<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.27174の一覧
[0] 爺様たち、乱入(IS+ガンダムW)【微アンチ】[伝説の超浪人](2012/03/04 01:23)
[1] ブラッドの決意[伝説の超浪人](2011/04/30 12:50)
[2] 戦乱の予感[伝説の超浪人](2011/08/03 00:31)
[3] エレガントな交渉と交渉[伝説の超浪人](2011/04/30 12:49)
[4] デートと刺客[伝説の超浪人](2011/05/24 00:14)
[5] 逃亡と黒い影[伝説の超浪人](2011/06/05 21:52)
[6] 動く時代[伝説の超浪人](2011/08/03 00:32)
[7] 学園と砂男[伝説の超浪人](2011/08/07 15:45)
[8] VS銀の福音[伝説の超浪人](2011/08/07 15:43)
[9] 龍と重腕の力[伝説の超浪人](2011/08/28 17:45)
[10] 彼女の分岐点[伝説の超浪人](2011/09/19 23:33)
[11] ドキドキ☆学園探検![伝説の超浪人](2011/10/01 23:04)
[12] 番外のお話(本編とは全く関係ありませんよ!)[伝説の超浪人](2011/12/12 00:00)
[13] 無人機の驚異[伝説の超浪人](2012/03/04 01:22)
[14] ゼロの幻惑[伝説の超浪人](2012/03/31 15:33)
[15] 欲望と照れる黒ウサギ[伝説の超浪人](2012/09/09 13:45)
[16] 飲み込まれる男[伝説の超浪人](2012/11/08 23:53)
[17] 初の共同作戦[伝説の超浪人](2013/04/07 23:37)
[18] 進撃のガンダム[伝説の超浪人](2013/05/11 23:31)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[27174] 番外のお話(本編とは全く関係ありませんよ!)
Name: 伝説の超浪人◆37b417bc ID:5424a8a7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/12/12 00:00
注意!このお話は本編とは全く関係ありません。ただ作者の妄想のみで構成されたものです。いやこの時期コイツいねーだろ、とか元のキャラじゃなきゃ嫌だ………そんなのばっかです。というより、テンプレ要素満載です。
それと飛ばし飛ばしで書きます。

そんなの嫌だい!って言う人は戻るを押してね!

織斑一夏は頭を悩ませていた。偶然動かせてしまったISのために女子しかいないIS学園に入学することになってしまい、四方から女子に見られるという苦行を味わっているからだ。

しかし1つ救いがあった。男は自分1人ではない、隣の席にもう1人の男子が座っているのだ。

「(でもめっちゃ話ずれぇ………)」

東洋系であろう顔立ちは整っており美少年といってよかったが、目を瞑って腕を組んで静かに座っている姿はかなり近寄りがたいオーラがあった。現に彼に話しかけたが、1言2言で終わってしまった。

もう一度声をかけようとしたその時、担任の教師であろう女性と続いて男性が入ってきた。

「って千冬姉!?何でここに!?」
「それはここで教師をしているからだ。久しぶりだな、一夏……それと、ここでは織斑先生と呼べ、いいな?」
「あ、うん……」

軽く笑みを浮かべる千冬を見て、一夏は見惚れてしまった。我に返った一夏は赤くなってしまった顔を左右に振って頬を叩く。

「私が担任の織斑千冬だ。1年間で諸君を1人前に育てるのが仕事だ。私の指示には全て『はい』と答えてもらう。そしてこっちが副担任で男性で3人目の……」

千冬が振り返った方向にいる男性は長く薄い金髪を腰辺りで切り揃えており、長身で鍛えられた肉体を黒いスーツが包んでいた。そして何より、彼は凄まじいまでの美形であった。

「ゼクス・マーキスという、専用ISはトールギスⅢだ。1年間よろしく頼む」
『きゃあああぁぁー!イケメンよ!それも凄いレベルの!』
『背高ーい!かっこいいー!!』
『私たちついてるぅ!!』

