一夏の中の人的にユニコーンが結構見られますが、逆襲のシャアも悪くない
ネタ的にどっかにクロスしたものがあるでしょうが一人ではなく二人ではどうだ!
多分後に書き足します
0 【途切れぬ確執】
「ちぃ!」
白と赤が第三アリーナの空中を駆ける。
一瞬で視界の外へと消え、構えたライフルからなでしこ色のビームが赤に向かって放たれた。
「いい加減にしろ!」
ビームライフルを放った白のIS、赤のISはそれを回避して黒にカラーリングされた長大なビームショットライフルで応射。
明るい黄色のビームが白のISの傍をかすめる。
「いい加減にしろだと! 元は貴様が原因だろうが!」
「俺は断っただろう! それを貴様が無理強いした!」
なでしこ色と黄色のビームが飛び交い、どちらもそれに当たる事はない。
「もう突っかかってくるな!」
「忘れろと言うか!」
ISでも類を見ない超高速機動、ISを起動しハイパーセンサーで知覚を補佐していなければ呆気無く見失う。
だが互いにどちらに動いたか、素早く認識して予測を交えた機動と射撃。
ビームでビームを相殺し、PICにスラスターを吹かせつつビームサーベルを引きぬく。
「引き摺られ過ぎているぞ!」
「私が私でない証拠などこにある!」
「だったら! この体はどう説明する!?」
白のISが持つなでしこ色のビームを放つサーベルと、赤のISが持つ黄色のビームを放つサーベルが激突しつばぜり合いの閃光を放つ。
「ならばこの記憶こそどう説明する! なぜ私は貴様を知っている!! この思いは! 説明してみせろ、アムロ!!」
「シャアめ!」
二度三度の切り結び、互いに振り抜いた腕。
「記憶があるからと言って俺たちがそのままな訳がないだろう!?」
白いIS、全身装甲型の「νガンダム」は頭部バルカンを打ち放ちながら後退する。
「記憶があるからこそ私だと断言するのだ!」
赤いIS、全身装甲型の「サザビー」は上昇してバルカンを避け、腹部拡散メガ粒子砲を浴びせ掛ける。
「屁理屈を! 記憶があるからどうだって言うんだ! 俺たちが本人だって言うなら、そのままの姿で無ければ何の意味もない!!」
「では本人でなければ何とする!? 記憶は! そしてこの感覚は!」
PICとIS各所にあるスラスター、サブスラスター、マイクロスラスターを活用して従来のISをはるかに超える機動で空中を弾かれたように駆けるνガンダム。
それに追撃を掛けるのはサザビー、バックパックのスラスターや装甲に仕組まれた姿勢制御スラスター、更に全身にも姿勢制御スラスターが取り付けられ肩にもはフレキシブルショルダースラスター。
νガンダム以上の推力を持って迫り、狙いを付けたビームライフルのトリガーを引き絞る。
「そこだ!」
「甘い!」
νガンダムは飛来するビームを左手のサーベルで弾き逸らし、そのまま左腕のシールド裏に取り付けられているビームキャノンで撃ち返す。
「なぜ認めん!」
「違うからだよ!」
話は平行線、そして戦闘も平行線。
モンド・グロッソでも滅多にお目に掛かれない超高等技術のオンパレードに観客席にいる生徒たちは視線が釘付け。
「す、すげぇ……」
「こ、これが白き流星に赤い彗星……」
その観客席の中でIS学園のみならず、各国政府関係者などから注目されている存在にイギリスの代表候補生、セシリア・オルコットが呟く。
「二年生や三年生って皆あんなのなのか?」
「そんな訳無いよ、あの二人が異常……じゃない、すごいだけなんだよ」
世界で唯一の男のIS操縦者、織斑 一夏が聞けばフランスの代表候補生、シャルロット・デュノアが途中で咳をしながら返した、
「……ただの噂かと思っていたが、それにあの白い方もかなりやる」
普段から一夏の事を除き表情を変えないドイツの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒが少しだけ表情を歪めて言う。
次回のモンド・グロッソのブリュンヒルデ最有力候補にも挙げられるだけの事はあったかと、繰り広げられている空中戦に下を巻いた。
「アムロ・レイにキャスバル・ソム・ダイクンだっけ? 実際に見てみると納得だわ」
白と赤の二機のISを眺めながら中国の代表候補生、凰 鈴音が腰に手を当てつつ頷いた。
「日本の代表候補生にジオン共和国の代表か……、途轍もないな」
どんな攻撃をしたか、どのような回避や防御を行ったか、多くのことを見逃しながら篠ノ之 箒が感嘆。
それは自由時間の恒例になっている二人の他者には理解出来ない口論を交えた模擬戦。
高度な戦闘であるが故に二人の模擬戦はほぼ全てが映像として記録され、他のIS操縦者に参考とされるほどのもの。
