<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.31282の一覧
[0] 【ネタ・処女作】ブレイン・バースト・バックドア【アクセル・ワールド・オリ主】[カヱン](2012/01/22 16:43)
[1] [カヱン](2012/01/23 00:45)
[2] [カヱン](2012/01/23 15:30)
[3] [カヱン](2012/01/24 09:21)
[4] [カヱン](2012/01/25 11:25)
[5] [カヱン](2012/01/26 11:57)
[6] [カヱン](2012/02/07 23:36)
[7] [カヱン](2012/02/08 20:33)
[8] [カヱン](2012/02/10 16:28)
[9] 10[カヱン](2012/02/11 19:09)
[10] 11[カヱン](2012/02/12 19:40)
[11] 12[カヱン](2012/02/13 14:20)
[12] 13[カヱン](2012/02/16 11:43)
[13] 14[カヱン](2012/02/17 23:39)
[14] 15[カヱン](2012/02/18 23:29)
[15] 16[カヱン](2012/02/19 21:22)
[16] 17[カヱン](2012/02/21 17:24)
[17] 18[カヱン](2012/02/22 15:45)
[18] 19[カヱン](2012/02/24 02:52)
[19] 20[カヱン](2012/02/24 19:10)
[20] 21[カヱン](2012/02/25 17:45)
[21] 22[カヱン](2012/02/27 01:57)
[22] ブレイン・バースト・バックドア第二部[カヱン](2012/03/11 01:08)
[23] [カヱン](2012/03/11 22:13)
[24] [カヱン](2012/03/12 23:37)
[25] [カヱン](2012/03/15 14:37)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[31282]
Name: カヱン◆bf138b59 ID:1e77003e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/03/12 23:37
 食事から戻り、入浴を済ませ、寝る準備を整えた。薄緑のパジャマをまとって、ベッドに寝転がった時には午後九時、数分前だった。
「ふーんふんふんふん♪」
 とテルは鼻で歌いながら、《加速》の準備を整える。時刻をネットワークと同期させ、いくつかのアプリを起動し、パラメータを入力した。そんな作業を終わらせた時には、約束の時間の十数秒前だった。危ない危ない、と思うと間もなく、時計アプリが午後九時を指した。
 その瞬間、加速音がテルの聴覚を刺激した。

 テルはコマンドを使わずに加速することができる。
 所詮、ニューロリンカーは機械であり、ブレイン・バーストはプログラムだ。利用者の行為と同じ信号が流れてきたら、同じように作動する。
 量子接続部が読み取った発声信号を、擬似的にシミュレートしてやれば、無発声での加速はできる。とはいえ、それはハードウェアの機能として簡単にはできない。
 でも、テルはそれをできるようにした。ハードウェアで制約が掛けられているなら、リンカー本体を改造すれば良いだけだ。秋葉原で調達した特殊ネジ用ドライバーでリンカーのカバーを外し、一部の基盤を差し替える。それで加速コマンドの入力をプログラムから実行することができる。
 しかし、それだけだ。結局、多くの場合、音声の方が便利だからだ。正直、時報に合わせて加速するぐらいしか用途が無い。作った目的もあったわけではない。加速するのに肉声を入力しないといけないのがバカバカしい、と思ったからだ。
 だからこそ、こういう機会にここぞとばかりに使う。それだけのアプリだった。

 視界が暗転するも、すぐに緑色の光が包んだ。それはテルの体をブレイン・バーストにおける戦闘用アバターに組み替えるエフェクトである。
 淡い黄色の空の下に広がる、赤茶けた岩が立ち並ぶ大地に一人ポツンと自分が現れた。
 加速世界の地形そのものは現実に準拠している。正常に離脱ポータルからログアウトしていれば、出現する場所は現実とリンクする。だが、今、テルがいる場所は自分の寮の周りの地形とは全く異なる。前回、強制切断をしたからというわけではない。
 ここがビザンティウム・エージェントとの待ち合わせ場所だからだ。そこに直接向かったに過ぎない。テルは無制限中立フィールドの任意の位置に出現できる。その直前の離脱は正常であったとき限定ではあるが。
 やっていることもそう難しくはない。音声入力と同じで、リンカー自体を改造すれば、測位システムの受信データを弄ることができる。そうなれば、リンカーの認識している位置を集合場所に設定しておくだけだ。
 二つの改造で、集合場所に時間ぴったりにジェイド・ヴィザードは出現することができた。
 巨石に囲まれた乾いた大地に立つテルはぐるりと辺りを見渡す。誰の姿も見えなかった。リンカーを操作するためのコンソールを呼び出し、現実時間を表示するコマンドを叩いた。日本標準時で午後九時から二ミリ秒経ったところだった。
「遅い」
 テルは不満そうな口調で呟いた。
 ニューロリンカーが普及した現代において、日常生活で《待つ》という行為は激減した。待ち合わせの場合も、自分と相手の到着予定がほとんど正確に表示される。店での食事も混雑具合がリアルタイムで分かる。待つという時間の潰し方が現在はほとんど存在しない。
 だからこそ、テルは少しイラついた。

