『ええー、新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます』体育館の壇上では初老の男性が、もはや定型句となった祝いの言葉を述べている。先刻進行役の先生の紹介があった通り、あの人がこの学校───私立聖祥大学付属小学校の校長だ。周りでは白を基調とした制服に身を包んだ子供たちが用意されていたパイプ椅子に座っていた。笑っている者。不安そうな者。泣きそうな者。眠そうな者。退屈そうな者。その表情も千差万別、本当に様々で。体育館の後ろ側では保護者である大人たちが我が子の晴れ姿を笑顔でビデオに収めていた。皆が皆、将来に一喜一憂して夢にあふれている。そんな微笑ましい子供たち。───その中に、ただ一人死んだ魚のような目をして、どんよりとしたオーラを隠すことなく垂れ流し状態にしている子供がいた。口から吐き出される深いため息ですら色付いて見える。ドス黒いけど。その姿は周りの子供たちから浮いているどころか、なんかもう完全に別物だ。周りの子供たちはその少年から漂う哀愁に完全にどん引きである。そこから漂う悲壮感とくたびれ具合は、まるでリストラされた中年のそれだった。ていうか僕である。『なんじゃ。折角のハレの日に辛気臭い奴じゃのー。なんぞ、気に入らんことでもあるのかの、主殿?』<気に入らんも何も不満しかねぇーよ>僕の後ろから響く声に、音無き声を返す。横目でそっと後ろを見ると、其処に居たのは絹のようにサラサラとした純白の髪を腰まで垂らした童女。その白い頭からはキツネ耳がとびだしていて、小学1年生の僕よりも更に幼い体躯。黒地に鮮やかな朱色の彼岸花をあしらった着物を身に纏い、その背中でモフモフの白い尻尾を揺らしながら僕の肩に自分の顎をちょこんと乗せてニヤニヤと笑っている。うぜぇ。<ため息の一つもつきたくなるよ。何が悲しくて小学生をもう一度やってんだろ、僕>しかも短パン。なんかこう、精神的にクるものがある。私服系統は母親に(泣いて)お願いして長ズボンに統一して貰っているものの、流石に制服には適用外でしたとさ。『前世の知識などと訳の分からんモノを有しておることが、そもそも想定の埒外じゃろうて。諦めい』それだけ言葉を交わして、再びため息が漏れる。因みにさっきまでの僕の声は念話と呼ばれる、初歩に数えられる術のひとつである。相手と経路(パス)を繋げることで会話を行なう思念通話だ。しかし僕の後ろの童女は声を抑えていないが、周りの人間は気にした風もない。いや。そもそも新入生の中に制服を着てもいない子が居るというのに、周りは気づいてもいない。まあ、それもその筈。───現在、僕の後ろでぷかぷかと浮かんでいる女の子の姿は、誰にも見えていないのだから。<結局、前は大学の途中で死んじまったからなー。……勉強なんかもやり直しかと思うと今から激しく鬱だ。受験とかもうしたくない。厳密に言えば別に寿命が延びてる訳でもないしー>『たかだか二十ぽっち、増えようが減ろうが大差あるまいて。今の世の人は些か生き過ぎじゃよ。人間長くて五十年、じゃ』寿命が二十年減ったら僕は泣く。<それは戦国時代の話だろ。……それに、千歳のお前だけには言われたくねぇよ───葛花>そう。お気づきの人もいるとは思うが、この狐耳の童女、あの大妖狐の精霊『葛花<クズハナ>』である。いや、普段からあの大狐の姿は心臓に悪すぎて。朝起きてあの顔が目の前にあった時は漏らすかと思いました。マジで。そういう訳で、自分の姿は基本的に自由だと教えてもらったときに土下座で頼みこんだのである。因みに、僕の前世に関しては葛花に話してある。特に隠すことでもないし、存在からして非現実的な葛花なら信じるだろうという確信もあった。も一つ因みに、幼女の姿になっているのはあくまで葛花の好みである。どうにも前の主人の趣味だったようで。チパーイ。まあ僕としてもそちらの方がありがたかったから、何も言わなかったけど。