日本の近くにあるであろう島の地下。一人の少女がそこに訪れていた。少女は黒髪を揺らせながら、自動扉の前に立つ。
「失礼します」
少女が自動扉を通ると、とてつもなく大きな部屋の中心にウサ耳をつけている美しい女性が待ち構えていた。
「おや、時間通りだね~エムは。久しぶり~」
「お久しぶりです、束様」
エムと言われたその少女は、畏まった態度で篠ノ之束に接する。もし亡国企業のスコールが見ていたら、目を疑うだろう、彼女のこんな姿など普段の態度からは全く想像できないからだ。
「早速だけど、エムのあのポンコツ機体はどんな感じ?素直な感想でいいよ?」
「ダメですね。正直な話、試験用の域を出ない機体で対1には向かないかと。それに接近戦のほうが私は得意ですから」
この会話を奪取されたイギリスが聞けば怒り狂うだろうが、エムからしたら素直な感想である。どうしても試験機の側面が強く出ているブルー・ティアーズ型では、同等以上の性能をもつ機体と戦闘するには些か不利であることは確かであった。
射撃戦もこなせるエムであるが、本来は接近戦を得意とするエムにとって、今の機体のコンセプトは合わないのだ。
「まぁそうだよね。ちーちゃんのクローンである君は接近戦が得意に決まってるしねぇ……まぁ専用機とかいいながらパイロットに合わせた機体なんてあんまりないし」
「……束様」
エムは声色こそ変わらないものの、ほんの少し怒気を滲ませる。だが束にとってそれは何の意味もない。
「謝んないよ?ホントのことだし。君がいくらちーちゃんの妹を主張しても、君がちーちゃんのクローンであることは変わりないからね……そんな君にこの機体データを見せよう!」
束は後ろにある巨大なスクリーンに何機かの機体データを写し出す。そのデータをエムは先ほどの怒りも忘れて食い入るように見た。
「こっちの機体は接近戦に特化した武装が多いですね。それにこっちは……ビットを搭載した万能型と………新型のゴーレムのデータですか」
「“君たち”用に2種類用意してるんだ。まぁ好みで選んでいいんだけどね」
「この新型ゴーレム……今までより遥かに強力ですね。まだ実戦で使用してないようですが……」
「“これから”使うのさ♪」
束が口元を鋭角に上げる不気味な笑みを浮かべるのを見て、エムは少しゾクリと体を震わせた。
「箒ちゃんをあんな目にあわせてたんだからね……ホントは全戦力で潰したいところだけど、今は『戦艦』の完成が最優先だし」
正直な話、篠ノ之箒の話は亡国企業の情報網から聞いていたが正直あんたのせいだろう……とエムは内心呟いた。だがその次の言葉にエムは柄にもなく興奮してしまった。
「!……ではもうすぐできるのですか?」
「後2カ月ってとこかな、楽しみにしててね♪」
「はい!」
大きな力を手にする前に興奮するのは、人として普通のことであった。
● ● ●
「何?ガンダニュウム合金を輸送していた輸送機が襲撃された?」
トールギスの整備を手伝っていたブラッドはシオンに呼ばれ会議室に集まると、そんなことが伝えられた。シオンは頷いて話を続ける。
「はい、そうなんです。コックピットは無傷だったのでパイロットは無事だったのですが……貨物のガンダニュウム合金は全て無くなっていました」
「何か手掛かりになる物は?」
「パイロットが『黒いISを見た』と言っていましたので、それを元に今調査を続けてますが、まだ詳しいことはわかっていないそうです」
「黒いIS?だが襲うだけなら別にISを使う必要はないな」
「そうですね。ISは国家によって全然違いますから、特定しやすいですし。まぁ新型という可能性もあるので、直ぐに特定できるとは言えませんが」
シオンが言った通り新型ならばともかく各国家には独自のISがあり、『黒い』だけでもかなり特定することができる。しかもトールギスやガンダムのような全身装甲でないものがほとんどであるため、襲撃した人物の特定も行える可能性もあるのだ。
