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No.29124の一覧
[0] 【チラ裏より・完結】つんでれダンジョン *番外編はじめました[あぶさん](2014/03/10 20:04)
[1] つんでれダンジョン 2[あぶさん](2011/08/02 17:36)
[2] つんでれダンジョン 3[あぶさん](2011/08/05 01:43)
[3] つんでれダンジョン 4[あぶさん](2011/08/05 06:02)
[4] つんでれダンジョン 5[あぶさん](2011/08/07 08:45)
[5] つんでれダンジョン 6[あぶさん](2011/08/10 18:36)
[6] つんでれダンジョン 7[あぶさん](2011/08/12 18:39)
[7] つんでれダンジョン 8[あぶさん](2011/08/21 09:10)
[8] つんでれダンジョン 9[あぶさん](2011/08/16 19:46)
[9] つんでれダンジョン 10[あぶさん](2011/08/16 21:20)
[10] つんでれダンジョン 11[あぶさん](2011/08/17 20:53)
[11] つんでれダンジョン 12[あぶさん](2011/08/18 22:22)
[12] つんでれダンジョン 最終話[あぶさん](2011/08/19 19:04)
[13] つんでれダンジョン 20年目のエピローグ[あぶさん](2011/08/21 11:09)
[14] 人物紹介と設定集[あぶさん](2011/08/21 10:02)
[15] これはひどい裏話集[あぶさん](2011/08/21 07:51)
[16] 本当にひどい裏話集[あぶさん](2011/08/21 08:37)
[17] 番外編  学園ようじょん[あぶさん](2011/08/25 17:23)
[19] 番外編  学園ようじょん2[あぶさん](2011/09/12 20:38)
[20] 番外編  学園ようじょん3[あぶさん](2011/09/22 18:41)
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[29124] これはひどい裏話集
Name: あぶさん◆5d9fd2e7 ID:9f632b24 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/08/21 07:51


ダンジョンと幼女が平和にもにょもにょやっている間に、裏ではいろんな出来事(たまに事件)が起きています。


感想版に連載していたものをまとめたものです。

読まなくても、本編を読むのには全く支障はありません、むしろ本編の印象が変わるおそれがあります。その事を踏まえたうえで読んでください。



【8話の裏話・幼女が冒険者になった理由】


幼女が冒険者学校にいくことになったのは、母親と、幼女が通っていた小学校の校長の勝手なバックアップのせい。

幼女がマッハスライムと出会う少し前くらいに、作文で

「私は大きくなったらダンジョンと結婚します」

と書いたことがありました。まあ、「大きくなったらお父さんと結婚する」と同レベルです。

それを読んだ、校長は、


「おお・・・、なんと、あの歳で一生冒険者として生きる覚悟をもっているとは・・・」


と盛大に勘違いしました。さらにその後の運動会で幼女のありえない身体能力を見たときに。


「なんと!冒険者として一生を終えるという気概は、まことであったか!!あの、運動が全くできなかったはずの少女があんなにも・・・・、一体どれだけの苦行をその小さな体に課したというのか・・・」


と涙を流しながら感動し、それからあらゆるコネをつかって、幼女を王都の冒険者学校にねじ込む努力をしました。


この校長、幼女の人生を変えてしまった男ランキング№2。ロリコンランキングでも堂々の№2.



また、母親は校長から直にその話を聞いたときに、


「・・そう、そこまでして初恋の人を追いかける気なのね・・・。全く、あの子ったら。私には何もいってくれないんだから・・・。うん、だったら、私が寂しがってちゃだめよね。」


と、やはり盛大に勘違いして、幼女の冒険者学校入学を応援することにしました。


幼女が気づいたときにはなぜか冒険者学校の入学願書が判を押された状態で、机の上にあったそうな。校長のあまり公にできない尽力の結果、特待生で授業料も免除。


まあ、それもこれも、全部ダンジョンが撒いてしまった種なので、「なんで、よりによって冒険者学校なんだよ?」というダンジョンの疑問については実は本人の責任以外のなにものでもありません。



