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No.30693の一覧
[0] 【ネタ】転生者の憂鬱(ドラえもんの主人公に転生) 旧題【転生者の杞憂】[ライス](2011/12/23 19:16)
[1] プロローグ 転生者の跳躍[ライス](2011/11/30 13:29)
[2] 転生者の日常1[ライス](2011/11/30 03:40)
[3] 転生者の日本誕生1[ライス](2011/11/30 13:40)
[4] 転生者の日本誕生2[ライス](2011/12/23 18:47)
[5] 転生者の日本誕生3[ライス](2011/12/23 19:10)
[6] 転生者の日本誕生4[ライス](2011/12/23 19:11)
[7] 転生者の日本誕生5[ライス](2011/12/23 19:11)
[8] 転生者の日本誕生6[ライス](2011/12/23 19:12)
[9] 転生者の日本誕生7[ライス](2011/12/23 19:12)
[10] 転生者の日本誕生8[ライス](2011/12/23 19:13)
[11] 転生者の日常2[ライス](2012/01/01 19:53)
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[30693] 転生者の日本誕生7
Name: ライス◆8338b650 ID:7cbbff90 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/12/23 19:12
「やられたっ!一人も残ってない!」

「ギガゾンビの仕業かしら……」

「それ以外考えられまい……おのれっ……!」

クソッ、考えが浅はかに過ぎた……!
あのツチダマの不可解さの時点で気付いてしかるべきだったのだ……。
だというのに、ドラえもんがいるのだから、過去の世界に魔法があってもおかしくあるまいなどと納得するなど……!
どう考えても未来の世界からの介入を疑うべき事象だったろうに……!

己の浅慮を嘆いていた最中、唐突に、空間に木霊するかのように声が響いた。
腹の底から上げるような笑い声。此方を嘲笑うかのような笑い声だ。

そして、空中に人影が浮かび上がる。

鹿の角だろうもので出来た装飾を頭頂部に取り付け、顔には目鼻口の部位に穴の開いた仮面。
身に纏う衣服は獣の皮だ。肩部にかかっている外套のようなものは恐らくトラの皮だ。

「アレがギガゾンビ!?」

「やいっ!ククルたちを返せ!」

ジャイアンの怒鳴り声が空しく木霊する。ギガゾンビはただ笑うだけだ。

「くははっ……!ドラゾンビとやらよ……よく来たな。新しい奴隷を貰っていくぞ……。
 返して欲しくば、常闇の宮へ来るがよい。ただし……二度と帰れぬ事を覚悟の上でな……わははははっ!」

「黙れ!この似非呪い師が!」

憤りに身を任せ、手に握られていたショックスティックを投げ放った。
だが、そのショックスティックはギガゾンビをすり抜け、遥か遠方で地に落ちた。

「無駄だよ。アレはメッセージを伝える為の幻だろうから……」

「おのれぇっ!ギガゾンビ!」

ギリッ、と拳が鳴った。おのれぇっ……!




怒りに燃えた私達は、タイムパトロールへと通報を行った後、私達もまたギガゾンビの事を調べることとした。
ドラえもん曰く、タイムパトロールは事件に介入するか否かを探査してからでなくては、事件に介入が出来ないらしい。
タイムパトロールの行動もまた未来を変えかねない可能性があるからして仕方ない事ではあろうが……。
また、時間を越えるという特性上、事件発生よりも以前に介入することで事件を防げるのでは?と尋ねてもみた。
だが、その答えはNOだった。未来軸からの介入を行うと、その介入を行った時点より過去に飛ぶことは出来ないらしい。
厳密には飛ぶことは可能であるらしいのだが、それを行うと、発生するはずだった事件が起こらずにタイムパラドックスが発生。
そして大規模な時空震が発生するらしい。つまりは、犯罪者が過去に飛んだ時点で犯罪が発生することは決定されている。
だが、それを防いでしまうとタイムパラドックスが発生する。そして歪んだ時空を復元する為に、大規模な時空震が発生する、ということだそうな。
即ち、タイムパトロールは如何なる時空犯罪に於いても後手に回らざるをえないということだ。
また時空犯罪の特性上、その時点に於いて偶然事件に巻き込まれた、という場合は自由に行動をしてよいらしい。
話によると、その点では未来は決定されていないため、その時に如何なる行動をとってもタイムパラドックスは発生しないからだそうだ。
私達は命の危険があることも承知の上で、彼等ヒカリ族の救出へと向かうこととしたのだ。