千冬の際も女子たちは騒いだが、ゼクスの時もそれに匹敵するほどだった。そんな中、一人の女生徒が手を高く上げ、とある質問をした。

「ところでゼクス先生は御幾つですかぁ?」
「20歳だ」

ゼクスの答えに一瞬、クラス全体が固まった。そして起こる爆音。

「「「「「「ええええぇぇーーー!!?」」」」」」

嘘だのありえないだの、千冬様より年上だと思っただの、彼女たちは言いたい放題であった。

「本当のことなのだが……」

少し肩を落として落ち込んでいるゼクスに、千冬は肩に手を置いて首を横に振った。その気づかいにゼクスはホロリとした。

ついでに歳のことを言った生徒は千冬にしっかりチェックされていることを知る由もない。

そして生徒たちは自己紹介をやらされた。一夏はもう1人の男子の自己紹介を、心待ちにし、そして彼の番がやってきた。

「ヒイロ・ユイです。よろしく」

そして彼は席に座った。正直一夏としては「え?」と言いたい心境であった。もっとも彼も対して変わらないものだったのだが。

「……ヒイロ、貴様もう少しなんとかならんのか?」
「お前には関係ない……ゼクス」

呆れ気味に言うゼクスに、ヒイロは切って捨てた。教師を呼び捨てにしているが、どこか入り込めない2人の間に、注意できる者はいなかった。

休み時間。ほとんどの女子がヒイロと一夏を遠目に眺める中、一夏はヒイロに近づく。

「俺、織斑一夏っていうんだ。2人しか男がいないんだ、仲良くやろうぜ」
「………ああ」
「(あ、愛想のないやつだな……腹でも痛いのか?)なぁ…「一夏、話がある」お前は、箒……」

ヒイロは一夏をちらりと見て、一言だけ呟いた。調子が悪いのか、と一夏が声をかけようとしたが幼馴染の箒に呼ばれ、そのまま屋上へと向かって行った。

IS学園の一部の者はヒイロとゼクスが全く別の居場所から来た者たちで、自身のISを所持していることを承知している。ヒイロはウイングガンダムゼロを、ゼクスはトールギスⅢを所持している。

彼らがIS学園に入ったわけは、保護の他にデータ収集のために所属している。彼らの機体は未知の技術が多く、一国でデータ収集すれば独占される恐れがある。公平性を保つために、IS学園でとり行うことになった。

しかし実際の両機の性能を見た教師陣は固まった。

「な、なんなの……あの武装の威力……」
「出鱈目じゃない……」

運動性、反応速度共に有り得ないほどのレベルであったが、一番飛び抜けているのは武装であった。

バリアを最大強度に設定したはずにも関わらず、一瞬ももたず極太のビームは虚空に消えていった。原因はウイングゼロのツインバスターライフルと、トールギスⅢの最大出力のメガキャノンである。

こんなものを生徒同士のIS戦闘に使えるわけがない。

「ヒイロ・ユイ。生徒同士のIS戦闘では原則としてツインバスターライフルを使用禁止とする。またそちらの機体は順来のISの出力を遥かに超えている……そのため戦闘の際、貴様の機体が機能停止しなくても一定のダメージを受けた時点でこちらが敗北を勧告する。それでいいな?」
「了解した」

千冬が言った様な方法でなくては、勝負にならないだろう。というよりその2つの武器は使用禁止にしなければバリアを貫通するのだから、客席や校舎に直撃してしまう。それによる被害は考えたくもない。

基本的にマシンキャノンとビームサーベルだけでウイングゼロは戦うことになる。だが彼女たちは武装にばかり目を奪われていて気づかなかった。ウイングゼロの真の特徴である『ゼロシステム』に。

テストも終わり、ヒイロの寮の部屋で共に暮らす人間がゼクスだということを除けば、1日目は特に問題なく終了した。

しかしそう上手くいかないのが学校生活というものである。

「納得がいきませんわ!」

激しく机を叩いて立ちあがった女生徒―セシリア・オルコット―はクラス代表の選出に納得がいかなかった。自身が嫌いな男がクラス代表というのも気に入らないが、国家代表候補生の自分より劣る者が自身の上に立つということが許せなかった。彼女にはそう思えるだけの実力とプライドがあるのだ。