【10話での余談・ルージュの伝言ゲーム】


夏休み明けのアンナちゃん。最近、どんどん大人っぽさが増している幼女もとい少女の同居人である。

幼女がそのへんに置いていた口紅を

「へー、あの子もこんなの付けるようになったのねー。」

と、感心しながら試しに自分もつけてみることにした。


その日、そのまま町に出かけたときに、老若男男、道行く男性から求婚され続けるという不思議な現象がおきる。そのあまりの数と本気の目に怖くなって、逃げるように学園都市中を走り回り、万に上る男達を魅了(チャーム)してしまった。

彼女を目にした男達は、


「女神がいたんだ!!あれは、愛と美の女神ヴェヌスが人間に姿を変えていたに違いない!!」


と、触れ回り、また、お忍びで町に来ていた王子も偶然その姿を見かけており、「あれは確かに女神だった・・。」と証言した為、その日は「ヴェヌス降臨祭」として、来年以降国の祝日となる。


しかし、その日デートをしていたカップルの殆んどが、見知らぬ少女を女神だとさけぶ相方に幻滅し、喧嘩、あるいは破局を迎えることになってしまい、ヴェヌス降臨祭でデートをするカップルは、必ず破局を迎えるという嫌なジンクスができたという。

また、アンナちゃんは、ヴェヌス降臨祭の日だけは、一日中家に閉じこもるようになってしまったという。




【勇者パーティーの裏話】

感想版連載の勇者パーティーの裏話集です
本編には名前すら登場しませんが、ガチでダンジョンに挑み、攻略を続けた人類最強の冒険者達、通称「勇者パーティー」。

幼女がダンジョンからいろいろ恩恵を受けてる影で、その暗部をすべて引き受けてしまっている。むっさ強いが、感想板でしか語られることが無かった悲運の集団。


【人物紹介】

<メンバーその1 重戦士>

赤髪の男。その巨大な体躯でハンマーを手足のように操る歴戦の傭兵。格闘戦だけなら、人類最強。ダンジョンに潜る理由は最強の武器を探すためらしい。が、本編には関係ない


<メンバーその2 魔法剣士>

相当な魔法と最強に近い剣の腕前を持つ。戦闘指揮にも優れ、精霊にも愛されている。天空人の血を引いているとかいないとか・・・、ぶっちゃけ勇者。
ただ、幸運値が絶望的なまでに低い。亡き祖国を再興するために、ダンジョンの最深部にある、とある宝を探している。が、本編には全く関係ない


<メンバーその3 僧侶>

若くして、その癒しの力だけで、12人の大神官の一人に選ばれる、女性。癒しの腕だけなら、世界一。勇者と旅をしているのは、それなりのエピソードがあって、勇者にぞっこんだから。勇者はその想いに気付いていない。が、本編にはこれっぽちも関係ない


<メンバーその4 魔法使い>

帝国の魔道兵器ともよばれた人物、絶世の美女。ぶっちゃけこいつが人類最強。軍隊をも殲滅する兵器レベルの魔法を操り、格闘戦もそれなりにいける。
勇者とともに旅をしているのは、このダンジョンにあるとあるものを探している為。勇者の目的とは違うので、お互い協力ができている。が、本編にはやっぱり関係ない。



【一話の裏・彼らの不幸はここから始まった。】

地下12階を探索中、目の前の宝箱が突然消え去るという不思議な体験をする。中にエリクサーが入っていたなどとは知る由も無い



【二話の裏・命がけで地下20階までたどり着いた冒険者達について】

HP、MPがほとんど尽きかけた状態で、なんとか命の泉にたどり着くも、泉が突然枯れ果てる、という不可思議な現象に出会う。

泉はどこにいったとうろたえているところに、後ろからゴールドゴーレムが急襲。辛くもをそれを破壊する。

しかし、ドロップ率100パーセントの筈の金塊がドロップされず、くたびれもうけ。これ以上の探索は不可能と魔方陣で帰還した。



【三話の裏・勇者っぽいイベント進行中】

三話では、幼女がいい目をみてないのでいたって平和。久しぶりに王都でゆっくりと休養していたところに、城から使者がやってくる。

王が偽者ではないかと疑う大臣の頼みで、王の正体をうんたらかんたら。



【四話の裏・めっちゃ強い中ボスのスフィンクス倒した勇者達のその後】
25階のボススフィンクスをなんとか撃破するも、なぜか「真実を知る水晶」がそこにはなく、水晶を使って、王様に化けた魔物の正体を暴く計画が失敗する。

