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No.31818の一覧
[0] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-10投稿[川岸新兎](2012/03/24 17:36)
[1] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた[川岸新兎](2012/03/04 22:23)
[2] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2[川岸新兎](2012/03/06 17:57)
[3] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 3[川岸新兎](2012/03/06 22:50)
[4] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 4[川岸新兎](2012/03/07 10:12)
[5] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 5[川岸新兎](2012/03/07 13:35)
[6] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 6[川岸新兎](2012/03/07 18:49)
[7] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 7[川岸新兎](2012/03/08 11:12)
[8] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 8[川岸新兎](2012/03/08 17:16)
[9] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた ⑨[川岸新兎](2012/03/10 11:14)
[10] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 10[川岸新兎](2012/03/10 09:52)
[11] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 11[川岸新兎](2012/03/10 16:57)
[12] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 12[川岸新兎](2012/03/10 19:09)
[13] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 13[川岸新兎](2012/03/11 14:00)
[14] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 14[川岸新兎](2012/03/11 17:16)
[15] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 15[川岸新兎](2012/03/12 15:31)
[16] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 16[川岸新兎](2012/03/12 19:33)
[17] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 17[川岸新兎](2012/03/13 14:29)
[18] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 18[川岸新兎](2012/03/14 18:50)
[19] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 1⑨[川岸新兎](2012/03/16 09:54)
[20] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 20[川岸新兎](2012/03/16 19:46)
[21] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 21[川岸新兎](2012/03/17 07:38)
[22] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 22[川岸新兎](2012/03/17 12:04)
[23] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 23[川岸新兎](2012/03/17 18:31)
[24] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 24[川岸新兎](2012/03/18 11:46)
[25] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 25[川岸新兎](2012/03/18 16:50)
[26] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 26[川岸新兎](2012/03/18 19:36)
[27] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-1[川岸新兎](2012/03/19 11:33)
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[30] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-4[川岸新兎](2012/03/21 17:01)
[31] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-5[川岸新兎](2012/03/21 16:58)
[32] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-6[川岸新兎](2012/03/22 08:11)
[33] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-7[川岸新兎](2012/03/22 13:27)
[34] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-8[川岸新兎](2012/03/23 10:04)
[35] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-⑨[川岸新兎](2012/03/23 13:33)
[36] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた 2-10[川岸新兎](2012/03/24 17:36)
[37] おまけ[川岸新兎](2012/03/19 17:16)
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[31818] 【ネタ】千雨をチルノにしてみた
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:77548ced 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/03/04 22:23


 長谷川千雨には誰にも言っていない秘密がある。
 それは千雨が『生まれる前から』抱えていた事情。
 よく覚えていないが、千雨ではない誰かだった記憶。


 新学期初日、中学三年生になった長谷川千雨は、友人の宮崎のどかと二人で暗くなった桜通りを歩いていた。
 好みのジャンルは違うが、二人とも本が好きなので、話は自然と本の話題になる。
「――っていう著者の本はあんまり信用できなくてなー」
「あれ? この前分かりやすいって言ってなかった?」
「んー、理解できてくると内容が初心者向けに偏りすぎてるという事が……」
 千雨が言葉を切ったその時、一際強い風が吹いて、のどかがビクッと体を固くした。
「どうした?」
「う、ちょっと学校で聞いた噂のことが……」
 桜通りの吸血鬼。満月の夜に出てくるという化け物の噂。
「いや、のどか。吸血鬼なんていないから――」
 千雨は気の弱い友人に“嘘”をついて安心させようとした時。
「25番長谷川千雨に、27番宮崎のどかか……」
 第三者の声にバッと振り返る。
「悪いが、少しだけその血を分けてもらうよ」
 黒い布を身にまとった、怪しい人物が、そこに立っていた。
「……なんだテメー?」
「言う必要性があるとは思えないな」
 不審者の口元がわずかに見えた。その口の端は、こちらをあざ笑うかのように吊り上っていて、
「どうせこのことは忘れてしまうのだからな!」
 そう言い放った不審者は、勢いよく千雨に飛び掛かってきた。
 不審者に押し倒され、身動きができなくなった千雨を見て、のどかが叫ぶ。
「ちさめ!」
「のどか! 警察に、いやにげろっ!」
 千雨の言葉を聞いて、急いで携帯電話を取り出そうとしたのどか。しかしその手が、急に不自然に上げられた。
「あうっ」
「のどかっ!」
「警察は面倒だからな、大人しくしていてもらおう」
 千雨の目には、不審者の手からキラキラしたものが伸びているのが見えた。おそらく糸か何かがのどかの手を縛り上げたのだろう。
「さて、少し痛いかもしれないが、まあ我慢してくれ」
「放せ! このヤロウ!」
 千雨は必死に抵抗するが、押さえるのがうまいのか、胴の上の小柄な不審者はびくともしない。
 せめて一発ぐらいブチ込む力があれば。
 そう思う千雨に不審者の顔が近づいてきて、ようやく見えた不審者の素顔に千雨は驚愕する。
「なあに、死にはしないさ」
 そういって、不審者――エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの小さな牙が千雨の首筋に突き立てられた。

 ドクン。

 千雨は、エヴァンジェリンの牙から何かが自分の体に入り込むのを感じた。
「ひぐっ!?」
 急にエヴァンジェリンが妙な声を上げて千雨の首筋から離れた。
「痛た……なんだ? 急に血が冷たく……?」
 千雨の血が勢いよく全身をめぐりだす。それなのに体温はちっとも上がらない。それどころか冷たくなっていくようだ。
 だが、これが正常。冷えていく千雨の頭が、魂の記憶がそう語っていた。
 そうだ、私は――。
「コラーッ!! 僕の生徒に何するんですかーっ!」
 そこへやってきたのは、担任の子供先生、ネギ・スプリングフィールド。
 彼の手から何かが放たれる。
 それは、千雨が千雨でなかった時の記憶を強く呼び起こした。
 記憶は完全ではない。しかし、重要なことは思い出した。

 『あたい』は氷の妖精『チルノ』だ。


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