 ダイブ時間で十五分ほど経ってから、青紫の人影が見えた。
「ちょっと遅いんだけど」
「やれやれ。あなたという人はまた時報ちょうどに来たんですか」
 そうよ、と言わんばかりの視線でテルは来たばかりのビザンティウム・エージェントを睨みつけた。
「《荒野》属性だったので、移動に時間がかかったんですよ。それでも現実時間で一秒も遅れていないじゃないですか」
「遅れたのはサキアの方だぜ。どうして、時間通りに来れないんだか」
 遅刻したことをエージェントは都合よく無視して、違うことを指摘した。
「サキア……って、加速中なんですから、エージェントと呼んでくださいよ」
 テルはエージェントのリアルを割っている。と言っても、それはコイツに限ってはそう難しいことではない。
 《ビザンティウム・エージェント》は加速世界の中で、リアルがそれなりに知られているプレイヤーの一人だからだ。
 プレイヤーのリアル情報の入手は二つのパターンがある。一つは《親》と《子》、学校、クラブ活動と言った日常の関係の延長線での入手だ。この関係性しか持たない普通の多くのプレイヤーは安全のためリアルを隠している。もう一つはリアルが有名になりすぎて、もはや隠すにも隠せず、加速世界でリアルの情報が一気に広まって収拾がつかない場合だ。
 そんな有名なハイレベルプレイヤーは何人かいる。
 一番最近の例では、つい先日終わった夏の甲子園で大会新のホームラン記録を打ち立てた一年生選手がそうだ。大阪に親戚の家があるプレイヤーが甲子園に観戦に行って、マッチングリストを確認、対戦までして確認し、その後、加速世界に一気に広まった。
 そして、ビザンティウム・エージェントこと岬篤は、来年のU-17ワールドカップの日本代表選手の最年少選手として招集されている。ブレイン・バーストのプレイヤーでサッカー部ならば知らない人はいない、というのが奴だった。
 テルは名前で呼ぶのはさすがに避けてあげて、本名から取ったニックネームで呼んでいた。
「あだ名だし別にいいじゃん」
「いやいや、ペンネームで呼ばせてバレた例があるじゃないですか」
 今年デビューした来年高校生の現役中学生マンガ家がそうだ。あっという間にスターダムを駆け上がり、アニメ化間違いなしの人気マンガを描いているらしい。そいつはアバター名ではなくペンネームを名乗っていたとかで、授賞と同時にバレていた。
 そういう迂闊なことをすると全損の可能性とか高そうだな、としか思えなくて、テルはバカにしていた。
「どうして全損しないのかが不思議だよねぇ」
 おもむろに言ったテルの言葉にサキアは答えた。
「親衛隊がいるからじゃないですかね」
 言われてみれば、なんかそういうのがいた気がする。無制限中立フィールドで睡眠を取っている彼を守っている五人組だ。一度、遠目で見かけたことがある。ナントカーと名乗っていた記憶がある。
「なんだっけあの親衛隊……」
 と思った言葉が口から出た。
「超絶加速バーストレンジャー」
 呆れた視線でエージェントの方をじっとりと見る。
「いや、そういう名前ですよ? 超絶加速バーストレンジャーで合ってますよ?」
 そんなダサい名前だったかな?と思いつつも、割りとどうでも良いことに気づいて、この話は終わりと言わんばかりにため息をついた。
 幾ばくかの静寂の後、テルは口を開いた。
「でもさ、アンタ、もうバレバレじゃん」
 加速世界でちょっと聞き込みしたぐらいで、荒川区立の中学校でサッカー部のキャプテンをやっているという個人情報から、フェイント使いまくりでドリブルで八人抜きしシュートを決めるというパフォーマンスをやってのけた総体大会準決勝のVRムービーが公開されているアドレスとかが入手できた。
 これは隠す気がないというか、インタビューの動画まで出回っていることから、一部は自分自身で撒いているとしか思えなかった。
「いやー、それでも忍者ですからね。そこは内密にお願いしますよ」
 口に指を当ててシーッとするポーズを作りながら、エージェントは言った。

