「ぶえーっくしっ!」
私は山全体に轟かんというほどに盛大にクシャミをした。
「くそっ……寒いし眠い……!私だけ置いてけぼりにするとは何事か……!」
気付けば猛吹雪の雪山の中に私だけが取り残されていたのだ。
このままでは死んでしまうぞ……全く……!
「くっ……手が冷たい……凍傷が起き始めているな……もう一ふん張りだ……!
カマクラさえ出来れば、最低でも凍死は免れる事が出来る……!」
水分を多量に含む雪でよかった……パウダースノーならカマクラさえ作れなかったに違いあるまい。
「と、とりあえず、山は出来た……後は掘り出すだけだ……身も切れるほどの冷たさとはこのことか……!」
カマクラを手で掘り出していくのは凄まじい重労働だった。だが、座して死を待つよりは遥かにマシだ。
必死の体でカマクラを掘り出し、内部に入れば風が遮られ、先程よりも遥かに暖かく感じる。
「蝋燭……蝋燭……は、ないか……。ジッポーライターで代用するしかあるまい……オイルが切れなければよいが……」
ジッポーライターの火をつけ、それを壁に触れないように置いておく。
カマクラ内部で火をつけておくことで、内部気温を0度以下にする事を防ぐことが出来る……らしい。
この極寒の環境で0度以下にすることが出来るかは分からないが、火が必要なのは確実だ。
「はー……はー……くそっ、暑くなって来た……!」
体温が低下し、それを暖める為に発熱し始めた証拠だ。ここで服を脱いでは間違いなく凍死する。
だが、このままではまともな判断力さえ失われてしまうはずだ……気合で堪えるほかないが……できるのか……?
「そう言えば、固形スープがあったな……クソッ、カップが無くては片手落ちではないか……!」
カップも持ってきていたはずだが、落としてしまったらしい……。
それもこれもドラえもんがリニアモーターカーごっこなぞという意味不明な道具をだすからだ……。
「他人を恨んでも仕方あるまい……何か、何か方法はないか…………ふわぁ……一眠りしてから考えるか……いや、寝たら死ぬんだって」
手持ちの荷物を確認してみるも、この状況を打破出来る様なものはない。
とりあえず、メモ帳を燃やして少しでも気温を上げる。入り口も狭くしよう……。
「……少しはマシになってきたか……?……ふわぁ……はぁ……動物でもいれば抱き締めて暖まれるのだが……おぉ、何故こんなところに猫が……?」
しかも人間みたいだな……しかも女の子で美少女だ……これが猫耳美少女か……。
「……幻覚だな」
冷静に判断できるだけ、まだ何とかなる領域のようだ。
暫く待ち続けていると、少しずつ内部の気温が上がってきたのか、暖かくなり始めた。
「気温は……氷点下24度か。温度計が割れていなくてよかった……」
エアコンスーツの効果で何とか問題ないレベルか……。
一眠りしよう……この状況なら凍死せずに眠れるはずだ……寒くて目が覚めるだろうがな……。
口内に何かが流れ込んでくる。熱いが、飲めない程ではない液体。
肉汁の旨みと野菜の旨みが渾然一体となって、私の体へと染み込んで来る。
体の芯から熱くなり始めてるような感覚を覚える。疲れた体が回復していくのが理解出来る。
「…………なんだこれは?」
閉じていた瞳を開き、口にくわえさせられていたホースのようなものを取る。
ホースの伸びている先を辿ってみれば、そこにはタンクがあった。一昔前の雪山救助犬が首から下げてるような奴だ。
しかし、でかい。私の頭よりも大きい。中身が救助犬と同じくブランデーだとしたら、大酒飲みがたっぷり飲めるくらいだろう。
そして、それがぶら下がっている先は、長く湾曲した白亜の牙。それが生えているのは、全身が長い毛に覆われた動物だった。
「ほう。過去の世界はマンモスが救助犬をやっているのか。いや、象の近種だから、救助象か。ハンッ……幻覚か」
鼻で笑う。やれやれ、こんな幻覚を見てしまうとは……。
