトニオ!?何が起こった!?」
≪いや、いきなりゴジュラスのジェネレーターの出力が、さっぱり上がらなくなっちまった!!≫
ヘリックシティ中央広場にある、ガッツポーズのヘリック大統領の銅像に、寄り添うような形で建っている、ゴジュラスの銅像みたいに停止したゴジュラスへと駆け寄るオーリスとケーニッヒウルフ。

シュトゥルムフューラーはこの状態をチャンスと見たのか、すぐさま荷電粒子砲の発射体制に移行する。
≪オーリス!!逃げろ!!≫
「馬鹿野朗!!お前を置いて逃げられるか!!」
≪ウルセェ!!このまま二人で野垂れ死によりかは、マシだ!!≫
「お前こそウルセェ!!ダチをおいて逃げられるかぁ!!」
そうこう揉めている内に、着々とフューラーが荷電粒子砲のチャージを進める。
「こうなったら仕方がねぇ、狙撃するぞ!!」
≪出来るのかよ!?口内に命中させる前に、あっちが撃っちまうかもだぞ!?≫
「それでも、やるっきゃねぇ!!」
そう言うなりケーニッヒウルフの頭部に、射撃用多目的スコープが装着され、オーリスもコックピットシートに取っ付けられた、スコープをセットする。

(照準……修正……)
狙撃モードに移行したFCSに、オーリスが若干の誤差を手動―正確に言えば音声認識だが―で修正しつつ、FCSがそこに更に細かい修正と演算を加えて行く。
目標は目の前のT-REX型ゾイド。
ロックオンマーカーが、口内へとご丁寧にも矢印つきで表示。
そしてカーソルが遂にロックオンマーカーへと重なり、電子音と共に画面にロックオンの表示が現れる。

オーリスが操縦桿のトリガーを素早く押し込み、ケーニッヒウルフの背に装備されたデュアルスナイパーライフルが火を噴く。

弾丸が風を切り裂き、フューラーの口内へと吸い込まれて行く―
「ハァッ!?」
直前に、フューラーがEシールドを発生させて弾丸を弾き飛ばした。
≪あああ……もうだめだぁ……俺とオーリスもお終いだぁ……ごめん、リーゼちゃん≫
(いやいや、リーゼちゃんって誰?)
そんな下らない考えが、オーリスの頭を過ぎったが、それ所ではなかった。
目の前では既にフューラーが荷電粒子砲の発射体勢を整え、眩く光る砲口をこちらへと向けていた。
(ああもう駄目だ。俺の人生はここで終わりか)
ゴジュラスとトニオを見捨てて逃げれば、ここで死ぬことは無いだろうが、その選択肢は彼の選択肢には含まれてはいなかった。
そして彼は何を思ったか、ケーニッヒウルフをフューラーに向って走らせる。
(人もゾイドもヤケクソになれば、何でも出来るって言ってた奴がいたが、本当だな)
ギリギリでも良い。ケーニッヒウルフの最大の武器、エレクトリッガーファングで奴の首を取る!!
オーリスの考えはその一点のみ。背中のデュアルスナイパーライフルをパージし、速度を増したケーニッヒウルフは生まれ故郷の荒野を吹く疾風の如く、素早く翔ける。
「―――――――!!」
言葉にならない咆哮を叫びながら、オーリスとケーニッヒウルフはフューラーに飛び掛る。

ケーニッヒウルフの牙が激しくスパークしながら発光。エレクトリッガーファング、ケーニッヒウルフ最大にして最強の牙。
そして自らの身体の自由も奪いかねない、諸刃の剣だ。
フューラーもそれを理解しているのか、すぐさま荷電粒子砲を撃とうとする。

荷電粒子と熱が織り成す光の奔流、西方の大地が育んだ狼の牙。

その二つが今ぶつかり合った―――。
















「ウワッ!?」
あまりにも眩しい光とエネルギーの渦に、思わずトニオはコックピットのクリアキャノピー越しでも、目を細める。
そして凄まじい轟音が轟き、その渦から弾き飛ばされる様に二機のゾイドが飛び出してくる。

一機は見慣れた友のゾイド、ケーニッヒウルフ。
彼方此方の白い装甲が剥がれ落ち、露出した素体部分が激しく音を立ててスパークしている。

もう一機は先程まで対峙していたT-REX型ゾイド。
こちらも真紅の装甲が剥がれ、素体と思わしきユニットがスパークしていた。
そして背部の巨大なシルエットのユニットも、大きく破損して、内部機構が露出するほど、破壊されている。

