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No.26403の一覧
[0] 【完結】魔法少女まどか☆マッスル(まどか魔改造)(微アフター追加)【チラ裏から・ネタ】[士泉](2012/02/07 21:58)
[1] 1%目 躍動する肉体[士泉](2011/03/08 15:22)
[2] 2%目 まどか30%[士泉](2011/03/08 23:43)
[3] 3%目 筋肉戦隊マッスル5[士泉](2011/03/09 02:07)
[4] 4%目 新たなる戦士[士泉](2011/03/09 22:42)
[5] 5%目 好敵筋肉[士泉](2011/03/10 14:30)
[6] 6%目 まどか50%[士泉](2011/03/11 00:10)
[7] 7%目 マッスル同盟[士泉](2011/03/13 22:34)
[8] 8%目 進化する筋肉[士泉](2011/03/14 15:45)
[9] 9%目 四人の戦士[士泉](2011/03/15 15:24)
[10] 10%目 まどか70%[士泉](2011/03/16 22:37)
[11] 11%目 マッスル神[士泉](2011/03/21 13:10)
[12] 12%目 ワルプルギスの筋肉[士泉](2011/03/29 13:42)
[13] 13%目 神々の筋肉[士泉](2011/03/23 14:11)
[14] 14%目 まどか80%[士泉](2011/03/24 18:42)
[15] 15%目 筋肉量[士泉](2011/03/25 21:58)
[16] 16%目 覚醒の筋肉[士泉](2011/03/26 18:44)
[17] 17%目 まどか100%[士泉](2011/03/27 13:19)
[18] 18%目 筋肉の行く末[士泉](2011/03/28 08:13)
[19] 19%目 限界を超えた先の決着[士泉](2011/03/28 17:03)
[20] エピローグ 結末はマッスルと共に[士泉](2011/03/29 13:42)
[21] 【リハビリ】微アフターストーリー <マッスラブ>[士泉](2012/02/07 22:00)
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[26403] エピローグ 結末はマッスルと共に
Name: 士泉◆f9d97fda ID:d9325683 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/03/29 13:42
「ほむらちゃん……、ほむらちゃん……」
ほむらは身体をゆすられる感覚で目を覚ます。

「まどか……」
一番聞きたかった声。
一番に見たかった顔。

まどかが筋肉ムキムキになってる夢を見た気がする。
傷だらけではあるが、素の姿と変わらない様子を見て、夢でよかったと思う。
ほむらは覚醒しきっていない頭で考えているが、残念ながらそれは夢ではない。

「身体には異常がなさそうでよかった。
巻き込まないように気絶させたけど、加減間違えていたらどうしようかと思っちゃった」
まどかはてへっと笑う。
てへじゃねえよ。
しゃれにならないことをカミングアウトすんなと突っ込みたい。

「そうだ!
まどか!
ワルプルギスの夜は!?」
ようやく頭が覚醒し、先ほどまでのことをすべて思い出す。
同時に、マッスルが現実だと思い出して絶望もしたが。

「満足して帰っちゃったよ。
なんかね、互角の戦いがしたかっただけみたい。
私も少しくらいはその気持ちはわかるんだ」
わかるのかよ。
ほむらは突っ込みをなんとか飲み込む。

「じゃあ、まどかはアレに勝ったの?」
アレとはずいぶんな言い方ではあるが、いろんな意味で間違えてないと思える当たりが不思議である。

「ううん、ギリギリで負けちゃった。
けどね、あの人は見逃してくれた。
だからこそ、次は勝つよ!
この100%の力で!」
拳を握り締めて、空に掲げる。
振り上げた瞬間、なぜか上空の雲が真っ二つに割れた気がしたが、それに気づかなかったほむらは果たしてよかったのか。

忘れているが、まどかの今の姿はパンツ一丁である。
パンツ一丁で拳を掲げる少女。
とてもシュールである。

「この100%の力で……?」
それよりもほむらは何か聞き捨てならないことを聞いた気がした。
これだけは聞いておかなきゃならないと本能が聞き返していた。

「あ、うん。
ほむらちゃんには気絶させる前に言ったと思うけど、やっぱり100%の状態から戻れなくなっちゃたんだ。
だから今の私は常にパワー100%状態なんだ。
その証拠にほら」

まどかは無造作にそこらへんに停車している乗用車(2t)を片手で軽々と持ち上げる。
ほらじゃねえよ。
そんなどう反応していいかわからないことを軽々やるんじゃねえよ。