更に因みに、断じて僕の趣味ではない。僕にロリの気はないぞ。………………別に葛花のロリ姿を見て、「ババア口調の幼女だー!ヒャッホー!」なんて心躍ってないよ?本当だよ?『誰が婆じゃ』<地の文を読むな>あと別に婆とは言ってねえ。僕は現在6歳。ここ、私立聖祥大学付属小学校に入学した。僕としては別に私立でなくとも同じ地区にある公立の小学校で十分だったのだが、両親が強く勧めたこともあってここに入学した次第である。やっぱり財布を持つ人が一番強いのだ。自分ではこのリアルコナン君状態をうまく隠しているつもりだったけど、やっぱり所々でボロが出ていたのだろう。両親は僕の子供らしくない部分にしっかり気が付いていた。前世や霊に関わるようなことは特にばれない様に気を使っていたため、そちらはばれていないようだが。んで、そんな僕を見た両親は前々から私立に行かせることを決めていたらしく、話を持ち出された僕も特に断る理由も思いつかず、そのまま流れで受験勉強を始めた訳である。まあ家はそこそこ裕福な家庭ではあったし、金銭的な面でも特に遠慮することがなかったという理由も大きかったが。小学校の入試試験というのは前世を含めても初めての経験だったけど、勉強の甲斐あって何とかパス。小学校の入試試験はたまに本気で難しい問題があるから困る。並行して修行もあったから結構マジで死ぬかと思ったけどな!ま、何度か霊の類と対峙したこともあったりして、なかなかに濃い5年間だったように思う。別に対峙したと言っても、戦ったことはあまりないけど。基本的には相手の霊を結界で動けなくしたうえでの話し合いや、どうしようもないときは僕自身で、稀に葛花に頼んで強制的に成仏してもらっている。未練を聞いてあげるだけでも慰めになるらしく、大体はその上で未練を代わりに実行してやると、半数以上の霊は無事成仏してくれたのだが。ただ、危険度が高い悪霊の類にはまだ数える程にしか遭ったことはない。葛花が言うには、近くに退魔師か祓い屋がいるのだろう、とのこと。それでも、今でも死ぬのは怖いから戦うための鍛錬は継続しているけど。そんな5年間を過しつつ、僕はこうして今日、小学校入学の日を迎えた訳である。そんなこんなで入学式も無事終わって教室に。僕は名字が『和泉』であり「ア」で始まる名字の子が居ないため、出席番号が1番の僕の席は教室の右隅の最前列。真面目な生徒ならまだしも、正直小学校レベルの授業を真面目に聞くつもりが初めから全くない僕にとってはただただ気が滅入るだけの席である。それでも、生徒の中で席の位置で一喜一憂しているのは僕くらいだろう。周りの生徒は一度も授業というものを受けたこともなく、どの席にどんなメリットとデメリットがあるのかも知らないのだから。喜ぶことにも、落ち込むことにも、経験というものは必要なのだ。「───ではまず、皆さんのことをよく知るために自己紹介から始めましょう。出席番号1番の子からどうぞ」などと考えている内にもどんどん進んで自己紹介タイム。教壇に立つ女性教師が進行役となって手振りで自己紹介を促してくるので、席を立つ。「あ~、……出席番号1番、和泉春海です。好きなことは体を動かすこと。6年間よろしくお願いします」それだけ言って着席。本来ならここで軽く好物のひとつでも言えればいいのだが、特にないので省略する。この体になってからというもの、前世で好きだったものが美味しく感じないのだ。子供はコーヒーなどが苦手と言われるが、やはり味覚が幼い。こんなところでも子供の不便さが出てきている。コーヒーにも最近やっと慣れてきたところだし。『前』では酒も最近なかなか美味しくなってきたところだったのに、また10年以上待たなきゃいけないとかないわホント。でも僕の傍に浮かんでいる幼女は、そんな僕の自己紹介がお気に召さなかったらしい。『なんじゃなんじゃ、つまらん挨拶じゃのー。