「ドラえもん。まずは装備だ。身の安全を確保出来る道具……例えば、バリアを張るような道具はないのか?」

「えーっと……バリヤーポイント!これを使うと半径2メートル以内にバリアーが張られるんだ。
 何も通さないけど、例えばのび太くんなら、ののつくもの入れ!って言うと中に入れるようになるんだ」

また妙な道具だな……。

「次に武器だ。ショックスティックも悪い武器ではないが、遠距離攻撃が出来る様な銃器の類はないのか?」

「え~っと……空気大砲!空気ピストル!」

ただのビニールパイプにしか見えん。

「これを手に嵌めて、ドカン!っていうと、空気の塊を打ち出すんだ」

「ほう。つまりは弾切れがないのか」

「ただし射程は10メートル」

「そんなものは大砲とは言わん」

「な、なら、ジャンボガン!」

そう言って取り出したのは超大型のリボルバータイプの拳銃だ。受け取ってみると、ずっしりと重い。

「戦車を一発で吹っ飛ばせる!」

「そんなものが使えるか」

「な、なら、ウルトラクラッシャー!一瞬でビルを木っ端微塵に出来る!」

「威力が足りんのではなく、威力過多に過ぎると言っておるのだ馬鹿者!戦争するつもりか貴様は!
 暴徒鎮圧用のゴム弾や、ショックスティックのような気絶させるようなものはないのか!」

第一に私達は10歳の子供だぞ!私はまだしも、10歳の子供である彼等にそんなショッキングな光景を見せるつもりか!

「な、なら、ショックガン!これで相手を撃つと気絶させることが出来るんだ」

「射程五メートルとかふざけたことを言わんだろうな」

「大丈夫だよ。もっと長いから」

そう言ってドラえもんがショックガンの引き金を引く。
チュンッ、という音を響かせ、先端の照射口らしき場所から、白い光線が飛び、命中した細い木をへし折った。

「なるほどな。これならば十分に使えるだろう……幾つある?」

「15個あるよ」

なんでそんなにあるんだ……護身用にしたって多すぎるだろう?
まぁ、別にいいか……1人に2つずつ配布し、残った3つは予備としてドラえもんに預けた。
あっても困らんという判断で、空気ピストルも借り受けた。射程10メートルで相手を気絶させるのが限界でも、ないよりはマシだ。

「最後に衣服、だな……バリヤーがあろうが、しっかりとした衣服があったほうがよい」

「そうだね。確かに、これを着てるとあったかいけど、風とかが吹くと寒いもん」

「着せ替えカメラがあったろう。それで衣服を作ろう。エアコンスーツは脱いでおけ」

まずはどのような衣服かだが、少なくとも防刃、防弾機能があるような衣服がよい。となると軍服か。
軍服ならば、防刃、防弾機能も普通の服よりはある。タクティカルベストの類よりは遥かに劣るが、ないよりはマシだ。
普通の衣服よりも高い防寒機能もあろうだろうし、その下にエアコンスーツを着ればいいだろう。

「服の図案は私が用意する。少し待ってくれ」

ドラえもんのポケットに入っていたスケッチブックを借り受けると、それに手早く図案を描く。
何でも、最低限の図案さえ描いていれば、後は写真を取る人物の思考を読み取って、ある程度の補正を行ってくれるらしい。
まぁ、細部まで完璧な絵が描けるわけも無いから、搭載されて当然の機能だろう。どうやって思考を読み取っているかは聞かない。
脳波とかいったら私は発狂してやる。脳波はあくまでも脳の活動状況を示すもので、思考が読み取れるわけではないのだから。