彼女は先ほども一夏とヒイロに話しかけ、高圧的に接した。……もっとも答えていたのは一夏で、ヒイロは全く相手にしていなかったが。

「極東の猿と無口で無愛想で無鉄砲な男がクラス代表になるなど、このセシリア・オルコットには耐えられませんわ!大体、こんな後進国で暮らさなければいけないこと自体、私にとっては苦痛で……!」
「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」
「(ああいう物言いをする者はどこにでもいるものだな。国家代表候補生といっても年相応ということか)」

当然そう言われれば言い合いになるのは当たり前である。ゼクスは自分が士官学校に行っているときにも同じような者がいたことを思い出し、彼女の性格を見定めていた。

決闘するところまで話が進んだところで、目を瞑っていたヒイロに千冬が声をかけた。

「ヒイロ・ユイ、お前も参加しろ。代表候補生と戦ういい機会だ、やっておけ」
「彼も専用機持ち……!?」
「……了解した」

驚くセシリアに対して、淡々とヒイロは頷いた。それを聞いたゼクスは千冬の耳元に近づく。

「よろしいのですか?ウイングゼロの性能データは取り切れていませんが」
「模擬戦をやらせた方がよりいいデータがとれるだろう。それに先の操縦でヒイロ・ユイの実力はある程度把握した。高慢ちきな小娘の鼻をくじいてやる相手としては適任だろう?」
「……なるほど、確かにそうですな」

ニヤリと笑い合う2人はとても息が合っていた。それを見て面白くない顔をする弟がいたが。

ということで数日に渡り3人でクラス代表決定戦を行うことが決まり、教師2人は廊下に出る。廊下を歩きながら、ゼクスは隣にいる千冬に話しかける。

「織斑教諭は中々に弟君想いですな。しかしそれでヒイロを当てるとは、少し厳しいとも言えますが?」
「………言うな」

少し意地の悪い笑みを浮かべたゼクスの言葉に対して、千冬は少し頬を染めた。

●  ●  ●

そして数日後、先に行われたセシリアと一夏の戦闘はセシリアの勝利で終わった。そして次はヒイロとセシリアとの戦闘である。

先にアリーナで待機していたセシリアは、驚きの表情を見せる。生身でアリーナに入ってきたヒイロの体が光に包まれると、その姿を変えた。その姿は通常のISの倍以上のおおきさであり、青と白で彩られた体と純白の翼を持つものになった。それは、まるで天使そのものだった。

「天使とは、随分ロマンチックですのね。ですが、手加減しませんわよ?」
「敵機確認。排除開始」

戦闘開始のブザーが鳴ったと同時にセシリアは引き金を引く。が、既にウイングゼロはセシリアの真上まで上昇していた。

「早い!?」
「落ちろ」

肩部のマシンキャノンがセシリアのブルーティアーズに降り注ぐ。激しい銃弾の嵐は回避するまでの僅かに食らった間だけで、シールドエネルギーを瞬く間に減らした。

「出鱈目な!……なっ!?」

通常のISよりサイズが大きいためか、そのマシンキャノンの威力は通常のISの火力を遥かに超えていた。がそれよりもセシリアが驚いたのは、辛くも逃れたセシリアのすぐそばでウイングゼロがビームサーベルを振り上げているところだったからだ。

「くぅ!」

瞬間加速で咄嗟に離脱したセシリアだが、振り下ろされたビームサーベルを完全に避けることはできず、スターライトMrⅡごと右前腕が切り落とされた。

だが後退しながらセシリアはブルーティアーズを展開し、ウイングゼロに全機射出する。それとほぼ同時にウイングゼロの中のヒイロの周囲が黄色の光に覆われた。

「戦術レベル、効果最大確認……」

ウイングゼロはその加速性をもって瞬時に後方に間合いを広げ、ブルーティアーズはそれに追随する。だがブルーティアーズはセシリアの精神波でコントロールするものであり、ウイングゼロの凄まじい速度に追随するためにほとんど真っすぐに機動させてしまった。