もそっと気の効いたことは言えんのか』<うっさい。小学1年生相手にどんなこと言えと>『そこはそれ、お主のセンスでこの場を爆笑の渦中に』<何その重すぎる期待>『儂はお主を信じておるぞ』<お前は僕の5年間の何をどう見てそう判断したんだよ……>そんな愉快な幼年期を過ごした覚えはねーです。葛花と馬鹿なことを話している内にもどんどん進む自己紹介。今は女子の番になっており、深い紫混じりの黒髪の女の子が立ち上がる。黒い髪の中での白いカチューシャが印象的だ。「……月村すずかです。趣味は読書です。……よろしくお願いします」僕同様の簡潔な自己紹介をして静かに席に着く。(月村……ねぇ)月村家は海鳴市において工場機器の開発製造を担う、日本でも有数の大企業であり、彼女はその社長令嬢、らしい。昔、海鳴市の地理や歴史、企業関連について色々調べている内に知ったものだ。ただ、別にそれだけなら僕も特に気にしたりはしない。精々、今のうちに友達になっておけば将来役に立ちそうな人脈になりそう、なんて自己嫌悪を催すゲスな考えが浮かんでくる程度だ。「……………………」ズーン。そんな軽く自己嫌悪入っちゃった僕に、その空気を読もうともせずに葛花が話しかけてくる。『月村の娘か。あそこもよく解からんのー。人理の外の者であるのは違いないと思うんじゃが』<……まぁ、僕もそれは分かるよ。ひと目“視た”だけではっきりと、な>修行を始めてからというもの、僕は一つの能力を手に入れていた。『魂を視る』それが、僕がこの5年間でいつの間にか身に着けていた能力だ。葛花曰く、初めは霊を視るだけだった僕の霊視能力が修行を重ねるうちに発展拡大したらしい(ちなみに、僕はこの能力をまんま『魂視』と呼んでいる)。まあ、僕は扱う術の特性上、霊魂に触れる機会が異様に多いからしょうがない面もあるけど。ただ、『視る』と言っても実際に形として眼に映っている訳ではない。自分の感覚では気配察知に近いものがあるのだけど、葛花が『視る』という表現を使っているため僕も真似ているだけだ。さて。当初は、気配に敏感になって不意打ちを喰らわなくなった、程度に考えていたこの能力。使っていくうちに魂の区別がつくようになってきた頃、町の中にただの人間には視えない人が居ることに気が付いた。葛花が言うには人外を先祖に持ち稀にその血が色濃く現れる人がいるらしい。自分で気づいている人は少ないけど。まあ僕も先祖が人外でないにしろ陰陽師であったからその才能を継いでいるっぽいし、その理屈は分からないでもない。<前に視たのは確か猫が混ざったお姉さんだったっけ。やけに猫の“ケ”が濃かったからよく覚えてるよ>そうでなくても素でニャンニャン言って猫と話していた人はなかなか忘れられない。『あれはどちらかと言えば、化け猫に人のケが混ざった類じゃったがの』<あとは妖っぽい子狐だったっけ?まあ、力は強そうだったけど邪気は感じなかったし、あのぽやーっとした感じの巫女さんも解かってて一緒にいたみたいだったけど>ま、実際に話をした訳じゃないけど、遠目でも彼女たち1人と1匹の間には信頼のようなものが見て取れたのが、僕が気にしないことにした一番の理由なのだが。あの人たち、元気にしてるかなぁ。巫女さんなんて、掃除してたら自分の巫女装束の裾を踏んでスッ転んでたからな。ドジっ娘なんだろうか?だとしたら萌えるなー。巫女でドジっ娘。萌え要素の塊みたいな人だ。『ふん。あの程度の子狐風情、儂と比べればまだまだ……』<そりゃ向こうも10世紀以上存在してるお前と比べてほしくはないだろう……>てか張り合うなよ、1000歳児。<あとお前ってあの時は遠くから見ただけだったけど、あの巫女さんにばれてないよな。悪霊と勘違いされてお祓い騒動なんて御免だぞ?>『誰にものを言っておる。齢千余の化け狐、隠行なんぞ労力の内にも入らんわ』<そりゃ重畳>葛花と話しながら、僕は月村嬢を盗み見る。