結果、王派と大臣派にわかれた内戦が勃発し、内戦に巻き込まれた勇者パーティーは一ヶ月ほど迷宮探索はおあずけ。

内戦での国内の被害総額は一億ゴールドに上ったとか・・・。



【五話の裏・改造マリオブラザーズ】

27階層で床一面のトラップに超苦戦していた。

ちなみにこのトラップのほとんど全部は、ダンジョンがマッハスライムを捕まえるために仕掛けたもの。本来は比較的楽なフロアの筈だった。

パチンコの大フィーバーのごとく、とめどなく発動し続ける罠にギリギリで対処しながら、勇者はこう言ったという。

「・・クッ・・、上下左右、一歩ごとに罠がしかけてあるとは・・・、なんて恐ろしいダンジョンなんだ・・!!」


ちなみに、トラップのほとんど全部を勇者一行が解除した(引っかかった)為、モンスター達の被害は微々たるものだった。



【六話の裏・地下31階の極寒フロアの中、ようやく温泉を探し出した一流の冒険者について】

「ふ・・、ふふ・・・、ふ・・・。このクサレダンジョン・・、攻略したら埋める・・、絶対に埋めてやる、・・・禁呪(メテオ)つかっても埋めてやるから・・・・くちゅんっ」

地味にこの温泉の効果を期待していた魔法使い女(2○歳)
地下31階の極寒フロアの中、ようやく見つけ出した、温泉に入ったとたん・・(以下ry)



【七話の裏・勇者覚醒】

34階探索中、ダンジョン内で、突然起こった原因不明の大地殻変動(世界樹のご登場の影響)のせいで、パーティーが分断、というか勇者だけが孤立。

さらにこの時起こった地震のせいで、眠っていたモンスター達が残らず目を覚ます。勇者一人でモンスターハウス状態。

なんとか、勇者を見つけた仲間の3人であったが、再び原因不明の地殻変動(世界中のご退場)が発生し、またもや勇者だけが孤立。

「・・ック・・、オレは・・、まだ・・・こんなところ・・で、死ぬ・・わけには・・いかないんだ!!」

それでもギリギリで生き残ったあたりは、流石の勇者補正。なんか、眠っていた勇者の本当の力が解放されたとかされないとか・・・。



【八話の裏・王都でガールズトーク】

50階到達記念に、王都で2週間の休養。平和な日常

女性陣ふたりは、カフェで久しぶりの甘いものを楽しみながら、他愛もないおしゃべり。


「そういえば僧侶、あんたさ、勇者の後を追っかけてるのもいいけど、あんた自身は迷宮で欲しいものってないの?」


「そ・・、そんな、別に、追っかけているわけでは、・・えっと、そうですね・・、教皇には、『始まりを終えし聖骸布』を探すという建前の元に、勇者様との同行を許可して頂いているわけですから、できれば手に入れたいんですけどね・・・、」


「あー、あの原始の巨人が守護してるとかいわれてるアレね。・・まあ、あんたら教会が欲しいって言うのはよく解るわ。あんなモノ手に入れてきた日には、信者達が全財産教会に寄付してでもこぞって拝みに来るでしょうからね。
・・・まあ、あんた自身は勇者と一緒にいられりゃそれで満足みたいだから、無理して化け物とやりある必要なんて無いとおもうけどねえ・・」


「だ・・、だから、別に勇者様と一緒にいるだけが目的では・・・、そ、そんなことよりも、魔法使いさんの目的も教えてください、私のことだけ一方的に知られているのはなんだか悔しいです。」