「な……!」

そのブルーティアーズの機動を予測し、マシンキャノンで撃ち落とした。その直後突っ込んできたウイングゼロの斬撃を接近用武器のインターセプターで受けようとしたが、一瞬も持たず装甲が切り裂かれ、セシリアは地面に叩きつけられた。

『しょ、勝者、ヒイロ・ユイ!』

あまりの圧倒的な内容に会場は騒然とし、それは教師陣も同じであった。いや、ただ1人そうでなかった者がいた。

「す、すげぇ……ヒイロってあんなに強かったのかよ……」
「ふ、当然だ。奴はガンダムのパイロットだからな」

一夏の言葉に、ゼクスは誇った顔でそう言い放つ。その視線の先にはウイングゼロがあった。

ついでに一夏はヒイロに瞬殺だった。

●  ●  ●

クラス代表はセシリアとヒイロが辞退したため、繰り上げで一夏になった。そしてその一夏の幼馴染で転校生である鳳鈴員が2組の代表となり、2人ともクラス代表同士として闘うこととなった。ついでに「シェンロン」という機体名に反応した2人がいたが、パイロットを見て興味を失ったようだ。

「ヒイロ、俺にISの操縦を教えてくれ!」

セシリアと箒の扱きに耐えきれなくなった一夏はヒイロに泣き付いてきた。が、一夏には見えない位置からヒイロに鋭い視線を送る2人組がいた。

「……俺は人に教えたことはない。あの2人の方が、適任だろう……おそらく」
「え、ちょっと待ってくれヒイロ!って、うお!」

瞬間、一夏の両肩に手が置かれる。その圧力は、肩が潰れそうな勢いだ。

「あら、どこに行かれるのですか?」
「私との訓練が先だろう?」
「ま、待ってくれ!アッーーーー!?」

スタスタと歩き去っていくヒイロは、決して後ろを振り返らなかった。珍しく、早歩きであった。

「さすがの奴でも、苦手なものはあったか……」

壁に背を預けて一部始終を見ていたゼクスは、そう漏らしたとか。

一夏と鈴の対決は無人機の乱入により決着はつかなかった。なお無人機の捕獲は外部から閉ざされたシールドのみをウイングゼロが破壊し、空いたその一瞬でトールギスⅢが無人機に飛び込みヒートロッドで行動不能にさせたというものだった。

さて、そんな事件も終わるとヒイロのクラスに新しい仲間が増えることになった。いわゆる転校生である。しかし、それが問題だった。

「シャルル・デュノアです。よろしくお願いします」
「………」

教室の女子は沸き上がった。1人は数少ない男子……しかも金髪のイケメンである。男子は皆顔立ちは整っていたがいかんせん1人が無愛想……というより表情にほとんど変化が無いので、あんまり受けはよくなかった。そんな中、にこやかなイケメンが増えるのである。女子は大出を振って歓迎した。

しかしもう1人は銀髪で美しい容姿を持っているがヒイロに負けず劣らず無愛想のようで、未だに一言も喋らなかった。

「ラウラ、自己紹介をしろ」
「はっ、織斑教官」

明らかに軍隊出身であろう口調と体捌きは、クラスメイトを戸惑わせ、相も変わらない行動に千冬は頭を抱えた。

「……教官ではない、織斑先生と呼べ」
「失礼しました織斑先生………ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「「「「「(あ、これなんかデジャブだ)」」」」」

クラスメイトたちは彼女の自己紹介の仕方に既視感を覚え、その当の本人はラウラを見つめるだけであった。

自己紹介を終えた2人はゼクスに席に着くように言われる。笑顔を振りまきながら席に向かうシャルルに続くように、ラウラも動き出した。

そのときラウラはちょうど一夏の隣を通る形になる。先ほどからラウラにじっと見られていた一夏は、ラウラが通る時彼女の顔が自分に近づいてきたことに驚いた。

ラウラの小さな唇が一夏の耳元に限りなく近づき、周りに聞こえないほど小さな、しかしはっきりとした声で言い放った。

「お前を殺す」

デデン!