そのリスクを考えればISなどを用いずに通常兵器を用いた方がよほどローリスクというものだ。
「ま、おそらくこちらを誘き出す罠じゃろうな」
「些か露骨過ぎてセンスが足りんな」
「ドクター方もそうお考えですか」
イーヒッヒッヒ、と笑いながら御馴染みの5人組が入室してくる。ブラッドもドクターJが言った通り罠の可能性を考えていたが、それにしては少し露骨過ぎて逆に疑っていたところだ。
「罠であったとしても、ガンダニュウム合金をこれ以上強奪されるわけにはいかないだろう」
「アイオリアの言う通り、このまま放っておくわけにはいかないということで護衛に僕たちの機体のうちのどれかをつけてほしいという要請がありましたが……」
「わざわざ護衛をつけるなんて『運んでます~』って言ってるようなもんじゃねぇか。まぁ護衛をつけるなら最低2機は確実だな」
「そうなるな」
頭を掻きながら呆れたように言うディルムッドの言う通り、罠だった場合2機で当たればよほどの数でない限り撃退可能だろう。それほどの戦力が今の6機にはある。
「輸送は明日行われます。メンバーはどうします?」
「………俺とシオンで良いだろう。それがバランスがとれている」
「珍しいじゃねぇかアイオリア、お前がそんなに喋るなんてよ」
一呼吸おいて、彼は明後日の方向を向く。何かを睨みつけるように、目を細めながら。
「危険な匂いがする……からだな」
不思議と、その言葉を否定するものは誰もいなかった。
● ● ●
翌日輸送船の護衛にヘビーアームズとサンドロックが付くことになり、早朝には既に2機は移動していた。
2機は輸送船の上空を飛び、堂々と姿を見せている。
敢えて罠にかかってやろうという、来るならかかってこい。強者の余裕を見せつけるように、2機のガンダムは空を飛んでいた。
「しかし模擬戦ではなく、こうして任務で空を飛ぶというのは懐かしいですね」
「……ああ」
軍人として輸送ではなく戦闘を行うために空を飛ぶという行為は、今の世の軍人が羨むものである。しかしそれでもアイオリアの声に喜びの感情を見出すことはできなかった。
センサーにまだ何の反応もない。まだ必要以上に警戒する段階ではないし、普通の人がみれば今のアイオリアの様子は気を張り過ぎだろう、と笑い飛ばすレベルだ。だが相方であるシオンは何も言わない。分かっているから、言わないのだ。
しばらく何もないまま飛行していると、大きな市街地が目の前に広がっていた。普通襲撃のセオリーとしては救援が直ぐに来ないであろう土地を選んでくるものだ。しかしセオリーは無視されたときにこそ効果がある、とも言える。
肌が泡立った、と感じたその瞬間アイオリアは機体を右にずらした。そして元いた場所に桃色のビームが過ぎ去っていった。ビームが通った後に桃色に煌めく粒子が残り、美しい光景を生みだしていた。
「……15機程度か?」
「もう少し多いですね。しかも新型もいます」
突然攻撃をされたというのに、2人はまるで慌てていなかった。むしろ冷静に眼前に次々とステルスを解いて現れる敵機を見据えている。
目の前に現れた黒い機体は予想通りといえば予想通りのゴーレムⅠだった。だがそれだけでなく、ゴーレムⅠの後方に女性のプロポーションに機械をつけた様な機体が数機浮かんでいた。察するにゴーレムⅠの発展機と見て良いだろう。
「……少し梃子摺るかもな」
「ですね」
そう言いながらアイオリアは肩のミサイルポッドを開放し、ミサイルの雨を降らせる。
1~2機巻き込まれ、回避した機体の目の前には既にヒートショーテルを振り上げているサンドロックの姿があった。そしてその機体は爆散した。
「敵がこの数で終われば楽なんですけどね……」
そんなことは有り得ないだろうな、とシオンは自身の経験からその考えを一蹴した。
シオンの予想は当たった、が外れたともいえる。彼の予想は自らに降りかかるものであって、他人に降りかかるものではなかった。
「08研究所と12研究所が黒いISに襲撃されているという報告が入りました!このままではサーペントの開発に大きく支障をきたします!」
