【オタク】宇宙のおまいらを何とかしろ【エイリアン?】
1名も無き宇宙防衛軍兵士さん
どうするんだよ。どうするんだよ。本気なのか? ネタなのか?
何がしたいのかわからない……。
2名も無き宇宙防衛軍兵士さん
悪の組織で検索したけど、ヒット数2,040,000件だよ、ママン
3名も無き宇宙防衛軍兵士さん
首相また援助断ったのかアホが。非常事態なんだから受け入れとけよ
4名も無き宇宙防衛軍兵士さん
だがしかし、相手の性格を鑑みるに日本しか相手できないような気がする。
5名も無き宇宙防衛軍兵士さん
半端に理解したつもりでジョークを言っているに一票。
6名も無き宇宙防衛軍兵士さん
これだから宇宙のオタは。またオタクについて色々言われるだろ
7名も無き宇宙防衛軍兵士さん
あれコスプレだよな。やたら似ている。他の人もそうなんだろうか? 本当の姿はどうなのかな。エイリアンが人間そっくりってのはおかしいだろ
8名も無き宇宙防衛軍兵士さん
誰かSS書いて送ってやれよ。夢蟲毒と魔術師レイフォンのクロス純愛もの。
9名も無き宇宙防衛軍兵士さん
魔術師レイフォンのヒロイン達がダークに犯される展開を書くのは嫌です
てか世界観が違いすぎてクロス無理ポ。
どういう発想で萌子たんと黒猫がくっつくとか考えたんだよ。
10名も無き宇宙防衛軍兵士さん
黒いおっさんが黒猫のコスなんだろ。各々好きキャラにコス→公式でもくっつけようとか真性の基地外。
しかし、地球が初めて接触したエイリアンがキモオタか……。
11人類の裏切り者
悪の組織見つけた。An organization of evilで検索するのが正しい。ヒット数は254,000,000件。使われている使用言語は多分四つ。日本語、英語、あとはわからん。画像データで乗っけてあるから、恐らくパソコンに入ってない。地球にない言語……と言いたい所だが、言語学者に絶望のお知らせ。俺、この言語見たことあるわ。魔術師レイフォンの漫画で。王様と騎士もなんかの漫画のコスじゃね? 使っている言語も漫画の言語で。原作者大変になるだろうな……乙!
サイトURLはメール欄
12名も無き宇宙防衛軍兵士さん
神キタ――
13人類の裏切り者
とりあえず、悪の組織に応募した。第一志望アルビノ第二希望黒猫だけど、スキル無いし言葉がわからんから第三希望の萌子たんの配属になるかも。採用はされてみせる。主に賄賂で。幹部に献上するからアルビノと萌子たんのSS頂戴。イラでもいいよ!
14名も無き宇宙防衛軍兵士さん
はええw
15名も無き宇宙防衛軍兵士さん
はええよw
某巨大掲示板が賑わっていたその頃、自衛隊隊員もまたサイトを見ていた。某巨大掲示板も平行してみている。人類の裏切り者と名乗った者の情報は非常に有益だった。公安に頼んでマークしてもらうことが必要だろう。
大臣がいつまでも指示を出さないので、独自に出来る範囲で行動している。
業務時間中にインターネットに群がるのを咎めるものはいない。
四つの言語が混在しているそれで分かったことは、王、騎士、魔術師、博士、女の5人の幹部が居るという事。
王と騎士が同じ未知の言語、魔術師も未知の言語、博士が英語で女が日本語。
そして、イタタな事に、博士と女は創作物の登場人物の名前を名乗っていた。
幸いなのは、英語が主体だという事。
未知の言語で書かれているのは、幹部の紹介欄、演説、そして部下の募集要項のみだった。
英語で書かれている部分を見ると、悪の組織は日本を侵略する気であるようだ。
それに先立ち、日本の悪の組織と正義の味方に接触するつもりらしい。
そんな者はもちろん日本にはいない。あるのは警察と自衛隊のみだ。
ひとまず、萌子の募集要項を見てみる。募集要項は三つのみだった。
条件1、忠誠を誓う事。
条件2、重度の中二病であること。
条件3、健康体であること。
仕事の内容としては、雑用と戦闘訓練、日本の情報のリーク、案内などが挙げられている。
頭が痛くなるのを感じながら、エルーシュの項目を見る。
条件1、忠誠を誓う事。
条件2、高い知性、もしくは技術、もしくは機械操作の腕前があること。人形戦闘機に関連するものならなおよし。
条件3、健康であること。
仕事の内容としては、エルーシュの助手、及びテストパイロットである。
並べられた写真には、バーチャルリアリティ装置と人型ロボットが並べられていた。
どこまでがジョークで、どこまでが本気なのか。自衛隊員達は戸惑っていた。
それと同時に、乗りたいという欲求に支配される。
そこに、召集がかかる。もちろん、自衛隊員達は走った。召集されたのは、独身の自衛官達だった。
会議室に集まった自衛隊員達に辻胸陸将が、厳しい顔で告げる。
「防衛大臣からは、未だに返答を頂いていない。しかも、アメリカとの協力は無いと断言された。それゆえ、『公式』には、私達は何も出来ない。しかし、既に自衛官を辞めた一般人が、「自主的に」行動するなら話は別だ」
そして、深々と頭を下げる。
「お国の為に、潜入捜査に行ってくれるか。洗脳されるかもしれない。出世所か、戻してやれるかもわからない。汚名も着るだろう。しかし、これは世界の為でもある。俺が行くと言いたい。けれど、自衛隊を無断で動かさなければならない時が来るかもしれない。その時のために、俺は残る必要がある。頼む。誰か、立候補してくれ」
一人、隊員が歩み出る。
「小官は、SGRに憧れておりました! 人類を裏切り、エルーシュに付きたく思います! それゆえ、本日付で自衛隊を辞めさせてもらいます!」
「すまん……すまんな……」
辻胸陸将は、涙を流していた。
一方、陛下達はのほほんとお茶を飲んでいた。
「予の名演説を解読するものはいるだろうか」
お茶を飲みながら、にやにやと笑う陛下。
「それぐらいは出来てもらわなくては、張りあいがありませんね。部下にする意味もない」
エルーシュが涼しい顔で珈琲を飲む。
「しばらくは私とカリュートの部下志望の者は現れないでしょうね」
「ところがカリュートの部下の希望者はいるんだなぁ。カリュートの正体はもう割れてみたいよ。ヒントはあげたしね」
フーデルの言葉に、ひらひらとプリントアウトした数枚の紙を降る萌子。
他の四人は、興味深げにそれを覗き込んだ。
壮大な悪戯が、今始まる。