 これ以上は何を言っても無駄な気がしたので、テルは本題に入った。
「で、メールで書いたけど渡したよ」
「本当ですか?」
「嘘ついてどうすんのさ」
 そんなテルの言葉を聞いて、サキアは独り言のように言った。
「はあ、もうですか……」
「え?」
 機嫌の悪さが混じったテルの声に、エージェントはうなだれていたような姿勢を正した。
「いやー、もうちょっと時間かかることを期待していたんですが。まさか、こんなに早くに渡すとは……」
「アタシはかかりすぎたと思ってんだけど。もっと早く渡す方法ありそうだったし」
「まあ、あなたという人はそうですからね……」
 サキアはそう言ったが、テルはどうとも思っていなかった。自分と彼のゴールは近くにありそうだ。だから、手を組んでいる。
 自分一人ではどうにもならないことを、サキアは黄レギオンの幹部であり、加速研究会の幹部でもあるという地位を利用して、進めることができる。
 それに自分は協力するし、また、ある程度は自分の言い分も反映して貰おうとしていた。
「アタシが何のために動いているかわかるでしょ」
「わかっていますよ」
 テルがブレイン・バーストを始めて一年半が経った。面白いと思っていたのは最初の半年位までだ。その面白さもゲームとしてではなく、加速という技術としてだ。ある程度対戦を行なって、そして、無制限中立フィールドに上がれる頃になって、つまらなさを確信した。
 このゲームのトップレベル・プレイヤーは本気じゃない。
 六レギオンの不可侵条約をはじめ、プレイヤーのバカげたローカルルールが加速世界を停滞させていた。
「こんな停滞しているのに、ゲームとしてブレイン・バースト一筋のヤツがいるとか頭おかしいんじゃないの?」
 テルはイライラを独り言のように口にすると、サキアはそれに言葉を返した。
「それは同意ですね。ライフハックツールとして見ることができて、ようやくトントンですよね」
 テルは無言で頷いた。
 ブレイン・バーストは他のゲームと違って、技術は明らかにぶっ飛んでいるし、法律も通用しない世界を作っている。七面倒な倫理コードも無い。だけども、その環境が選んだのは停滞だ。それがテルには許せなかった。
「もっと過激に変わって欲しい」
 この世界よりももっと先へ。そんな加速世界で過ごしたい。それがアタシの望みだ。
 それを聞いたエージェントはに考えこむように呟いた。
「しかし、そんなに早い変化も困りますね……」

 その時だ。咆哮が空間を震わせた。ヴィザードとエージェントはほぼ同時に音の方を向いた。
 巨岩の合間から現れたのは四足獣。とはいえ、昆虫にあるような鋭い鉤爪がある、長いしっかりした脚を持ち、胴は平たい。現実の生き物で例えるのは難しい。ゆらりとこちらを振り向いたが、頭のあるべきところには無数の触手が生えているのが見えた。
 異形、と呼ばれることの多い、ブレイン・バーストのエネミーの姿があった。大きさは三階建てのビルほどだ。どう見ても巨獣級にタゲられていた。
 そんな状況であったが、サキアはのんびりとした口調で聞いてきた。
「逃げます?」
 それをテルは鼻で笑って聞き返した。
「アタシに聞く?」
「ですよねー」
 テルと加速研究会の出会いは半年前だ。都内の過疎地域で神獣級エネミーを単独で倒しているところにビザンティウム・エージェントとブラック・バイスが通りかかったのがきっかけだ。
 自分は神獣級エネミーであっても単独で倒せる。逃げることは考えていなかった。
 コンソールを通じて、加速直後から動かしていたアプリを確認する。必要な演算は既に終わっていた。すぐさまコマンドを打ち込みEnterを叩いた。
「アタシはブレイン・バーストのアイテムデータに最も詳しいプレイヤーよ? だから、このくらいなら勝てる」
 ヴィザードの右手の指先に挟まれるように、ちかっと光るトランプサイズのカードが現れた。
 カードの名前は《ストーラー》。と言っても、テルが勝手に呼んでいるだけだ。実体はエネミー相手に特殊な挙動をする《ポイントカード》に過ぎない。
 ヴィザードはそのカードをエネミーに投げつけると、エネミーはそれを飲み込んだ。
「あ、珍し」
 テルは呟いた。別に飲み込まなくとも、カードがエネミーに触れるだけで発動するので、狙う必要は無かった。
 そして、もうその瞬間にはエネミーの動作が止まっていた。地面を駆けてようとしていた前脚は空中に止め、振り乱していたはずの触手もピクリとも動かさない。
 エネミーのAIの動作を完全に止めるアイテム、それが《ストーラー》だ。
 ブレイン・バーストのアイテムは色々な機能がある。それも実体を解析すれば、プログラマブルなデータ列に過ぎない。
 《ストーラー》はアイテムの皮をかぶった、高度な数学の問題だ。アイテムを実行すると10の20乗、一垓個の変数の充足可能性問題の解答を求めてくる。NP完全に分類される問題で、量子コンピュータを引っ張り出してきても高速に解くことはできない。
 ポイントのルートと勘違いして、エネミーのAIはご丁寧にその問題を解こうとする。だが、ブレイン・バーストのサーバーであっても、桁違いの問題サイズのそれを現実的な時間で解くことはできない。
 エネミーAIがこの状況から解放されるのは二つしか無い。倒されるか、変遷というステージ変化が起きるかだ。
 というわけで、この方法で足止めしたエネミーをヴィザードとエージェントは黙々と殴り続けた。
「なんていうか、ものすごく作業ですね」
 サキアがすごくガッカリしたような口調で言った。テルのアイテムを使ったエネミー狩りにおいては、小獣だろうが野獣だろうが巨獣だろうが神獣だろうが、違いが無いことに気づいたようだった。