本社で待機していたブラッドたちに入った報告は、彼らの眉を顰めさせるのには十分だった。
サーペントは量産もしくは書き換えたISコアを用いた量産型ISだ。重要なISコアや難しい部品は<ユーコン>で製造されるが、その他の部品は他会社と共に行われていた。
アメリカ、いや世界を代表する量産機になるであろうサーペントの量産を急がせたい上層部は、<ユーコン>だけでなく他のアメリカの兵器会社と共同開発することで配備を早めたかった。
これは他会社がユーコンの技術を吸収したいという思惑があり、それぞれの会社に通じている上層部の人間が働いたことで実現したという話である。
無論量産を急がせたいというのが大前提であったし、それ自体に異論を唱えるものは非常に少なかった。
もちろん重要な部品の情報も得たかったが、それ以外の部品の情報でも他会社にとっては有益なものだ。
通常のISの出力を上回るビーム兵器、火器管制、装甲の概念を覆すほどの性能を持つガンダニュウム合金と、その製造過程で生み出されたネオ・チタニュウム合金。さらに重武装と重装甲でありながら現存するIS以上の機動性を誇る運動性。
これらのどれ1つとっても非常に魅力的なのは疑いようが無く、この共同開発に多くの企業が名乗りをあげ、それぞれの開発研究・製造所を○○研究所とした。
これによって既に数体はロールアウトしており、大規模な配備が出来るかどうかの矢先に今の事態に陥った……というわけである。
今の状態でサーペントに防衛させることも不可能ではないが、貴重な機体をここで敵の手に渡すわけにもいかないし、肝心のパイロットがまだ実戦投入させるほどの腕前に達していないという問題があった。
そうなると必然的に防衛に回るのはガンダムやトールギスになるということだが、ユーコン本社を完全に留守にするわけにもいかない。故に1体ずつ現場に向かわせることになる。
「俺が行くぜ」「俺が行く」
同時に名乗りを上げたのが龍とディルムッドで、2人は至近距離で睨みあっている。
「しかしそうなるとここを含めて3ヶ所に1体ずつということになりますが……」
「仕方ないじゃろう。敵の狙いがはっきりしない以上、放っておくわけにもいくまい。早く行けお前たち」
「了解っと!」
ディルムッドは明るく、龍は黙って愛機がある場所に走っていく。
少ししてデスサイズヘルは姿を消したまま、アルトロンはそのまま出撃していく。あの2機の速度ならば大して時間もかからずに現場に到着できるだろう。その2ヶ所にいる敵の数も大したことはない。
「……しかし敵の攻撃が散漫すぎます。ガンダムの捕獲にしては少なすぎますし……」
「もし予想が正しければ、もう少し時間がたてばわかるだろうな」
「それは?」
「3ヶ所の襲撃は全部囮という可能性のことだ」
そしてちょうどその頃。
「これを被ればよろしいのですか?束様」
「そうそう、これはあるシステムの簡易版でね、ゴーレムちゃんたちの命令を細かくすることが出来るんだよー。これでゴーレムちゃんたちの統率がとれて戦力が倍!ドン!ってわけなのさ」
ただし、と束はエムに付け加える。
「簡易版とはいえ、システムに『呑み込まれないように』注意してね?下手したら凄いことになっちゃうからー」
「……わかりました。ですがそうならないためのコツはないのですか?」
「そうだねー……意識を強く持って、惑わされないようにとしか言えないね」
「はぁ……わかりました」
あまりに抽象的なアドバイスに文句を言いたいエムであったが、目の前の人物に何かを求めても無駄だろうと判断し、大人しくあらゆるところに配線がついた機械仕掛けの帽子をかぶった。
「さぁ、耐えきれるかな?トールギス?」
口元を鋭く上げた、不気味な笑いを浮かべながら束はそう呟いた。
ユーコン内に激しい警戒音が響きわたる。それに少し遅れてオペレーターが声を荒げて報告した。
