温かい光を感じ、私は目を開けた。
「ばぶばぶ(ここは……?)」
見ると、自分の手が小さくなっているのがわかる。どうやら私は転生できたらしい。しっかりと記憶を残して。
(むぅ、動きづらいな)
少し体を動かしてみるとわかる。まぁ、赤ちゃんの体だから仕方がないのかもしれないがやはり違和感がある。
すると、その動きに気がついたのか女性がやってくる。
「あら、起きたのかしら、一夏」
そう言って私を抱き上げる。たぶん私の母なのだろう。
しばらく、抱っこしてしてから、私を降ろす。すると、少女がやってきた。
「おーい、一夏。わかるか。お前の姉だぞ~」
顔は少し凛々しく、纏う気配もこの年にしては強いものだと感じるが、今はやさしい雰囲気をしている。
しばらくして、わかったのだが私の名前は織斑一夏で、姉は織斑千冬というらしい。そんな家庭に私は産まれた。
「わたしの名前はおりむら一夏。げんざい4さいだ。」
まだ、少し滑舌が悪いが4歳の体だ。仕方がない。
「今日は、姉上の友だちのしののの たばねという人のところに行く」
篠ノ之の家は代々古武術の家で、ジャパニーズ剣道の道場と聞いている。なんとも楽しみな事だ……。
「どうした?一夏。行くぞ」
おっと、少し考え過ぎたか。
「すまない。なにぶん楽しみなのでな」
そう言って、私は小さな体を動かして姉上に着いていった。
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あとがき
どうも、一話一話が短い。まぁ、見切り発車したから仕方がないとも言えるが。
グラハムっぽく書けているだろうか……