「のび太、まだかよ?速くヒカリ族のみんなを助けに行こうぜ!」

ジャイアンの催促の声を聞きながらも、私は手早く絵を描き終える。
そして、その絵を描いた部分を破り取ると、それを着せ替えカメラの中に放り込んだ。

「出来た。撮るぞ」

「んじゃ、俺様から!」

真っ先に名乗り出てきたジャイアンにピントを合わせ、表示されている服のサイズを調整した後にシャッターを押す。
その瞬間に、ジャイアンの服装が置き換わる。……ほんとにどうなってんだか、未来の道具は。

「おぉ!カッコイイじゃん!」

「米国陸軍の野戦服だ。機能性に優れる」

何故軍服かだと?私の趣味以外に他あるか。
日本人なら日本軍のにもしようかと思ったが……ダサイから却下だ。

「次々と行くぞ」

源さん、スネオ、出来杉くん、ドラえもんの順に着替えさせる。ドラえもんは軍服への冒涜だと思うのだが私だけだろうか。
さておき、構造なんかもすぐさま把握してくれた出来杉くんが私にも同様に着替えさせてくれた。

「さて……往くぞ、諸君」






どこでもドアでヒカリ族の面々を助けた場所へと移動した私達は、そこからタケコプターで移動を開始した。
的中率70%という曖昧な確率の尋ね人ステッキとやらで進路を確定し、私達は北北東へと進んだ。
例え的中率が70%だろうが、10回も繰り返して使えば、どの方向かは簡単に特定出来る。

「飛んでも飛んでも似たような景色……日本とは桁違いの広さなのね」

「中国大陸は世界でも3番目の広さがあるからね。それにこの時代は、台湾なんかも大陸にくっ付いてるしね」

野戦服を身に纏った少年少女たちと、タヌキが空を飛んでいるのはなんともシュールな光景だな……。

「のび太くん、変なこと考えなかった?」

「変な言いがかりをつけられても困るぞ、タヌえもん」

「それならいいんだけど……」

「しかし、ギガゾンビは如何なる方法を用いてヒカリ族の面々の居場所を探し当てたのだろうな……?」

「さぁ……それよりも、常闇の宮を探し当てられるかが問題だよ」

尋ね人ステッキで分かるのは方角だけだ。それ以外は何一つとして分からない。
他にも探索用の道具はあるらしいが、それもこれも相手をマークしてから使用するようなものばかりらしい。

「ここらへんで一度タケコプターの点検をしようか」

どうにかしてギガゾンビの居場所を探る方法がないかと思案していたところ、唐突にドラえもんが地に降りる。
私達もそれに続いて降りると、身につけていたタケコプターをドラえもんへと渡した。

「これは大丈夫。こっちも大丈夫……うん。全部大丈夫だよ。今のとこ故障は無さそう」

「こんな所で故障されては困るのだがな……四時間毎の小休止もじれったい。
 体力の温存も考えれば、必要なことだというのはわかるのだが」

言いながら尋ね人ステッキを倒し、方向を確認する。方向は依然、北北東のままか。

「しょうがないよ、これしかないもの」

言いながら空へと飛び上がったドラえもんへと続き、私達も空へと舞い上がる。
ドラえもんへと尋ね人ステッキを手渡しながら、今まで抱え続けていた疑問をぶちまける事にする。

「しかし、ギガゾンビは一体どのような方法を用いて大人数を移動させたのだろうな。
 現代の技術をもってしても、全員を一日で連れて行くなど不可能に等しい」

旅客機を使えば不可能ではないだろうが……。

「超能力者かな……オバケかな……?」

「馬鹿言うなスネオ!怖気づいたのかよ!そんなこたぁギガゾンビに会えば分かることだ!」

そう言って発破をかけるジャイアン。こういった牽引力は彼の魅力だろう。
些か横暴ではあるものの、彼には人を率いるカリスマといった物がある。

「ジャイアンの言うとおりだ。全ては会って見れば分かる……とりあえず、私は会ったら一発殴る」

「俺様もだ!一発ぶん殴ってやる!」

そんなことを言って笑いあうと、私達は再び進むのであった。
何時間と飛び続けた頃……タケコプターの巡航速度は時速80キロであるからして、既に500キロは移動しただろうか。
気温が低くなったのが周囲の環境で目に見え、更には標高の高い山でもないのに雪が積もっているのが見えた。