「敵機です!数は……ゴーレムⅠ30!未確認機が10!大部隊です!」
「なるほど、これが本命ということか」
「何冷静に言ってるんですか!?」
プロフェッサーGの言い方にオペレーターは非難の声を上げる。彼は普段彼らに接しておらず耐性ができていないからこその対応なのだが、他の者はいつものことなので特に反応はない。
「他の者が戻ってくるまで時間がかかるじゃろう。それまで持ちこたえろ」
「了解です。あの程度では私の命の見積もりが足りないことを証明していきますよ」
ブラッドはそう言いながらトールギスに乗り込む。空へ射出されたトールギスの眼前に広がるのは、黒であった。黒に彩られた全身装甲の無機質さが、不気味さを感じさせる。
「ぐぅぅっ!」
ゴーレムから放たれた桃色のビームは、トールギスが元いた場所を過ぎていく。
瞬時にバーニアを吹かせたトールギスはパイロットの身体に負担をかけながら、追撃のビームをも避けていく
上下左右、急停止と急加速を繰り返す。そうでなければ直撃を受けているであろうビームの弾幕がゴーレムたちによって作られている。
トールギスこそ傷ついていないものの、中のブラッドは殺人的な加速に体が少しずつ傷ついていく。だがそれを無視し、D.B.Gから放たれるビームがゴーレムⅠを貫いていく。
「次!」
スラスターを吹かすことでトールギスを半回転させ、D.B.Gで再びゴーレムⅠを爆散させる。その後左側にいる敵機をシールド裏に搭載されている爆裂弾で数機纏めて撃墜する。
「後何機だ!?」
上空から下にいるゴーレムらを狙い撃ちし、撃破させる。そして次でようやくブラッドは奥の方にいる新型ゴーレムに狙いを定める。今まで狙わなかったのは奥の方にいたため狙いづらいというのもあったし、先ほどからほとんど動く気配もなく不気味で攻撃しにくかったという理由だった。
とりあえず一発ビームを放つ。これがもし外れたとしても、次のを撃つ算段は既にブラッドの頭の中で付いている。――――――だが予想を上回る事態というのは危険な時ほどあるものだ。
新型ゴーレムの左肩から銀色の球体が3つ、機体の前面に展開する。3つの球体はそれぞれを電磁波の様なもので繋がっているように見えて、そこへD.B.Gのビームが直撃し―――――ビームを消滅させた。
「なんだと!?」
今までに有り得ない現象を前に驚愕しながら、ブラッドは2、3度と他の新型ゴーレムにビームを放つが、他の機体も同様に球体を展開し完全に防ぐ。
そのまま防ぎながら、新型ゴーレムは大きなビーム砲になっている右腕をトールギスに向けて、ゴーレムⅠより強力なビームを放った。
強力であるビームの弾幕に当たるまいと回避を繰り返すトールギスだが、ゴーレムⅠのビームが背部に直撃し、爆発する。
「ちぃっ!」
多勢に無勢とはまさにこの事を言うのだろう。出鱈目なスペックを持つトールギスでさえ、徐々に追い込まれている。
このままではいずれトールギスがやられる、そう思う者がいても不思議ではない。
「まだ他のガンダムは来れないのか!?」
「まだ敵機の掃討ができておらず、まだ時間がかかると………」
他のガンダムたちは相手をしている敵機の数こそ少ないが、苦戦していた。
それというのもそれぞれが戦闘を行っているのは市街地である。ゴーレムらのビームが市街地に撃たれないように機体の位置は常に気を配らなくてはならず、機動の際も下から攻めることはできず、常に上空から攻めるしかない。
しかもゴーレムらはどういう訳か、今までと違い距離を取って射撃のみしか行わず、新型ゴーレムの数が少ないとはいえ新装備によって遠距離攻撃では決定的なダメージが与えられないのだ。
「あの装備はプラネイト・ディフェンサーと同じ原理か?」
「おそらくそうじゃろうな。あの装備と数ではトールギスでは些か厳しいじゃろう」
「ただ気になるのは、あの無人機の戦闘起動が以前より合理的になっているのが気になるのぅ。戦闘データを蓄積したせいか、もしくは………」
「直接誰かが指令しているか、だな」