オーリスのケーニッヒウルフは地面に力なくへたり込んでいるが、T-REX型は辛うじてその巨体を、なんとか支えていた。

だが両者手詰まり。
オーリスは動けなく、フューラーは牙や爪が残っているが、これと言って武装は無し。
ここでトニオが止めを刺せれば良かったのだが、肝心のゴジュラスはピクリとも反応しない。
(ええい、動け!!この三年寝太郎が!!)
心の中で罵っても、ゴジュラスは相変わらず動かない。
ガシガシとコンソールを弄っても、コアの出力は全く上がらない。
≪居たぞ!!味方だ!!≫
そこへ突如として、何者かの通信が飛び込んでくる。
味方はどちらか。自分とオーリスか、それとも目の前のTーREX型のか。


答えは直ぐに出た。


フューラーの周りに、弾丸が二、三発着弾。そのボロボロの体の何処に、そんな力があるのかと言わんばかりに飛び退くと、元々立っていた位置に弾丸が着弾。

弾丸が飛んできた方角にフューラーは視線を飛ばす。


視線の先には重武装した二機のコマンドウルフ――通称アタックカスタムと呼ばれているタイプの機体達だ。

格下のコマンドウルフと言えども、現状では自らが討ち取られかねない――そう判断したのかフューラーは踵を返して、撤退していく。

≪おい、大丈夫か?≫
「何とか……な……」
味方のノイズ交じりの通信に荒い息を付きながら、オーリスが返事をする。
頭から血が滴り、左腕はズキズキと痛む。
≪逃げた奴の追撃はどうする?≫
≪辞めておけ。今は友軍機の救援が最優先だ≫
そう言うと二機の朱色のコマンドウルフは、上空の敵機を退けた、空軍機に光信号を送信。
≪迎えにグスタフを一機送るように頼んどいた。俺達はこれからキマイラ要塞の防衛に……どうした?≫
通信に割り込んできた同僚に、コマンドウルフのパイロットは怪訝な声を上げる。
≪今キマイラ要塞から緊急連絡があって……要塞は既に敵に占領されたようです!!≫
≪な、何!?≫












燃え盛るキマイラ要塞。
この要塞は、共和国首都に至る途上にある要塞だ。
そこの要塞は今現在、僅か数機のゾイドによって陥落した。

数機のジェノザウラーと、アイアンコングPKに護られ、中心に立つ、一機のゾイド。
それは明らかにジェノザウラーとは容姿が異なっている。

大まかなフォルム自体は似通っているが、ライトグリーンの毒々しいボディカラー、そして巨大な背ビレによって、大分印象が異なっている。


特段強大な火器を搭載している様には見受けられないこの僅か一機のゾイドの奇襲によって、キマイラ要塞の部隊は、なすすべなく壊滅した。
「こちら【毒の背骨】、キマイラ要塞を占拠した」
コックピットの中でパイロットが、この機体与えられたコードネームを呟く。
二クス大陸に居る本隊には、その存在を知られてしまってはいるが、目標であるデルポイの部隊にはその存在を知られては居ない。
「こうも圧倒的とはな……」
今し方その威力を様々と見せ付けられた、アイアンコングPKのパイロットの一人が呟く。

自分達は手出しをしていない。やっていたのは、この機体の護衛として、近寄ってきた敵の迎撃と、残った敵の殲滅だけだ

なにせ敵が勝手に自滅したのだから、手の出しようが無い。
「こいつが居れば、共和国も敵じゃない……」
その言葉はそっくりそのまま、共和国、最大の危機を現していた。













エクスブレイカーの刃がすれ違い様に、ブレードライガーの鬣の一部を切り裂く。
「どうしたアーサー!!本気で掛かって来い!!」
先程からライガーの動きが鈍くなって来ている。味方からは作戦成功の通信が入ったが、それは自分にとって知った事ではない。
今ここで決着を付けてやる――彼の脳裏にはそれしかなかった。

そのまま振り向きブレードライガーを叩き潰さんと、エクスブレイカーの刃を鋏のように展開し、そのまま挟み込もうとする。
だがブレードライガーはそのまま素早く追加のブースターを吹かすと、一気に離脱を試みる。
「逃がすかぁぁぁぁぁ!!」
だが同時にディオブレイカーも、背部のウイングスラスターとシュトゥルムユニットを吹かし、追撃。
莫大な推力を生み出す四機のユニットの加速で、ディオブレイカーは従来の恐竜型とは一線を化す機動力を得る。
だがそこから生み出されるのは何も推力だけではない。

パイロットに多大な負担をかける大きなG。ヒューゴはブラックアウト寸前でも、その視界にハッキリと逃げる真紅のライガーを捉えていた。

「また俺をコケにする気かぁ!!あの時の様に!!」
――お前に構ってる暇は、無くなっちまった。
何度も頭の中で、その言葉がリフレインする。
(奴が憎い、奴に列なる全ての物を殺したい、奴の誇りと尊厳を奪いつくす!!)
彼の憎悪が、恨みが、悲しみが、そして怒りがディオブレイカーを激しく突き動かす。