<ま、月村嬢にしてもパッと見た感じ、人を襲ったりする子には視えないし。非日常なんて僕や周りに害がなければ別にどうでもいいしな>『相も変わらず冷めた童じゃの。そこはもっと突っ込んで行くとこじゃろ。話が広がらんではないか』<広げてどうする……>てか、いろいろ危険だよ、その発言。<無理無理、中身は四捨五入すればもう三十路のおっさんよ?今さら未知との遭遇や冒険に興味なんか無い無い。将来はそこそこの会社に入って、エロ可愛い嫁さん貰って、愛と肉欲の日々を送りつつ今度こそ大往生するんだ>『ふらぐ乙』<やかましいわ>そんなのばっか詳しくなりやがって。『教えたの、お主じゃろうが』そうでした。話している内にもやっぱり進む自己紹介。今度立ち上がったのは、明るい金色に輝く髪を背中に流す女の子。つり気味の大きな青い眼が彼女自身の気の強さを表しているようにも思える。「アリサ・バニングスです」そう言って席に着く。僕や先ほどの月村嬢よりさらに簡潔な自己紹介。ここまで来ると敬語を使っていても慇懃無礼でしかないけれど、しかし先生のほうも入学初日からそこまで指摘するつもりはないのか、すぐに次の人に自己紹介を促す。(今度はバニングス家御令嬢、か)バニングス家。世界にいくつもの関連会社を持つ大企業の社長一族であり、海鳴においても月村家に勝るとも劣らない豪邸を構えている(これも海鳴について調べていると普通に出てきた。というか海鳴の企業について調べると関連企業の殆どバニングスの名前が出てきた。すげぇ)彼女───アリサ・バニングスはその社長の一人娘らしい。改めて横目で彼女を盗み見てみる。背中の中ほどまで金髪を流し、頭の両側でちょこんと結んでいる。肌はいかにも西洋人的な白色で、その容姿と相まって何処かお人形のよう。しかし、その瞳は人形であることを否定するかのように意志の輝きを放っており、一般の小学1年生と比べても利発そうな印象を受ける。…………ただ、『不機嫌そうじゃな』<周りからあれだけ好奇の目で見られたら、そりゃなぁ>その顔は私不機嫌です、という感情を隠そうともせずムスッと顰められていた。その理由はさっき言った通り、彼女に向けられている周りの子供たちからの視線だろう。彼女よりも後ろの席の生徒は彼女の金髪に物珍し気な眼を向け、前の席の者も振り向いてこそいないものの気にしていることが雰囲気で伝わってくる。<まあ、子供からすれば金髪の西洋人なんてのは珍しいものだからなー>『当の本人の娘は不快この上なさそうじゃがな』<あの子もあの子で気が強そうだしねぇ>家が金持ちで容姿も抜群、おまけに性格も強気。もしこれで頭も良ければ、将来は周りからいじめられるか、群衆の中でリーダーシップを発揮するかのどちらかだろう。<まあ同じクラスになったことだし、僕もイジメなんかは気にしておくけど>『いつもの如くお主も子供に甘いの。見た目と相まって、いっそ“しゅーる”なくらいじゃぞ』<自分では甘いつもりはないんだけどなー。……んー、まあ、『前』は近所の孤児院によく出入りしていたからな。子供が苦しむのを見るのは気分が悪いだけだよ。全部を全部面倒みる訳ではないけど、せっかく子供の体なんだ。内側から気に掛けるくらいはするよ>前世での『俺』は、子供の頃から頻繁に近所にある教会系の孤児院に出入りしていた。小学校で仲良くなった友達がそこで暮らしていて、遊びに行ったのが始まりだ。そこで同年代の男子たちと外で遊んだり。年長のお姉さんたちには料理や裁縫、果ては化粧の仕方まで教えてもらったり(今では僕の持つ108技の内の一つだ。てか前から思っていたが化粧は絶対におふざけの産物だろ。俺も何故真剣に聞いてたし。未だ解けない謎だ)数人の友達と結託して教会のシスターのスカートをめくったり(逃げても全員すぐ取っ捕まってボコボコにされたものである。それからというもの、俺たちの間で彼女は「鉄拳シスター」となった。