「キノコ」になった男
トラックに轢かれて転生、そして優秀な軍人の息子に生まれ変わった男!
しかし、彼が転生したのは…
「よりにもよってムネタケかよ……。」
機動戦艦ナデシコ 「キノコ」になった男 嘘予告篇
時は2195年、物語は動き出す。
「さて、お偉方はてきとーに詰め込んで逃がしたから、次は民間人積んで逃げるわよ。」
「しょ、少佐!幾らなんでも麻酔をかけて適当に放りこんで発進させるのは…。」
「何言ってんのよ。普段うざったいだけなんだから、こんな時位あんな扱いしても罰は当たらないわよ。ほら、さっさと逝くわよカザマ少尉。」
「は、はい!」
火星、シャングリラコロニー
そこに彼はいた。
「おーほっほっほ!無人機風情が人間を出し抜こうなんてするからこうなるのよ!」
「あの、少佐。連中が集まってきたんですけど…。」
「なぬ!?」
這う這うの体で何とか地球に脱出したキノコ達。
そこで彼らを待っていたものとは!
「幾ら無茶したって言っても実戦証明済みの貴重な士官を書類仕事に回すかしらねーふつー。」
「はっはっは。まぁ良かったじゃないか、休暇と思えば。」
「そうは言ってもね、パパ。暇なものは暇なのよ。」
そして半年後
キノコはネルガルのスカウトを受けた。
「お給料はこれこれこーでして。」
「…これ、あたしの給料よりも高いんだけど。」
更に半年後
彼は花の名を持つ船にいた。
「取り敢えず、副提督権限で緊急起動。水中を通ってドッグから出るわよ。」
「艦長が持っているマスターキーがないので、起動できません。」
「…プロスペクター、予備くらいないの?合い鍵とか常識でしょう?」
「いや、その、一応機密でしたので……。」
「こらヤマダ!あんた軍抜けて何やってんのよ!しかも足折って役立たず!」
『っけ!菌糸類になんざ言われたくねーぜ!』
「ぬわんですってぇーー!!!!」
旅立つ船
そして、そこに立ち塞がる恩師!
『ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』
「お父様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「副提督、しっかりしてください!…あ、あれ?脈が止まって……。」
「メディック、メディッーーーーク!!」
早速死にかけている彼に、明日はあるのか!?
機動戦艦ナデシコ 「キノコ」になった男
始まらないよ!