「気がついたかね、よかった」
「マンモスが喋るとは。幻聴までついているのかね。過去の世界は豪気なものだ。
さて、もう一眠りするか。この調子ならもう少し寝ても大丈夫そうだ」
下手に行動しては死ぬからな。ドラえもんたちが助けてくれるのを待ったほうがよいだろう。
「君に飲ませた飲み物は、百薬混合、栄養満点、体力増強、気力充実と様々な効果がある。
すぐに元気になるだろう……。……そこで君に頼みが……」
「幻なら幻らしく黙りたまえ。全く……出てくるなら美少女の幻影でも出せというものだ……」
「この辺りにあるのは確か!だが、奴等は中々尻尾をつかませない……もし君が……発見……成功……」
「私に頼みごとをするなら美少女を出せと言っているだろう。無論、銀髪美少女だぞ」
「この小箱を。蓋を……中の赤いボタンを……」
私の頭に何かが落下してくる。目を開いてみると、掌に収まるほどの白い箱だった。
この吹雪で吹っ飛んで行っては困るので、とりあえず懐に収めておく。
「全く……うるさい幻だ……幻ならさっさと消えろ。私は体力を温存する為に眠らなくてはならんのだ」
「その元気なら、もう大丈夫だろう……幸運を祈る……」
「うるさい。さっさと消えろ。まったく……最後の最後まで銀髪美少女を出さんとは……頑固な奴だ……」
「ふっ……欲望に……無事戻れたら……銀髪美少女……してやろう……」
「年齢は9歳くらいで頼む!エターナルロリータだぞ、エターナルロリータ!要するに歳とらんのだ!
目の色は細かく指定はせんが、青か赤で頼む!肌の色も当然雪のように真っ白だぞ!
誰もがうらやむような美少女だぞ!いいな!私の要求は五月蝿いぞ!って……いない……そうか、幻覚だったな」
全く、幻覚にまで銀髪美少女を要求してしまうとはな……。
やれやれ……もう一眠りしたら、何とかしてスープを作ってみよう……。
目が覚めたと同時に見えたのは、燦々ときらめく太陽だった。
周囲を見渡してみても、私が作ったはずのカマクラは影も形も見えない。
とりあえず足はあるので、死んでしまって幽霊になったわけではないようだが……。
「まぁ、いい。洞穴でも探そう。無ければまたカマクラを作らねばな」
しかし、やたらと活力が漲っている。食事をした覚えもないのだが……。
まぁ、考えることは後回しにして、まずはこの状況を何とかしなくてはならない。
そう思って歩き出した所で、唐突に、私の足元に複数の影が映った。
上を見上げた私の目に、私が気を揉み続けていた彼女達が映っていた。
「トレミー!イクシオン!王小竜!ペトルーシュカ!無事だったのだな!」
私の声にトレミーたちが鳴き声を上げて私へと擦り寄ってくる。
「ヒヒヒーンッ!」
「グルルッ……!」
「ヒヒーン!ヒヒヒーン!」
「ゴオ~~~ンッ!」
私はトレミーたちを撫でてやる。彼女達の毛皮の感触が、確かに彼女達がここに存在すると実感させる。
私はトレミーの背へと跨らせてもらうと、ドラえもんたちを探すべく移動を開始する。
「ドラえもんたちとはぐれてしまったのだが、何とか君達で探せはしないか?
匂いを辿る……のは、ペトルーシュカ、君なら出来るのではないか?」
「グルル……?」
「君達の鳴き声は分からん……」
ムツゴロウさん呼んで来い。
「ヒヒーンッ!」
「うん?どうした?」
唐突にトレミーが鳴き声を上げて方向転換して移動を始める。
そしてすぐさま地面に降り立つと、雪上に落ちていた紙片を拾い上げた。
「これは……私の欲望の丈をぶちまけたメモ帳の紙片ではないか」
私の愛する銀髪美少女で、特にドストライクな感じのキャラクターの容姿、性格を纏めたものだったのだが。
我ながら下らんことをやったと思いながらもそれを懐に収め、何故それが転がっていたのかを考える。
「このメモ帳は家に置いて来たと思ったが……ドラえもんが持っていたのか?だとしたら、何故?」
ドラえもんにも銀髪美少女のよさが分かったのか?
