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No.30533の一覧
[0] 【一発ネタ】転生戦士 ザ・ヒーロー【メガテン的ネタ】[どくいも](2011/11/16 02:17)
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[30533] 【一発ネタ】転生戦士 ザ・ヒーロー【メガテン的ネタ】
Name: どくいも◆a72edfa5 ID:6bed7031
Date: 2011/11/16 02:17
東京にある、とある高層ビル。
都心のど真ん中にあるのに、そのビルはまるで墓場のような薄気味悪い雰囲気が漂っていた。
そんなビルの一室に奴らはいた。


「……混乱の時代の新たなる秩序。
我ら『ガイア教』の使命は世界征服!」

「…しかし、その前に」

「…目障りな奴が」


その部屋の中に、普通の人とは一線違う者どもが中で話し合っていた。
中には、明らかに人のそれとは違う者どもも混ざっていた。
そして話は、どんどんと盛り上がっている。


「我らが宿敵!


『ザ・ヒーロー』!


奴さえ倒せば、この世界は我らの物……」


若い男がホワイトボードに張り付けられた、男の写真を睨みながらそう言った。


「……ここは私めにお任せを。」

「…おまえは!」


ここで手を上げた者は、明らかに見た目が人間ではなかった。
背中には黒い羽が生え、人のそれよりもやや大きめな体格。
修験者の衣装を着て、顔にはカラスのそれに似ていて嘴がある。
そして、身の丈より大きい剣を持っていた。


「いかに、『ザ・ヒーロー』といえども我の風の如き素早い動きにはついてこれまい。
数時間後には、わが剣は奴の血で染まっていることでしょう。」

「……ふむ。
では、『妖魔・カラステング』に告げる。
貴様の剣で『ザ・ヒーロー』の首を打ち取ってこい!」

「ははー!!
了解しました!『カオス・ヒーロー』様!」




【一発ネタ】転生戦士 ザ・ヒーロー【メガテン的ネタ】




そして、東京のとある公園の一角。
そこに奴らはいた。
『ガイア教』一行は『ザ・ヒーロー』に向かって話しかけた。


「『ザ・ヒーロー』そして、『ヒロイン』よ!
今日こそ貴様らの命日だ!」

「……。」

「……。」


一方、『カオス・ヒーロー』に話しかけられた、『ザ・ヒーロー』一行はまるでやる気が感じられない。
『ヒロイン』『ザ・ヒーロー』どちらもベンチに座ったままのレベルである。


「俺ら今日デートなんだけど。」

「『カオス・ヒーロー』君。悪いけど別の日にしてくれない?」

「っちょ!おま、一週間前から連絡入れただろ!
『新人研修』のため、決闘お願いしますって!」

「そうなの?」

「あ~。そういえば、そんなメールが来ていたような……。」


返事にすら、やる気が感じられない『ザ・ヒーロー』。
そして、やんわりと断りを入れる『ヒロイン』。
しかしながら、『ガイヤ教』全体のスケジュールから今日はぜひとも『ヒーロー』との決闘をしたい『カオス・ヒーロー』。
そもそも『ガイア教』は世界の革新を目指す集団。
既存のルールなぞくそ喰らえである。


「というわけで、いけえ!
『外道・チンピラ』ども!」


『カオス・ヒーロー』の合図とともに、『カオス・ヒーロー』の後ろにいたガラの悪い複数の男たちが『ザ・ヒーロー』に向けて突撃した。
男たちの見た目は、なぜか多くの物がモヒカン、トゲ付き肩パッドといった世紀末スタイルなのはお約束だろう。


「「「「ヒャッハー!!」」」」

「「「「「リア中は消毒だ―!!」」」」」

「あ?」


《SUMMON ケルべロス》


「ギュアアアアアアアア!!」

「「「「「「「「「おそれいりやした! 
どうか これで みのがして くだせえ!」」」」」」」」」


ザ・ヒーローは
¥370
てにいれた


「YOEEEEEEEEEEE!!!」

「「相変わらず、やすっ!」」


『ザ・ヒーロー』が『ケルべロス』を召喚したことにより、すぐにへたれる『チンピラ』ども。
『カオス・ヒーロー』は『チンピラ』どもの余りのへたれっぷりに、『ザ・ヒーロー』と『ヒロイン』は『チンピラ』達の所持金の低さにビビった。


