世界線x.091015見滝原中学校三年のとある教室は現在混沌と化していた。「・・・・・うにゃぅ///」ポテッ「わーーーマミさんしっかりーーー」「なぜここでクロスカウンター?」「これは・・・・もう、駄目だな」「まさかのオーバーキル」「無自覚でよくもここまで・・・・・」「大丈夫かマ――――「もうやめてオカリン先生、巴さんのライフはもう0よ」「俺はオカリ―――「それはいいから、衛生兵、衛生兵はいないのかーーー」「・・・・・ちくしょう。巴が超可愛い・・・・鳳凰院の野郎、・・・・本当に・・・・ありがとう」「「「ですよねーw」」」「きゅ?・・・きゅきゅ・・ッ!うきゅう」シュウ~~~・・・「あ、痙攣してきた。」「くそ、いったい何がおこって―――――『『『『『『いや、全部あんたのせいだから』』』』』』昨日岡部はヤンデレとの闘争(逃走)をのりきり、明日の我が身を手に入れ(刑務所回避)、ついに公園でマミと出会えた(というかむこうから来た)。そこまではよかったのだが、岡部は――――全力で暴走した「・・・・やっと、・・・やっと会えた。」この世界線からの数々の試練に耐え「俺は―、・・・・君をずっと探していた。」巴マミ、俺の捜し人「(話を聞い)てほしくて」この世界で何度も助けられて助けられなかった人「でも(ヤンデレ魔法少女に)あって、何故か(刑務所いきになりかけるわ)で、」もう、会えない――――そう思っていたのに「だけどこうやって・・・・ッ。君に――――」やさしい君は「巴マミ」「は、はい?」また俺のことを助けにきてくれた 会いにきてくれた 「(君に、また一緒にいてほしい、俺達ラボメンと)俺と一緒にいてほしい。」心からそう思う。(何を言っているのか、今は解らないだろう、でも言わずにはいられない。俺は、俺達ラボメンには君が必要なのだから)言い訳として、岡部は三時間近く走り続け、訳の解らない誤解からこの世界線の自分の性癖等を必死に悩んでいた、疲労は大きい。おまけに寝起きだった。が、数多の世界線を越え、数々の思い出を記憶している岡部の真剣の想いはたしかに巴マミに伝わった。もう一度確認するが岡部の真剣な想いは伝わった。疲労困憊の身で起きかけの頭での言葉でも確かに伝わった。そんな状態だから言葉も不明瞭で声も本人が気付かないほど途切れ途切れで小さく、聞き取れない部分もあった、―――当然( )の部分である。確かに巴マミには伝わった。「・・・ふ?ふにゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~う!!?」致命的な伝え方をしてしまった。「マ、マミ?」「ひゃッ、ひゃい?」かみかみである。マミは本来こういう場面には強いとはいえない、告白こそ何度かされた経験こそあれど、ここまで真剣に告げられたことはない。豆腐のメンタルに数々の戦いを越えてきた男の真摯な言葉は絶大の衝撃を与える。悪い言い方だが、その辺の告白など最早漫画でいう背景である。―――さらにこの男「・・・・ッ、すまない巴マミ。突然こんなことを言われても困惑するだろう」「―――あ、あの、その・・・・・////」マミの奇声が自分の台詞のせいと察知し詫びる。その声、その態度は真剣そのもので、岡部が本気でマミの身を案じていることが伝わった。「わ、わたし―――「わかっている。返事は今すぐにとは言わん。だが大切なことだ、君にとって―――、いや、これは言い訳だな。巴マミ。」「は、はい?」一度言葉をきり、真剣な顔で「これは俺の独善で我がままだ。俺の話をきいてくれないか?俺には君が必要なんだ。」再度豆腐メンタルに衝撃をあたえた。翌日昨日は結局限界に達した巴マミの「あ、あし、あした明日・・・、明日返事します~~~!」という発言と共に走って逃げられたことにより今日に持ち越しになった。(この世界線のマミは情緒不安定なのか?それとも突然すぎたか?―まあ本来魔法少女や魔女に男の俺が関わっていると知ったら驚くか、しかし前回までのマミならあそこまで――――?)今日もまどかと共に学校に向かいながら岡部は昨日の出来事を思い出す。