ディオブレイカーが追撃を始めた時には、既に大幅な距離が空けられていたが、凄まじい加速力で一瞬に距離を詰めて行く。
「アァァァァァァァサァァァァァァァァ!!」
ヒューゴとブレイカーの咆哮が重なる。
そしてその刃の斬撃の圏内に、ブレードライガーを捉え、ディオブレイカーはエクスブレイカーを展開、背部のアタックブースターを真っ二つに切り裂いた。

その勢いでライガーの前方に回り込む。
アタックブースターを失ったライガーは、既に離脱は出来なくなっていた。
「これで終わりだ!!」
着地と同時にエクスブレイカーを展開して、突っ込んでくるライガーに突撃。



再びの交差――そして。



「何故だ……何故だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
左足を斬り裂かれ、ディオブレイカーが地面に叩き付けられる。
そのまま真紅のブレードライガーは、走り去って行ってしまった。
「また勝ち逃げか、アーサー!!」
虚しく響く復讐鬼の咆哮は、虚しく戦場へと響き渡る。
だがその咆哮を聞くものは誰一人として居なかった……。











「勝負に勝って、戦に負けたか……」
首都へと敗走する部隊に合流すべく、ブレードライガーを走らせながら、そのコックピットで一人の女性が呟く。
(アレだけの防衛体制を誇った、キマイラ要塞何故アッサリと落ちた?)
そして頭に疑問が浮かび上がる。
最後に彼女が見た部隊では、最新型のガンブラスター中隊が配備されていた筈だ。
それが僅か数十分で陥落するとは、到底思えなかった。
(隠れゼネバスか……もしくはとんでもない新兵器か……)
どちらにせよ、用心に越した事は無い。
≪隊長!!ご無事で!?≫
「ああ、大丈夫だ」
合流してきた部下の身を案ずる通信に、答える。

だが心に刻み込まれたことが一つ。
(あの男……なにか先生と因縁がある様だけど……)
詳しい話を聞く前に、先生は西方大陸で逝ってしまった。
そして同門のグレッグも、暗黒大陸に行ったきりだ。
(全く……心配事が多すぎる……)
彼女は心の中で愚痴る。そんな彼女はまだ18才である。












こうして一日で重要拠点を二つ失陥した、共和国は凄まじい打撃を被る。

そしてネオゼネバスは首都攻略に向けて、更にプランを練っていく。

今、共和国は最大の危機を迎えていた。










作者後書き。

リノン・トロスの同人誌を探しております。ご存知の方は感想欄でご一報下さい(笑)

それはさて置き、いつの間にか落ちたキマイラ要塞。
後に共和国軍がゴジュラスギガを使って、俺達のデス様をいじめる舞台です。
今回のお話を書くに当たって、地名や位置は随分と捏造が入っています。なんせ筆者はゴジュラスギガを持っていないからです。(チキショー!!)
当時持っていたのはデス様とセイスモ君。友達に「やーい。デスザウラー倒されてやんのwwwwww」と言われて涙目になっていたのを、セイスモが鬱憤を晴らしてくれたのは、いい思い出ですよ。
その後、凱竜輝が出て来ますが。

さて一体キマイラ要塞を落とした謎のゾイドの正体とは!?そして遂に名前しか出てこねぇぞ主人公。このままじゃアッカリ~ンの二の舞だ!!


誤字脱字、面白かったとか、ここの演出はオーバーじゃね?と言う感想もお待ちしています。
ついでにオマケもありますよ。














【オマケ 嘘予告】

ネオゼネバス帝国とヘリック共和国との戦いが終結して数年。

それは情報部がもたらした一個の情報から始まった。

「ガイロス軍がテュルク大陸に、巨大なゾイドと思わしき残骸を運び込んだ」と。

これに共和国軍首脳部は特殊部隊の派遣を決定。
時同じくしてネオゼネバス軍も特殊部隊の派遣を決定した。

そして上陸した共和国軍特殊部隊を待ち構えていたものそれは――。

「この計画に我が帝国の命運が掛かっているのだ」
嘗ての悪夢の復活計画。
「なんとしてもあの魔龍を蘇らせるな!!」
襲い来る甦った暗黒の師団。
「クソ!!何だこいつ等は!!」
反目するゼネバスとヘリック。
「我々の目的は破壊ではない。回収だ」
次々と倒れていく仲間達。
「後は頼んだぜ……親友……」
そして甦る黒き飛龍。
「さあ起動せよ!!ギルベイダー!!」


今、暗黒の大地に再び嵐が巻き起こる。


ゾイド・オリジナルバトルストーリー【テュルク大陸動乱編】!!



いつか公開!!

PS:こんな事やってんなら、続きをはよ書け?御尤もです。


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