一夏の頭の中で衝撃が走った時には、もう彼女は離れていた。

「な、なんなんだ、一体………」

混乱する一夏。その横で「むぅ」と呟いている少年がいたとか。

ついでにお昼の話。

「なぁヒイロ、それってカロリーメイトだよな?何味だ?」
「……フルーツ味だ、食うか?」
「おう!俺もフルーツ派なんだ!」
「私はチーズ派だな」
「私はチョコレート派ですわ!」
「僕も!」
「お前らどっから出てきた!!」

そして遠く離れた席で、ラウラが一言。

「やはり兵士はフルーツ派だな」


終わり!




もう一個おまけ!最近テイルズにはまっていたもので……シンフォニアやった後はジアビスを見て思ったこと……ルークにヴァンとは別に良い師匠がいれば、ああにはならなかったんじゃないかという妄想から生まれたSS

―機動武闘伝ジアビス―

とある兵士から子供を取り返したフードを被った男が兵士から締めあげた場所、キムラスカのファブレ公爵家までやって来ていた。

彼が抱えている子供を見た公爵家の者たちが、彼を連行し事情を聞き出した。フードを取った彼の姿は銀色に近い髪をお下げにしており、口髭と鋭い眼光を燈した老人でありながら、凄まじい体つきであった。

「そなたが我が息子ルークを抱えていた理由はわかった。そなたの名を聞きたい」
「ワシの名は……東方不敗、またの名をマスター・アジア」

それから彼はルークの御世話役……否、師匠として彼に接することとなった。

「痛いよ~……もういやだよぉ……」
「男児足る者そう簡単に涙するものではないぞ、ルーク。それに痛みを伴わなぬ成長なんてものはないのだ……見よ」

東方不敗は腕の服を捲る。すると多くの傷が腕に刻まれており、ルークは眼を見開いた。

「師匠……痛くないの?」
「確かに痛かった……しかしそれよりも強くなったときの喜びに比べればなんてことはない」
「……ほんと?」
「もちろんだ」

そのときの東方不敗の笑顔はルークにとって眩しくて。それから彼は涙を見せる事はほとんどなくなっていった。

また勉強も家庭教師ではなく、東方不敗が教えてることとなっている。自身もこの世界の勉強ができるし、一石二鳥であったからだ。だがルークは勉強嫌いで、ある日師匠にこう言った。

「師匠、俺勉強したくないですよ……しても意味ないんじゃ……」
「そんなことはないぞ、ルーク。武闘家とはただ力が強いだけではいかんのだ……相手を思いやり、敬意を持つことが重要なのだ。心が無い力など、ただの暴力にすぎん」
「でも、それと勉強と何が関係あるんですか?……それに、皆俺が知らないことを聞くと、馬鹿にした目で見てくるんです」

沈んだ表情で語るルークに、東方不敗は「そんなことはないぞ」と言いながら肩に手を置く。

「相手を思いやることは自分で相手……物を考えるということだ。そして物を考えるには知識が必要だ……だからこそ人はあらゆることを学び、成長していくのだ。そのために勉強が必要なのだ。良く覚えておくのだルーク『聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥』これはワシの故郷の言葉だ」
「でも……」
「なぁに、ワシとて知らぬことはある、お前より年上だがな。何か聞きたいときは呼べ、ワシも一緒に聞いてやろう」
「……はい!!」

ルークの父親であるファブレ公爵はルークにあまり接しない日々を送り、母であるシュザンヌは体が弱いため長くルークに接することができなかった。使用人もルークに対しては主人として一歩引いた態度であるため、常にルークと対等以上に接することができるのは東方不敗と、時折屋敷にやってくるヴァン・グランツだけであった。

そこで東方不敗は時折ルークを修行と称して屋敷の外……つまり自然を体験させていた。ルークに、外の世界を見させるために。

「すげぇ……これが、海……」
「どうだルーク、美しいだろう」
「はい……すごいです……」
「外の世界は大きい……お前が見ている世界はほんの一部だ。お前は多くのことを見て学ぶのだ、そして大きく1人前の武闘家になれ……以前教えた通り、その拳で己の歩んできた道を、魂を伝えられるようにな」
「はい!!」