ちなみに岡部は昨日マミに自分が魔法の存在等の関係者であると伝えたと思いこんでいる。実際は魔法の魔の字も出ていない。もちろん自分の問題発言にも気づいていない。(出来れば昨日のうちがよかったが、昨日は俺も限界だったしな。)「ねえオカリン、難しい顔してどうしたの?悩み事?」隣りを歩いていたまどかが声をかける。その声に岡部は一度考えを切り替え―――告げる。「ん?・・・なに大した事じゃない、それよりまどか」「なにオカリン?」岡部はまどかに告げる。今日から平穏は無くなるかもしれないことを、絶望との戦いが始まることを、「今回」も目指した未来を歩めないかもしれないことを、―――――だけどそれ以上に「機密情報だが今日はお前のクラスに黒髪ロングストレートのクール少女が転校してくる。」大切な友達との何度目かの「出会い」と「再開」があることを「―――――その子と仲良くな、まどか」まどかの柔らかな髪をポンポンやさしく触れるように叩きながら告げる。暁美ほむらの転校を――――。「なんか巴さん変じゃね?」「うん、なんかさっきから―――クラスの視線が集まる中、巴マミは考えていた。(昨日の岡部さ――鳳凰院先生の話ってやっぱり?・・・・ッ///、ううん、よくよく思いだしてみたら勘違いさせることに定評のある人だしきっと昨日のもそうだよね?そうよね?)彼女は岡部のこの手の話題をいくつも知っている。岡部にその気がないことも含めて、その後自分の行いに迷惑をかけたと関係者全員に謝りにいっていたことも噂でしっている。きっと自分も勘違いしたのだと思い込む。(あれだけ真剣な顔されたら誰だって・・・・・でもあの顔は本気で・・・・、でもいつもって、)「むう~?」あの時の岡部の真摯に自分に語っていた姿を、頬を染めながら首を傾げ腕を組む、その際中学生にしては大きめの胸がタユンと揺れる。『『『『『『おお!』』』』』』彼女は注目を集めていた。そして―(だ、だけどもし、もし本気だったら?・・・・・ちがうちがうそうじゃない、・・・・だけどあの時のお、お・・岡部さんからは・・・私の事を思っていてくれるって伝わったな・・・・///。)「う~~~?」頭を抱えるマミ。さらに集まる視線。(・・・ほ、本気だったら―?・・・ど、ど、どどどどどうしよう?私男の人と付き合ったことないし、まともに話せるのって・・・お父さんぐらいしか、クラスの男子とも恥ずかしくてあまり話せないし、・・・それにそれに、あ、あれ?付き合いだした男女は名前で呼び合うんだよね?・・・じゃ、じゃあ、えっとこう)「きょ、きょーま・・・じゃなくて、りり、りん///、りんたろう・・・・さん///・・・・・って、―――――って、う、うきゅぅ~///」ボヒュッ、一瞬でリンゴのように赤くなるり、何もない空間に手を振り邪念を振り払う。(わたし――――なんてことを考えて~~~!)机に赤くなった顔をクラスの皆から隠すため寝たふりをきめる。――――耳は完全に赤いしすでにクラス全員が自分に視線を向けていることに気づいていない。「―――ブフォ、は、鼻血が」「――ッ、な、なんなの、可愛いわ」「く、くそ。なにか呟いているがきこえねー」「もう我慢できない、抱きしめてくるわ」「何をだよ。その手のワキワキを止めろ、・・・・・いいぞいけ」「止めなさい馬鹿、あんたは背中にでもくっついてろ。・・・私は正面をいただくわ」「させるかボケェー、そのアヴァロンは俺んだー」「とりあえず写メ――「ばか、それじゃ気づかれる」ガシィ。全員で円陣を組む。作戦会議である。そして己の目の前で自分以外の人間が円陣を組む光景に気づかないままマミは冷静になる。(落ち着きなさい巴マミ。あなたはベテランの魔法少女。冷静になるのよ。昨日のことはいったん忘れて今日改めて話をきけばいいじゃない!うんそう、キュウべえを数えておちつくのよ。)彼女は顔を上げる。うん大丈夫、もうなにもこわくない。である。「1きゅっぷい、2きゅっぷい、3きゅっぷい・・・・・・」声に出ていたが彼女は気づいていない。所詮豆腐メンタルである。クラスの注目度が上がりゆく中「フゥーーーーーハハハハハハハハ、鳳・凰・院・凶・真・降・臨。