そんな細腕のどこにそんなパワーあるんだよ。
質量保存の法則とかどうなってんだよ。
軽々しく常識突破すんなよ。

ほむらは自分も常識外の魔法少女であるも忘れて、内心で突っ込まないで我慢できる自分を褒め称える。
それより、マッパなのもどうにかしよう。

まどかの裸……あ、ちょっと鼻血でそうかも。
かなりじっと観察して心のアルバムに録画しまくったけど、ばれてないよね。
うん、きっとばれてない。
ばれてないといいなぁ。

人外の力を得たせいで羞恥心もどっかにいってしまったんではなかろうか。
これでは先が思いやられる……と思いもしたが、仮にそうでも世界中の男が襲いかかろうとどうにかできるわけでもないし、心配するだけ無用と考え直した。
すごく自分のことは棚に上げていた。

「まどか、これ着て」
自分の制服の上着を脱ぎ、まどかにかぶせる。
そのせいでほむらも若干薄着になってしまったが、そのあたりは新しく魔法で出して何とかしていた。

「ありがとうほむらちゃん!」
人外のパワーを得てしまったけど、やっぱりまどかかわいい。
まどか最高とか思ってるあたり、この人ってきっと百合っ気があるんだろうなと思わせる瞬間であった。

「でも、まどかが無事でよかった」
まどかの姿がマッスルで固定されなくて本当によかった。
気持ちはわかるが、そこは涙が出るほど喜ぶなと突っ込みたい。

「ワルプルギスの夜も撃退したということは後は私がやることは一つだけね」
ほむらはまどかから視線をはずし、背後に振り向く。

「キュウベエ……いえ、インキュベーター!
これであなたの企みも終わりよ。
まどかはもう魔法少女になんてならない」

『うん、そうだね』
目的を達せることが不可能と告げられてもキュウベエの声に変化はない。
近くにいたマミはこいつ今更なに言ってんだと首をかしげる。
この期に及んで魔法少女なんて何の役にもたたねえよ。

マミの心は酷くやさぐれていた。

「あなたたちの企みが無駄だとわかったのなら、早く自分の星に帰りなさい!
そして、二度とこの星に現れないようにしなさい!」

『うん、そうすることにするよ』

「は?」
まさかこんなにあっさりと言葉が返ってくるとは思わなかったとほむらは呆ける。

『僕のエネルギー回収ノルマはもう達成したからね。
だから、僕はまどかの筋肉がエントロピーを凌駕したって言ってたじゃないか』

「それフラグだったの――――!?」
最後まで突っ込み役をご苦労様なマミである。
もはや彼女のキャラは定着したといっていい。

「え?
ええ?
ど、どういうこと?」

『いやあ、マッスル力ってすごいよね。
まどかたちマッスルの戦いのおかげで向こう数十億年まかなえるほどのエネルギーが生み出されるとは思ってもみなかったよ。
これでいくつもの星が救われるよ。
ありがとうまどか!」

キュウベエが笑顔を浮かべる。

その反応は三者三様であった。

事情を知らないマミとまどかは星に帰れとか何それ?
電波?
電波なの?

首を傾げて、こいつら電波ちゃんだったのとか思っている。
とても失礼な奴らである。

マミは正真正銘知らない。
まどかは他世界のまどかの記憶を思い出せばわかるのだろうが、膨大な量過ぎて頭がパンクしないように普段から逐一情報を取り出せるわけではないためわからないのである。
記憶の検索をかけて心当たりを探しているが、しばらく時間がかかりそうだった。

「う、うん……、こちらこそ?」
それゆえに事情がわからずに返事を返すことしかできない。
マミはマミでもうどうにでもなーれと、いつもどおり思考を放棄している。
すでにそのプロセスはかなり最適化されていた。

マミいわく、諦めているのは慣れているから……だそうである。
実に不憫であった。

「じゃあ、もう魔法少女は生まれないのね?」

『うん、もう必要ないからね。
これからは魔法少女なんかよりも効率よくエネルギーが生み出せるマッスルについて研究することにするよ。
僕の故郷のみんなもそうすることで一致したからね』

何これ。
何この展開。
マッスルって何?
私の苦労っていったいなんだったの?