「なんだか寒いわ……」

「私もだ。気のせいとは思えんが……」

エアコンスーツの効果で気温は調節されているはずなのだが……。

「気のせいじゃないみたい……温度計を見てみると……なんと、氷点下50度!」

「ひえ~!エアコンスーツでもカバーしきれないわけだ……」

エアコンスーツにも限界はあるということか。まぁ、耐え切れん寒さではない。
私達は寒さに震えながらも飛び続けた。

「そろそろ四時間だ……みんな、降りて」

「またぁ~?こんなことじゃ、何時になったら目的地につけるか……」

「仕方ないよ。でも、ドラえもん。もっと速く移動できる道具なんかないのかい?」

「う~ん……ないことないけど……」

出来杉君の疑問の声に、ドラえもんがポケットをまさぐる。
そして、取り出されたのは球状の機械が取り付けられているロープだった。

「こんなでこぼこの地形で使うと危ないんだけど……それに危ないし……。リニアモーターカーごっこ~!」

「ええ~!?電車ごっこ~!?」

全員の嫌そうな声が響く。だが私はそんなことを気にしていられる心理状況ではない。

「もう天に還ってしまえ」

わけの分からん盛大な技術の無駄遣いは勘弁してくれ……!
リニアモーターの原理を知ってるなら疑問が山のように出てくるぞ……。
一体何をどうやって、この地上で地面の磁極を変化させるのか教えてくれ……。

「地磁気を利用して走るんだ。最高時速380キロまで出る。って、のび太くん、死んだ魚のような目をしてどうしたの?」

「うるさい。おまえなんかだいっきらいだ」

私の常識はもう……死んでいる……あべしっ……。
ばんばんばーン……ぶっぶーびゅびゅんびゅーン……おいらはトラック野郎サ、イカス男サ……。
もう一回……?もう二回……?それとも三回……?三回欲しいのか……いやしんぼめ……。
よしよし……立派な轢死体……人間絨毯いっちょ上がりィ……ははは……楽しいなぁ……。
来週のサザエさんは、腐り姫のクロスオーバー『名状し難き花沢』をお届けいたします……。

「この歳になって電車ごっこなんて……」

「誰も見てないだけいいようなものを……」

「ま、まぁ、仕方ないよ。タケコプターは使えないんだしね」

「グズグズ言わないで出発進行!」

ははっ……あ~……アル・アジフは可愛いなぁ……アナザーブラッドも可愛いなぁ……。
エロ本っていわれるのが分かるくらいエロに挑戦してるなぁ……あはっ……あはは……。
マスター・オブ・ネクロロリコンはいいなぁ……あんな美幼女を嫁さんにして……

「うわっ!わっ!」

「は、速い!目が回る!息が出来ない!」

――――遅い……とかギー先生はカッコイイなぁ……私も奇械欲しいなぁ……。
我が奇械ポルシオン……僕は、君にこう言おう……とかカッコイイじゃないか……。
漆黒のシャルノスも面白かったなぁ……まぁ、結局最後までクリア出来ないうちに死んだけどね……。

「止めて止めてぇ!」

「た、ただいま300キロ!喋ったら舌噛むよ!ロープをしっかり握って!」

沙耶の唄は純愛だよね……異論は認めない……私のところにも沙耶が来ないかなぁ……。
あぁ、でも、そうなるとカニバリズムを受容しないといけないんだっけなぁ……。
まぁ……あんなグロく見える世界でなら……平然と受容出来る気がするけど……。

「わ!わ!わ!わぁぁぁぁぁ!!!」

「ひ、ひえーっ!じ、ジェットコースター!」

いあいあ、はすたあ……かゆ……うま……。

11話

2011/12/23 02:00頃 投稿

12話

2011/12/23 02:59 投稿

2011/12/23 19:05 統合


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