おはよう諸君、さあ授業の時間だ、さっさと――「きゅっぷい///!?」混沌降臨「ゴフゥ、な、なんなんだいったい」「へ、変よ?今日のマミ・・・あなた―」「ち・・・鼻血が・・・」「・・・・意味が、わかんね」「なにが、・・おこってんだ?」「なにしてんだよ」「―ッ、しんじらんね」(『『『『『『か、可愛すぎる?why?』』』』』』)クラスの皆がマミの姿に感銘を受ける中、世界を混沌に導く鳳凰院凶真は―――「・・・・・・どういう状況だ?」「あ、あの・・・その・・・・・」マミが奇声を発する中、彼女以外が彼女の前で円陣を組んでいる状況をどう勘違いしたのか―――「落ち着けマミ、何があったか知らんが俺は君の味方だ(やはりこの世界線の彼女は情緒不安定なのか?)。」「ひゃ、ひゃい!?」何とも失礼なことを考えていた。『『『な、なんだってーーー』』』そのやりとりを聞いていた一部の生徒があることに気づく。「うわ、なによいきなり?」「馬鹿野郎気づかないのか?」「え、え、なに?なにが?」「・・・?ああ!そういえば」「だからなんだよ?」「オカリン先生が名前で呼んでる」「なん・・・・だと?」そう、これは驚くべきことだ。彼はこれまで数多くの誤解を生んできたが、彼は学校の教師と、二年にいる彼の幼馴染以外の名前をまともに呼ばないことで有名だ。その彼が「マミ」と呼ぶ。「え、どういうこと?」「まさか本気なのか今回は?」「あの鳳凰院先生が?まさか・・・」「でもこれは・・」「あうあう・・・・」周りの声にマミも思うことがあるのかさらに真っ赤になる。――――そこに「先生、そのへんどうなんですか?」生徒の一人が踏み込む。その言葉にマミを含む全員が注目する中、岡部は「ん?マミはマミだろう?」何を言っているんだお前たちは?と、当たり前のようにかえされた。「「「「素で返されたーーーーーー?」」」」「わた・・・わた・・・わたし・・・?」もはやマミのライフは0に近い。「なにが先生をそこまでさせるんだ?」「二人にそんな接点あった?」「ん~ないんじゃね?」「巴さんは授業終わればすぐに帰るしー」「岡部先生はいつもあの幼馴染と一緒だしな」「有名すぎて女性関係ならすぐ噂になるのに」「マミちゃんに関しては何も聞かなかったよね?」「なして?」「見た目だけで・・・・はないね、うん」「他に先生がマミに興味をもつことってある?」「ん~あるとはおも――――「そんなことはない」岡部の言葉がクラスに響く。「聞くがいい諸君、貴様らが何を思おうと勝手だが、あえて言わせてもらおう。―――――彼女巴マミは――最高の女性だ」マミ「にゅ!?」クラス全員「「「「「Σ(゜口゜;)」」」」」」生徒の言葉を遮りさらなる混沌へ向け全力で走りだした。彼はどの世界線でもラボメンのことになると視野が狭くなるようだ。「彼女は弱い。意地っ張りで頑固でカッコつけで、頼りにされたくて他人にやさしく接っしながらも内心ビクビク怯えているような人間だ。」それでいきなり演説を、それも相手をたたくかのように話し始める。皆は「なにいってんだ?」と思っていたが――巴マミを想っていると解らせる。そう感じるほどに言葉には力があった。岡部の言葉は続く。「だが彼女は頑張っている。安心させるために笑い、誰かのために行動を起こせる、起こしている。義務や使命などでなく己の意思で。」魔女と日々命がけの戦いに身を投じている。ほとんどの魔法少女は無視する戦っても実りの無い使い魔にも挑む。犠牲者を出させないために。 (たとえ情緒不安定という疾患をかかえていたとしても、誰かのために恐怖と戦えるのだから)岡部はマミに対し失礼な勘違いをしたまま駆け上がる。「それでも彼女の内面は人並み以下かもしれない。臆病者かもしれない。だが、遠くない未来にはもっと魅力的な女性になっているだろう。」「!#%‘*!!??」「・・・・おい、なんかマミさんやばくね?」「さっきから日本語じゃないわよ」「・・あんだけベタ褒めされればねぇ?」「俺、なんか聞いてるだけで顔赤くなってきた・・・・」「安心しろ俺もだ」「わたしも」「ウチも」「なぜ朝から生徒を本気で口説いているんだろーな」その言葉に岡部は冷静になる。