最初からマッスルに頼っていればよかったの?
ほむらは複雑すぎてひざを突く。

「うれしいのに複雑すぎるわ……」
すごく同情できる瞬間である。
マミがあなたは私の仲間になってくれそうねと、目を光らせていたが、それはどうでもいい話である。

『それじゃ、僕は行くよ。
今残っている魔法少女についてはキミたちに任せるからよろしくね』
キュウベエはそれだけを言い残して今度こそ完全に消え去っていた。
無責任このうえなかった。

どこまで本当のことを言っていたのかはわからないが、なぜか信用できる気がしたのは常識を砕いて踏み割ってきたまどかの影響だろうか。
ほむらは小さくため息を吐く。

「今度こそ、本当に終わったのね」
ほむらが涙を一筋こぼす。
予想外の終わり方だったけど、終わってみれば誰も失っていない。

マミも生きている。
さやかも魔法少女にならず生きている。
上條もマッスルになったが、怪我から復帰している。
杏子も気絶してるが、一応生きている。
仁美もなんとか大丈夫そうだ。

それ以上に、まどかが魔法少女にならず、楽しそうに笑っている。

マッスルになっているが、生きている。
マッスルになっているが、生きている。
なぜ二回言うのかという突っ込みは無粋だ。

それが何の不満があろうか。
ほむらは肩の力が抜けた。

ようやく、長い迷路から抜けられた気がした。
気が遠くなるほど時間を繰り返した気もするし、短い時間だったのかもしれない。

だけど、ようやく終わったんだ。

「本当に終わったんだ!」
クールな彼女にしては珍しくガッツポーズをとる。

「ほむらちゃん!」
記憶を検索し終え、ようやくほむらの喜びの意味を理解したまどかはほむらに抱きつく。

「ぐええっ!」

「全部ほむらちゃんのおかげだよ!
私ほむらちゃんに話したいことがいっぱい……あれ?」
何も反応がないことを怪訝に思い、腕の中のほむらを見てみれば、そこには泡を吹いて真っ青な顔をしたほむらがいる。

「いやあああああ!!
ほむらちゃん起きて――――!!」

「ま……どか……、お願いだ……ら……力加減だけは覚えて……がふっ……」
魔法少女じゃなかったら絶対死んでるって……。
抱きつかれるのはうれしいけど……、生命の危機が……。
ほむらは彼岸に旅立ちそうなのを必死で堪え、ゆっくりと意識を落としていく。

「きゃあああ!
救急車!
救急車呼んでーーー!」
魔法少女に救急車が有効かどうかは知らないが、どうやらまだまだまどかたちの騒動は終わらないようである。


全てが終わり、平和になっても彼女たちが生きている限り物語は終わらない。

そこに絆がある限り、きっと約束はいつまでも果たされるのだから!




“マ”法少女 まどか☆マッスル <了>







おまけ


ただ、彼女たちは知らなかった。
そして、今後も知ることはないだろう。
まどかの祈りのエネルギーの余剰分が世界中に広がり、マッスルたちが無視できないほどに増えていることを。

これもまたマッスルの為せるエピソードかもしれない。

「なあ、あたしたちってすっかり忘れ去られているよな」
杏子は限界まで酷使したせいで動かせない身体で寝転びながら、傍らに転がっている恭介に話かける。

「そうだね、所詮はモブの宿命って奴かな……。
せっかくマッスルになったのに……」

「誰も認めなくてもあたしが認めてやんよ。
お前はナイスマッスルだ」
敗者であっても、同じマッスル同士、分かり合うものがあったらしい。

「ありがとう。
キミも素敵なマッスルだよ。
ぜひ、名前を聞かせてくれないか」

「佐倉杏子だ」
「僕は上條恭介。
よかったら僕と……」

なぜかマッスル同士でフラグが経っていたが、とてもどうでもよかった。
完全に裏話である。



『漁夫の利!?』
『漁夫の利!?』
ついでにどこかで誰かの声が二つほど重なったが、それもどうでもいい話である。


本当に完!








あとがき
これにて終了です。
ご愛読ありがとうございました。
まさかのアニメの11話以降の配信停止でどうなるかと思いましたが、なんとか形にできました。
きれいにまとめられたかは少々というか、かなり自信がありませんが、少しでも楽しめたならば幸いです。

また気が向いたら番外編とかも書こうと思います。
もしかしたら他の作品も投稿するかもしれませんが、そのときはよろしくお願いいたします。
それではまた会う日まで。
※ ブログは定期的に更新しますので、よければ覗いてみてください。

ちなみに、さやかと仁美についてはどうでもいいのでスルーです(おい
後で思い出したマミさんあたりがみんなをがんばって回収しましたw


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