あだ名がばれるとまたボコボコにされたが)50代くらい(怖くて正確な歳は訊けなかった)の筈なのに、どう見ても30代にすら見えない園長先生(女性)と一緒に日向ぼっこなんかもした。自分が成長したら、孤児院の後輩たちの面倒を見たこともある。やんちゃ坊主や、大人しい子。やけに電波な発言をかます不思議ちゃんなんかも居た。でも。楽しい日々の中で忘れそうになるが、その場所は『孤児院』なのだ。何らかの理由で親を失くした子供の集う場、である。親が死んでしまった子や、捨てられた子。虐待を受けて体に生々しい痕を残していた子もいた。様々な理由で親元を離れた子供が、其処に居た。ただ共通していたのは、その中の誰しも心に『傷』があったこと。ちょっとした瞬間にその傷が垣間見えると、ただの子供でしかなかった『俺』は下手な慰めの言葉を掛けたり、少し強引に遊びに誘うくらいしか出来なかった。成長して10代も後半になってくると接し方もある程度慣れてきていたが、子供の頃は考えなしに相手を傷つけてしまったことさえあった。葛花から見て僕が子供に甘く見えるというのなら、その根源にあるのは多分“それ”だ。別に、トラウマなんて高尚な言葉を使えるほど深いものではないけれど。だが、前の世界で『俺』が見た友達の涙は、確かに『僕』の中に根を張っていた。『お主の人生じゃ、好きにすれば良かろ。儂は知らん』逸れた思考から我に返ると、葛花がそう言ってプイッとそっぽを向いていた。このロリきつね、千年も生きている割には子供っぽいところが多く、度々こんな仕草をとる。単純というか、直情的というべきか。こういうところを見るたびにコイツ動物っぽいなーと感じる僕。いや、「っぽい」もなにも、もともと動物なんだけど。今だって、周りの子供を気に掛けて自分を蔑ろにしている僕に対していじけているのだ。そんな葛花を見るたびに、僕は内心萌えあがっている上にイジりたくて仕方がないだが、命懸けになりそうなので自重する次第。前にからかい倒したときは修行時に殺されるかと思ったし。ボコボコされて親にばれないようにするのに苦労したものである。宙に浮かんだままそっぽを向く葛花に、僕はばれない程度に小さく息を吐きながら言ってやる。<お前のことだって頼りにしてるんだぞ?葛花>『…………フン。まあお主がど~~~してもと言うのなら協力してやらんでもない。……いいか?仕方なくじゃぞ』じと~っとした半眼でこっちを振り返る葛花。僕はその顔の向こうにある左右にブンブンと激しく揺れるしっぽを見て、苦笑しながら頷いた。まったく。仮にも千年も生きているのなら、もう少し老獪になってもいいだろうに。(にしてもあの子……)僕は横目でばれないようにアリサ・バニングスを再度覗き見る。彼女の声を聞いたときからずっと思っていたのだが……(声、くぎゅにそっくりだなぁ)一度で良いからバカ犬とか言ってくれないかなぁ。(あとがき)ストックがあるうちは調子にのって連続で投稿。いやぁ、後先考えない自分がイヤになっちゃいますね。今回、なのはが出てこなかったのは春海が注目していなかっただけで、ちゃんと同じ教室で自己紹介をしていますのでご安心を。SSのテンプレともいえる擬人化が起こりましたね。葛花のモデルは「化物語」の忍野忍 と CLANP作「GATE」の神言 です。作者の趣味全開ですね。あと第一話で出てきた『元ネタ』云々は単に「作者の発想力が貧困な時は既存のモノに頼っちゃおうぜ!」みたいな、いわゆる作者が作った緊急避難場所なので、作者の発想力次第で元ネタの数が減ったり増えたりします。ビビりですね。そういう意味では第一話の「陰陽師とは完全に別物じゃない?」という言葉も、作者の陰陽師に関する知識不足を誤魔化すための逃げ場ですね。そしてやっぱりビビりですね?そんな色んなところに保険を散りばめているような拙作ではありますが、一人でも多くの読者様に楽しんでいただければ幸いです。ではでは。