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No.31041の一覧
[0] 【ネタ・予告】白髪の剣客(るろうに剣心→真・恋姫)[グフカスタム45号](2011/12/31 14:24)
[1] ぼくの考えた、戦闘のわんしーん[グフカスタム45号](2011/12/31 18:09)
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[31041] 【ネタ・予告】白髪の剣客(るろうに剣心→真・恋姫)
Name: グフカスタム45号◆07f1fcf8 ID:a000fec5 次を表示する
Date: 2011/12/31 14:24
昔、昔のお話。
時は幕末。維新志士と新撰組が熾烈を極める戦いを繰り広げ、これからの日本の行先を決める戦いが日夜繰り広げられていた。
そんな激動の時代を生き抜いた一人の男の子がいた。

男の子には一人の姉がおり、男の子は姉が大好きです。
そんな姉にも素晴らしい婚約者が出来、男の子は寂しいものの姉の幸せを祝福していました。
きっと姉は幸せになる。そう、信じて。

だが灼熱の時代はそれを許さなかった。
姉の婚約者は維新志士の切り札【人斬り抜刀斎】によって斬り殺されてしまうのです。
姉と男の子の二人は人斬り抜刀斉に復讐を誓いました。

姉は人斬り抜刀斎に近づき、弱点を探ります。
男の子は未だ幼かったため、伝達役として人斬り抜刀斎に復讐を企む組織に取り入りました。
そこでの生活は苦しく厳しいものでしたが、男の子は姉のためなら辛くはありませんでした。

人斬り抜刀斎に対して復讐の万全の態勢が整い、ついに人誅の時がやってきましたが―――――――

                   【斬】

男の子の姉は、目の前で、抜刀斎によって斬り捨てられてしまいました。

その時、男の子の中で何か大切な物が砕け散ってしまったのでしょう。
男の子の髪はショックから色素が抜け落ち、黒から白へと変わり。
人としての何かを喪失してしまいました。

その後少年は外国へと渡り、姉を殺した抜刀斎への復讐のため、その牙を研ぎます。
死肉を漁り、泥水を啜り、生者からありとあらゆるものを奪い、力を蓄えました。
いつしか少年が復讐のために作った組織は武器マフィアとして、その裏社会を総べるほどのものになります。

―----――復讐の時はきたり

長い時を超え、少年は青年へと変貌を遂げ。
身を焦がすような憎悪を携え、人斬り抜刀斎のいる日本へと戻ります。
彼の仕掛けた罠により抜刀斎は廃人寸前まで追い込みますが―――

【抜刀斎ィィィィィぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!】
【もう終わりにするんだ、縁…このまま続けばお前は巴の笑顔を永遠に失ってしまう…】

あと一歩のところで及びませんでした。
復讐の牙は人斬り抜刀斎の龍の爪によって折られ、目的を遂げる事はできなかったのです。
これがただ、力による屈服であれば男の子の激情は拭われることはなかったでしょう。

【これを…持っていけ…】

激闘の後、抜刀斎から男の子に手渡された一冊の日記。
それは男の子の姉の物で、そこには男の子が知らなかった真実が記されていました。
そこには男の子のすべてを揺るがしかねない、真実がありました。

何が正しく、何が悪であるか。
このまま座して待てば死刑を迎える男の子の中がぐちゃぐちゃに掻き乱されます。
このままでは死ねない―――男の子は混乱する頭の中で、ただそれだけをボンヤリと頭の中に浮かべました。

このまま死んでしまえば、自分の生は全く意味がないものに成り果ててしまう。
そしてそんなことよりも、最愛の姉が――姉の日記には、自分の無事を心配する内容が書き連ねてあったのだから。
男の子は護送中の船の中からの脱出を決意し、何か使える物はないかと周囲を探しました。

男の子が捕らわれた部屋の中には組織の押収物が何点かありました。
その中から何か使える物はないかと漁りますが―――――

【鏡だけカ…】

中から現れたのは古ぼけた一つの鏡だけでした。
男の子の部下が持っていた、中国の三国時代の物であるとか。
こんな物、何の役にも立たないと男の子が船の窓から捨てようとした時―――

【…ッ!?】

鏡が眩いばかりに光り輝き、その光は部屋を飲み込みました。
突然の発光に男の子は驚いて目を瞑りますが、その対応は間違いだったのです。
次第にその光が収まり、男の子が目を開けた時―――そこは荒れ果てた荒野でした。

【ハ…?】

これは何が正しかったのか。
己の根幹を成す物を失ってしまった男の子――雪代 縁の物語。
幕末とは違う激動の時代を舞台にした、正史とは違う物語。



【おにーさんっ。何か食べないと、死んじゃいますよ?】

己の身に何が起こったか理解できぬまま、立ち寄った村で受ける少女の好意
今までは馬鹿な鴨だとすべてを略奪していたが、今の彼にはそれは出来ない
少女の好意を受け、何もする気が起きぬまま、かといって死も選べない彼は蒙昧な日々を過ごす。

彼に残された姉の言葉と日記――すべてを捨てきっていない彼は少しずつなにかを取り戻していく。
徐々に立ち直りつつある彼だったが、この時代はそれを許してはくれなかった。

【おにーさん、逃げて下さい! 黄布の奴らが、もうすぐそこまで来てるんです!】

略奪を繰り返す黄色の獣。
廃人と成りかけていた縁に手を伸ばし、彼を更生させようとしていた彼女が戦場へと向かう。
彼女が村一番の戦力であるが故に。

未だ己の中で答えを得ていない彼であったが。
――――――再び立ち上がる時がきたのである。

【自分より下のものを嬲ることしかできない餓鬼どもが! 塵殺シてやる!】

これより始まる物語は英雄の物語ではない。

【お、おにーさん!?】

だが、悪鬼の物語でもない。

【行くぞ、我の後に続―――】
【待ちなさい春蘭。今少し、あの男に任せてみましょう】
【か、華琳様!? で、ですが】
【ふふ。あんな男、今までどこに隠れていたのでしょうね? ねぇ、秋蘭?】
【ええ。おそらく、姉上と同じ格の強さを持っているかもしれません】

復讐鬼の成れの果て―――燃えカス

【(同じ…? いえ、下手すれば、むしろ…一体何者?)】

不死鳥は一度死した後、燃え尽きた灰から復活するという。
ならば、彼――雪代縁は再び立ち上がることはできるのだろうか。

【破亜亜亜亜亜亜!!!!】

この物語は失った物を取り戻す物語である。











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