打ち出された2人の拳は鈍い音と衝撃を辺りに響かせた。

もちろん激しい修行も繰り返される。ルークの母であるシュザンヌが見たら卒倒するような光景を繰り広げながら。

「拳の1つ1つに気を込めるのだ!そんなことでは、流派・東方不敗を極めるなど夢のまた夢ぇ!!」
「ぐあぁぁ!」

蹴り飛ばされたルークは地面を転がる。だが即座にルークに白い布が飛んできたのを、咄嗟にルークは避けた。布は地面を抉った、普通なら信じられない破壊力だ。

「隙を見せるなルーク!敵は長々と待ってはくれんぞぉ!」
「はいぃぃ!」

東方不敗はルークが見切れるか見切れないか程度の激しい拳の連撃を繰り出し、ルークはいくつか捌いたが全てを捌き切れずに吹き飛ばされた。

「……容赦ないなぁ東方先生。あの人に生身で勝てる奴なんているのか?」

遠くの方で見守っていたのはルークの親友兼使用人であるガイである。彼はファブレ公爵に復讐しようと考えていた男であるが、今はルークのおかげで復讐する気はかなりなくなった。

しかし決行したところで彼が相手では勝てそうにないな……と考えていたり。現にガイの剣の師匠であるペールも「やるだけ無駄ですな」と言ったそうな。

そして東方不敗とルークが出会って7年、物語は動き出す。東方不敗が買い物に出かけている最中、公爵家に来ていたヴァンがティア・グランツという少女に襲撃された際ヴァンを庇ったルークが彼女と共に遥か彼方へ吹き飛ばされた。

それから物語は加速していく。

「辻馬車は使いたくねぇよ……こうして旅ができるなら、自分の足でやってみたいと思ってたんだ」
「でも早く戻らなければ……」
「けど金がないんだろ?……行くぞ」
「……はぁ」

エンゲーブにやってきたルークたちは、食料泥棒が最近出没しているという話を行方不明中だった導師イオンと共に聞く。

その導師イオンがチーグルの森に入っていくのを見たルークたちは後をつけ、その話の中ライガクイーンと対峙することになった。

「ルーク!」
「手を出すな。こいつは俺が倒す!……ライガクイーン、お前が強靭な爪を持つというのなら俺は黄金の指ぃ!」

ルークが顔の前に掲げた右手が光り輝く。イオンも、ティアもこのような技は見たことがなかった。いや、当然だ。なぜならば……。

「必ぃっ殺!シャァイニング・フィンガァァーーーー!!!」

流派・東方不敗の流れを組むルークだからこそできる技なのだから!

「グガガァァーーー!!!」

沈むライガクイーン。だがまだ息があった。

「なぜ止めを刺さないの?」
「無理に殺す必要はないだろ……それにこんな強いやつとは、もう一度戦いからな」

ライガクイーンは勝者……つまりルークの説得に応じ、別の森に移動した。その後ジェイドらに戦艦タルタロスに保護という形で連行されることとなった。

しかしその後タルタロスが襲撃され、迎撃のためにルークは甲板で兵士と魔物を殺さずに素手で倒したところに、六神将・烈風のシンクと対峙した。

「はあぁぁ、無影脚!!」
「くぅ、こいつ……がぁ!」

速すぎて何本も足があるように見える蹴撃が、ルークの体を捉える。外の世界で初めて会った自分と同等以上の敵。

六神将に捕えられタルタロスから運ばされそうになったイオンに迫る影。その影は上半身を動かさず、下半身のみを消えるような速さで動かし六神将に接近した。

接近に気づいた六神将が1人、魔弾のリグレットが譜銃で狙撃するが影は消えるような早さで回避する。

影は回避しつつ、周りの兵たちを倒していく。錬度の高い兵のはずなのだが、反応も出来ていない。

「何だこいつ!?」
「はいやぁぁーー!!」

譜銃が打ち出した弾丸は影が出した白い布が弾き返され、リグレットは拳の一撃で沈んだ。

「イオン!無事だったか……そいつは誰だ?」
「この方は僕を助けてくれまして……あの、御名前を教えてくださいますか?」
「……ルーク、まだ気づかんのか?」
「そ、その声は!師匠!!」