「いや、それは今はどうでもいい。これがここにあったとすると、ドラえもんが近くに居るということだろう。
だとすれば……ペトルーシュカ。なんらかの人為的な匂いを感じ取れはしないか?
何かものの燃える匂い……ここら一体の中で、異質な匂いのする場所だ」
「グルルッ!」
ついてこい、と言わんばかりにペトルーシュカが先陣を切って飛び始める。
トレミーたちがそれに追随していき、私達はペトルーシュカが案内してくれるであろう、ドラえもんの居場所へと向かうのだった。
トレミーたちの誘導で私は洞窟の内部へと突入していた。
時折現れるクラヤミ族をショックガンで気絶させながらも進み続ける。
どうやらだが、ここがギガゾンビの本拠地である常闇の宮であるらしい。
恐らくだが、ドラえもんたちは捕らえられてしまったのだろう。私一人で救出出来るといいのだが……。
そう思った矢先、唐突に広い場所へと出る。そして、私の目線の先にはギガゾンビが居た。
意向返しと言わんばかりにショックガンをギガゾンビへと放ってやり、瞬時にドラえもんたちを今まさに襲わんとしているトラへとショックガンを放った。
やはり、私はガンスリンガーであると、そう自覚させる。初めて銃を握ると言うのに、この精度。素晴らしい。
「ぬぅっ!貴様!何者だ!」
「22世紀の未来からやって来たドラえもんに子守をされる小学生さ」
ショックガンを喰らっても気絶しないとは丈夫だなと思いながら、ショックガンを連射する。
「22世紀だと!?何故22世紀のロボットがここにいる!」
「ハンッ!貴様こそ、おおかた未来の世界からやって来た時空犯罪者だろうが!ギガゾンビ!」
それ以上は聞く耳持たんとばかりに、ドラえもんたちをトレミーたちに回収させ、先程私が通ってきた道を戻り始める。
「のび太くん!無事だったんだね!」
「ああ。だが、私を放り出して行った件はたっぷりと謝礼させてもらおう」
「あ、あはは……野比くん、今はここから逃げることだけを考えなくちゃ!」
「最もな意見ではあるが、私は忘れんぞ」
まぁ、出来杉くんの言葉に同意するところもある。私は追いかけるものがないかと背後を見やる。
「ドラえもん!ツチダマの集団だ!」
私の視線の先には、あの時と同じ遮光器土偶のような形をしたツチダマの集団。
あの時と違って1体ではなく、4体もいる。下手をすれば命にかかわりかねん。
「あいつら幾ら壊しても無駄なんだ!同じ失敗は繰り返さないぞ!瞬間接着銃~!」
「道具の名前を言ってる暇があったら撃たんか馬鹿者!」
ショックガンを先程から撃ってはいるが、全く効果がないのだ。
まぁ、相手に衝撃を与えるのではなく、ショックスティックと同じ、電撃のようなものを与えるからそうだとは思ったが。
「喰らえ!」
ドラえもんの放つ瞬間接着銃とやら。飛び出した白い粘液がツチダマに命中すると、身動きが取れなくなったのかそのまま地へと落ちる。
そして地面へと接着されたらしく、ツチダマは動かなくなる。倒せない相手は動けないようにすればいい、まるでマンガだな。
そんなことを考えながらも、トレミーたちに更に速度を上げるように頼む。さっさと抜け出さなくては。
そう思った瞬間、唐突に私達の目の前の天井が崩れ落ちた。当然の帰結で前方は土砂で塞がれ通れなくなる。
「いかん!すぐに引き帰すんだ!」
「ヒヒーンッ!」
トレミーが私の願いに応えようと翼をはためかせるが、その直後、私達の背後の天井もまた崩れ落ちた。
明らかにおかしい、ギガゾンビがここを崩したとしか考えられない……!