この動きはあの動きを誘発させるものだろう、こっちの動きは牽制して戦術の幅を狭める攻撃じゃないか? など議論されることも少なくはない。
それだけ高度な戦いを繰り広げる二人は異常、噂になるのも頷けるほどである。
「ええい! 堕ちろ!」
「させるか!」
縦横無尽、時には直角以上の角度で曲がりぶつかり合う。
サザビーがビームトマホークを投擲し、νガンダムがビームサーベルで叩き落す。
その時にはサザビーは拡散メガ粒子砲を撃ち放って、右手のビームショットライフルをνガンダムが避ける方向を読んで撃つ。
νガンダムは迫る拡散メガ粒子砲を急上昇して避け、その上昇途中に左腕のシールドを飛来するビームの射線上に投げる。
ビームとシールドが接触し、シールド裏に搭載してあったミサイルが爆発、発生した爆煙で互いの姿が見えなくなるも。
「そこ!」
「やらせん!」
視界の効かない爆煙の中で的確に捉え、至近距離でのライフルの打ち合い。
爆煙の右からはνガンダムのビームが、左からはサザビーのビームが突き抜けていく。
「貴様はなぜそうも!」
ビームのぶつかり合いで爆煙が吹き飛び、現れるのはビームサーベルでつばぜり合いを行う赤と白。
「貴様こそ! エゴばかり押し付けて!」
「そう言う貴様は他者にその力を利用されているだけではないか!」
切り結ぶ、互いの右手にあるビームライフルを向け、銃口が重なる。
トリガーを引くのは同時、ビームが砲身間近の至近距離でぶつかり、互いにその余波でビームライフルが爆散、弾けるビーム粒子がシールドバリアーに干渉して大きく減衰する。
「いつ利用された! 日本か!? それとも親父か!? 違う! これは俺が決めたことだ!!」
二人はそれを織り込んだ上でビームサーベルを振るう。
異なるニ色がぶつかり合い、閃光と共にビーム粒子が干渉し合う。
サザビーは右手の袖からもビームサーベルを取り出し、νガンダムに斬りかかるも振り下ろされた右手のビームサーベルをνガンダムは半身で避け。
「サーベルのパワーが負けている!? 馬鹿な!」
サザビーはパワーダウンを起こしたわけではない、なのに左手のビームサーベルは今にもνガンダムのビームサーベルに押し切られそうになっていた。
「ちぃっ!?」
「貴様は!」
ついには押し切られ、ビームがサーベルに接触し焼き斬られててサザビーは素早く手放す。
サーベルが爆散し振り下ろされたサーベルを辛うじてサザビーは避け、返しに右のビームサーベルを横薙ぎに振るがνガンダムは急上昇で避けるついでにサザビーの顔に蹴りを入れる。
「ええい!」
シールドバリアーに蹴りを阻まれつつνガンダムはそのまま上昇、背部にマウントしてあるニューハイパーバズーカでサザビーを狙い打つ。
それに対しサザビーは上体を仰け反らせたまま僅かに後退、その直後に弾頭が通りすぎた。
すぐにスラスターを吹かせてサザビーは追いかける。
その間にνガンダムは宙返り、バズーカの砲口をサザビーに向けて狙い放つ。
「アムロ!」
サザビーはバズーカを迎撃出来ないと判断して、スラスターを吹かして紙一重で避ける。
その時には上体を大きく仰け反らせていたνガンダム、バズーカをパージしながらサザビーへと頭を向け。
「当たれ!」
頭部バルカンの掃射、狙いはサザビーではなくバズーカの弾。
空を切るバルカンは狙い通りにバズーカの弾頭へ、サザビーが爆発範囲外に逃れる前に届いた。
強烈、巻き込まれれば稼働不可能になるほどの威力を持つ爆発。
「読まれたか!」
それをシールドで防いで、爆風で大きく損壊して使い物にならなくなったそれを投げ捨てるサザビー。
ビームサーベルを横に構えたままサザビーは突っ込み、νガンダムは迎え撃つ。
「パイロットの意思で変わるのならば!」
νガンダムの振り下ろしとサザビーの横薙ぎ、二本のビームサーベルの軌道が重なり接触、閃光を放つ。
「ちぃっ!?」
「やはりISなど信頼できんか!」
増大したビームサーベルの出力、競技用のリミッターを掛けられ変動するはずのない数値が限界値を超えていた。
その高威力のサーベル、当たれば絶対防御さえもを貫く軍用兵器と変わらない代物。
「シャア!」
「アムロ!」
互角となったビームサーベルでの切り結び、弾ける粒子が二機を彩った。
結局戦いに勝敗はつかなかった、二人の戦いはいつものことであり、いつものとこであるから教師たちが駆けつけその戦いを終わらせる。
なにせ競技ではなく殺し合いになっているのだから絶対に止めなくてはいけない、二人の戦いがどこかで始まればすぐに連絡が入り教師たちが駆けつけることとなっていた。