「はーい、ストップ。わたしが仲間になるときの条件、『わたしの目的を詮索しない』覚えてるわよね?・・・まあ、第二の目的なら教えてあげてもいいけど。」


「第二の目的ですか?」


「そ・・、このダンジョンの最深部にあるといわれている「終わりを始めし天獄杖」って聞いたことはある?・・・・」


このおしゃべりをしているまさにその瞬間、未だ冒険者にもなっていない少女がその宝の所有者になっていたなどとは、二人には知る由もなかった。


また、今より何年も後の話だが、成長し、冒険者史上でも最強となった勇者パーティーが、人類では打倒不可能といわれていた、2体のモンスターを討伐する。

しかし、なぜか彼らが守っている筈の宝はどこにもなく、やはり、伝説は伝説に過ぎないという結論に落ち着いたそうだ。



【9話の裏・もうオチがバレバレの勇者パーティー】

水竜を倒したのに、レアアイテムが(以下ry)

ちなみに、もともと水竜は激強かった上に、60階は広大な海原フロア、地の利をなかなか覆すことができず、勇者達と水竜の死闘はまる一日もかかったそうだ。


【10話の裏・純潔を守り続け、その血を扉の前の女神像に捧げた乙女について】


先日、四捨五入すれば30になってしまう年齢に到達してしまった僧侶さん。まったく進展しない勇者との関係に流石にあせりを感じ始めていた。

そこに耳寄りな話を持ってきたのが、魔法使い。


「終末のダンジョンの70階層に、愛の女神が作ったほれ薬の効果をもつアイテムが隠されているそうよ。・・まあ、手に入れるための条件がナメくさってんだけどさ。・・・一応聞いておくけど、あなた処女よね?」


顔を真っ赤にしながらも、頷く僧侶。


良心と焦りの板ばさみで、数日悩むも、結局そのアイテムを取りに行くことを決める。女性陣ふたりで、70階層へワープ。隠し部屋への扉を開いたのだが・・・。



「・・・なに、これ?ペナント???」



その次の日、「学生ダンジョン」とかかれたペナントを胸に貼り付けて、勇者と夕日の見える丘で待ち合わせをした僧侶。遅れてやってきた勇者は、


「・・・すまなかった、どうやら最近ダンジョンにこもりすぎていたようだ・・。明日から1ヶ月ほど休養を取ろう。」

と、いったそうだ。

ちなみに、ペナントは捨てることも飾ることもできなかったダンジョンが、ここなら誰にも見られないだろうと、隠しておいたもの。まさか、隠したその次の日に盗られてしまうなどとは思ってもみなかった。


偽者をつかまされた僧侶だったが、その日から勇者が急に優しくなったので偽者であることは全く気づかなかったそうだ。



【11話の裏・戦乱、再び・・】

数年前の王権争いの余波で、王都は後継者問題に直面していた。

内戦に辛くも勝利した大臣派ではあったが、国を治める為にはやはり、王という看板は必要であった。現在。王都の平穏は老齢の前王を担ぎ出すことにより、なんとか保たれていた。

王の血筋を途絶えさせることはできない。そう考えた大臣は、終末のダンジョンの80階層で冥王プルートの分身が守護していると言われている、豊穣の女神の秘薬を取ってくることを勇者に依頼した。

しかし、勇者達が、冥王の影を倒したにも関わらず、宝箱は空っぽ。


数年後、国王が崩御したときに、再び王都で内戦の火蓋が切って落とされることになるのだが・・・、


学園都市とも幼女の故郷とも違う、別の国の話なので、まあ、本編にはやっぱり関係ない。



【12話の裏・格差】

90階層を探索中、戦士の装備品が大フィーバー。


「おお!これぞ私が探し求めていたトールハンマー!なんという輝き!まさに雷神の槌よ!!」


「おおお!これは、魔人王の鎧!!なんという重厚さ!!これならば鉄巨人の一撃だろうと、簡単に防ぐだろう!!」


「おおおお!これはまさか、暗黒竜の盾か!!!世界で最も固いドラゴンの鱗から作った珠玉の一品!!ここにはこんなものまであったのか!!」


「おおおおお!な、なんと・・これは・・軍神の戦兜か!!!!軍神マルスが巨人族との戦いで身に着けていたという伝説の兜!!!!なんという僥倖!!!ありえないまでの天恵!!!