そして自分の発言で皆がいう「いつもの」誤解からマミに迷惑をかけてしまったのだろうと思い、普段皆には決して見せることの無い不安と後悔を浮かべながら謝罪する。「・・・・熱くなりすぎた。・・・・聞いてくれ、誤解させるつもりはなかったんだが―――すまん。マミも悪かった、俺の考えもしない言葉で君にも迷惑をかけた。ほんとうにすまない。」年下の自分達に頭を下げるその姿は本気で皆に迷惑をかけたと謝罪していた。それを見たマミと生徒達は「い、いーよオカリン先生頭上げてって!」「そう、そうだよ鳳凰院先生いつものことじゃん!」「だ、だよな~。だから大丈夫だって」「みんな先生のこと知ってるから大丈夫だよ」「ね、マミもそうでしょ?」「―――――はっ?う、うん。そうです。」岡部の謝罪にいつもの誤解だと理解した生徒が次々と擁護する。混乱から回復したマミもやはり勘違いだったと安心したようなガッカリしたような複雑な感情で岡部に声を掛ける。「大丈夫です、おか・・・・鳳凰院先生。私は大丈夫ですから顔をあげてください、確かにすこし・・・(すこし?)、驚きましたけど大丈夫です。・・・・・そ、それに、ぅ・・・・嬉しかったというか・・・・・わたしのこと見ててくれたんだなって、・・・いうか・・・なんというか・・・。・・・・・って!?あう、ちが、ちがくて?いやちがわなくて!?」再び混乱するマミ。その姿に悦にはいるクラスメイト。その愛らしい真っ赤な顔に、つい目を逸らしてしまう岡部。(妙な誤解は解けたみたいだな。よかった、彼女にいらん迷惑をかけずに済んだようだし、この様子なら彼女との関係に悪影響はないだろう)安心する。彼女に嫌われることがなかったことに、彼女のやさしさに。―――そして「マミ」「あ、はい。なんですか鳳凰院先生?」岡部は先ほどまで見せていた不安と後悔の顔をけし、まっすぐにマミを見詰める。その顔はこの世界線では誰もまだ見たことの無い―――「ありがとう。」「ありがとう。君に嫌われたかと思うと、俺はもうどうしたらいいかわからなっかた。・・・・だから、ありがとう。」(こんな迷惑しか掛けない、情けない俺をゆるしてくれて)マミに嫌われなかったことに、許されたことに本気で安堵し、嬉しそうに微笑む、やさしい笑顔だった。「・・・・・うにゃぅ///」ポテッ「わーーーマミさんしっかりーーー」「なぜここでクロスカウンター?」「これは・・・・もう、駄目だな」「まさかのオーバーキル」「無自覚でよくもここまで・・・・・」「大丈夫かマ――――「もうやめてオカリン先生、巴さんのライフはもう0よ」「俺はオカリ―――「それはいいから、衛生兵、衛生兵はいないのかーーー」「・・・・・ちくしょう。巴が超可愛い・・・・鳳凰院の野郎、・・・・本当に・・・・ありがとう」「「「ですよねーw」」」「きゅ?・・・きゅきゅ・・ッ!うきゅう」シュウ~~~・・・「あ、痙攣してきた。」「くそ、いったい何がおこって―――――『『『『『『いや、全部あんたのせいだから』』』』』』「転校生です。みなさん仲良くしてあげましょうね」早乙女先生の声三年生の教室の混乱の中、二年の、まどかのいる教室でも岡部の予想していなかった出来事が起こっていた。(あれがオカリンの言っていた女の子かな?)まどかの知っている岡部は、普段はおかしなことをよくいうが、時に予知のように様々なことを言い当てる。―が(今回はハズレだねオカリン。この手の事には100発100中だったのに)目の前の『おさげ』の女の子に視線を向けながら、岡部がしれば彼が驚く事も知らずに のほほんと考える。(たしかに黒髪だけどストレートでもないし、クール系っぽいというか、どちらかといえば私よりおとなしめにみえるよね)そこには「ぁ、暁美・・・・・ほむら・・・です。・・・・よろしくおねがいします。」長い黒髪を三つ網にし、赤いフレームをつけた。『魔法』も『魔女』も知らない内気な、どこまでも『普通の女の子』がいた。岡部の知っている「再会」は どこにもなかった。あとがき暁美ほむら転校 = 魔女の出現 = ニトロプラス展開が近づいてきています