 さすがに二人で殴ると効率は倍、いや、エージェントがレベルが高いこともあって、それ以上に良かった。百ポイント以上の加算が起こった後、エージェントがおもむろに聞いてきた。
「そういえば、その《ストーラー》でしたっけ」
 ヴィザードは小さく首を縦に振る。
「それは頂けないんですかね」
「あげてもいいけど、アンタたちには使えないよ」
 エージェントは初耳だと言わんばかりに姿勢を正してきたので、テルは説明を始めた。
「ブレイン・バーストではアイテムは、通常対戦なら対戦ごと、無制限中立フィールドなら変遷ごとにチェックが走る。そのタイミングでこのアイテムは消える」
「なるほど。だから、カードも頂けないのですね」
「そーゆーこと。生成するプログラムもあるけど、普通のニューロリンカーだったら変遷までに計算が終わらない」
 科学計算用の計算部品を組み込んだ高性能なリンカーが必要となる。はっきり言って、普通の中学生、いや、一般人が到底必要としないリンカーである。テルはそんな改造を施していた。
 そのようなリンカーを使って、現実時間数秒で生成すべきアイテムデータを計算することができる。そういう意味ではさっきのエネミーはタイミングが絶妙だった。ちょうど、計算が終わった辺りで出現したからだ。
 マシンパワーで生成したある種のバグアイテム。それが《ストーラー》だった。
「だから、これはあげるのには向いていない」
 そう、チート程度、使ったところで加速世界は何も変わらない。そう思っていた。だけど、バックドアプログラムはもっと単純な仕組みだったが、加速世界を動かす力があった。
 バックドア・プログラムは一見すると戦いを減らすように見える。でも、一部に渡すことで奇襲のために使われ、硬直した加速世界を動かすことができる。あの幹部に渡した時、そのことにふと気づいた。
 ブレイン・バーストはプレイヤー数と比べれば、戦いは少ない。都内に千人もいるはずなのに、どうしてここまで戦いが少ないのか。
 それはわかりきっていた。自分は変化を求めていた。
「ねえ、サキア。アタシがアンタに協力している意味、わかるよね?」
 テルはしっかりとエージェントを見つめて言った。
「加速世界を変えたいんですよね」
「変えてもいいよね?」
 エージェントは少し悩んでから、困った声で言った。
「……我々が許容出来る方向であれば」
「王を倒してもいいかな?」
 テルはたった今、思いついた加速世界を変える方法を口にした。
 その提案にエージェントは本当に困ったような声で言った。
「うーん。ちょっと困りますね。仮にできたとして、というかあなたなら数カ月でやってしまいそうなんですが……」
 エージェントはおもむろにヴィザードの方を向いて言葉を濁した。
「あなたって人は本当に性急ですね」
「加速世界の悠久でぼけてんじゃないの?」
 テルの釣れない返事にサキアは、苦笑いという印象を与えながら、答えた。
「それは上に掛けあってみます。あんまり期待しないでくださいね」
 そして、一度、空を仰いでから、再びヴィザードに向き直して言った。
「それじゃあ。バックドア・プログラムをレオニーズの幹部に渡したことは了承しました。また、何か頼むことがあると思います。それじゃ」
 そう言って、エージェントは背を向けて何歩か進んだところで振り向いた。
「そうそう、くれぐれも無茶はしないでくださいね!」
 言い残すと、今度こそ駆け出して、そのまま、忍者らしくぴょんぴょんと岩場を跳ねて、遠ざかっていった。
 あのスピードであれば、ログインしているであろう場所から、十五分もかかるのはおかしい気もした。だけど、そんなことを気にする以上に重要なことを思い出した。
「ソースのこと、忘れていた……」
 この様子だと、当分はとぼけられてしまうだろう。だけど、そのソースが今すぐに必要ということはなかった。
 解析はできなくとも、実行ファイルの形で貰っているので、それを使うだけで十分だからだ。

 バックドア・プログラムのように、加速世界にインパクトを与え動かす。
 さっき、思いつきで言った、王を倒すことは無しじゃない気がしていた。
 王を倒す――その方法を探すことを決めた。それが自分のための戦いだ。そう決意して、テルは一番近くの離脱ポータルに向けて、移動を始めた。


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.034383058547974