しかし生徒よりも数段上の技量を持つ教師たちでも割って入れるものではなく、織斑 千冬でさえも辛うじてというレベル。
戦いになる理由はいつも決まっていた、「相手が気に入らない」「相手が悪い」と自分が悪く無いと主張する。
実際はキャスバルがアムロに突っかかってきて相手をしてやっている、と言う状態になっていた。
「なぜわからん! 貴様のその力は誰かに使われるものじゃない!」
金色のわずかにウェーブが掛かった長い髪の女性、同年代と比較して高い身長。
切れ長の目は他の者に冷静で大人びた印象を与え、整った鼻筋や輪郭がそれを助長させる。
名はキャスバル・ソム・ダイクン、IS「サザビー」の操縦者。
「だから自分で使っているだろう! それを貴様は勘違いをしてるだけだ!」
声を荒げるキャスバルに声を返すのはくせっ毛で茶色のショートヘア、日本人にみられるやや幼い顔つきの女性。
キャスバルよりも頭半分ほど低い、同年代の少女たちと同程度の身長。
名はアムロ・レイ、IS「νガンダム」の操縦者。
「だったらなぜ代表候補生を受けた!」
「それを貴様が言えたことか!」
いつも通り散々叱られた後職員室から出る二人。
「私は違う、自分で志願した!」
「俺だってそうだよ! 貴様は利用するかされるかしか考えちゃいないんだろう! だから他者を見下して!」
「私の立場でそれを考えるなと言うか!」
「違う! 考えすぎだと言っているんだよ!」
大声で二人は口論、周囲から注目を集めるが構わず続ける。
「シャア! もうあの時のことだけに拘るな!」
「拘ってはいない! だが忘れることなど出来はしない!」
「ふざけるな! 拘っていないならなぜ俺に付きまとう!」
「それは貴様だからだ、アムロ! 貴様がアムロでなければ関わってはいない!」
「拘っているだろ! 小さいヤツ!」
「貴様が居なければこうなっては居なかった!」
その口論の末、掴み合い殴り合いに発展してまた職員室へと二人は戻ることになった。
記憶ありニュータイプのままTS、アムロちゃんとキャスバルちゃん、セイラさんがソムだったんでキャスバルもなんとなくソムに、キャスバルの女性形などわからんがな
アムロは日系人、シャアはジオン人? ジオン共和国人か
アムロ日本代表候補生で簪涙目、二人が居るせいでIS学園最強と唯一の国家代表を名乗れない楯無涙目
νガンダムとサザビーは第2世代機でありながら第4世代機相当の能力持ち(装備の換装無しでの全領域・全局面展開運用能力)、空間戦闘、重力下戦闘、低高度空中戦、水中戦闘にIS本来の活動場所の無空力宇宙空間、更には専用装備なしで大気圏突入能力も備える逸品
νガンダムはパッケージでヘビーウェポンシステムとか胸熱、サザビーのパッケージは……うん、しかたないね
共にファンネルなし、サイコミュ兵器に相当するのはBT兵器しかないけど持ってきたらセシリア以上に上手く動かしてファンネルを交えて高機動ドックファイトとかしちゃうからセシリア涙目、シャア辺りがイギリスと交渉なり情報奪取なりして取り付けそうな気もする、そうすればセシリアと接点ができるね
νガンダムは逆シャアの時とは違って急造品ではなく時間を掛けて作った専用機、そもそもISが専用機だし
アムロは二年生、シャアは三年生と想定、一夏たちと同学年じゃないし二人とも互いのことばっかりで事を終えるからIS本編に早々関わらないはず
アムロは整備科、コンピューターとか機械いじりとか普通に無事な親父のおかげか普通に興味が湧いて整備科へ、整備科ってことで布仏姉妹と接点ができるか、それにテム・レイが技術者としてそれなりに有名なアナハイムのIS開発部長でデュノア社のライバルというか普通に負けているとかの関連でシャルロットと接点ができるかもしれない
シャアはジオンの軍人、階級は大佐で首相の娘だから普通に扱いづらい、同じ軍人ってことでラウラと接点が出来るな、国が違えと上の階級の人物に不敬な態度は取らんだろうし
箒と鈴音との接点は思いつかなかった、ニュータイプで二人の焦りとか感じ取りそうではあるが
というかアムロとシャアの戦闘での会話はニュータイプ通信、アニメやゲームでの戦闘速度はオールドタイプである視聴者に合わせたものであるから実際は超速い、逆襲のシャアかISの戦闘シーンの速度を二倍か三倍速いしてみたら恐ろしさが分かるはず(PS3ガンダム戦記のアバンタイトルは遅いがガンダムの恐怖を、ガンダムとジオングの動きが超速いガンダム ザ ライドとか)
これの七年後とかバナージとかが出てくるんだろう、ISはその仕様上ロボとかメカと親和性高くていいね