かつてH教授が生みだした忌まわしいシステムを応用したゼクスのように、またそれに対抗したカトル・ラバーバ・ウィナーのように。
「やはりこのシステムはすごいねー。かなり応用が効くし、ゴーレムたちの戦闘効率も随分上がったし。まぁ問題はあるみたいだけど」
束は横目でチラリと指令を出し続けているエムを観察する。普段クールな彼女からは想像できないほど唸り声をあげ、汗を滴らせながら指令を送り続けている。その様子は何かに必死に耐えているようであった。
エムが何に耐えているかは、束自身『経験』しているから十分わかっている。それでも彼女はまだ止めようとしない。むしろ楽しそうにその様子を観察していた。
「やれる時間は後もう少しってところかな。ふふっ」
トールギスに対して新型ゴーレムはその場から動かず、ただ射撃を繰り返す。相手の攻撃を防御出来る上に一方的に攻撃を加えられるというのは、単純だが非常に強力で効率もいい戦法である。その戦法に、トールギスは苦戦していた。
「しまった!」
そしてついにD.B.Gにビームが当たり、爆散する。これでトールギスは唯一の遠距離武器が無くなったことになる。だがそれでもゴーレムは攻撃の手を緩める事はない。無人機故に油断もなく、慈悲もない。
「だがここで引くわけにはいかんのだ!!」
咆哮と共にビームサーベルを抜き、全速力をもってゴーレムに突進していく。すれ違いざまに数体のゴーレムⅠの胴体を切り裂く。
ビームの嵐に肩や足が掠り当たりしながら新型ゴーレムの懐に飛び込み、袈裟切りで1機、突きで2機目を葬る。だが既に他の新型ゴーレムは既に距離を取っており、ビームをトールギスに浴びせた。
シールドで防ぎつつ、バーニアを吹かして後退する。
――――――しかしそこで1本のビームが、トールギスの大型バーニアを破壊した。
「ぐあぁっ!」
激しい爆発が大型バーニアで起こり、姿勢が維持できなくなったトールギスは地面へと落下した。片方の大型バーニアがやられてしまっては、もう今までの様な機動を行うことは不可能である。
しかもステルスが解かれ現れる増援の数機のゴーレムが、地面に着地しトールギスに銃口を向けた。
武装もなく、満足に動くこともできない。結末は1つのみだ。
「ここまでか……」
先ほど地面に落下したためか、ブラッドの頭部から血が頬を伝って流れていた。だが彼は何でもないかのように、目を閉じながらうすら笑いを浮かべていた。
「いや……残っている武器もあったな」
その武器を使うことに躊躇ったのは一瞬であった。するとブラッドの周りが赤くなり、警報を鳴らす。―――――最終手段である、自爆装置の警報だからだ。
即座に自爆はしないようセットしたが、それでもあまり長い時間でないことは確かだ。
自爆することに悔いが無いといえば嘘になる。スイッチを押した瞬間、多くの事が頭をよぎった。仲間たちのこと、ドクターたちのこと、元の部下のこと、買ったばかりの本や後で食べようと思っていた冷凍ストロベリー、応援している野球チームのその後――――――そして、彼女のこと。
だがそこでドクターJの顔が映ったモニターが現れる。
「まだ死ぬには少し早いなブラッド。今から新しい機体を出す。それに乗れ、死ぬならそれに乗ってから死ぬんじゃな」
「新しい機体……!?その機体の名は?」
「その名は……ウイングゼロじゃ」
つづく
あとがき
更新が遅れるは、話は短いはで最悪ですが、一応更新です。今回短いのはキリがよかった、というのもあります。さて、次はある意味でISキャラ……まぁほとんどオリキャラみたいなものです……が大活躍です
新型ゴーレムのことですが、ゴーレムⅢのことです。いくつか装備を変えたりしたのはご了承ください。
一夏たちもそろそろ大幅パワーアップさせなければ……
自爆の時間はカトルの時を参考にしてくださいね
トールギスやられんのはえー……とか思うかもしれませんが、ここから物語のスピードを上げたいため……ということに……