「おまえらもっと頑張れよ!」

「いやいや、あいつの目明らかに『人殺し』の眼をしてやした。」

「鬼か!」

「鬼の方がまだかわいいと思う。
ありゃ、死神だね。」

「破壊神じゃね?」


いくら、『特攻隊』や『処刑ライダー』に成れない新前の『チンピラ』とはいえこれはひどい。
頭が痛くなりそうな『カオス・ヒーロー』に、後ろにいた『カラステング』が話しかけた。


「では、私めが奴の首をとることにしましょう!」

「おお、では任せたぞ!
『カラステング』!」

「は!では!」


そういって、『カラステング』は剣を構え、『ザ・ヒーロー』に真っ直ぐ突っ込んでいった。
しかし、『ザ・ヒーロー』の前を『ケルべロス』が行き、『カラステング』の行く手を阻む。


「むう、我の邪魔をする気か!
なれば、貴様から先にわが剣のさびにしてやるわ!!」

「グルアアアアアア!!」


『カラステング』と『ケルべロス』が激突し、二匹の悪魔による戦いが始まる……。


「《ジオ》」

「ぐう!」

CHOCK!


そして、『ヒロイン』の横やりが入り、動けなくなる『カラステング』


「《ジオ》」

「ぐう!」

CHOCK!

「《ジオ》」

「ぐう!」

CHOCK!

「《ジオ》」

「ぐう!」

CHOCK!

《SUMMON ピクシー》

「「《ジオ》」」

「ぐう!」

CHOCK!

「「《ジオ》」」

「ぐう!」

CHOCK!

「「《ジオ》」」

「ぐう!」

CHOCK!



……………………………………………
………………………
………………
…………
……







「ぬわー!」

「カラステング―!!」


こうして、《ジオハメ》で殺された『カラステング』。
元々レベル差があるのにひどい話である。
あまりの一方的な虐殺に、『ザ・ヒーロー』と『ヒロイン』はベンチに座ったまま。
『チンピラ』は顔を青くして、後ろで震えている。
そして、『カオス・ヒーロー』は静かに震えていた。
そして、大声で言った。


「ええい!
今日という日はこの俺自ら相手してやるわ!!」


このままでは引き下がれないと、やられた『カラステング』の弔いのため、『チンピラ』の仇討のため(チンピラは死んでません)。
『カオス・ヒーロー』は立ち上がる!


「おおおおおおお!!」

そして、『カオス・ヒーロー』のうなり声とともに、体、そして顔にもオカルトチックな模様が浮かび上がる。
そう、『カオス・ヒーロー』は悪魔と人間の融合体である『悪魔人間』であるのだ!!


「《ジオ》」


しかし、『ヒロイン』は無情にも変身中の『カオス・ヒーロー』に《ジオ》を唱えた。
どうやら、デートの邪魔をされたのが相当ご立腹らしい。


「馬鹿め!
その攻撃は事前に対策済みだ!」


しかし、あらかじめ《ジオハメ》を警戒していた『カオス・ヒーロー』は《麻痺払いリング》を装備しており、《ジオ》を喰らっても麻痺はしない!!
そうして、この隙に『カオス・ヒーロー』の変身が終わった。


「では、尋常に勝負!!」



「神経弾 くらえ!」


「あふん」

SLEEP!



……………………………………………
………………………
………………
…………
……





「今日は臨時収入が入ったことだし、ちょっといい所行ってみない?」

「いいわね!
最近、モールの中に新しいお店ができたらしいから、そこに行きましょう!」


きゃっきゃ


公園に残されたのは、ぼろ雑巾のような悪魔と悪魔人間ぞれぞれ一体ずつ。
そして、まるで子供がお化けを見たかのごとく、青い顔をしてただただ震え続けるモヒカンたちだけであった。


――――――――――――――――――


なんとなく頭にフレーズがわいて書いちゃいました。
後悔はしてない。


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