「おのれぇっ!ドラえもん!抜け出すような道具はないのか!」
「通り抜けフープがあるんだけど、さっきつかっちゃった!」
「なんか代わりのものがあるだろ!速く出してくれよドラえもん!」
ジャイアンの言葉にドラえもんがポケットを漁り始めるが、マンガやら剣玉やらが飛び出してくる。
「ポケットくらいきちんと整理しておけ!私はいつ何時でもすぐさま取り出せるように整理整頓しているぞ!」
言葉と同時に懐に手を突っ込むと、入れた覚えのないものが懐に入っている事に気付いた。
それを取り出してみるとは、それは幻覚の中で見たはずの白い箱だった。
「幻覚ではなかったのか……?」
「え?ど、どうしたの?のび太くん?」
「いやな、マンモスが私にこの箱を渡して、ボタンを押せと言っていたのだが……」
「へー……中のボタンを押せ、か……不思議な話もあるもんだね。だとすると、何か不思議な力があるかもしれないよ」
「そうそう!地上に一瞬でテレポートするとか!」
そう上手く行くものではないと思うが……そう思いながら、蓋を開けて中のボタンを押す。
「…………ピコピコ鳴ってるだけだな」
「世の中そう上手く行くものではないということだ。さて、これからどうするか……」
手の中の箱を放り投げ、床に座り込んで思案に耽る。
「みんな、姿勢を楽にして。こういう状況だと酸素が少なくなっていくから、少しでも酸素を温存しないと。
大きな声を出すと、それだけ寿命が縮まるって事だからね」
出来杉くんの言葉に従い、各々が楽な姿勢を取り始める。
本当に、これからどうするべきか……考えても、答えは出ない。
ドラえもんも何とか打開策を得るべく、ポケットの中を探り続けているが……。
「……うん?」
唐突に天井が光った。一体何事かと思っていると、円筒状の物体が4本生えた謎の物体が壁を突き抜けて現れた。
やがて、それが完全に通り抜けて全容を現すと、ドラえもんが飛び上がって喜んだ。
「やった!タイムパトロールだ!」
「彼等がタイムパトロール?つまり、ギガゾンビを逮捕しに来てくれたわけか!」
助かる事を理解して、私達が喜びに打ち震えていると、船の出入り口らしき場所が開き、そこから男性が現れる。
特に特筆することもない、私達と同じ黄色人種らしき男性だ。
「やあ、お手柄だったね。おかげでギガゾンビを捕まえる事が出来たよ。もちろん、ヒカリ族もみんな助け出した」
そう言えば、銀髪美少女云々と思いっきりぶちまけてしまったが……。
男性は私に特別何か反応するわけでもない。胸の中に収めておいてくれるということだろうか……そうだとしたらありがたい……。
「この基地は歴史に残さないように破壊する事になった。さ、みんなも速く乗り込んで。脱出するよ」
その男性の言葉に従い、私達はタイムパトロールの船の中へと乗り込んだ。
内部の内装は、如何にも未来的な感じだ。あちこちでコンソールがカチカチと光っていた目に悪い。
目に悪いといえば、ドラえもんは私の目をよくすることは出来るのだろうか……後で聞いてみよう。
「お前等の所為だ!お前等の所為で私の計画が台無しだ!」
「誰だお前は」
そして、中に入った私達へと、檻の中らしき場所から、鉤鼻の壮年の男性が罵倒した。
もしや、彼がギガゾンビだろうか……?
「貴様は知らんのだろうな!22世紀は航次法がもっとも厳しかった時代だ!