フードを被った男はルークに話しかけた途端、木の上に飛んだ。そしてフードが外れる。

「喝ッ!答えよルーク!流派!東方不敗はッ!!」
「王者の風よ!」
「全新!」
「系列!」
「「天破侠ぉ乱!!」」
「「見よ!東方は紅く燃えているぅ!!」」

激しい拳のぶつけ合いから、拳を重ねた後ろの方に炎の幻覚が見える。これが流派・東方不敗の挨拶である!

無論周りの者たちはポカンとした表情を浮かべている。やった当の本人たちに至ってはとても嬉しそうに笑みを浮かべ合っていた。

合流した東方不敗を連れてカイツールにやってきて色々あったが、魔物の群れは師弟の合体技・超級覇王電影弾でまとめてぶっ飛ばし、特にルークに何かされることもなく事件は解決した。

そしてスコアに従い、ルークは親善大使に任命されアクゼリュスに向かうことになった。ヴァンに共に亡命するように誘われたが、ルークはその場で頷かなかった。彼の言葉にどこか、納得できなかったからだ。

攫われたイオン。口ではそっけなく言うルークにパーティのメンバーは反発しかけるが、居そうな場所を調べる際には率先して行く姿に、彼らは口を閉ざした。

瘴気に包まれたアクゼリュスで彼らは市民たちを避難させている中、仲間と相談しルークは単独でイオンを捜索することになった。そして最深部で倒れているイオンとヴァンを発見した。

「ルーク、来てはいけません……ヴァンに近づいては!」
「なんでだよイオン。ヴァンさん……あなたは何かッ!?」
「惜しい……実に惜しい。お前がこのまま私を信用していれば事は上手く運んだものを……」

顔を踏みつけられるルーク。そしてパッセージリングを破壊する鮮血のアッシュ……いや、オリジナルルーク。

そしてヴァンから明かされるレプリカという事実。師匠の次に信頼していたヴァンに裏切られた事実に、闇雲に向かって行くルークの一撃をヴァンはさらに上回る一撃で彼を倒した。

ユリアシティで治療をしながら、どうしたらヴァンを撃ち倒せるか悩むルーク。そこでティアを助けて一緒に落ちてきた東方不敗に新たな刀を渡される。そう、普通では何も斬ることができない錆びついた刀を。

「水のように静かなる心……それが明鏡止水。ルークよ、それができたとき、お前はその刀を使いこなせるようになるであろう」

世界を救うために世界を駆けまわりながら修業を続けるルーク。多くの人たちと出会い、多くの別れを経験し彼は成長していく。

「愚かなレプリカルーク、貴様程度が私を阻むことなど出来ん」
「ヴァン……あんたは間違っている!」
「何?」
「あんたはスコアに縛られない世界を作ろうとした……だがそのために関係ない人々を殺してしまっては、あんたもスコアに縛られた奴らと何も変わりはしない!共に生き続ける人々を抹殺しての理想郷など……愚の骨頂!!」
「……ならばお前が正しいか私が正しいか、決着をつけてくれるわぁ!!」
「おぉう!流派・東方不敗の名に賭けて!!!」

そして激突する金色に輝く2人。そして彼らの取る未来は……

END







あとがき
……後半誰かマジで書いてくれませんかねぇ(チラッ
色々今回遅れてすいません……しかもこの後試験があるので、更新はしばらくできないです!ごめんなさい!
後申し訳ないのですが、アンチなどのタグを付ける場合は次回の本編更新の際付けさせていただきます。それと感想も次回にまとめてさせていただきます……本当にごめんなさい!!!
あとついでに前の話って消したほうがいいですか?実はあってもなくても物語にはたいして影響が無いものなので……


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.023872137069702