・・・・・・で、なぜ私を殴る???勇者と魔法使いよ。」


「「なんとなくむかついたから。」」


重戦士なため、幼女による宝物強奪の被害を免れている彼、実は勇者パーティーのなかで唯一の勝ち組。その後探索を続けるも、パーティー間でなんとも言えない空気が流れつづけていたとか。



【最終話の裏・勇者達のエピローグ】


<重戦士>

今回の不幸組みの中では一番幸せだった男。つーか、唯一の勝ち組。彼の装備が重戦士であったため、幼女の宝物強奪の被害にあっていない。ただ、90階層で一人だけ最強装備を手に入れた後は、なんとなくパーティー内の雰囲気が悪くなり、ダンジョン攻略後は勇者と旅をすることはなかったという。その後、最強の戦士と呼ばれた彼のもとへ集まった傭兵達と共に、魔の砂漠に傭兵の国を建国、そこの初代の王となったそうだ。


<勇者>

今回の不幸組みの中の負け組みその1。幼女のとばっちりで何度も死にかけたり、イベントアイテムを幼女に奪われたりと不幸属性マックスの彼、しかし彼がもっとも不幸だったのは、10年かけてダンジョンを攻略したにもかかわらず、目的のものを見つけることができなかったことにある。

かれが探していた、「幸運の髪飾り」は、名前こそしょぼいが、その効果は神級、平たく言えばラッキーマンレベル。持つものの望みを必ずかなえるというドラえもんも真っ青なアイテム。まあドラえもんはもともと青いが。

実は彼の不幸属性は先祖が魔王を倒したときに、子々孫々にまでわたり幸運値マイナス300の呪いをかけられてしまっていたから。
もしもかれが、幸運の髪飾りを手に入れていたら、幸運値+999。呪いの効果を差し引いても+699。祖国の復興も簡単だった。

余談だが、幼女は月並みな幸せしか望んでいないので、幸運の髪飾りの真の効果が発揮される事はなかったとか。


<僧侶>

今回の不幸組みの中では負け組みとは言えない。幸せは人の数だけ形がある。
聖骸布を幼女に奪われたり、ほれ薬の偽者(ペナント)をつかまされた彼女ではあったが、彼女には勇者さえ側にいてくれればいいので、実は割と幸せだった。ダンジョンを制覇したあとも、勇者にぴっとりと付き従い、苦難の多い勇者のその後の人生を支え続ける。三十路を超える一日前にようやく勇者と結ばれたそうだ。


<魔法使い>

今回の不幸組みの中の負け組みその2。氷雪フロアの中で素っ裸をさらしたり、ウィンディーネの衣を手に入れ損ねたり、最強モンスターを倒したのに、天獄杖は何処にもなかったり、と割と散々な彼女ではあったが、それはまあどうでもいいだろう。

実は彼女の真の目的は死んだ恋人を蘇らせることであった。

しかし、ダンジョンの99階にたどり着いたとき、世界中の葉は幼女が8年前に犬コロに使っていた為、あと10年以上は手に入れられないことを知る。そして12年後単身で再びダンジョンを攻略した。そのときには、人類最強から生物最強(ダンジョンなどの無機物を除く)にジョブチェンジを果たしていた。

世界樹の葉を手に入れた後、すぐに世界の七不思議の一つである凍れる山の墓標へと向かった彼女。そこには死んだあの時、そのままの姿の恋人が氷りついていた。

ついに、世界中の葉で恋人を蘇らせた魔法使い。魔導兵器と呼ばれた彼女が20年ぶりに涙をながした瞬間だった。

そして、目を覚ました恋人は魔法使いを見てこういったという。





「・・・え、・・・誰?」


念願の恋人との再開を果たした彼女ではあったが、既に四十路を大きくターンオーバー。
この世界では老いは等しくやってくる、若返りの薬とか、美人は老いないとか、そんなファンタジーなことはない。

それでも、20年間自分を生き返らせようと頑張ってくれた彼女のことを思って、恋人はちゃんと結婚してくれたそうだから、まあ・・、最後はそれなりに幸せだったのではなかろうか。


                                    fin




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