そして、このタイムパトロールは22世紀のタイムパトロールだ!私はもうおしまいだ!私は――――――!――――!」
ギガゾンビの怒鳴り声が途中で聞こえなくなり、さらには彼が入っていた檻が外からは見えなくなった。
「いや、すまないね」
そう言ってタイムパトロールの男性がコンソールから離れながら言った。
どうやらだが、彼が何らかの操作をしてギガゾンビの声を遮断したようだった。
「さて、それじゃ、脱出するよ!出発進行!」
タイムパトロールの男性がコンソールを操作すると、船が移動を開始する。
基地を抜け出し、山肌を舐めるように移動し始めた頃、基地が盛大な爆発を上げた。
「……これで終わったのだな」
「うん!これで終わったんだ!」
私の胸の裡に安堵が駆け抜ける。全員、無事に生還させることが出来た。
やがて来るだろうと思っていた苦難。その苦難の第一歩だろうか。それを乗り越えたのだ。
ヒカリ族の面々を私達が案内した新天地へと連れて行き、そこで彼等を解放した。
ギガゾンビに過酷な労働を強要された彼等ではあったが、すぐに助け出した事もあり、死人は一人もいないようだ。
「あなた達を襲う者は正真正銘、最早誰も居ない。
ここで、新たな村を作ってください。私達は共に居ることは出来ませんが、応援しています」
「ありがとうございます……ほんとにお世話になりました。今度こそ、立派な村を作って見せます」
ククルの父、タジカラと固い握手を交わす。
ここから、新たな歴史が紡がれていく。その歴史的な瞬間に私は立ち会っている。
「日本という国が作られる、第一歩なんだね……僕、感動だよ!こんな歴史的な瞬間に立ち会えるなんて!」
出来杉くんも私と同じ気持ちのようだ。いや、誰もがそうなのか、首肯し、記念すべき瞬間だと言っている。
彼等の残す子孫たち。その子孫達こそが繁栄し、日本という国を作り上げていくのだ。
数千年に渡って受け継がれる彼等の血脈もまた、私達の体に脈々と流れているのだ。
「頑張ってください……」
「ええ!頑張ります!」
私と彼等は別れた。再び会うことは出来ない。彼等の紡ぐ歴史に影響を与えぬ為に。
だが、彼等との出会いが消え去ることはない。私の中に確かに存在している。
「トレミーたちを空想サファリパークに、ですか」
「ああ……架空の動物達は、どんな時代にも置いておくことが出来ないんだ」
ドラえもんには既に聞いている。架空の動物は空想サファリパークに送るしかないのだと。
「……仕方のないこと……か。私はそれに抗わんが為に体を鍛えていたのだがな……。
だが、それでも抗ええぬ物がある……悲しいものだな……」
未来に巻き起こるであろう事態に対処する為に鍛えた体。
だが、所詮は一人の人間であり10歳の子供。巨大な権力に抗う事は出来ない。
私はトレミーたちの頭を撫でてやり、強く抱き締めた。
「未来の世界でも元気でな……必ず、会いに行くからな」
トレミーたちを放し、タイムパトロール船に乗り込ませる。
「元気でな!」
別れは辛い。だが、二度と会えぬわけではない。
トレミーたちと再び会う機会も必ずある。だから、笑って送り出してやる。
きっと、再開する機会があると信じて。
元の時代へと帰った私達は、日常へと戻った。
あの激動の数日間が嘘のような平穏な生活。
その生活の中で、彼等――クルルが一体どうなったのか――それが気になった私達は、タイムテレビで彼等を見た。
ククルは厳しい大自然の中で逞しく成長し、ヒカリ族の族長となっていた。
彼はウンバホ……日の国の勇者と呼ばれ、村人達に尊敬されていた。
やはり、彼等が来る以前の日本にも人間は居たようだ。だが、それは旧人の類。
彼ら旧人は絶滅し、今の時代の人間には血の繋がりはない。
だから……あの時、ククルたち新人が住み着いた時こそが、真の日本誕生の瞬間だったのだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――
日本誕生編終了です。日本誕生は完全な原作沿い。
変更点は幾つかありましたが、大きな違いはありませんでした。
幾つか、劇場版作品ではない話をした後に、再び劇場版に移行します。
未来の世界についての伏線は、今までにも幾つか張られています。
ですが、特に分かりやすい形としてギガゾンビの発言がありました。
何となく分かりましても、感想での展開予想は遠慮して頂けると助かります。
全話統合しました。まぁ、これでも短いかもしれませんが……。
13話
2011/12/23 04:33 投稿
14話
2011/12/23 18:28 投稿