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No.27883の一覧
[0] 【ネタ・アンケ】羽ばたけ! 教祖様(ドラクエ6風味異世界もの)[ミケ](2011/05/23 13:01)
[1] 二話 壁は厚くて[ミケ](2011/05/21 05:33)
[2] 三話 商人と獣人の守護者(笑)と言われています[ミケ](2011/05/21 08:21)
[3] 四話 正と負[ミケ](2011/05/21 20:23)
[4] 五話 便利すぎる力[ミケ](2011/05/22 16:54)
[5] 六話 ゆるゆる同盟、結成[ミケ](2011/05/22 19:21)
[6] いつものプロット兼相談(超ネタばれ)[ミケ](2011/05/23 13:01)
[7] 7話  大いなる運命~絶対に知られてはいけない予言~[ミケ](2011/08/02 19:07)
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[27883] 7話  大いなる運命~絶対に知られてはいけない予言~
Name: ミケ◆8e2b4481 ID:9a8f54f5 前を表示する
Date: 2011/08/02 19:07
感想でも書きましたが、勇者カタストロフが古すぎて書店に無い(><)
ダイ・バザール以外に誰が商人になると言うの……。
それでも、期待して下さっている人がいるようなので見切り発車します。











 説明会に出かける前に、ステータスを確認する。
 うん、私、頑張った! 転職は出来ないけど、色々呪文を覚えられたのが嬉しい。

 【ルイ レベル17】
力 41(+22)
素早さ 54
守備 43(+23)
賢さ 51
かっこよさ 20(+27)
HP 122
MP 88
職業 ダーマ神官 しんかん
装備 E てつのつえ
装備 E 皮のドレス
装備 E 皮の帽子
装備 E 皮の盾
冒険者モード オン
 呪文 ホイミ ベホイミ キアリー バギ ニフラム マホトーン ザオラル バギマ キアリク スカラ ルカニ マヌーサ リレミト ヒャド ラリホー イオ メラ
特技 ルビスの祝福 戦士への転職の儀式 武道家への転職の儀式 僧侶への転職の儀式 ルイーダへの転職の儀式 銀行への転職の儀式 宿屋への転職の儀式★3 武器屋への転職の儀式★3 防具屋への転職の儀式★3 道具屋への転職の儀式★3 結界師への転職の儀式★3 復活アイテムの作成 解呪の儀式 
 技術 結界術 魔力弾

 色々確認して、キタキタ親父さんの説明会に行く。
 なんだか人がたくさん来ていて、凄く驚いた。
 広場に作られた舞台裏で、着替える。

「似合う……かな?」

 ステータスがかっこよさ70になったから、ちょっと自信はあるけどね。
 何度も着るうちにしっくりくるようになって、防御力も加算されたし。
 ……キタキタ親父さんとこの装備品、めちゃくちゃいい物なんだよね。

「大丈夫、似合いますぞ!」

「へへー。今の私、かっこよさ70なんだよ!」

 そしてキタキタ親父さんと舞台へと出る。
 他のとこの教祖様も結構来てるなー。知らない人もいる。
 笛の音に会わせて、私は踊る。ヤジが凄い、ヤジが。でも、皆結構楽しんでくれているようだ。
 
「皆、キタキタ踊りをよろしくお願いしまーす!」

 私は笑顔で手を振る。
 その後も、パプワさんやインディさんの説明会で踊ったり、スモラバさんとこで説明会の助手をしたり、あちこちの説明会を手伝った。
 私自身も説明会をした。
 商人さんに手伝ってもらって、頑張ってプレゼンテーションをする。
 そこへ、なにか、偉そうな子供が取り巻きを引き連れてやってきた。
 
「そなたがルイか。色々聞きたいのだが」

「あ、はい。貴方は……」

「知らんのか。まあ、俺は妾腹の出だしな。リルバという」

「はい、リルバ様。聞きたい事とは?」

「支払いを魔晶石……Gと言ったか。それではなくDで行いたい。可能か?」

「ごめんなさい。むしろ必要なのはGだけなんです。ルビス様に捧げる分なので、それはどうにもできません」

「量も減らせないのか?」

「余り安くすると、他の宗派が……」

「それは今は考えなくてもいい。減らせないのか?」

「決められた一定数より減らす事は出来ません。教会と宿屋の料金のレベル表がありますが、ご覧になりますか?」

 私が渡すと、リルバさんは目を見開いた。

「ふうん。レベルが低いうちの安さが凄まじいな。だが、兵士は迷宮に潜るわけではないからな。やはりGを手に入れるのは困難だ。一度足りなくなると負のスパイラルに陥るか。冒険者モードをオフにしてしまえば、普通の人間と変わらなくなってしまうしな。所で、復活させられた時に料金を払えなくばどうなる?」

「時間を掛けても、払って頂きます。ですが、復活のお代は、基本的に前払いして頂いているんです。支払いが間に合わないと、次の復活が出来ないという事になりますね」

「ああ、復活料金は復活時点のレベルではなく、復活の儀式時点でのものなのだな?」

「そういう事になります」

「復活の代金なしなら、ルビス様の契約はタダか」

「それは認められません! 復活の代金を支払わないなんて……」

「人はいずれ死ぬものだ。復活できる方が異常なのだ。個人で復活の契約を結ぶ分には構わんがな。……国教を、目指しているのではなかったのか」

 ハッと私は顔を上げる。

「ルイーダの酒場も、遠くの者と会話が出来ると考えれば、好都合だ。まあ、斥候には復活の呪文とやらをかけてやるさ」

「……戦争が……?」

 心細く、消え入るような声で言うと、リルバ様は笑った。

「戦争は戦争でも、10年後に備えての物だ。……魔王は、俺が討つ」

 その瞬間、私の頭の中に嵐のように映像が閃く。
 嵐。黒雲。雷鳴。
 魔物の大群。それに立ち向かうリルバ様。

『ルイ……私の子を頼んだぞ』

『はっ』

 言われずとも、わかっている。この日の為に、全てを準備して来た。
 私は双子を……選ばれし勇者の子とその妹君を抱いて、誰の手も届かぬ場所へ……。
 いずれ、この子の元に8つの星が集まるだろう。
 私はふっと我に帰り、慌てて跪いた。

「ならば、私はそのお手伝いを致しましょう」

 この方の妻を探さねばならない。勇者の母を。

「ほう……? お前、俺に魔王が討てると思うのか」

 私は、口を噤んだ。少し迷った末に、これだけ言った。

「ダーマ神殿は、リルバ様をサポート致します」

「ならば、兵士達の祝福をしろ。安心しろ、Dは払ってやる」

「御意にございます」

 どれだけ犠牲を出しても、この人に取り入る。そして、絶対の信頼を得るのだ。
 私は、目の前の運命の大きさに、目眩がしそうだった。


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